中学生で漫画原作なおすすめアニメランキング 94

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの中学生で漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年07月07日の時点で一番の中学生で漫画原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

92.8 1 中学生で漫画原作なアニメランキング1位
ヒナまつり(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1267)
5827人が棚に入れました
芦川組を支える若きインテリヤクザ、新田義史は大好きな壺に囲まれ、悠々自適な独身生活を送っていた。
ところがある日、謎の物体に入った少女ヒナがやってきたことで生活が一変。念動力が使えるヒナに脅され、同居を余儀なくされてしまったのだ!
暴走しがちなヒナは組関係でも学校でもやりたい放題。頭を抱える新田だが、気のいい性格が災いしていつも面倒を見る羽目に。一体、この生活はどうなってしまうのか?
お人好しなアウトローと気ままなサイキック少女の危険で賑やかな日常が始まる!

声優・キャラクター
田中貴子、中島ヨシキ、村川梨衣、本渡楓、日笠陽子、小澤亜李、小山剛志、河西健吾
ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

読めない!

今季の期待作品の一つでした。
原作は未読です。

1話まで。
{netabare}
このイクラ丼は、パロディ、ギャグを美味しく炊き上げ、SF、893、可愛いなどをトッピング。
その味は、ふうてんの寅さんその人のエレジーを感じます。

思わせぶりにクスリと笑わせるオチが心地いいです。
痛い人たちの、痛い展開。ステキな人情噺になるといいけど。
EDも秀逸。
{/netabare}

7話まで。
{netabare}
ちょっと、わかってきた・・。

この作品は、3回観るといいですね。
1回目は、中1の立場で。ピュアな可笑しみを。
2回目は、大人の立場で。シュールな人生の哀しさを。
3回目は、子どもと大人のかけあいで。肩を寄せ合って暮らす愛しさを。

観るたびに、文化のギャップに気づきます。

それぞれのしがらみやルールからズレていく落差が・・。
ハチャメチャなんだけど、いい塩梅の間の取り方がドタバタにしていない。
それが重くも軽くもなく、いいと思います。

7話のED。詩子さんだけがいないって、どういうこと?
{/netabare}

10話まで。
{netabare}
社会はみんなのもの。みんなで作り上げていくもの。それが本当によくわかる作品です。ひとり一人が主人公だとはっきりわかります。
どんなに世知辛く、からっきしにも見える大人の生き方でも、一人一人に踏みしめてきた過去があって、楽しく生き抜こうとする今日があって。

アンズも瞳も、実はとても優しい気持ちで向かっている。とても実直に。とても真剣に。

それぞれの何気ない笑いや泣き顔のなかに、心を解きほぐす上質さが描かれています。それに和まされます。この作品はとってもよくできたメソッドがとられており、普段は隠れている自分の気持ちに気づかされます。その新鮮さに出あいたくて、また観てしまうのです。

出演者たちが、だんだんステキな人たちになってきました。どんどん気持ちが絆されていきます。

どれだけ離れているのかな♪♪
離れていくのはそろそろちょっと堪えるかな。
{/netabare}

最終話まで。
{netabare}
このイクラ丼は、実に美味しかったです。おかわりしたいくらいですね。w

一話ごとに、エスプリがきっちり効いていて、視聴者に何をどのように楽しんでもらうのかが上手く表現されていたと思います。
"感動した〜っ‼"っていうほどの熱量があるわけじゃないんだけど、お腹の底でクツクツと笑い泣きのできる"可笑しみ"といった風情を感じました。

新田とヒナの交錯から始まった、人間の魅力をなにげなく再発見させてくれる物語。
醸し出されている"可笑しみ"は、キャラたちの魅力ある心根でした。

世代間のジェネレーションギャップ、オンとオフで使い分ける巧みでちょっとずるい処世術、思い込みとか勘違いとかで生まれる一方通行、そこで感じるバツの悪さを懸命に取り返そうとする場繕いなど、何気ない毎日のなかで起こるいろいろなハプニングを、絶妙なタイミングと言い回しのボケとツッコミで、サラリと乗りこえ、なかったことにしてしまう展開。ちょっと都合よすぎるよ~っていう空気感は、心地良ささえ感じました。

どうしてなのかよく分かりませんが、ヒナたちの気持ちがほだされたときにたびたび現われる光る玉の破壊力は効果抜群でした。
たぶん、あの玉の中には、嬉しさや楽しさや温かさや麗しさが入っているんでしょう。
子どもはほめて伸ばすと、あのような玉を生みだすのかもしれませんね。いや、もしかすると、大人だっておんなじなのかもしれません。
あの光る玉にはなすすべもなく降参でした。大事にしたいですね。


OP、EDのイクラ丼の馨(かぐわ)しい香りに鼻をくすぐられました。ひとくち味わってみれば上質で絶妙な塩梅。日本人好みっていうところですね。
回を重ねるごとに、ヒナの「(朝)ご飯→(昼)ご飯→(晩)ご飯」が私の健康ライフを後押ししてくれたような気がします。空腹になると、ついヒナまつりでお腹と心を満たしたくなる・・・。

例えば、ヒナは、予測不可能な無国籍料理?。瞳は、誰にでも合わせられる純和風のだし味。アンズは、旨すぎて涙が出るほどの中華風。

一品ごと?の味付けも際立っているので、それだけでも深く味わうことができるのですが、それだけじゃない。この街の住人はみんなコシヒカリのように粒立っていましたね。
イクラ丼定食っていう趣でしょうか。汁物、副菜、デザート、飲み物も欠かせませんでした。


彼らの日常は、ヒナ(≒子どもたち)まつり(≒間、釣り)。
変化を受け入れ、成長する道を歩き、自分の意志で何とかしようともする。
それは大人も等しく歩いてきた道。
そういう意味では裏切らないキャラたちです。だから、たぶん安心して見ていられたし、だから、きっと掛け値なしの正直価格で笑えるんでしょうね。

絶妙のマッチングで笑いのツボに悶絶したときは、大口を開けて舌を震わせました。シャ~~~。やってみたら案外可笑しかった。
まるでジェットコースターのようなアップダウンがとても気持ちよくて、面白かったです。
原作も読んでみようかなって思いました。
{/netabare}

おまけのお話。
{netabare}
今季、ゴールデンカムイと放送が重なっていますが、ちょっと妄想しています。
ヒナまつりは"雛≒子ども"のことですね。
ゴールデンカムイの舞台の蝦夷の"夷"は、古事記の古訓(音読みでも訓読みでもない読み方)では"ひな"と読むそうです。
夷・鄙の意味は「都から遠く離れた、開けていない所。地方。田舎」。雛の意味は「ひよこ・人形」です。転じて「未完成、発展途上」。

お話は変わりますが、質屋の発音は"ひちや"と"しちや"があります。関西では七を"ひち"なんて呼びます。反対に関東ではお昼を"おしる"なんて呼ぶ。
どうしてそうなるかというと、言語学では「調音点が接近している」からです。発音してみたらすぐ分かります。
"ひ"と"し"は、舌のわずかな動きで違いを出すのが実感できますね。
そんなことで時代と場所によって"ひな"の「ひ」は「し」に置き換わることがあります。京が大和言葉を成熟させてきたのなら「ひ」が東に移動するにつれて「し」に変わるのでしょう。

「ひな」が長野県まで移動すると「しなの=信濃」。これは「ひな→しな」+「の≒野」であり、"都"に対しての"地方"の意味です。
万葉集に「あまざかる鄙の長道(ながぢ)ゆ恋ひ来れば」があり、「天離る≒都から遠く離れている」「ひな≒いなか」という意味合いです。
長野県南部まで移動すると「いな=伊奈」に転化。中央アルプスの西の岐阜県側では「えな=恵那」に。恵那の北が「ひだ=飛騨」に。
名古屋では、「いいなも」と「ええなも」が同居しているのも面白い。もちろん関西では「ええなあ」です。
こうした言葉の転化が普通にありますね。これが方言のもとの働きでしょうか。

"蝦夷"の蝦(え)は「か」音の当て字ですが、その意味は「がまがえる、えび、まむし」など地を這う小さいものです。虫偏なのは中国では「生態の良く分からない生き物」に付けられます。蛸、蛤、蜆などがありますね。
蝦夷の名前が初めて確認できるのは平安時代(約1000年頃)ですから、京の知識人からしてみると1500㎞も離れた遠い北国に"蝦夷≒どんなところかよくわからない田舎"という字を充てることに違和感はなかったのかもしれません。


もうひとつ。
宮崎県小林市に"夷守岳"(ひなもりだけ)があります。その急峻な山容から地元では"生駒富士"と呼ばれています。この山は火山で、何度となく社殿が焼失しています。夷守は小林盆地の古名で、霧島岑神社(きりしまみねじんじゃ)が夷守神社を合祀した後、夷守神社跡地に遷座し現在に至っています。
また、『縄文時代に生駒付近で住まいしていた人々のことを日本書紀は愛瀰詩(えみし)と呼んでいます。これは、三文字とも麗わしい文字を使用している(「瀰」は水の盛なさまの意)ように尊称です』『この愛瀰詩(縄文人)が使用した縄文語の研究によれば、「イコマ」はもともと「イ・コマ」ではなく「イコ・マ」であり、イコ・マの語源を遡れば、イコ・マ→イク・オマ→ユック・オマー(yuk‐oma)となり、ユック・オマーとは、ユックがオマー(そこにいる。)という意味です。ユックとは』『鹿のこと』です。(『』は生駒検定より抜粋)。
「もののけ姫」のアシタカの相棒はヤックルでしたが、ユックが語源にあるのかもしれませんね。なお、鹿は鹿島、厳島、春日の神の神使でもあり、「もののけ姫」の神姿も「鹿」のようでした。

そんな感じで、宮崎・夷守と北海道の蝦夷との時空をつなげる「ヒナ、夷、生駒」の言霊の関連性と展開に、ちょっとびっくり、かな?
"夷守"は読んで字のごとく、子どもを守る働きがあります。転じて日本国を守る意味をもつ神域。大きく発動されることが望まれます。

とまあ、ヒナまつりとゴールデンカムイを無理やり結び付けちゃいました。
イクラ⇔鮭の卵。新田の金髪⇔隠された黄金。(笑)
OPのdistanceは"距離"の意味。「どれだけ離れているのかな、君の面影思い出す。ふとした時に。」は、子に対する親の心情でしょうか。
EDの「やけに思い出すのは、瀬々らぐあの川。」は、浅瀬の音≒子どもの声でしょうか。"瀬々らぐ"の古語は"潺"。意味は「弱々しい子どもを暗示」です。さんずいは五行の一つで"北"の意味も。

ヒナまつりとゴールデンカムイに共通する様々な言霊の要素・意味合いをシンクロニシティのひとつだと深読みすれば、「実態のよく分からない北の国にいる子どもたちの声」を示しているような・・・。
もしかしたら春アニメを使った貴いメッセージが込められているのかな?
今年のうちに、閉塞した事態が打開されるといいですね。
本当に読めません。
{/netabare}

長文をお読みいただき、ありがとうございます。
この作品が、皆に愛されますように。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 47
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

個性豊かな少女たちが、真っ直ぐに生き抜いていくハートフルコメディ

ヤクザの幹部である新田のマンションに突然超能力少女が現れるという物語。
あまりにも荒唐無稽で、思わず失笑してしまうストーリーだが、
1話を見た感じでは、そこそこ楽しく見られるかもと思った。

アニメーション製作:feel.、監督:及川啓、
シリーズ構成・脚本:大知慶一郎、
キャラクターデザイン・総作画監督:神本兼利、原作:大武政夫

どこかの世界で敵を殲滅させるための道具として使われていたというヒナ。たまたまヤクザの幹部である新田のマンションにカプセルのようなものに入れられて登場し、超能力によって騒動を巻き起こしていく。最初は超能力を使わないように指示を出して一緒に暮らしていくが、超能力を使わないままでいると能力が暴走して周りを破壊してしまうというあまりにも恐ろしい設定。

これは能力とか辻褄とかリアリティを少しでも気にしたら観られない話だが、ヤクザ新田とヒナの心の交流を核にした周りのドタバタを楽しむための作品だろう。無用なツッコミは無粋というものだ。

殺人兵器のヒナと新田が今後どのように周りと折り合いをつけるのか。また学校に行ったヒナ(しかし、これ戸籍とかどうしたんだろうとか。ヤクザだから戸籍なんてどうとでもなるのかとか、つい余計なことを考えてしまう)が友人を通して、どのように成長を遂げていくのかが見どころになっていくのだろう。

{netabare}あと、1話のオチの部分の「ター○ネーターかよ」のツッコミのセリフは必要なかったかな。音楽と絵を見たらほとんどの人は分かるだろうし、映画見てない人にはセリフを聞いても分からないだろうから、余計な部分だったと思う。 {/netabare}


2話~5話レビュー
{netabare}2話から3話までを視聴した後、見どころが分からず、正直、もう切ってしまおうかと思った。中学生がバーテンダーとして働いたり、ヒナを殺しにきた超能力少女がホームレスになったりと、何がやりたいのか、よく分からない。あまりにも設定に無理がありすぎて付いていけなかったからだ。しかも、アンズが帰れなくなったのに、追手が来る気配もない。もちろん、コメディなので、そんなところにこだわっても仕方ないのだが、そのコメディ部分にも惹かれるところがなかった。
また主人公がヤクザである必要も今のところあまり感じられず、ヒナに翻弄されるために出ているだけの扱いで、あまり本筋に絡んでこない。超能力を使わないと暴走するという設定も、1話以降、なかったことのようになっていて、一貫性も感じられなかった。

ところが、4話を見たときに、この作品の楽しみ方がようやく分かった気がした。
壺を割って新田から勘当されたヒナがアンズのところでも好き勝手にやって勘当されてしまう。そこで、ようやく人の気持ちを考えることに気づき、新田の大切なものを持って謝りにいくというストーリー。Bパートではホームレスだが素直で真面目なアンズと、人から頼まれると断れない瞳の面白おかしな交流が描かれる。
超能力やヤクザなどというのは、ほんの脇の設定にすぎず、個性の強い少女たちと社会の交流を楽しめば良いことが分かった。もしかしたら原作者もこの辺りまで、どういう方向で進めたら良いのか迷っていたのではないだろうか。
5話でもAパートは、お金が欲しいアンズのためにヒナとアンズが奔走する話(ヒナはほとんど何もしていないが…)。Bパートは瞳のバイトが同級生にバレてしまうドタバタが描かれる。
結局、価値観の違う宇宙人と商店街や中学生との交流に笑いを取るというストーリー。ヒナ、アンズ、瞳の少女3人のキャラバランスがとても良く、この3人が揃って出てくる話は、だいたい面白い気がする。特にアンズの改心ぶりが際立っていて楽しめる。また、作画は安定していて安心して見られる。もう少ししたら3人目の宇宙人がやってくるのか?今後に期待が持てそうな気がしてきた。 {/netabare}

6話レビュー
今回で一気に作品の評価が上がった印象。
{netabare}Aパートは新田の実家にヒナを紹介する話だが、新田の嘘と母と妹とのやりとりがかなり面白かった。新田の嘘に騙される家族と、その家族のアホなノリに笑えた。
「ヒナへの質問はオレを通してからにしてくれ」とか「兄ちゃんが来るっていうから、昼間から酒飲んでたんだよ」とか、大爆笑してしまった。確かに事情を説明するために帰ってきているのに、母娘がポンポンビールの詮を抜いているのがおかしいと思っていたのだ。
だいたい、エビチリを食っているときに家族が殺されるとか、どういう嘘なんだw
ダメだ、この作品は真面目にレビューを書くのが難しくなってきた。
Bパートはアンズの住んでいた公園の住人たちが退去処分となってしまい、ヤッさんをはじめとした仲間たちが皆バラバラになってしまう話。アンズの真っ直ぐな想いと、皆がアンズをとても大切に思っていた気持ちが伝わってくる良い話だった。アンズがとても健気な娘で、泣きそうになった。
ただ、これだけ他人の気持ちを考えられて環境に順応できる子供だけに、以前暮らしていた世界や教育のことが気になってしまう。生まれた星のことなどが明らかになることはあるのだろうか。 {/netabare}

7話~12話レビュー
{netabare} アンズが中華料理屋の夫婦に引き取られて、そこで店を手伝うという話(しかし、学校には通わないのが謎)や、ヒナが生徒会役員に立候補する話など、やはりヒナ、アンズ、瞳の女子中学生の3人を中心にしながら話が進んでいく。そこに新田や詩子、調査のために送り込まれた宇宙人の斑鳩ケイが絡んでいくという形だ。
最終回のAパートの後に3年の月日が流れ、新たに登場したマオとミュージシャンのアツシが一緒に日本に旅立つところで終わるので、2期があった場合は高校生編になるのだろうか。
全話を通してとても楽しめた作品だったので、機会があれば刊行されているコミックスも読んでみたい。 {/netabare}

全体のレビュー
超人的な能力を持った女子中学生たちが、大人に利用されたり翻弄されたりしながらも、力強く生きていくという話がメインとなっている。ヒナ、アンズ、瞳のキャラクターが個性豊かだ。

物語の始まりは、ヤクザの新田のところに、突然、超能力を持った宇宙人のヒナが落ちてくることだが、その後、新田は脇役のような位置づけになり、少女たちが中心になる。この作品を観始めたときは、新田の目線になって物語を追っていたが、それではこの作品は楽しむことができない気がする。超人的な能力の少女たちが、大人たちに翻弄されながらも様々な困難を華麗に?切り抜けていくところを見守っていくような感覚で楽しむのが良いのかも。基本的にはコメディ路線だが、時に泣かせるような話を差し込んでくるのがとても上手い。

超能力はあくまで要素のひとつでしかなく、少女たちが自分の個性を最大限に活かし、社会の荒波のなかで生き抜いていく様が、面白おかしく、時には泣かせるようなストーリーで表現されている。あまり似たような話は目にしたことがない。新しい方向性で物語を紡いでいる挑戦的な作風だ。
(2018年6月29日初投稿)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 90
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

全く、最近の大人ときたら…

1クール全12話。
エッジが効いてるギャグの世界。
ヒロインを取り巻く大人たちの描き方がエグイ。

<全話視聴して>

漫画原作は既刊14巻(2018年4月現在)迄
視聴前に読み終えていたが、自分の中ではアニメは原作を超えた。

アニメは、原作の灰汁を掬い、隠し味も加え、
エンタメとして非常に美味しかった。
制作スタッフの原作愛が作品から滲み出ている。

原作のネタの選出とそのギャグの間とテンポが絶妙。
感動シーンの描き方も秀逸。
本作で一番魅力あるキャラの、無垢で純真な善良さが
原作以上に輝き泣きそうになった。

脚本準備に、十分な時間を掛けて物語の構成を練れたのだろう。
アニメーション制作も、
放送スタート前に全話納品できるほどゆとりを持てたよう。
そのため、本作の及川啓監督は、
「ウマ娘 プリティーダービー」と本作の2作品を
今期同時に発表できて通常ではありえない快挙だった。

そんな制作の皆さんへの敬意と、
同一スタッフ&制作会社による二期誕生への期待を込め、
最終的に物語4.0→4.5、作画4.0→5.0、
キャラ、音楽評価を4.0→5.0で
総合評価を3.9→4.7に更新しました。

オープニングテーマ「Distance」(歌:村川梨衣)は
今期一番のお気に入りのアニソンでした。

因みに1期で手付かずの原作は少なくとも5巻分(第10-14巻)。
これまでの発刊ペースから、
2018年9月には第15巻も発売される可能性があります。
これだけのストックがあれば、早期の2期制作は十分可能でしょう。

2期に繋げたいスタッフの想いが4番目のヒロイン、マオの描き方に現れてました。
彼女にスポットが大きく当たる2期が生まれることを期待してます。
マオ役は小澤亜李さん。
個人的に「月刊少女野崎くん」の千代役以来のファンですのでなおさらです。

アニメでの杏と瞳の成長もぜひ見たいですね。

<3話まで観て>
{netabare}
ギャグとして「(あっ、)いったー」が非常に印象的。
これはアニメならではのネタ。

海外の視聴者さんで「Aita」を数えた奇特な方がネットのコメントで発表。
なんと、1話で41回、2話で35回、3話で3回使われたそうだ。
(確認したわけではないので正確かは不明。間違ってたらごめんなさい。)

原作では、ヒナの転送カプセルが当たった時に
新田が言った「いった~~~」くらいしか個人的には印象にない。
読み返して確認したら、効果的に使われたシーンのひとつ、
暴走族壊滅描写では、一度も使われてなかった。

アニメでは、その台詞を1話冒頭から多用。
あっという間に笑えるネタになった。
ラジオ番組「Little Songへようこそ」の第1回で、
瞳役の本渡楓さんによると、原作ファンが多い制作スタッフたちの中から
自然に生まれたアイデアらしい。

1話では冒頭で、本来は8巻初登場のキャラがアニメに出ると予告。
またエピソードの並び替えと合体が顕著だった。

おそらくアニメ全12話で描く範囲をまず決めて、
その範囲の原作の各エピソードを一旦解体してから俯瞰。
その順番に拘らず、美味しい所を違和感なく繋ぎ合わせる
割り切った構成方針なのだろうと察している。

また、詩子の中の人が、日笠陽子さんとは嵌り過ぎ。
「アホガール」のよしこの母、花畑よしえ再来を思わせる怪演ぶりで、もう最高!

今の所、作画も安定してる。その分、作画もギャグの冴えに貢献している。
アニメクリエイターが最後までこの作品をどう料理してくれるのか非常に楽しみだ。
{/netabare}

<原作について>
※ 以下、原作未読の方はアニメの興が削がれるので読まなぬが吉です。
もしくは、アニメ全話観てから読んでね。
{netabare}
原作は、ヒロイン達の成長が描かれる要素もあるが、
基本的に1話完結の話が多く、ネタを楽しむ類の作品。
そのため多少話を並べ替えても気にならない。

特筆すべきは14巻まで読んでも、
まともな大人は杏の関係者の中にしかいないということ。

ネタとしての存在価値しかないとまでは言わないが、
登場するほとんどの大人は、
狡く、情けなく、自己中、馬鹿ばっかで全く魅力がない。

本来メインヒロインであるはずのヒナも、
そんな大人の投影のような存在で、魅力ある存在とはとうてい言い難い。

のみならずヒナは、似たような設定の「アリスと蔵六」と真逆で、
作中ほとんど成長しないキャラなのでなおさらだ。

どうしても自分の中では、主人公とは言え、
ヒナはネタ要員以上の存在にならないのだ。

その点で、原作読んでる割には、面白いけど好きにはなり切れない作品。

杏と瞳の成長だけが楽しみで読み続けているようなもの。
もう、愛しい我が子をずっと見守りたい親と一緒の気持ちだ。

ヒナの保護者となる新田も大概な大人で、
普通のヤクザで大した志もない、壺を愛好する金満趣味な御仁。
取り柄は、家事スキルが非常に高いことくらい。

不条理だが、14巻まで読んだ時点で、そんな彼でも
自分の中で好感度がじわじわ上がっていたことに気付いた。

新田以上の大概な大人キャラが多いためだと思われる。
特に彼の親族は酷すぎる。
最近、そんな家庭環境でも立派?に育った新田は、
実は良く出来た息子なのではと勘違いしそうで怖い。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 27

75.1 2 中学生で漫画原作なアニメランキング2位
よふかしのうた(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (383)
1302人が棚に入れました
「初めて夜に、誰にも言わずに外に出た。」 女子がニガテな中学2年生の夜守コウはただ今、なんとなく不登校中。 さらには、夜に眠れない日々が続いている。 そんなある日、コウは初めて夜に、誰にも言わずに外に出た。 夜風が気持ちよく、どこまでも自由で、昼間とちがう世界。コウは夜に居場所を見つける。 そこに突如、謎の美少女・七草ナズナが現れる。 彼女は、夜の住人・吸血鬼。 コウに、夜の楽しさを教えてくれるナズナ。 「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ。少年」 夜に、そしてナズナに魅了されていくコウは、彼女に頼み込む。 「俺を吸血鬼にしてください」 ナズナは吸血鬼になる条件を教える。照れながら。それは…… 「人が、吸血鬼に恋をすること!」 果たして恋を知らないコウは、ナズナと恋をして、晴れて吸血鬼になれるのか!? ふたりぼっちの、特別な「よふかし」が始まる__
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

他の吸血鬼がでてから急に面白くなくなりましたね。

1話 夜とは大人の世界。少年がどう成長するんでしょうか。期待枠です。

{netabare}  情報が無くても分かる「だがしかし」の作者の絵柄です。ということは、この作者の最大の特徴は「女性の内面は描けない」ということです。「だがしかし」でほたるはしゃべるだけしゃべりますが、結局内面を見せません。あのグルグルの目は、ほたるの時からおもっていましたが、内面がない非人間性なんだと思います。

 セックスの話は顔を赤らめないで、恋愛の話は恥ずかしい。14歳なのに女性がわからない、性に興味がない。非常に現代的ですね。これは痛い人には痛いと思います。世代が近い人からは共感を得るんでしょうか。
 ノイタミナ枠ですから、この辺りにテーマ性は見出せそうですね。夜の世界とはすなわち「大人の世界」のアナロジーです。新橋的な酔っ払いも出ていましたね。あのシーンがつまり自分たちは大人とは違う側にいるということでしょう。

 つまり、大人の世界を少年が知る話なんでしょう。吸血姫は成長はしません。「だがしかし」の結末は知りませんが、ほたる同様少年の前を通り過ぎるだけでしょう。ちょっとフリクリのハルコの雰囲気もありました。

 それにしてもいい夜空、背景でした。少年が見る夜の世界は不思議な色がついています。それは現実でもあり現実ではない世界で未知の世界ということでしょうか。空を飛ぶというのは飛翔でもあり、また地に足がつかない不安でもあります。

 ナズナさん、肉体はエロかったです。だけど、内面がないのでエロく感じない。それはあの瞳のせいなのか、言動のせいなのか。

 本作の結論がどうなるにせよ、いいところに目を付けましたね。令和の14歳はエヴァのシンジと違い、性に興味がもてない。自己肯定感がないのではなく、自分自身が理解できない感じです。さてどういう話になるか楽しみです。実は成長を否定したりして。それはそれで面白そうです。 {/netabare}



2話 吸血=〇ックス。EDに多分全部何かを込めている。

{netabare} まあ、セックスとか伏字にするようなものでもないですが、題名なので慎みました。

 あれ、化物語?という感じでスタートしました。ちょっとメタ的な虚構感を出したいんでしょうか。EDとか見るとそんな感じもあります。

 それは良いとして、なるほど吸血はセックスのアナロジーという感じなんですね。年上のビッチ女…というより食事のためなら「パパ活女」という感じでしょうか。いや、EDとかみるともっと直接ですね。風俗嬢的です。恋愛には照れてしまうという感情が非常に納得できます。

 私はどうも魅力的な売春婦キャラにメチャメチャ弱いので、ナズナさんが一気に気に入ってしまいました。照れると急にナズナさんがエロく見えるのが不思議です。

 EDはすごかったですね。ちょっと信じられないくらいのクオリティでした。美術面でもそうですけど、テーマ性がフルフルで込められている感じです。
 EDではナズナのエロをあえて強調しています。「泡」はソープ嬢的ともいえるし、直接そうでなくてもそういった場面を連想させます。ナズナの本来の生き方を表しているのでしょう。ペットボトルやグラスが溢れでていましたね。露骨なアナロジーですね。

 レモンは何でしょうね。甘酸っぱさの象徴でしょうか。レモンの花子言葉は「誠実な愛」らしいです。それがグルグル回っていたし、レモンから汁が溢れています。
 ナズナさんが、作り物の街を破壊する存在なのはわかりました。イスは普通は権力の象徴ですけど…どうでしょう。光が当たっているのでそういう意味はありそうですが、あまり権力的なイスにも見えません。この辺りが思いっきり何かを象徴していましたね。単純に見れば既存の社会、価値観の破壊者ですが、どうでしょうね。今後どうなるかちょっと楽しみです。


 で、売春婦との恋愛ドラマは悲恋が多いですよね。まあ、吸血姫は直接売春婦ではないですが、住む世界が違う…うーん。少年マンガだからどうでしょう。子供になって遊ぶというのも無邪気に見えて欠落や寂しさですからね。しかもその遊び道具がトランシーバー…おもちゃのコミュニケーションツール…まだまだ気持ちの伝え方が子供だ、ということでしょう。

 いずれ少年が成長すると、やっぱりフリクリみたいに目の前を通り過ぎて行くんでしょうか。他の女性キャラも出るみたいだからどうでしょうね?

 あおりと俯瞰の画面がある作品は作画技術に自信がある証拠でしょう。安心して見られます。
 で、新キャラでましたね。彼女と最後くっついてナズナとは…になるとまさにフリクリですがどうでしょうね?

 とにかく2話、素晴らしいストーリーと演出、EDには感動しました。視聴は決定ですね。 {/netabare}


3話 生々しすぎて正視に堪えない、という人がいても不思議じゃない感じです。

{netabare}  改めてOPじっくり見ると、OPのイチジクの葉ですけど、恥ずかしいものを隠すの意味があります。りんごは禁断の果実でもあり、誘惑でもあります。まあ、そういう話ですね。吸血で友達の前でそういうのやめてとか。いつもやってるの?とか。EDもそうでしたが、本作は全編にわたってアナロジーがちりばめられています。
3話の副題が「いっぱい出たね」ですし。

 アキラと再会した後の、ナズナとの布団のシーンもまさにその行為のアナロジーですし。女の友達と数回あうだけで、俺の事好きとか思春期過ぎるでしょう。なんでもラブ。セリフの通りですね。主人公はナズナを好きになるために一緒にいたのに、アキラにも期待する。主人公のマインドはやはり幼いです。

 で、友達とは何か、なぜ連絡を取らなかったのか、か。そして、学校の存在意義…か。やっぱり既存の社会に対する価値観もテーマなんでしょうか。吸血姫は異質な存在…すべて破壊するもの。夜とは反社会。セックスは隠すべきもの。

 なぜナズナが怒っているのか想像ができない。友達の定義。解答が言葉にならないと何も理解できない主人公。ゼロかイチかの解答を必要とする。現代的ですね。思春期の肉体と精神のモヤモヤに解答が欲しい。そして誰かとつながりたい。生々しすぎます。本作に本能的感情的に反発する人も出てくるのでは?

 これは難しい話ですね。テーマを深掘りするほど訳がわからなくなる沼にはまりそうです。どう展開しどう畳むのでしょうか。

 それにしてもアキラちゃん、ふくらはぎ…腓腹筋、ヒラメ筋が発達しすぎですね。3:42を見てください。ナズナが夜の女でなよっとしているのとは対照的です。スポーツやっている設定かな。この辺りの対比にテーマ性を集約して絵で見せたのだとすれば作画はものすごく優秀ですね。

追記 あれ?肩幅も広いし…アキラって名前って…ひょっとして男…にしては胸あるよね???ただ、髪型とか、顔の造形とか…んん?腰から下の骨格と子供のころの足が内股なのは女性的なんだけど…ただ、瞳と睫毛がなあ…

 幼馴染の性別は疑えの原則が発動?名前が中性的だし…うーん。ブルーピリオドの1話ではちょっと騙されたしなあと思ったら声優さんが??? {/netabare}



4話 今のところずっと言葉遊びです。アキラが出てきたので飽きてはいません。が、単調になりつつありますね。


{netabare} なんか「14歳すぎ」ですね。見ているのがすごく恥ずかしいです。思春期のモノローグ。キスがどうとか性行為とか好きとか嫌いとか。手が触れるだけで恥ずかしいとか。

 遊ぶとか寝るの意味をどうとるかとか。少年誌だから暗喩で終わるんでしょうけど、問題は内面にどこまで踏み込めるかです。ナズナさんは舞台装置なので、もちろんコウの内面です。アキラまで行ければなおいいですね。
 せっかく恋愛と性行為の対比をしているわけですけど、今のままだと寸止めドキドキで終わるんでしょうか。少年誌だから限界あるし、そのための吸血姫ですからね。
 
 とはいえ、朝井アキラちゃんを出すことで設定の理解は進んでいます。結局、朝井アキラちゃんは思いっきり巨乳少女そのままでしたね。男だったら面白かったのに…と思いつつも、アキラが求めているのは友情問題、孤独などはあるみたいですね。

 恋愛ゲームのシーン面白かったです。プレステだし。萌えをメタ的にギャグにしているし…

 視聴継続して、また新キャラが出てきたり方向性が分かってきた辺りでレビューすると思います。 {/netabare}


5話 エロすぎ笑った。なお、彼女に元カレとの〇〇〇について聞いてはいけません。聞きたくても我慢しましょう。

{netabare} あるいは彼女が風〇嬢だったらどうしますか?それで生活していたんだけどなあ、と言われたら。

 いや最高でしたね。「楽しいのもストレス」というのも良かったし、なんかNTR…ではないですけど、彼女の昔の性体験を聞くようなドキドキ感。それが風俗勤めとか…

 男心と思春期の性欲。すごい話です。なんとなく思春期に引き戻されたような感覚がとてもいいです。

 あとナズナちゃんのエロさって肌の色?{/netabare}


6話 非日常とはなにか?変性意識状態を良く描けていました。

{netabare}  会社員の日常のしんどさ。会社の仕事が日常生活に精神的に喰いこんできます。さらに白河さんの場合深夜の呼び出しがありました。彼女に必要なのは非日常でした。

 その非日常の最たるものがナイトプールですね。プールというのは水が大量にある、というだけで不思議な場所です。そこに深夜、半裸の男女がいて、妖しい照明に、更にお酒も入って…さらに塩素の匂いなども相まって、普段の意識とは全く異なる世界です。これは催眠にかかっているようなものですね。

 そこでナンパをしていた男2人が思いのほかいい人というか普通の人というのも注目ポイントでしょう。解放によって性格が変わるんでしょう。また、解放することが苦手なコウ君がナイトプールで一人だけ日常から抜け出ていなかったのも描写として優れていました。

 そして、学校のプールに真夏に忍び込んで遊ぶ。これもまた、中学生くらいのときにやる非日常です。中学生のコウくんにとってナイトプールは場所が異質すぎて解放感よりも警戒感なんでしょうね。むしろ中学校のプールくらいのほうが、コウくんの非日常にとっては、リラックスできるのでしょう。ナズナちゃんと2人きりになれますし。

 思春期のコウくんと白河さん、そしてナイトプールの2人組。それぞれの日常と非日常。ストーリー展開も見せ方もとても素晴らしかったと思います。

 これを見ると本作のいう夜更かしは「変性意識状態」についてを描いているということがわかります。変性意識状態というのは、ググって貰えればわかります。(ウィキの説明はたいしたことがないので、変性意識-盆踊りとか変性意識-音楽、変性意識-登山とかでググってみてください。)

 意図してか図らずもなのかわかりませんが、非日常の中に身を置くと自己肯定感につながるそうです。その一方で宗教的なトランス状態に陥り、洗脳にかかったりもするみたいです。要するに薬物ですね。
 そういうところを掬い上げたこの6話は、非日常の大切さ、人間というものが非常に良く描けていました。

 レジャーや遊び、そして違う人と話すこと。これの有効性も表現できていたと思います。

 つらい現実もあり、NTR的なモヤモヤ、エロスもあって、何か人の心をざわざわさせる回でした。かなりの人の心に刺さるのではないでしょうか。生々しすぎて正視できない人がいても不思議ではないですね。

 なお、アキラちゃんはもう出てこないとなると、それぞれのキャラはゲストキャラ?となるとゲストで1テーマがあるんでしょうか。アキラちゃんの回では友情と男女…と短絡的に読み取っていましたが、描かれている内容はもう一度確認しておいた方がよさそうですね。


追記 「変性意識」ですが、ググり方は「変性意識-ハレとケ」…でもいいですね。ハレとケ…つまり共同体も祭りもなくなった現代人が生き残るためには?という、非日常という生存戦略をアニメという形で見せてくれている感じがあります。

 それとナズナちゃんの家がいわゆるミニマリスト的な感じなのも含意がありそうですね。モノを持つこと、持たないことの意味も考えたほうが良さそうです。 {/netabare}


7話 あー展開してしまいましたね。ストーリの進行を慌てた感じです。これはちょっと嫌な予感がします。

{netabare} 人間が増えて行く分にはよかったんですけど、吸血姫かあ…答えが全部ではないですけどセリフで語られてしまいましたね。せっかくの文学的なモヤモヤがあったのにちょっともったいないですね。
 吸血鬼同士の会話に女のテクニック的なものがありましたけど、やっぱり実際にコウくんを外で順番にナンパ(死語?)してほしかったなあ。

 ちょっと作者があきちゃったんですかね?それともこの退廃的な雰囲気が少年マンガでは受け入れられないので、分かりやすくしちゃった?
 最後の感じだと吸血鬼化にタイムリミットがあるんでしょうか。

 それにしても、不思議な街だなあとおもってましたけど、今回って海浜幕張?の幕張メッセ周辺?まあ、いろいろお世話になった場所なので何となく記憶にあります。
 あれって京葉線の高架っぽいですよね。で、ラウンジ的な場所の背景にあったのはメッセの国際展示場に見えました。あの最後にいた場所は近隣のホテルのラウンジかスイートルームの一部かなにか?
 ただ、初めの喫煙所ですけど、駅は海浜幕張ではないと思いますので、隣の新習志野辺りなんですかね?確認してませんけど。{/netabare}



8話 感覚的情緒的なものが、思考的観念的になった?

{netabare} 1年っていうのは、どうでしょう。受験までの日数のアナロジーでしょうか。中学生の大人になるまでの悩みですから、当然タイムリミットはあるでしょうね。となると、本作はやっぱりフリクリエンドな気がしてきました。

 ナズナちゃんが「好きになる」という気持ちがわかったらどうでしょうね。旧来の価値観だと目の前からいなくなるのが正解です。つまり、最後の事件としてあの吸血鬼との抗争の末、吸血鬼になれなくても命は助けるけどみんないなくなるとか記憶をなくすとか?
 期限がついたということは、ナズナちゃんは彼を眷属にしないし、彼の前から去ってゆくのが一番濃厚ですね。

 ナズナちゃんは、おいしい血をすう…つまり、メリットがあるから近くにいます。いっぽうでコウくんは現状から逃げたいのでナズナちゃんにすがります。この関係が崩れないと成長がないです。既存の価値観を崩すということで、工夫がある終わり方になると面白いのですが、どうなるんでしょうか?

 キャラ的には「だがしかし」の焼き直しになりそうな配置になってしまいました。原作者は多分女性の描写が苦手なんでしょうね。ホタルちゃんほどではないですけど、ナズナちゃんの内面も非常に単純だし、他の吸血鬼はステレオタイプのビッチあるいは婚活女子だし。
 となると「だがしかし」の最終回のがっかり感を再現するんでしょうか。少年向けだからしょうがないとはいえ、唐突というか無理やりすぎでしたね。

 全体的な構造が非常にわかりやすくなってしまいました。極めて思考的観念的になって行きつつあります。夜更かしの感情的感覚的情緒的な話から、どんどんわかりやすく思春期の悩みを見せてしまっています。特に7話以降で当初の幻想的な訳の分からない話の中のモヤモヤ感が急速に薄れつつあります。

 話展開させないで、最後突然ナズナちゃんがいなくなる、みたいな感じがよかったかなあという気もします。まあ好みの問題ですけど。{/netabare}



最終話 他の吸血鬼が出てから、急に面白くなくなったと思います。 

 吸血鬼になると人を殺すか眷属にするか、あるいは我慢するという設定が足枷になって、畳めなくなった感じですね。原作がどうなっているのかしりませんが、アニメ版のオープンエンディング、つまり今後の事は視聴者に委ねる、というのは、狙った結末ではなく畳めなくなったのでなんとかソフトランディングを狙った風に見えました。

 コウくんの吸血鬼になる=人を殺すか渇望に耐えるという悩みがどこかに行ってしまいましたね。物語を展開させるために吸血鬼の部分をクローズアップさせたのが、破綻を生んだ気がします。

 前半は、吸血鬼になるには恋愛というきっかけが必要で、なった後は、他人の性や欲望が無ければ生きられない、という大人の世界=夜の世界のアナロジーで、酔っ払いとか会社員のおねーさんとかで大人の世界の厳しさと、アキラちゃんで友情などもかなりいい感じだったと思います。
 うまく思春期を描いていたのに、物語の中心が吸血鬼設定に移行したことで、視点がブレた気がします。

 他の吸血鬼が出てから、急に面白くなくなったと思います。狙いも演出も悪くなかっただけに竜頭蛇尾感がすごくて、残念な結果でした。




 

投稿 : 2024/07/06
♥ : 26
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

「QK月」一般理論とノイタミナちゃぶ台返しして、ドテンして墜ちて逝く

「予測不能のラブコメディ?」というのはどこかで聞いたような話ですが
ノイタミナ枠の本作にも当てはまりそうな雰囲気がそこかしこに漂っております。

主人公が純情中学生ということからして、ラブコメ方向に進むのは妥当とも思えますが
ヒロインがQK月という設定が吉と出るか凶と出るかは、最終結末を見ないことには
判断できないのかもしれません・・・

ただ、今更手垢にまみれたQK月ヒロインの物語を繰り返したところで
恐らくは今までにない斬新な展開を描くことは困難を極めるものと予想せざるを得ないのが
宿命であるように思われます。

●ダンス・ウイズ・バンパイアソング
{netabare}クラスメイトとのちょっとした人間関係のもつれから不登校になり
夜の街に繰り出す主人公でありましたが、このように中学生にありがちな要素に対して
多くの視聴者は共感するところ大いにあったのであろうと予測できます。

廚二病を患う頃合の中学生にとって夜の街に繰り出すことは特別な意味があり
それ自体が神秘的でファンタジー溢れるものであったのでしょう。

本作における夜の街の情景がやたらと煌びやかだったのは、そんな廚二病的心理の立ち位置から
見える世界観を反映しているからなのかもしれませんし、またそういう
廚二病的ファンタジーの世界ならばヒロインが吸血鬼でも不自然さはなく
むしろその世界観に合っていると言えないこともないように思われます。

ただそのような廚二病ファンタジーをノイタミナ枠で押し出され、かつ
遥かに年上の大人がそのすべてを肯定的に受け止められるかと言えば、
そういう感受性も所詮は子どもの発想にしか思えず、むしろネガティブなリアクションが
帰ってくるのが必然であるように思われます。

また別の解釈として、ヒロインの吸血鬼が(エンキスで示されたように)堕落の象徴であり
ある種の堕落論的救済により主人公並びに現代人を救い出そうという意図も垣間見られますが
堕落論だけで万事解決という発想は安易であり、子供騙しにしか思えない
というのが正直なとこであります。

日々の学校生活にだるさを感じたり、夜遊びに興味津々になったり、異性に興味が出たり、
異性のことがわからず思い悩んだり、日常というレールから無性に逸脱してみたくなる衝動に
駆られたりだとか、その程度の気持ちならば理解はできますが、そこから突然?
何故吸血鬼に恋して、吸血鬼の眷属にならねばならないとかいう発想は飛躍が惨過ぎです。
あまりに発想がぶっ飛び過ぎで、理解がまるで追いつきません。

吸血鬼から見たら人間の文化や社会様式などあらゆるものがおかしいということになるのかも
しれませんが人間の価値規範とはズレ過ぎている吸血鬼のものの見方が本当に正しいのかと言えば
あまりに極端すぎて人間一般が受け入れられるものではないでしょう。

このような吸血鬼と人間の価値観の違いからくる対立関係は、
吸血鬼が存在する限りどこまでもついてくるものだと考えられます。

結局のところ人間と吸血鬼とは相対立する立場にあり、
軽いノリで互いが結ばれるものではないのが一般的セオリーであります。

恋愛のハードルが上がれば上がるほど盛り上がりもしますが、
高いハードルを越えるのにはそれなりの理由なり動機なり
強い思いがなければ不可能であるはずなのです。
問題の主人公のノリが軽すぎだけでなく説得力ももまるでないとしたら
もはやこれは設定の失敗と言わざるを得ないでしょう。

吸血鬼設定によりロミオとジュリエット的効果を狙ったのかもしれませんが
その路線で見事にまとめ上げた「Vampire in the Garden」には遠く及ばず
またラブコメの「月とライカと吸血鬼」と比べても見劣りし
更に別路線ではありますが「寄宿宿舎のジュリエッタ」と比べても
恋愛面での盛り上がりが今一つで見所も少ない本作最大の問題点は
中途半端な設定に中途半端な主人公の性格があるのではないのかという
結論に至る次第であります。{/netabare}

●悪夢的デジャヴは繰り返す
{netabare}ラブコメ展開からシリアスに急転しつつも結局最後はぬるいラブコメで終わる・・・
これは「エンキス」や「ヴェルメイユ」と同じようなパターンでありますが
更に付け加えますと本作含めすべてエナジードレイン系ヒロインという点も共通しています。

普通のラブコメに興味がない当方としましてはノイタミナ作品らしくこの展開を
華麗にぶった斬ることに密かな期待を抱いておりましたが
最後は元の鞘に収まるという結末ならば、期待が失望に変わってしまうのも
当然の帰結であると言わせていただきましょう。

純愛が悪であるとは言いませんが、吸血鬼との純愛、あるいは共存関係が
そう簡単には成り立ち得ないのは必然であり、それが大前提にあるからこそ
あの探偵というキャラが割り込んできたと考えるべきであり、
そうであるからこそ、警察という強制力に対して無力である中学生の少年が
人間社会の道理を遥かに超越しているような双方の(存在を隔てる)障壁を
いとも簡単に乗り越えらるという話にはそれなりの説得力が必要であると
いうことになるように思います。

恋には障壁があった方が盛り上がるのはその通りですが
それで吸血鬼をヒロインにするのは安易かつ既に使い古された手であり
しかもヒロインだけでなく他の吸血鬼も異常に人間に寛容というなら
主人公とヒロインの二人だけの「特別な関係性」というのも意味は薄れ
結局ただのぬるいラブコメに終わってしまうわけですが、そうであるならば
途中でシリアスな展開を挿入したことはむしろ逆効果ではなかったのか
という気がいたします。

結末の説得力の無さの背景にはもしかしたら致命的尺不足があったのかもしれませんが、
本編を見終えた個人的な印象としましては、オチに納得できない{/netabare}というのが結論でございます。



@avexの野望と計略 ~音楽についてのお話~
{netabare}ここで音楽の話をしようと思ったのには理由が2つあります。
一つは「パリピ孔明」が「あにこれ」ユーザーに好評だったこと
次に本作のOPEDを担当する「Creepy Nuts」の曲に対しても好意的な意見が予想外に多かった
という事情を鑑みそのように思い至った次第であります。
「Creepy Nuts」とはMC/R-指定とDJ/松永からなるヒップホップ系音楽ユニットです。

「ヒップホップ」の語源についてですが、
「ヒップ」にも「ホップ」にも弾ける、躍動するという意味合いがあり
それを受け作られた言葉が「ヒップホップ」ということであります。
「ヒップホップ」をもの凄く簡単に言うなら米国の黒人文化が由来の音楽やダンス、
またはそういうものを複合的に組み合わせたパーティーであるということになります。
ヒップホップとは、ラップ・DJ・ブレイクダンス・グラフィティ(お絵描き)から成るらしいですが
ここではラップ・DJ・ブレイクダンスの3つについて言及してまいります。

要するにヒップホップ音楽について焦点を絞っていこうという話ですが
ヒップホップ音楽とは何なのか簡単に言いますとダンスパーティーために
演奏される音楽ということになるのかと思います。
クラッシック音楽のようにただ演奏に聴き入るのではなく、音を体で感じながら踊るということが
重視されるという傾向があるのがヒップホップ音楽ということなのだと思われます。

「パリピ孔明」の「パリピ」とはパーリィピーポー(=Party People)のことであり
ダンスパーティー参加者を意味するのだという話になりますが、
そのパーリィに使用される音楽は当然ヒップホップということになるわけです。

パリピ孔明には「KABE太人」なるラッパーが登場しますが、もしかしたらその元ネタは
「Creepy Nuts」のMC担当R-指定その人なのかもしれません。
KABE太人はMCバトル選手権で3連覇を果たしていますが、同じようにR-指定氏も
「ULTIMATE MC BATTLE」で3連覇を成し遂げています。
R-指定氏の性格について触れますと、どうやら(病的なまでに?)神経質なところがあり
そういう意味ではKABE太人に通じるものがあるようにも思われます。

ちなみにMCバトルの「MC」とは要はラップのことを言うわけですが、
非常に大事なのがその語源で「master of ceremonies」であるということを
是非とも頭に焼き付けて頂きたく思います。
簡単に言えば司会者のことを意味しますが、お喋りという意味もあるらしいです。
また「MC」には「microphone controller」という意味合いもあるという話ですが
いずれにしてもそのマイクパフォーマンスが示すものは
ラップでありラップをする者ということになるかと思います。

MCと言えばMCハマーであり、M.C.A.Tが思い浮かびますが
MCとはラッパーを意味するものだということが再確認できるわけです。
MCハマーとか随分昔の話になりますが、
アニメ「おぼっちゃまくん」ED曲が実は彼の楽曲でありました。

MCハマーとM.C.A.Tの曲を単純比較して言えることは、MCハマーの方は歌の要素が皆無のただのラップにすぎず極論を恐れずに言えば、リズムに合わせてお経を読んでるのと変わらないのに対し、
M.C.A.Tの「Bomb A Head」などはラップの要素と歌の要素を
何とか両立させようとしてるふしがあるように思えます。

その違いの背景にはダンス音楽の文化と聞くための音楽文化の差があるのだと推測いたしますが
聞くための音楽文化に属する日本人としては音が単調なラップの音を延々と聞かされても
途中で飽きたりげんなりするのはやむを得ないことのように思われます。

@avexの音楽には個人的にはあまり興味がなかったのが正直なところですが、
このような文化の違いを踏まえて改めて考えてみると例えばTRFやgloveなどの小室哲哉が作ってきた
音楽も、ヒップホップ的なダンスミュージックを聞かせる音楽として巧いこと再構築しているという
点を考慮するならば、狙いは悪くないという結論になるのかもしれません。

@avexという企業はヒップホップなどの黒人文化やダンスミュージックに敏感に反応する若者層向けの音楽作りに的を絞り活動してきたようですが、現状日本の若者にとってラップがここまで身近になった
ことを考えたら彼らの戦略は概ね当たりだったということになるのでしょう。

4年くらい前の話になりますが、何気に赴いた音楽フェスにてオレンジレンジが「上海ハニー」を
披露した場面でそれを聞きながら若者たちが楽しそうにひたすら踊っているのを見かけました。
その時は少しばかり不思議な光景を見てるような気がしましたが、
今にして思うとパーリィピーポーはその時既に
日本に蔓延していたということを意味していたのでしょう。

ジャネットジャクソンの影響をもろに受けた安室奈美の頃から、ラップが邪魔にしか聞こえなかった「m-flo」の「come again」、それと同じような構成のアニメ「Z MAN」OPソング「Dots And Lines」やエウレカセブンOPソング「FLOW」の「DAYS」そして
無職童貞ニジウラセブンのテーマソング「HOME MADE家族」の「少年ハート」、何から何まで…
当時はダンス系ミュージックやらラップありきの音楽について深く考えることはありませんでしたが
気が付けば日本において黒人文化とその音楽が蔓延しており
だからこそEXILEというダンスパフォーマンスユニットが話題になり
三代目 J Soul Brothersなどが若者に注目されるということになるのでしょう。

ヒップホップやディスコ(今のクラブ)ブームはかつて廃れたはずでした…
結局のところヒップホップ音楽は聞くためには向いてなく音が単調ですぐに飽きられ
ブームは下火になったのですが、他の様々なジャンルの音楽に影響を与えたり、逆に影響を受けたり
相互作用を受けながら進化を遂げ、聞くに値する音楽性を兼ね備えたより複合的で奥深い
ものとなって今に至るわけです。

リズム&ブルースやらジャズやらオルタナティブロックやらそいう類の小難しい話を明快に説明できるほど音楽についての詳しい知識があるわけではないのでざっくり言いますが、
かつてヒップホップ音楽やラップソングが単調で聞くに値しないと言えても
現在のヒップホップ系ダンスミュージックが同じように単調であるとは言い切れず
聞くに値しない音楽と決めつけることも無理があるというのが正直な意見であります。

「Creepy Nuts」の楽曲がヒップホップ系以外の人から広く支持されるのも
それを物語る事象を表しているのだと思います。
「夜更かしの歌」はラップの傾向が強いですが、それと比べると「堕天」の方は歌の方向に比重を置いている感が強く聞く音楽として十分成立しているような気がします。
かつてのMCはラップができればそれでよく歌が下手だったり、歌えなくても問題なかったのですが
今時の音楽シーンにおいてはそれではヒップホップ系のファン以外からは
支持されるのは不可能ということになるでしょう。

歌えるラッパー、あるいは歌うようにラップができるのがR-指定氏の最大の強みでありますが、
そのプロトタイプとはそもそも伝説の天才シンガーマイケルジャクソンであったのだと思います。
マイケルジャクソンの音楽といえばやはりダンス系ミュージックですが、歌の才能恵まれた彼の歌は
聞かせる音楽としても十分過ぎるくらいのクオリティーがあり、
その抜群のリズム感でラップも当然器用にこなすのであります。

彼のような天才は永遠に二度と現れないであろうと思えましたが、
実に世界は広く、二人目の天才が見事に誕生するのであります。
その人の名は「Bruno Mars」、マイケルジャクソンの生まれ変わりと称されるアーティストです。

https://youtu.be/SDPITj1wlkg
DJマークロンソン&ブルーノマーズ&ビヨンセ(スーパーボール・ハーフタイムショー)

個人的にはラップというのはお経にしか聞こえず興味が持てなかったのですが、
(マイケルっジャクソン同様)Bruno Marsのラップ系ソング聞いた時は
別次元の衝撃を受けました。歌が上手いラッパーのラップは歌と区別できないくらいメロディアスで
全然別ものというのが結論でございます。

https://youtu.be/2XWq-RhjYIg
「Uptown Funk」はDJ/Mark RonsonとBruno Marsのコラボ楽曲ですが
ヒップホップ系ミュージックではDJというのが当たり前のようについてきます。

「DJ」とはディスクジョッキーのことをいい、
ダンスクラブのBGM=レコードなどの円盤を掛ける人を意味します。
今のクラブがかつて「ディスコ」と呼ばれていた由来がディスクやディスコティーク
(レコード演奏による踊り場)だということですが、現在のDJは打ち込み系音楽機器を
操作するのが主流になりつつあるようです。
小室哲哉と言えばどちらかと言うとテクノやハウス系の音楽の傾向が強い印象がありますが、
発生がヨーロッパかアメリカかの違いがあっても、打ち込み音源を基本とするダンスミュージック
という点ではスクラッチなどが特徴的であるDJプレイも、大きな意味での音楽性については
今となってはそれほど差異がないような気がいたします。

打ち込み系音源については敬遠する人もいるようですが、例えば「堕天」という曲のように
ジャズのテイストを加えたり音楽を簡単にアレンジできたりするのは、作曲側としては
大きなメリットがあると言えるのかもしれません。
そもそもヒップホップやクラブミュージックは生演奏を前提としていないと言われたら話は
終わってしまいますが、それでもヒップホップ系ダンスミュージックの躍進は
恐らく今後も止まらないだろうということだけは間違いないようです。

今時では学校の授業科目にダンスがあるのが当然となりました。
生徒も先生も踊るのが当たり前のパーリィ時代とは、
@avexにとっては笑いが止まらない状況であるのかもしれません。 {/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 7

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

楽曲が結構印象的だったなと

この既視感のあるデザインは?と思ったところ、やっぱりだがしかしの作者コトヤマさん原作なのね。
だがしかしと同様にボーイミーツガールな作品。そして出会う女性は破天荒。違うのはいちいち発言がエッチな感じなところか。なのに、恋バナは苦手なギャップ。
思春期の葛藤・夜更かしの背徳感・ちょっとしたラブコメを詰め込んだ作品。夜の背景にも力が入っている。美術さんありがとう。

可愛らしい女の子の告白を断って他の女子から色々言われた挙句の不登校と。女の子の告白を断ったくだりのせいで主人公に一切共感できないんだよなあ。
頑張って女性を好きになろうとするっていう発想が凄い。アセクシャルってわけでもないのか?

夜に誰もいない場所を歩くのが快感なのは分かるが。特に、誰もいない夜の公園でブランコは楽しい。ですけど、何に遭遇するか分からない夜は怖いものだ。
友達がいないわけでもなく、かけがえのない人が2人もいて心強い。アキラちゃん良い娘すぎて泣けてくるよ。

男の娘もいるが他の吸血鬼との交流や恋バナ。不穏な感じだったり、ちょっと協力したり。一応、なずなちゃんとコウの関係進展に寄与している。
吸血鬼退治する探偵の女はなんか嫌いですわ。顔見たくないが彼女もまた、コウが吸血鬼になりたい気持ちの葛藤を引き出すために、必要だったのだろう。

最終話のキスは情熱的でエロい。

ラブコメとして見てしまった自分がいけないのか頑張って好きになるというあたり共感できず、モヤモヤしてしまった。それを除けば分かりやすくて良いのだが。


OP
堕天 Creepy Nuts
ED
よふかしのうた Creepy Nuts
挿入歌
ロスタイム Creepy Nuts
堕天は歌詞が流れながら映像が進行していくのが印象的。一旦、小休止して楽曲が終わったのかと見せかけてサビを流す印象的な編集。背徳的な歌詞でまさに堕天していた。リンゴっていうのがアダムとイブの原罪を表現しているのかな?
よふかしのうたのED映像でなずなちゃんがジオラマをやりたい放題ぶっ壊すのが印象的。歌詞の中身も夜更かしをしだして始めた背徳感溢れる内容。作品の雰囲気にぴったりだった。本家のMVも見たが、オードリーが流れているのはなんか笑。
いつも思うけど、R-指定てどういう経緯で付けたんだろうね?


「初めて夜に、誰にも言わずに外に出た。」女子がニガテな中学2年生の夜守コウはただ今、なんとなく不登校中。さらには、夜に眠れない日々が続いている。そんなある日、コウは初めて夜に、誰にも言わずに外に出た。夜風が気持ちよく、どこまでも自由で、昼間とちがう世界。コウは夜に居場所を見つける。そこに突如、謎の美少女・七草ナズナが現れる。彼女は、夜の住人・吸血鬼。コウに、夜の楽しさを教えてくれるナズナ。「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ。少年」夜に、そしてナズナに魅了されていくコウは、彼女に頼み込む。「俺を吸血鬼にしてください」ナズナは吸血鬼になる条件を教える。照れながら。それは......「人が、吸血鬼に恋をすること!」果たして恋を知らないコウは、ナズナと恋をして、晴れて吸血鬼になれるのか!?ふたりぼっちの、特別な「よふかし」が始まる__


第1夜 ナイトフライト
“眠れない”中学2年生・夜守コウは、初めて夜に誰にも言わずに外に出た。昼間とは異なる雰囲気の町中を歩いていると、フードをかぶった年齢性別不詳の人物に声をかけられた。それが吸血鬼・七草ナズナとの出会いだった。

第2夜 てかラインやってる?
吸血鬼になる方法…それは「人が、吸血鬼に恋すること」 コウは、夜の住人・吸血鬼になるため、そしてナズナに恋をするため、今日も夜中にひとり外に出た。ナズナに会うため街を彷徨う。

第3夜 いっぱい出たね
「夜守、何してんの」 ナズナとの夜ふかし帰りに、幼馴染のアキラに遭遇したコウ。学校に来なくなったコウを心配していたと話すアキラ。再会以降、ナズナと遊んだあとにアキラと会うことが習慣になっていく……。

第4夜 せまくない?
ナズナからキスされた!キスは好きな人同士がする行為…ということは僕はもう、ナズナちゃんのことが好きなのでは!?つまり“吸血鬼を好きになる”という目標は達成された? コウは意気揚々とした気持ちでナズナに会いに行く。

第5夜 そりゃ困ったやつですね
ナズナが“添い寝屋”を営んでいることを知ったコウ。正式な衣装だというナース風コスプレ姿のナズナからマッサージを受ける。意外にもツボなどを心得てるナズナのマッサージにリラックスし始めてきたところに、呼び鈴が鳴る……。

第6夜 楽しい方がいいよ
毎日同じだと飽きちまう!おもしろい遊びを考えた結果、2人でナイトプールに繰り出すことに。 “大人の世界”にのまれ気味のコウをよそに、ナズナは“お酒が飲める!”とテンションが上がり……。

第7夜 眷属作り
急な雨に降られ、高架下で雨宿りをしていたコウ。近くの喫煙所でサラリーマンが女子高生に声を掛け、振られる姿を見かける。コウの視線に気づいた女子高生は「今見てたっしょ?」と声を掛けてきた。

第8夜 どいつもこいつも
ナズナ以外の吸血鬼、セリ、ニコ、ミドリ、ハツカ、カブラと知り合ったコウ。そして、初めて血を吸われてから1年以内に吸血鬼にならなかった人間は、一生吸血鬼になれないということを知り……。

第9夜 ずるい
セリとカラオケに行くことになったコウ。セリは最近、恋愛感情を拗らせた通称ダル男に付きまとわれているようで、カラオケ中もドア越しに中を除く人物が現れる。ダル男の存在が面倒になったセリは、殺そうと決意するが……。

第10夜 盗撮画像を拡大して見る
ミドリに頼まれ彼女の勤務先のメイド喫茶でバイトをすることになったナズナ。コウは客としてナズナの動向を見守っていたが、とある盗撮事件の犯人探しをすることになって……。

第11夜 吸血鬼って知ってるかい?
ナズナに促され、添い寝屋の客引きをしていたコウ。疲れていそうな女性に声を掛け、2人で喫茶店に入る。ふと、その女性の煙草や手袋が気になり、コウは女性に職業を尋ねる。差し出された名刺には“探偵”の文字が……。

第12夜 今日ウチ親いないんだ
10年間、血を吸わなかった吸血鬼が餡子によって殺された。餡子に「君は吸血鬼を何も知らない」と言われ、悩み始めたコウ。真昼からは「吸血鬼になって何がしたいんだ?」と問われ、悩みは深まるばかりで……。

第13夜 よふかしのうた
警察から逃げていたところをハツカに助けられたコウ。ハツカに吸血鬼を殺せる人間がいることを話し、さらに今、吸血鬼になるかならないかで悩んでいることを打ち明けた。一方、ナズナは、ニコ、ミドリ、セリに会っていて……。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 16

87.3 3 中学生で漫画原作なアニメランキング3位
ハイスコアガール(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (796)
3310人が棚に入れました
「ポリゴン」って何?食えんの?そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。
ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凛として座していた──。
主人公ハルオを通して描かれる’90年代アーケードラブコメディー!

声優・キャラクター
天﨑滉平、広瀬ゆうき、興津和幸、山下大輝、御堂ダリア、新井里美、伊藤静、チョー、赤﨑千夏、杉田智和、植田佳奈、武虎、大塚芳忠
ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

1話だけ観て勘違いしないでね!

1話だけ観れば、90年代の懐かしのゲーム画面がリアルに再現され、当時、数々の登場ゲームにハマった中高年が主に楽しめる作品?と思うかもしれません。
確かにそこも楽しめますが、この作品の真の見どころは、コメディタッチではあるものの結構本格的な恋物語にあります。
ゲームで繋がる登場人物たちですが、恋愛ドラマのポイントであるキャラの魅力と好きになっていく過程や理由がしっかりと描かれ、恋愛物がお好きなら年配者から若い方までしっかりと見応えを感じれると思います。

既読の原作で一番秀逸なのは、まるで無声映画に出てくるような言葉を発さないサイレントヒロイン「大野アキラ」の描写。
アニメ1話では暴力的で高慢チキな天才ゲーマーに見えるお嬢様ですが実は・・・
しゃべれない訳ではなさそうな彼女の心の声は、主人公「矢口ハルオ」の字幕がわりの代弁と彼女の表情仕草で読者に伝えるんですが、それが何ともいじらしく映るんです。このユニークなヒロイン描写だけでも一見の価値があります。

また主人公ハルオも、最初はただのゲームバカの小学生に見えますが、自分自身とヒロイン達と向き合う事で着実に成長していく姿が描かれ好感が持てます。

あとから登場のもう1人のヒロイン「日高コハル」。アキラとは対照的な庶民派の娘ですが、これまた一途でいじらしい!

この3人で繰り広げるゲームより熱く切ない恋のバトルが見ものです!

灰汁の強い絵柄で受け付けられないのは仕方ないですが、暴力的なところはこの作品のギャグテイストなので軽く受け流してくださいね。観てるうちにハルオへの愛情表現に見えてきますから♪(毎度のじいやの車轢きもね♪)

既に4年以上前にアニメ化発表までされた原作漫画ですが、発表直後のゲーム会社からの著作権侵害訴訟により一時は原作の出版差し止め、連載再開の目処もたたない状況が続き、和解まで2年ほどかかりました。
この件は出版社だけでなく作者の押切蓮介氏も著作権に関する認識の甘さがあったのかもしれませんが、氏の心のダメージはハンパなく相当落ち込まれたようです(同氏の単刊「HaHa」参照)。
氏の執筆意欲喪失を危ぶみましたが、よくぞ奮起し続きを再描してくれたものです。
原作のファンである自分はそれだけでも嬉しかったのですがアニメ化まで叶いました。
アニメ1話を観て、原作の持つ独特な絵柄とレトロな世界観の再現率の高さに驚きつつ期待大になりました。
おそらくアニメの制作スタッフも、過去の不幸を払拭すべく並々ならぬ意欲を注いでるものと感じた次第です。
原作漫画、アニメ共に最後まで完成度の高さを願っています。
以上2018/7/17記

《最終話視聴後の感想》

うわ~、えらいところで終わりましたね~(汗)
原作既読者としては、アニメのペース配分からこのクールの閉め方は途中である程度予想出来ましたが、アニメしかご覧になってない方には、物凄い寸止め感でストレスが溜まるかも・・・
しかしながら今クールのアニメとしての出来映えは素晴らしかった!!
アニメ制作スタッフの原作への愛情を感じ、原作ファンとして大満足です。
原作continue版(休載前の初版漫画を僅かだけ改変しオマケエピソードが付録追加されてます)のシナリオに忠実に沿いながらも、各話の構成や演出が見事で、先のストーリーを知ってても毎週続きが楽しみで仕方ありませんでした。

《ストーリー》
{netabare}
原作漫画全10巻(最終巻は来年3月刊行予定)のうち4巻までのエピソードを丁寧に再現しており、アニメの脚本は手を加える必要がなかったのではと思えるほどです。
ゲーム好きの原作者押切先生の妄執と呼べるような「ゲーム好きの可愛い女の子」との交流は、多くのゲーム好き少年の憧れのシチュエーション。
懐かしいゲームを巧妙に絡めながら登場人物達の出会いから恋への進展をコミカルかつドラマチックにテンポよく見せてくれました。

《作画》

ゲームセンター内のゲーム機とゲーム画面を再現するために採用した全編3D映像。
技術的な事は詳しくありませんがメイキング動画を見ると、かなり手間が掛かっているそうで作画の効率化にはなっていないとの事。
人物は、動きこそ3D特有のぎこちなさを感じますが、原作よりマイルドなキャラ画は初見の方も受け入れやすく、細やかな表情や仕草はしっかりと感情表現ができていて、特に大野アキラの心情は原作より分かりやすく伝えてくれました。
(でも原作のヒロイン画は繊細な目元のタッチと肉感のあるラインが独特で魅力的です!)

背景は、ゲームセンターや駄菓子屋内の実写と変わらないリアルでレトロな雰囲気を再現し、ドット画のゲームキャラが登場人物に寄り添うさまはアニメならではの親和性で違和感無く馴染み、淡い夕景や夜景も情感たっぷりで登場人物と視聴者双方をヒートアップしてくれました。

視聴者の体感した現実とアニメという虚構を絶妙に融合させる事でレトロなノスタルジーに浸れる見事な映像化だったと思います。

《キャラ》

二人のヒロインを全く違う手法で描く事で魅力を引き出し合う相乗効果は原作者の妙案ですが、アニメではそれが際立っていました。

「矢口ハルオ」

ゲームバカなのに二人のヒロインから想いを寄せられる羨ましさですが、ママの育て方がイイのか優しい気配りができて納得の好感度。
アニメでは細かな気の利く所作を加え、さらにイケメンに見えました。
(2話のメンチカツや7話のミルクティのシーンなど。)
そう言ったヒロイン達の前でさりげなく見せる優しさは、好かれようと意識してやってないのがいいんですよね。
しかしイケメンぶりを自ら発揮するのはアキラに対してだけです。
原作者がファンブックの中で「アキラがいるから(コハルと)無意識に距離を置いている。ハルオは女たらしではないから。コハルの事はどこか突き放している。」と述べられてるとおり、基本、アキラにゾッコンでまったくブレない。
同級生女子のゲームプレイに魅せられた以上に、学校での劣等感を忘れさせて欲しい自分と家庭で抑圧され逃げ場を求めているアキラが、互いにゲームだけを心の拠り所としている共通点に強烈なシンパシーを感じてしまう。
だから、アキラの為だけに自ら行動を起こし、アキラの為だけに自分を変える努力をする。
この優柔不断のなさがハーレム主人公とは違う魅力を出してるんです。

「大野アキラ」

天才ゲーマー、才色兼備、財閥御令嬢とフィクションならではファンタジー設定は少年漫画らしいヒロイン 。

親から才能を嘱望され過密な英才教育を受けるアキラは寡黙ゆえにストレスを溜め込みやすい。
そんな中、見つけた唯一の息抜きがゲームセンターのアーケードゲーム。
帰宅前のわずかな時間だけが、周囲からの押し付けられた自分を壊して、望む自分になれる彼女にとっての放課後ディストラクション。
その時間さえも危うくなり増える重圧に押し潰されそうになってしまう。
そんな時に逃げ場所になってやると言ってくれたのがハルオ。
その時から彼女にとってゲーム以上にハルオが救いの王子様になります。
ペロペロキャンディをよくほおばるのは彼から初めてもらったお菓子だからであり、初めてもらったプレゼントのオモチャの指輪を肌身離さず持つ事でつらさを我慢します。
この一連のリアクションはアキラのハルオへの一途さをよく表し、川原でのケンカ時やベッドの中で指輪を握りしめるアニメのオリジナル描写は小粋な演出でした!

また、しゃべらない彼女からの意思表示をゲームプレイで表現させるのは作品ならではの面白さで、ハルオとのファイナルファイトでは嬉しさや苛立ちが、コハルと初対面時のバスケやガンシューティングでは動揺と熱意がコミカルに伝わります。
そして無口な分、直接感情を露出した時のインパクトが凄い。
1話からの普段の暴力チックな感情表現はコメディタッチにする事でアキラを重く見せないようにしてるんですが、3話の空港でのハルオの見送りに号泣するアキラの感情爆発は、原作でも最初に心を掴まれる屈指の名シーン。
アニメで初めて聞く彼女のハッキリとした声は原作以上に痛切に私の心に響きました!
また9話で、自分と同じ高校を目指してくれると知った時のハルオの手を握りしめるシーンも、押さえきれない嬉しさがしみじみと伝わり、しとやかな情緒を醸す見事な描写でした!

「日高コハル」

話しかけもモノローグも多く、
「それでもこの気持ちは曲げたくない。」
「勝ち続ける事で私に関心を持ってくれるのであれば、私は絶対に負けない!」
ハルオへの募る想いが痛いほど伝わる描き方はまさに少女漫画の主人公。

狭い視野で漫然と生きてきた自分に、殻から飛び出し自由な空気を感じる醍醐味を伝えてくれるハルオにたちまち虜になってしまう。
受動的だった女の子が恋をすることで能動的になり見た目も垢抜けていく。
アキラと違い明らかな成長が見えるのもコハルの魅力です。
ハルオとアキラが惹かれ合っている事に気付いても、二人のはっきりしない態度に諦めきれないのは仕方ない。
そんな二人への遠慮がちな接し方もいじらしく、アキラを貶めるような事をせず自分を磨く事でハルオを振り向かせようとする真っ直ぐなひた向きさは、嫌味を全く感じさせない誠実なイイ娘です。
でもハルオは微塵もブレず全くコハルに見向きもしてくれない・・・
コハルにとってハルオを落とすのは、攻略ルート皆無の無理ゲーなんですよね。
そんな勝ち目のない恋のゲームに果敢に挑む姿が健気で、観てるコッチは不憫で不憫で仕方ない~( ´△`)
こんな設定にした原作者は何て罪作りなんだ~~(`Δ´)
私は、アキラの笑顔も見たいけど最後までコハルも応援しちゃいます!

《声優さん》

主演の3人の方は私、存じ上げない方ばかりでしたがそつなく演じられてたと思います。
中でも広瀬ゆうきさんの声は原作のコハルの魅力を数倍増しにしてたのでは?
ラストの涙まじりの告白は熱かった!
(ひきかえ、アキラ役の鈴代紗弓さんは折角射止めたメインヒロイン役なのに演技をあまり披露できないのがコハルより不憫~)

サブではハルオのママ役の新井里見さんが個性の光る名演技でした!

《音楽》

8ビット音でしょうか?ゲームらしい音を取り入れたOP曲は作品にマッチしてました。
(でも曲より背景画が毎度気になってました~コハルが不憫で・・)

やくしまるえつこさんのEDは毎話の引きとの合わせ方が絶妙で切ない余韻が堪りません。
(特に11話は上手い!)

劇判曲もバッチリで非の打ち所はありません。

《最後に》

先日、最終話が掲載された原作漫画ですが、コハルの告白以降テンポはやや減速感を感じるものの、切ないシーンはまだまだ訪れます。
アニメの続きは配信とOVAってのは個人的にビミョーですが、制作してくれるのは嬉しい限り。
このクオリティならお布施も厭いません~(^^;{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 42
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

そんな私はロースコアボーイ

2018.10.06記

原作未読

当初ノーマークだったが、同僚の薦めで視聴決定。
どうやら、昔懐かしのゲームを扱った回顧ものくらいの前情報で視聴スタートです。

さっそく結論。

 懐かしくて涙出るわ~

これはオモテ。並行して、

 なんじゃこのラブコメ泣けるわ~

一作で二度美味しい作品になってます。懐かしのゲーム見たろ、ぐらいでかまえて思わぬカウンターパンチを食らっちゃいました、といったところでしょうか。

主人公の矢口春雄が1979年生まれ。本作の時代設定が1991年(小学六年生)から1995年(高校一年生)までとなります。
これはリサーチの勝利と言って構わないと思いますが、誇張されることない等身大の90年代が描かれているため、おおむね1970年~1985年生まれの方は取り扱っているゲームや時代の空気感の再現具合に感嘆するんじゃないでしょうか。

{netabare}・緑の電話ボックスにピンクチラシが貼ってる
・当たり前のように灰皿が置いてあるゲーム台
・パネルでめくられる新幹線ホームの発着案内板(現在は電光掲示板)
・溝の口(川崎)駅降りたとこ南武線沿い小道の汚い飲み屋街の古本屋 ※住んでた私が保証しよう
・取り扱うアーケードゲームと家庭用ゲーム機のラインナップ
といった見た目のあるあると

・対戦でのお作法(ハメ技かけると喧嘩になる等)
・教室でソニックブームを繰り出すこの解放感
・もういいわよ。録画してた「家なき子」観るから♪
・ミスチルを聴きなさい!ミスチルを!
・取り扱うアーケードゲームと家庭用ゲーム機にその当時みんなが感じてたこと
といった空気感{/netabare}

単なるゲーム回顧録ではない、時代の空気の見事な切り取りっぷりに切なさを感じるほどです。ワクワクするつもりがきゅんきゅんしてしまうのです。

若い皆さんにとっては、このピンポイントで切り取られた時代の追体験が可能ですので、ぜひ面白がって観てほしいですね。
ついでに、だいたいアラフォーの男性が大なり小なり通ってきてる道でもありますから、雑談のネタとしてビジネスにも活用できるかもしれません。

自分はハルオよりちょい上くらいのドストライク世代にあたります。回顧トークしたくなるところですが、脱線が止まらなさそうなのでここでは泣く泣くあきらめますよ。ただ一点、同年代非オタの知人にハイスコアガールを勧めたら、ちゃっかり視聴してました。その後酒の席でのあるあるトークに華を咲かせましたよ、ということは申し添えておきます。



そして、ゲームと並行しての恋愛の世界。
ゲームで繋がる恋愛ってなんのこっちゃ? そもそもこのキャラデザインは、恋愛仕様のそれではないような。。。
{netabare}とナメてたら3話で不意打ちを食らうことになります。{/netabare}

2話からラブコメの波動が感じられ、12話終わる頃にはきゅんきゅんしてることでしょう、たぶん。

大野晶と日高小春のダブルヒロインというのは、ぱっと見で王道の配置です。

大野晶:ゲームは社会との接点を持つためのもの/純粋にゲーム好き/{netabare}ハルオが好きそう{/netabare}
日高小春:ゲームはハルオとの接点を持つためのもの/ゲーム好きは二次的なもの/{netabare}ハルオが好き{/netabare}
ハルオ:馬鹿で優しくてあったかいやつ。すがすがしいほどにゲームのことで頭の中がいっぱい。

そんなベクトルは物語の進行に合わせてゆっくりと変化していき、最終12話{netabare}(小春の告白という大きな転換点を迎えること){/netabare}で本作の恋愛の波動がピークに達します。
きゅんきゅんする理由、、、二人ともホントいい子だから(語彙力)。
そしてハルオもなんだかんだいいやつだから(もっと語彙力)。
二人ともきっかけは違えど、徐々にハルオに惹かれていく様子がもどかしくも純な感じがして擦れた大人にはまぶしく映りました。
ヒロインにとってはゲームバカが恋愛対象のため、コミュニケーションがゲームを通じてということも多いです。対戦プレイや協力プレイのシーンに潜む恋のやり取りを見過ごしてはいけません。{netabare}晶と小春ですらゲーム機を通しての会話と、わりと徹底してます。{/netabare}なんかもう「拳で語り合う」世界観ですね。

これほど無口なヒロインで物語が成立するんだ、と面白がって観てたわけですが、結局セリフがゼロでしたね。大野晶役の鈴代紗弓さん、「あ」「う」「ぐふぅ」に感情を込める難役お疲れ様でした。
小春の鼻腔を抜ける呼気の音すら聴こえそうなささやき声は役に合ってたかどうかを超えて心地よかったですね。広瀬ゆうきさんですか?また別の作品でお会いしましょう。

{netabare}晶にとって、もともとは大野家とは違う世界への扉であり、さらにその世界を広げてくれたハルオへの好意。ハルオは激つよの晶を目標と捉えてました。
小春にとって、唯一自分に目を向けてくれる瞬間がゲームで対峙する時だったというハルオへの好意。ハルオはフルボッコ負けを機に小春をライバルみたいに捉え始めました。
後半は、

 “目標を降りたかった晶と目標になり替わりたかった小春”

ミスマッチがなんとも切ない物語でした。{/netabare}



ノスタルジーにあてられて不器用な恋の行方にせつなさを感じたのか、
良質なラブコメにほだされて在りし日の思い出がきれいに見えたのか、

恐らく両方。きゅんきゅん×きゅんきゅんは単に2倍ではなく、2乗と感じる稀有な経験なのでした。
続き3話はOVAで!と商売臭わかりやすいラストに賛否両論出そうですが、そこはご愛敬(;^ω^)
薦めてくれた同僚よ、ありがとう!



以下、その他の四方山話。


■作画
まずは、権利処理に奔走してくれた裏方さんには賛辞を送りたいと思います。感謝!
3DCGということでしたがかなり普通のアニメっぽい自然にみられる処理をしてました。私の目利きが甘いかもですがあまりCGっぽさを感じません。そして核となるゲーム画面の再限度が極めて高い印象です。元画像をはめ込めばよかろう、というものではけっしてなく、ブラウン管と現在のデジタル規格との突合作業、コマ数の調整、エフェクトの修正、その他視聴者からみれば『そのまんまゲーム画面』に見えた本作の絵は相当の処理を施して再現されたものだそうです。
私が普段は気にしない技術的な面にも良い意味で関心を起こさせる製作陣の仕事でした。


■華を添える愛すべきイカレキャラ達
わりと主人公たち以外は行動・言動が変なのが多いのですが、第一話で矢継ぎ早3枚のカードを切ってきて視聴者の引き込みに成功しました。
・癇癪カップル:声は松岡&日笠と無駄に豪華
・小学担任:「卑劣」と書いてお前のことだ、と主人公に容赦ないが悪意もない。
・じいや:黒塗り高級車で主人公を轢いても歯牙にもかけず。
目立たぬファインプレーだったように思えます。


■10カウントで消えるはずだった世界が色づく
OPEDともに作品に寄り添った良曲。ED「放課後ディストラクション」はお気に入りでDLしてます。
{netabare}プレステとサターンの発売により自分はアーケードから距離を置きました。当時は鉄拳派(プレステ)とヴァーチャファイター派(サターン)と棲み分けがされてた気がします。
それはさておき、10話Aパートでサターンにうつつを抜かしアーケードから遠ざかってたハルオが小春にフルボッコされたのを機にゲーセンに戻ってくる描写があります。
逡巡しているハルオのバックにはストⅡゲームオーバー時のコンティニュー画面。ガイルさん(CV安元洋貴ww)がハルオを焚きつける中無情に10カウント刻まれていってました。
アーケードゲームが家庭でできるインパクトは強く、この時期から徐々にゲーセンから足が遠のいていったのは私だけではないでしょう。対照的にコンティニューして戻っていったハルオには個人的に感動しました。(えっ!そこ?)

どれくらいのインパクトか? JUDY AND MARYの楽曲に「まるでヴァーチャファイターのゾーン2」という歌詞が出てくるくらい。男ならともかくあまりゲームをしない女の子でも家にプレステとか普通に置いてありましたよ。{/netabare}


■余談
我が家では作中登場したニューファミコンが現役です。タイトルは70本以上。スーマリ、ドラクエシリーズ(要ふっかつのじゅもん)、じゃじゃ丸くんといった有名どころから、シティコネ、影伝、燃えプロその他家族でたまにゲーム大会を開催。
スターフォースでラリオスを撃破したり、ボンバーマンでリモコン無し状態からのリカバーをしたり、グラディウスで↑↑↓↓←→←→BAを披歴したりと父親の威厳を保つのに一役買ってたりします。
この前、ウチの子供たちが伝家の宝刀『カセットに息をフー』してるの見て爆笑しました。曰く「つば飛んじゃダメなんだよ」と。
なんかしらんが、受け継がれる伝承みたいなもんでしょうか。25年前も今も楽しいものを前にした子供の気持ちってそうそう変わるものではないんです。



視聴時期:2018年7月~9月 リアタイ視聴 ※EXTRA3話は2019年3月視聴

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2019.04.03追記 ★EXTRA STAGE(ROUND13~15)追加視聴★


Netflixの配信にて。TV放送(ROUND1~12)の続きの3話分が解禁です。

{netabare}変わらぬOPとEDにふいにキュンとしてしまった。なんだこの破壊力。
内容には触れません。本編にも増して、ハルオ母が素敵で、晶と小春に身悶えし、ハルオはしっかり男の子してました。{/netabare}

ファンの皆様におかれましては、視聴は義務と言って差し支えない出来映えです。

※視聴日:2019.03.30



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2019.10.23追記


2019年秋期に2期放送。先だって、EXTRA3話を地上波で放送しました。
濃厚な3話だったのでこれを放送する決断をしてくれたスタッフの皆さまには感謝です。

{netabare}さて、そのEXTRAのクライマックスといえる花火シーンは二子玉川河川敷の花火大会です。ハルオたちが乗ってる電車は田園都市線。

こたびの台風でまさに氾濫したピンポイントの場所でした。{/netabare}

春先には普通に感動しただけでしたが、あらためて半年後に再視聴して別の思いが生じます。迅速な復旧をお祈り申し上げます。



2018.10.06 初稿
2019.04.03 EXTRA視聴後追記
2019.10.23 追記
2020.07.28 修正

投稿 : 2024/07/06
♥ : 100
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分で生き方を選ばなければ、自分が想像できないところに行き着くことができる。 byマツコ・デラックス

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
遅ればせながら視聴。当時はスルーしたんだけど、あにこれで高評価の嵐。いつか観たいと思っていたが、

あー、これ、当時を知るおっさん(40代)にはたまらんわな、高評価には頷ける。

本作の魅力は、90年代の小学生の雰囲気を忠実に再現しつつも、ラブコメの波動をきちんと感じさせること。懐ゲーのネタに共感し、挟み込まれるギャグに笑い、可愛らしい恋愛にニヤリとする良作。

古くも新しい作品。

私はこのアニメの世界より、やや下の世代なので、懐かしいような、少し、憧れのような。

レビューでは、実体験を踏まえながら、本作で感じた、今の若者に伝えたいことを。やや懐古レビューですが。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
実は私は、スト2にはそこまでハマっていない。一応、スーファミとソフトは家にあってやってはいたが。

私がまずハマったのは、「餓狼伝説」だ。テリーとアンディ、ジョーを使っていた。一番得意なのはジョーだったかな。

次いで、「龍虎の拳」。最初はキングを使っていたのだが、例の「ブラジャー見せ」で女と分かり、使うのをやめた。なんか、小学生当時の私は、男が女性キャラを使うのを恥ずかしいと思ってたんだよね(笑)

ただ、龍虎にはそんなに長期間ハマらなかった。すぐに「サムライスピリッツ」にハマったからだ。当時、剣道に一生懸命だったこともあり、サムスピはかなりやった。特に千両狂死郎。後先忘れたが、幽々白書の飛影とか、ああいうキャラ好きなんだよね(笑)

そして、その後永きに渡ってハマり続ける、「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」が登場。あれは衝撃だったな~。だって、これまで自分が好きで使ってたキャラクター達が、ゲームの枠を超えて対戦、共闘できるなんて、胸熱でしかなかった。

使っていたキャラは「キム・カッファン」「ラルフ・ジョーンズ」「レオナ」「八神庵」「草薙京」等、他にも多数。当時、KOFはノベライズ版がよく出ていて、私の場合「小説好き」「設定好き」なので、「強い、弱い」以上に、キャラの背景から「好き」なキャラを選んでいた気がする。特に、ブラジルチームが好きで、ハイデルンがたまに見せる親バカっぽさと、レオナの塩対応、ラルフとクラークのフォローが絶妙で。投げキャラ苦手だから使いこなせなかったけど、技やキャラの格好よさなら、七枷社が好きだった。

さて、ここまでの感想で、多少ゲームを知っていれば、私が、「カプコン」ではなく「ネオジオ(SNK)」のゲームばかりやっていることにお気づきと思います。それはなぜか?

うちの(クソ田舎)町の、近所に1台(1対)だけあったアーケードゲーム機が、ネオジオだっただけのこと(笑)

さて、本作で感じたことの1つが「制限下で楽しめない奴は、自由下では本質的に楽しめていない」ということだ。

私がKOFにハマったのは、内的動機付けがあったからではなく、外的要因が大きい。もし、カプコンのゲームを、もっといえば、ゲーム以外のありとあらゆることを楽しめる環境にあったら、きっとKOFをこんなに好きになれなかっただろうと思うと、「不自由」に感謝したい気持ちにもなる。

先日、「マツコ会議」で、マツコ・デラックスさんが、若くして成功したYouTuberさん達に、こんなことを言っていた。

「皆さんは、自分の意思で、自分のやりたいことをきちんと突き詰めて成功されていて、とっても素晴らしいと思うの。でも、私はどちらかというと、自分のやりたいことが出来ないで、周りに流されてきた弱い人間だからね、また別のことを感じていて。それは、周りに流されて、興味も全然ないようなことをやっていると、当たり前に生きていては絶対に見られない景色を見られるということもあるということ。だって、自分が好きなことばかりやっていると、自分が好きな世界しか見られないじゃない。だからね、今の若い子にはね、自分がやりたいことをできなかったら、自分らしい人生を生きられなかった、それで人生終わりとか全部ダメなんだとは思ってほしくないのね。逆側にはね、それはそれでちゃんと面白い世界もあると思うのね。」

今回、レビュータイトルに使わせてもらった言葉だ。なるほど、良い言葉だと思った。

以下、オジサンによる懐古的な呟きです(笑)

私達の世代は、ゲームにしても音楽にしてもアニメにしても、選べるパイが少なかった故に、わりと共通言語として同じものにハマっていた。また、変化が少なく、1つのゲームを長期間遊ぶ習慣もあった。

今の子を観ていると、まず、経済的な制限がない(と思い込んでいる)。スマホゲームの大半は、無課金でそこそこ遊べる仕様になっている(とはいえ、スマホの基本料金やWi-Fiの料金含めれば、自分達が小中学生の時の小遣いを軽く超えているけどね)。

それに、新しいゲームはいくらでもあり、飽きたら違うゲームをやれば良い。

自分達の時(スーファミとか)は、ゲームソフトを買ってもらえるのは、誕生日とクリスマスの年2回。あとは、小遣いを貯めて、数ヵ月に1つ。当然、何を買うかは吟味するし、買った以上は遊び尽くす。たまに、「早くクリアしたくないから、あえて1日1時間」とかにしてたしね(笑) 

それに、当時はネットなんてなかったから、どんなゲームが面白いかという情報は圧倒的に不足していた。立ち読みでファミ通読んで必死に覚えたけど、それでもクソゲーをつかむことはあって、大事な小遣いを失った悲しみと言ったら(でも、買ったからには一応最後までやって、なんだかんだ、クソゲーなりに愛着わいちゃたりねw)

このような煩わしさのない、現在のスマホゲームの環境下において、じゃあどんなゲームを選ぶかと言われれば、そりゃ、「好きなゲーム」「良いゲーム」ばかりになるだろう。自分に合わなければ、即座にアンインストールだ。

でも、それじゃあ、いつまでも自分は、自分のままで、自分以上、あるいは、自分以外にはなれない。

以前、林先生が、高学歴ニートに説教する番組があった。その中で、早稲田卒業のあるニートが、「好きなこと以外仕事にしたくない」と言うのに対し、「まず、好きというのは、外的要因が大きい。もし君は、ゲームが開発されてない世界に生きていたら、ゲームが好きになれたかな? 結局人間は、自分が出会ったモノから好きなものを選んでいるに過ぎない。だから、今はまだ出会っていないモノも、突き詰めることで好きになれるかもしれない」と言っていた(この人は個人的に好きになれないが、たまに良いことは言う)。

マツコさんと林先生が言っているのはつまり、「自分の可能性に蓋をするな」ということだろう。

私達の世代は、選択肢が少ないからこそ、新しいものにだったら何でも飛び付く習性、つまり、「餓え」があった。現在は、自分の好きなものだけ味わっても食べきれないほど、選択肢に溢れている時代。人はバイキングでは好きなものしか手に取らない。YouTubeを観れば勝手にオススメ動画をあげてきやがる。

60、70になっても好きなモノは増えるのに、「個性」という聞こえの良い言葉に惑わされ、「私はこういう人間だ」と決め付けてほしくない。特に若い人には。

本作のノスタルジーに当てられ、若者から嫌われそうなことばかり書いてしまったが、昔だって、昔なりに良い時代だったんだよという、負け惜しみです(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ゲーセンの情景描写、少年の心情描写、よく出来ている。待ちガイル、懐かしい(笑)

2話目 ☆4
FF4(笑) 氷枕(笑) お母さんの隙間覗き、久々に声だして笑ったわw ホラーだろ(笑) PCエンジン、桃太郎RPGやったな~。あと、ビーボールとか(笑) ジャーマンからコブラ(笑) 都市伝説。ノスタルジーで、ラブコメ。

3話目 ☆4
デート。ラブコメの波動。パチンコ中毒(笑) そうそう、ゲーム知らない女子はキャラの見た目に突っ込むんだよね(笑)

4話目 ☆3
ラブコメ全振りはなんか違うと思うが、まあ、負けヒロインだろうね(笑)

5話目 ☆4
分かる(笑) 私もソニックブームは、「カニプーン」に聞こえていた(笑) サムスピ、懐かしいな~。陰険(笑)

6話目 ☆4
ガイルに必殺技追加なし(笑) ただだだ性格が悪い(笑) ネットがない世界だからな。大野さんの嫉妬心(笑) 

7話目 ☆4
貸してくれ(笑) ファイターズヒストリーダイナマイト、ワールドヒーローズ、懐かしいな(笑) 目の上のたんこぶ(笑) 

8話目 ☆5
ここでテストに結びつけるのはよい。マウント取られながら、ボコられる男子(笑) ラブコメとして、かなり優秀だし、お風呂セットからペアルックの伏線回収が素晴らしい。

9話目 ☆4
サターン派、、、負け組確定じゃないか(笑) ヴァンパイアは確かに、衝撃だったよな。まあ、この作品なら不合格はありえるよな。

10話目 ☆4
にしても、ユルいわりに展開早いよな。そして、KOFは、ユリがリョウを倒すだけか。まあ、「出藍の誉れ」の比喩かな。

11話目 ☆4
ロードの長さ(笑)  そこでサラッと負け、サラッと飯に誘うのが、イケメンだな~(笑)

12話目 ☆4
ちょっと新婚(笑) 二期は、三角関係かな。初代PSのスタート画面、懐かしいな。キング、俺も使っていたな~。サターンでフルスイングは、効くよな(笑) 
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 29

84.6 4 中学生で漫画原作なアニメランキング4位
ゆるゆり(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (2489)
12064人が棚に入れました
旧・茶道部の部室を不法占拠して勝手に「ごらく部」の活動(といっても特に明確な活動内容はなし)を続 ける4人組。それに目をつけ、ちょっかい(?)を出し続ける「生徒会」。愛が溢れまくりで明日から元気に生きていけること請け合いのまったりストーリー。

声優・キャラクター
三上枝織、大坪由佳、津田美波、大久保瑠美、藤田咲、豊崎愛生、加藤英美里、三森すずこ、竹達彩奈
ネタバレ

あずき さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ギャグと日常と百合

<総評>
この作品は、タイトルからもなんとなく分かるように一言でいうとギャグテイストの日常系百合作品で、その面白さは大きく三つに分けて捉えることができる。一つ目は、ギャグアニメとしての面白さ、二つ目は日常系としての面白さ、そして最後に百合物としての面白さである(そのまんま)。

まず「ゆるゆり」をギャグアニメとして観た場合、面白さの基準は無論どれだけ笑えたかになるわけだが、その意味で個人的に貢献度が高かったと思うのはあかりと千歳である。あかりに関しては「主人公なのに影が薄い」というネタ、千歳に関しては京子×綾乃の妄想ネタで終始自分を笑わせ続けてくれた。
もちろん、どちらも何度も繰り返し出てくるネタなので、途中からマンネリ化するにはする。マンネリ化、つまりは視聴者が映像の途中で、ある程度どういうネタが来るかを予想できる、という状態になるわけだが、しかしこの作品はその都度映像上、展開上の工夫で視聴者の予想をうまいこと裏切ってくれるので、マンネリになっても永遠にそのネタに飽きることがない。具体的には、映像面で言うと、{netabare} 3話の冒頭での、教室でモノローグ中のあかりを捉えていたはずのカメラがいつの間に廊下を走る京子を捉えているところとか、8話Bパートでの、いつの間に京子と綾乃を捉えるカメラの映像が千歳の主観映像になっていて、眼鏡がすっとはずされてそのまま妄想に入るところとか。{/netabare} 展開面で言うと、{netabare} 五話の終わりであかりがちなつに強引にキスを迫られたのちにおいてけぼりにされるところとか、八話で千歳の双子の妹千鶴が出てきて以降の、双子タッグでの鼻血、よだれの出し合いとか.{/netabare}
あるいはネタのもう一つの見せ方として、その視聴者の予想を利用して、予想できるところをあえて省くことで、それらをよりハイコンテキストなネタに昇華させるというパターンがある。ハイコンテキストなネタというのは、「視聴者が自らその省かれた部分に気づく、その体験の過程で笑いを生じさせているネタ」であり、もっとざっくり言えば観ていて「あ、そういうことね(笑)」となるネタのことである.具体的には、{netabare} 3話冒頭で、京子が結衣に「忘れそうなものは手に書くといいよ」と言われて、自分の手に「あかりちゃん」と書くところとか、10話Bパートで、綾乃に大根をあーんする京子を見て画面端で鼻血が味噌汁の上に垂れてるとか。{/netabare}
これら大きく分けて二種類のネタが、様々な形をとって、テンポよく、多い時で10秒に一回くらいのペースで入れられているこの作品は、ギャグアニメとしては十分満足度の高い作品と言えるだろう。

しかし、安定して笑いを提供してくれる「ゆるゆり」ではあるが、それでも笑いどころが少ない回というのもある。具体的には9、10、12話あたりだが、でも大丈夫。そういうときは日常系としての「ゆるゆり」を楽しめばいいからだ。

ということで日常系としての「ゆるゆり」についてだが、ここでは日常系とは「おなじみのキャラが、いつも通りの日常を過ごしている様をみることで、癒しを得ることができる作品」であると定義する。重要なのは、日常系を見る目的は癒しを得ることであって、視聴者の予想を裏切ったり、理解するのに頭を使うようなハイコンテキストな表現を使ったりすることは求められていないということだ。雑な言い方をすれば「頭使わずに見れるアニメこそ日常系」というわけである。
そしてここで思い出してほしいのが、上に書いた“ギャグアニメ”における笑いがどういうものだったかということについて。それは視聴者の予想を裏切ること、またあえて途中を省くき、視聴者が省かれたものについて考え、それが何か気づくことで生まれる笑いだった。
ここから分かるのはギャグアニメとしての面白さと日常系としての面白さは反比例の関係にあるという事実である。つまり、ギャグアニメとしての面白さにかける回は、日常系と割り切れば楽しむことができる、キャラクター同士のマンネリの域をでないやりとりに癒しを覚えることができるのだ。
ただここで問題となるのが、その回を視聴者が初見で日常系として観れるか、ということである。言い換えれば、9、10、12話の冒頭に、「この回は日常系として楽しんでください」というようなメッセージが組み込まれているかということだが、その答えは否である。加えて「ゆるゆり」の場合、8話までがギャグアニメとして優秀なだけに、9、10話を同じようにギャグを期待して見てしまう視聴者が大半だろう。その結果抱かれるのは「(ギャグアニメとして)つまらない」という感想だ。
よってまとめると、「ゆるゆり」には確かに日常系としての面白さは十分にあるが、そもそもの“日常系として見てもらうための誘導”が少なく、その面白さを享受しづらい作品になっている、ということになる。
ここで“日常系として見てもらうための誘導”という言葉について補足しておくと、それを効果的に使っているのがあの伝説的日常アニメ、「らき☆すた」である。「らき☆すた」では確信犯的に冗長な画面を作ることで、視聴者の意識をいい意味で引き付けず、マンネリをマンネリとして受け入れさせることに成功している。タイトルコールをはじめ、毎回かなり挑戦的なカメラワークを導入している「ゆるゆり」なので、やろうと思えば「らき☆すた」のような映像を作れたろうにと思えてしまう分少し残念である。

最後に百合物としての「ゆるゆり」の面白さについて。百合はギャグとも日常系とも共存できる要素なので、これまでの議論は忘れてもらって大丈夫である。
百合物の面白さは、ひとえにキャラ同士の関係性の魅力に帰結する。この作品には様々な百合カップルが存在するが、その中でも一番魅力的に描かれていると感じたのは、京子-結衣ペアである。
まずこのペアの魅力に落ちるのが{netabare} 3話のBパート。結衣の家にお泊りする京子の、ふざけたおしてる普段とのギャップがぐっとくる。続いて11話のAパート。幼少期の京子と結衣の関係性が描かれ、昔は真逆の立場だったことが分かり、積み上げた年月の長さにしみじみとする。最後に11話のラスト。結衣が千夏と一緒にごらく部を作ったときのことを思い出すシーンで、結衣が一緒にやると言ってくれて心底嬉しそうな顔を見せる京子の、その一瞬の表情から「ほんとに結衣のことが好きなんだな」ということを想わされ、またその後の結衣の「お前のくれる楽しいが好きなんだよ」で結衣→京子の想いも分かる。完璧である。{/netabare} 各シーンの詳しい流れや演出の妙については下のぜひ<各話感想>を見てほしい。
こんなに魅力的なペアがいる作品が、百合物として面白くないわけがない。ということで「ゆるゆり」は百合物としても十分満足のいく作品といえる

ここまでギャグアニメとして、日常系として、そして百合物としての「ゆるゆり」についてそれぞれ語ってきた。日常系としてはやや惜しいところが見えたものの、その他の部分ではとても高いクオリティの出来となっており、この作品は、総合して間違いなく神アニメと認定できるだろう。
楽しい時間をありがとう。二期も期待しています。

<各話感想>
{netabare}
一話「中学デビュー」
まずは学園もののお約束、主人公の入学式の朝のシーンから。しかしいきなり画面いっぱいに表れる「ピンポン」の文字の嵐でその趣はすぐに崩れる。早速のテンプレはずしは好印象。お決まりの主人公らしいモノローグから、小学生の格好で玄関を飛び出すというところで初笑い。慌てて戻るあかりを待つ間、友達二人は赤座家を散策。パンツネタでお調子者の京子と突っ込み役の結衣、という紹介を済ませた後、京子があかりの姉の部屋をのぞくとそこには大量の妹の写真とパンツが…。物語のはじまりからいきなり不穏な空気が流れる。教室での自己紹介時にてさっそくサブキャラを紹介しつつ、話題はすぐにごらく部へ。場面はごらく部の部室に移るが、その看板には茶道部の文字が…。再び集った最初の三人。茶道部の看板含め、ごらく部の紹介が入ったのち、しかしあかりは「中学生になったんだから、もっと刺激が欲しい」とその活動に不満な様子。刺激的なものと言えば、ということでそこそこの尺を使って高速回転観覧車の話題、恋の話題になるも結局は中学生に夢を見るなという結論に。落ち込むあかりだったが京子の後ろにあるミラクるんの漫画を発見しテンションが上がる。ここで杏子がミラクるんの同人誌を書いていることが判明。そしてタイミングよく、さっきあかりのクラスにいたミラクるん似の生徒が部室の門をたたく。ミラクるん似の生徒、もとい“ちなつ”は茶道目当てに来たそうだが、京子の強引な引き留めと結衣の「守るから」宣言を経て入部することに。なおその際、結衣から「私たち、だらだらしてていいのかな」という作品の根幹にかかわりそうな台詞が。翌日、さっそく部室では案の定京子がちなつに抱き着き、それを結衣が引き離すという予想通りの図が繰り広げられる。そんな中黙ってお茶を飲んでいたあかりは、主人公であるにも関わらず三人から「影が薄い」との指摘を受ける。その後、数分かけて各々が挙げた“あかり改善案”が映像化されて流れる。この映像について、あかりが朝起きるところから始まるあたり冒頭のシーンとの呼応もあってまるで新しいアニメが始まったかのような趣がありつつ、またそこに出てくる要素はどれもごらく部の生徒たちが適当に出した案ということを前提にすることでメタ的な笑いを持たせた映像になっている。無駄に作画コストが高いのも笑える要素。無論どの案も没になり、あかりを慰めるフェーズに入る三人。京子の「特徴がないのが特徴」という究極の台詞が決め手になりあかりは覚醒。ここの豪快に真俯瞰になるカメラワークはあかりがごらく部に来てすぐのところでも使われていたもので、この繰り返し表現であかりの覚醒した様子が際立つが、これはいわゆる「上げて落とす」の「上げる」で、あかりの「それは…」に続く言葉は突然入り込んできた生徒会の生徒に遮られてしまう。やっぱり存在感を発揮できない主人公、というところで締め。
(まとめ)
作画コストがとても高く、これは内容がなくても見れちゃうやつ。事実京子がだらだらと話すところにはらき☆すた的な緩慢さを覚える。キャラ達の奔放な発想を作画と演出であますことなく面白がるという趣の作品か。主人公がぞんざいに扱われているのは個人的に新鮮。

二話「私とあなたと生徒会」
アバンでは前回の最後にあかりの存在感を食った生徒会にスポットが。「なんでいつも二番なのよ…」と頭から血を出しながら苦悶の表情を浮かべるのは生徒会副長、綾乃。一番は前回の展開からお察し、綾乃がいちゃもんをつけていた京子である。京子の天才属性が発覚したのち、綾乃は生徒会らしくごらく部の茶道部室の無断使用について言及。生徒会のもう一人のメンバー千歳の提案で、部室をめぐって勝負することに。勝負と聞いて京子が真っ先に提案したのはお色気勝負。おっさんキャラの徹底ぶりに笑う。意外にもそれに乗っかってきたのは生徒会のもう一人のメンバー千歳。百合物には必須の過激妄想キャラという位置づけか。勝負の内容はテストに落ち着くが、京子は自分が勝った時の報酬として二人の入部を提案。この反応から綾乃のツンデレキャラが確定。舞台は変わって生徒会室、二人が引き続き京子の話題を続ける中、一話であかりのクラスにいた生徒二人(櫻子、向日葵)がその門をたたく。腕章をつけているのを見るに二人も役員らしい。書類整理を任される二人だったが、なんやかんやあってごらく部のみんなも手伝うことに。そうとは知らず京子を探して学校中を歩き回る綾乃と千歳、という構図。作業中終始犬猿の仲っぷりを見せていた櫻子と向日葵だったが、櫻子が転びそうになったところで向日葵が助け、百合演出突入。その後体育の授業では再び胸のサイズをめぐる衝突がありつつも、しかしその帰り道、向日葵はラッピングしたクッキーを櫻子に渡す。デレが早すぎるかつ分かりやすすぎて笑う。なお櫻子の鈍感でつり合いがとれている様子。綾乃が風邪で学校を休んだ日、京子の提案で二年生組みんなでお見舞いに行くことに。寝込んでいた綾乃に千歳がその事実を伝えると顔を真っ赤にして「そんなはずないでしょ」とこれでもかというツンデレっぷりを見せる。目の前で繰り広げられるデレの応酬に妄想がとまらない千歳、帰るよと言われ眼鏡を探すが、「私も探すよ」と歩み寄った京子が速攻で眼鏡を踏みつけて割る。このテンポの良さは癖になる。大混乱の二年生組、というところでカメラはごらく部の部室に移り、そこには一人ぼっちでみんなが来るのを待っている主人公、あかりの姿が…。前回の次回予告通り影の薄すぎる主人公で草。
(まとめ)
それまでの百合作品から考えたら信じられないほど早くて雑なデレの応酬が、テンポよさとはっちゃけた作画でギャグに昇華されている。

三話「ウチくる⁉…いくいくっ!」
毎回恒例かと思われたあかりの「はっじまるよ~」でふざけ始めた。三話にて再び教室にいるあかりのモノローグから始まる本編。しかし手前に座るちなつであかりカメラから遮られたところで雲行きは怪しくなり、案の定焦点は次第にあかりがいる教室の前の廊下を横切った京子の方へ…。遠ざかっていくあかりのモノローグの声が笑いを誘う。ダッシュのおかげで遅刻を回避した京子だったが代わりに宿題を忘れる。放課後部室で結衣に「忘れそうなものは掌に書くといい」というアドバイスを受けて掌に「あかりちゃん」と書く。理解に一拍必要とするメタギャグ。
ごらく部らしくだらだらととりとめもない話をしながら時間をつぶす四人。そんなか結衣が突然一人暮らしを始めたことを告白。舞台は結衣の新居に移り、そこに宿題を手伝ってもらおうと京子がやってくる。二人のやり取りの中、京子の発言の絶妙な適当さが癖になる。そこにあかりとちなつも加わって結局いつものごらく部に。食材を買いに行った後、みんでお昼ご飯を料理する。なお一人だけ何もしていない京子にまず笑う。味噌を買いに行くと見せかけてインターフォンに目のドアップの天丼でまた笑う。そこからは主に、ちなつにくっつこうとする京子、それを拒否し、結衣に熱視線を送り続けるちなつ、京子を抑え込む結衣、の三要素くらいで会話がぐるぐると回る(相変わらずあかりの印象薄い)。そんなこんなで時間は過ぎ去り、あかりとちなつを見送りにマンションのエントランスまで下りる結衣。「今日は楽しかったね、また明日」という空気が漂う中、しかし部屋に戻ると案の定京子がまだ残っていて、さらに布団敷いて泊まる気満々、というオチ。
しかしシーンは続き、先ほどのテンポの良いかけあいが打って変わって、ゲームをする二人の会話はぽつりぽつりと真面目トーン。「結衣、結局追い返さなかったんだ」と気づくところでまず萌える。手前にある布団に枕が二つあるところに気づいてまた萌える。ゲームの進行の仕方についての簡単な会話があったあとで、少し間をおいて結衣が「ほんとにとまってくの」と京子に聞く。そしてその次のカット、ゲーム画面をぼんやりと見つめる二人が、一言二言また言葉をかわす。その内容は本当にとりとめのないものだが、ここのかけあいの間の取り方や口調に、二人のこれまで積み重ねてきた関係が凝縮されているのが分かり、ギャグパートとのギャップも相まって完全にやられる。時刻は22時を回り、電気を消して同じ布団に入る二人。布団のにおいをかいで「結衣のにおいがする…」というところまではテンプレだが、そこで「おなかすいた」となるのが京子節。即席ラーメンを食べてから二人は再び布団に戻る。ここからは正真正銘百合パート。京子が結衣に「ほんとに泊めてもらってよかったの」と聞くところは、いつもの京子のふざけ散らかした様子とのギャップで落ちる。続く「結衣は昔から寂しがり屋だからなあ」という京子の台詞で、結衣は家に京子が来る前の自分を思い返す。ここで、この場面の冒頭にあった“一人で本を読む結衣の長回し”が生きてくる。そして最後は、「宿題忘れてたー!」と京子が飛び起きるというオチ。完璧すぎる。翌朝、遅刻しそうになりながらごらく部の四人仲良く走って登校。この締め方、ここまではゆるゆりがどんなアニメかを伝える序章で、キャラ紹介の終わったこれからが本番なのだ、というような期待感を与えてくれている。
(まとめ)
テンポの良いギャグ調の百合としっとりとした百合とのギャップで視聴者を落とす、これがゆるゆりの力か…。その切り替えどころの映像センスも抜群である。これは神アニメですわ

四話「夏の大収穫祭」
またタイトルコールであかりいじり。「カメラさん、大丈夫ですか」でフレームが上下に揺れるところ、氷菓の万人の死角的な面白さがある。案の定挨拶は途中でカット。生徒会室にて、近づいてきた定期試験にやる気を燃やす綾乃だったが、それを見た千歳は「負けてもいいんじゃない」と妄想ワールドに入る。それに対し綾乃は、今回は一度デレを挟んでからつっこみ。綾乃のデレを引き出す要因として千歳は有能。
一緒に登校中のごらく部四人、夏が来たということで話題は七夕。京子は「ちなつとチューしたい」と短冊に書くが、そんなちなつは「結衣先輩とチューしたい」と先に短冊に書いていて、京子の怒りの矛先が結衣に向く。そして結衣がそれに答えちなつの額にキスしたことで京子はまた怒る。後者は結衣に対するデレと見ていいだろう。三人でわちゃわちゃしている中、またまた「そういえば居たな」状態のあかり、短冊には案の定「目立ちたい」と書いていた。その後しばらく風に舞う短冊を使ってシーン変え。定期試験の結果は綾乃が一位。京子の方は「同人誌の締め切りと被った」と散々な点数で、綾乃は「勝負はどうしたのよ」と当然怒るが、京子がここで七夕の話題を出し、「そういえば短冊に書いてあった綾乃が仲良くしたい人って誰なの?」と聞いたことで勝負はうやむやに。短編の詰め合わせと見せかけてつながりがあるのはいいよね。
綾乃の誘いで生徒会+ごらく部で海に。千歳がわざわざ京子と綾乃の前に出て行って妄想のために眼鏡とるの笑う。そしてどこからともなくティッシュが差し出されるまでがテンプレ。アバンで千歳が「海か~」と言ったあとで意味深にティッシュを取る手が映りこんだのはこのための伏線か。水着に着替える際、恥ずかしがる他の面子を見て、綾乃は得意げに上着を脱ぎながら「私みたいに家で水着を着てくれば安心、アンコールワットね」といつものよく考えれば全然係っていないダジャレを。ここ、台詞の前に綾乃の背景がフライングでアンコールワットになっていることで笑いが。千歳がスイカを切り分けたところではまた謎のもう一人ネタが。メンバーは八人のはずなのにスイカは9切れあって、一つ残ったのをしれっとその誰かが取る。その後も何度か画面はじで映り込むもう一人さん。遊び終わって着替えるとき、綾乃はさっき京子に「パンツ忘れたりしてるんでしょ」と言ったにもかかわらず、自分がブラを忘れたことに気づく。「そっちがあったか」と思ったらパンツも忘れているという二段構え。浴衣での花火を楽しんだ後、綾乃が千歳に「今日は千歳のおかげで楽しかった」と感謝するというしっとりシーンに。ここで綾乃の短冊に「成就」の判子が押されるというAパートの演出の反復。続いて「私こそ」と千歳が言ったところで千歳の「豊作祈願」の短冊にも判子が押され、「そういう意味か~」となる笑いが。最後はあかりがまた風に舞う自分の短冊をおっかけるところで締め。
(まとめ)
一話を通して短冊という軸が通っているところに構成の綺麗さを感じる。謎のもう一人ネタは、視聴者がミッケ的な感覚で映像に参加できる要素。10秒に一回くらいの頻度でネタか百合演出が入り全く退屈しない。

五話「あかりとかミンミンゼミがなく頃に」
深夜、京子に呼び出されちょっとそわそわしながら待ち合わせ場所でまっていた綾乃。しかし遅れてきた京子の後ろには千歳と結衣の姿が。そして訳が分からないままバス、電車を乗り継いでついた先は東京ビックサイト、「いや、京子のコミケ手伝い要因だったんかーい」というオチ。テンポよいカット並びの中で東京駅や東京タワーなどのランドマークをしっかり映すあたり映像的に気持ちいい。
というわけで二年生組でコミケ回。同人誌だけでなくコスプレ衣装も作れるというハイスペックさを見せる京子。謎のまるっこいちびキャラのコスチュームを着た千歳が、その頭の蓋をとって腰を振るというサザエさんパロディを見せる。また会場をめぐる際もその恰好のままで、妄想要員である千歳が体張って笑いとる感じ好き。後半は同人活動を楽しむ京子を綾乃が微笑ましく思うというしっとり展開。
夏休みの宿題をしに向日葵の家に来た櫻子。宿題の手伝いをさせるため、櫻子は向日葵の妹を連れてきて人質にとる。しかし向日葵妹は動揺することなく、櫻子に抱えられながら「悪いのは社会のひずみ、私が犠牲になることでみんなが幸せになるなら…」と一人だけスケールの違うことを言って櫻子をビビらせる。こういう癖の強いキャラが使い捨てのように一瞬出ては引っ込むというテンポの良さは癖になる。生徒会選挙の話になり、そういえばと向日葵は櫻子に生徒会に入った理由を聞く。櫻子は「陰でみんなを支えるってかっこよくない?あかりみたいな」と答え(この時点ですでに、「それ主人公の評価としてはどうなんだ…」という笑いはある)、そこからは櫻子によるあかねVSちなつの妄想劇場。あかりは一話で出てきたネタ、お団子髪ロケットをちなつにお見舞いするがあっさり防がれ、さらにちなつにスケスケになる魔法をかけられてしまう。「透明になってお団子もなくなったら、誰だかわからないよ」と嘆くあかり。その通り過ぎて笑う。向日葵が「私も赤座さんみたいにみんなに優しくなりたい」とうまくまとめたところで、櫻子が「じゃあ宿題手伝って」と返し、それに向日葵が「くたばれ」の反復でツッコんだところで締め。
場面は変わってちなつの家。くしゃみしたあかりが「誰かにいっぱい噂されてるのかな」と言うと(実際その通りだったわけだが)、ちなつは「そんな冗談をおいといて」としれっと言外に「影の薄いあかりが人の話題にのぼるわけないでしょ」というディスをいれる。本題は結衣の話で、しばらく、結衣にガチ恋のちなつと何も知らないあかり、という対比が続くが、キスの流れからちなつがあかりに百合を教育する展開に。ここ、急にちなつの口元のかきこみが増えて「おっと、この流れは…」と視聴者に予想させる。逃げ惑うあかりだったがついに玄関先で押し倒され、呼び鈴が何度かなるものの、ちなつはそれを全く意に介する様子もなくいきおいそのままあかりの唇を奪う…。その瞬間にカメラがQ.T.Bで夏空を映すのもなんか草。そしてカメラが地上に戻ると、屈服したあかりに開かれる玄関の戸。その先には結衣と京子二人の姿が。しばらく時が止まったように見つめ合う二人とちなつ。その間に流れるセミの声が笑いを誘う。お取込み中失礼しました、と帰ろうとする二人に、「違うんです結衣せんぱ~い」とちなつが追いすがる中、一人取り残されたあかりは床に転がされたまま絶望の涙を流す…。
(まとめ)
“主人公をないがしろにするネタ”に磨きがかかってきた。お団子髪との合わせ技や、同級生の今んとこ唯一の友達であるちなつに「夏休みは結衣先輩と仲良くなろうと思ってたのに、なんで私はあかりちゃんなんかと…」と言われたり、ちなつが結衣に他の人とキスしているのを見られる、というネタの中で雑に唇を奪われたり。あまりにかわいそうな扱いを受けるあかりだが、でも全員が百合してる世界の中で一人だけノンケなんだから仕方ないよね、うん。

第六話「あーと☆あーたー☆あーちすと」
タイトルコール時、あっかりーんと呼ばれて出てきたのはあかりのお面をつけた京子。そのパターンがあったか。「私の唯一の仕事うばわないでよ」とわたわたするあかりに、京子は「アニメも折り返し地点だし、気分転換したいよね」と“一発芸”と書いたフリップをカメラの前に置く。そしてカメラが切り替わるとそこはごらく部の部室に、という、メタ視点のまま本編突入するというネタ。なお続くメッタメタな顔芸はまじでわけわからん(誉め言葉)。
二年生の教室にて、京子は後輩から絵の上達のコツを聞かれ何かをひらめく。そこからしばらく京子が結衣にラブレターを渡すという純粋百合展開が進み、いつまでたっても結衣のツッコミが入らないのでおかしいと思ってたら京子の紙芝居だったというオチ。その後の結衣をめぐるちなつとの紙芝居対決では、ただただちなつの闇が明らかに。あかりは白目をむいて気絶し、結衣はちなつの紙芝居をとめるためちなつに抱き着くという強引な手にでる。それでも止まらなかったため京子が「ねんどやろうぜ!」とこれまた強引に話題を転換。ここ、いやさすがに突然すぎるだろという京子特有の笑いがある。なお一応芸術の秋ということでつながってはいる。
各々好きなねんどを作りながら、順々にネタを披露。中でもあかりがちなつの作ったもの(モザイク)におののくところ、京子がミラクるんをM字開脚するちなつに作り変え、ちなつが「やめてください!私がM字開脚を見せるのは結衣先輩だけです」というところ好き。前者はあかりの主人公的純粋属性の応用、後者はちなつのやばさの突き抜けの笑い。修学旅行の話が途中から出てくるが、これによって結衣の餃子→餃子→八つ橋という三段落ちや、M字開脚に怒ったちなつがお土産に木刀を頼むというネタが生まれている。M字開脚したちなつは結衣の家に置こう、という流れから結衣の家にいくことに。ここからは結衣の親戚の幼女(まり)とちなつの絡み。話題のM字開脚ちなつはまりの掌の上に。ここ、幼女にそんなもん持たすなというネタであり、かつまりがミラクるん好きという伏線。ちなつを本当のミラクるんだと思ってしまったまりのために、ちなつはついにミラクるんのコスプレをすることに。しかし「魔法出して」と言われて困った挙句ステッキを折り、「魔法使えなくなっちゃった(満面の笑み)」と言い放つ。再びちなつの恐ろしさにおののいた三人は、無理やりにちなつをまりとお散歩に行かせることに。衆人環視に晒されさらにストレスをためながらも、結衣先輩に好かれるためと耐えていたちなつだったが、まりに「(折れたステッキの)代わり」と麩菓子を渡されほっこり。少しは仲良くなれたのかな、と思ったのもつかの間。家に戻り、まりがトイレに行ったところでいつもの腹黒ちなつに戻る。それを見たまりが人生を達観しはじめたところで締め。最後のワンカットはポーズがコマネチに変った粘土ちなつ。
(まとめ)
初めてのごらく部オンリー回。ちなつの黒さがひたすら光った。あとメタいネタが増えた。あと今更だけど各話あらすじもそれぞれのキャラが持ち回りでその回を紹介する形をとっていて面白い。それにしても大久保留美さんと竹達さんの声似てるな。ゆい先輩ゆい先輩言ってるあたり特に()。

7話「クリ済ませり」
いつもあかりいじりを済ませたあと、ごらく部の部室に京子がサンタの格好してやってくる。何を言い出すかと思ったら、生徒会メンバーを交えてのシャッフルクリスマスデート。いつぞやのあかり改善のときに使ったボックスで抽選。それぞれが胸の内で期待と不安をふくらませる中、あかりだけ「私のだけ番号が書いてなかったりしないかな」と全く別の心配をする。
OP明け、最初のカップルはまさかの綾乃と結衣。なじみのない組み合わせに、案の定「気まずい」と胸の内で漏らす二人だったが、個人的にはこういう見たことないカップリングはわくわくする。そこから順々に抽選結果の開示。京子ちなつペア、向日葵櫻子ペアは予想通り。あかり千歳ペアは予想外だが意外に相性がいい様子(お互いノンケだからか…)。その後のシーン回しもそれぞれのペアを順番に。中でも面白いのがミラクるんの映画を見て、意外にも楽しんでいるちなつと何とかボディタッチをしようとする京子のペア。なおこのシーン、京子の奮闘を映すのと同時に、映画の内容も音で伝えるという高度な映像となっており、ミラクるんとライバるん(名前の安直さ好き)のコント調の会話劇が楽しめる。一方依然きまずい空気が流れる綾乃結衣ペアだったが、綾乃が「どうしよう東照宮」とつぶやいて結衣が笑ったとこで、少しだけ希望が見えはじめる(そういえばそんな関係あったな)。
今まで触れてこなかったアイキャッチについて、いままで見た萌えアニメの中で一番凝ってるような気がする。そして今回新たに登場した千歳のアイキャッチに爆笑。こんなにティッシュのイメージつけられる萌えキャラこいつ以外にいないだろうな…
Bパートに入っても、やはり一番関係が進展したのは京子とちなつ。京子はちなつが物欲しそうに見ていたぬいぐるみを覚えていて、ゲームセンターに言った際にクレーンゲームでとってあげる。その後、意を決して「手、つないでもいい」と言った京子に、ちなつは「今日だけは、いいですよ」と返す。一方結局集合時間まで何もしなかった綾乃結衣ペア。結衣がこの企画の発案者、京子への愚痴をこぼすと、綾乃もつられて千歳についての愚痴をこぼす。お互い、癖の強い友達を持ったねと若干の仲間意識の芽生えがありつつ、「私たち、あの子たちがいないと駄目ね」と実感したところで締め。場面は変わって新年の赤座家。あかりがちなつからの年賀状を見てまた白目をむいたところで、カメラはちなつの家へ。ここであかりの姉とちなつの姉が友達という意外な事実が明らかに。ちなつが結衣の年賀状を手に取ったところでカメラは今度は結衣の実家に。結衣とまりのほのぼのとした絡みが見られる。最後はいつも通りごろ寝中の京子。ラストカットは気絶中に親戚たちにあそばれるあかりの図。
(まとめ)
各キャラ、各ペア平等にカットが振られた回。それゆえその一つ一つではあまり進展が見られなかったという印象。ただし京子とちなつは例外で、割にベタな百合展開だったが結構ときめいた。やっぱり自分は百合がそもそも好きなんだと改めて実感。あかりいじりの面白さは健在。

八話「エイプリルフール」
今回のタイトルコールはあかりとちなつで。二人は「二人の出番はここまで」と言われて透明になる。「あっかりーん」が透明になるときの効果音と化してるの草。
新学期を控え、生徒会室にて備品の整理をする綾乃と千歳。その最中、千歳が嘘をつき、京子がそれをあとで指摘するというゲームをする。明らかに嘘と分かる嘘をつき続ける千歳だったが、片づけが終わった後で「嘘をつく、と言ったことが嘘」とネタバラシ。その中で明らかになった「うち、双子やねん」を次のシーンに持ち越し(ほかの嘘も後回収)。場面は変わって、春休みの宿題をしに近所の図書館に来た京子と結衣。二人は本を読む千歳を見つけるが、千歳(?)は京子が何をやっても反応を示さない。二回目に京子が無視されるあたりで、視聴者はその子がくだんの千歳の双子だと察する。綾乃と千歳が図書館に来たところで、正式に双子の妹(千鶴)だったとネタバラシ。
Bパート、メインスポットは無論この千鶴。放課後千歳、綾乃と廊下を歩いている途中で、不意に眼鏡をはずし千歳×綾乃で妄想を始める。いやお前もかい。しかも流すのはよだれ、絶妙に汚い。その対応に追われる綾乃が、「マーライオンみたい」とのんきに笑っている京子につっかかると、その様子を見ていた千歳はすかさず眼鏡をはずして鼻血を出す。これもう収拾つかねえな。図書館での一件以来千鶴は京子のことを真っ向から嫌っている様子だが、京子は「ツンデレ?」と全く真面目に取り合わない。京子のこういうずうずうしさ好き。二人一緒に帰宅した池田姉妹。宝くじと漬物の嘘をさらっと回収したのち、先ほどシーンでの会話にもあったように、千歳の入っているお風呂に千鶴も入ろうとしたところでセクシー下着の嘘回収。この不意打ちは笑う。最後千鶴が千歳のベッドに入ってきてほっこりしたところで締め。ついでに綾乃の家でもちゃっかりお泊り会が開かれており、久々の綾乃×京子萌え。
(まとめ)
二年生+千鶴回。千歳の嘘の仕掛けは面白かった。なので嘘が回収される後半のたたみかけは良かったのだが、前半の嘘を張る下りと図書館での下りは弛緩していた印象。

9話「今年の夏はこわくない」
今回はごらく部雑談回。夏ということで、綾乃と千歳を対象に肝試しをしようと計画するごらく部。おばけ屋敷って本物いるのかな、という話題になったところであかりが「怨念はおんねん、みたいな」と、たぶん今回初めて自分から話に乗っかってくるが激すべりする。
クーラーを求めて、また怪談話をしながら生徒会室へ向かう一行。京子が「ほら、ドアを開けたら亡霊が、みたいなのよくあるじゃん」と生徒会室の戸を引くと、その奥には本当に少女の亡霊が…。慌てて逃げ帰るごらく部、しかし視聴者にはそれが今までようとして姿をみせてこなかった生徒会長だと分かっている(2話で出てきた生徒会の写真にいた)。その後再び会長一人になった生徒会室に、ぼろぼろの白衣を着た先生が来る。仕事のことを聞きにきた綾乃との会話にて、会長が声がめちゃくちゃ小さいキャラと判明、その声を唯一聞き取れるのが西垣先生、ということらしい。校長に追い出されたとかで生徒会室で何やら危ない実験を始める。逃げる途中で転んで離脱したあかりを探して生徒会室に戻ってきたごらく部。扉の前で綾乃、千歳と再会したところで中から爆風が。先生と綾乃に介抱される会長を見てごらく部の誤解は解ける。そして千歳の口から、会長が去年の夏の海旅行の際にも来ていたことが判明。あのときの謎のもう一人は会長だったと。あかりに影薄いキャラの強力なライバル登場である。最後はさっきまでごらく部にいたあかりは生霊だった、という怪談オチ。「怨念はおんねん」がまさか伏線とは。
(まとめ)
らき☆すた的緩慢さが如実に表れた回。笑いを求めてみると少々退屈。らき☆すたがあれで許されているのは、映像のあまりの冗長さに作り手の確信犯的な意図が感じられるからではなかろうか。それと比べると、ゆるゆりに見られる緩慢さは中途半端という印象を受ける。

10話「修学旅行というが、私たちは一体何を学び修めたのだろう」
タイトルコールにて一年生組の出番終了。京都に向かうバスで京子がリバース。大量に持ってきたライオンの巾着袋がさっそく役に立つ。二年生組で集合して京都観光。笑いどころとしては千歳の鼻血ネタ。結衣が大浴場で失血死しそうになる千歳を想像したり、夕飯のシーンで京子が綾乃に大根をあーんするとき画面はじで千歳の鼻血が味噌汁の上に垂れたり。なお夕飯を食べ過ぎて京子が再びリバースする際にはまたライオンの巾着袋のイメージが挿入される。枕投げのシーンで綾乃が「男言葉禁止!」というルールを追加したときにもじもじしている結衣可愛い。最後は枕投げで出た汗を流すためにまた大浴場に。修学旅行中に「こんな日々がずっと続けばいいなあ」と言うボケを投げる京子だったが、「いまだけはいい気分だから」とみんなツッコまずにしみじみと空を見上げる。
(まとめ)
修学旅行という非日常の中で繰り広げられるのは、いつも通りのマンネリ。今回も笑いどころとしては少なかったが、いつも以上にはっちゃけている京子を見ているのは楽しいし、京子の一挙一動に顔を赤らめてツンデレを発動する綾乃は可愛いしとオタクはそれだけで満足。

11話「わたしたちのごらく部」
まさかのタイトルコールなし。あかり、京子、結衣のおさななじみ組の過去シーンから。これまたまさかだが、昔は結衣が元気っこで京子は泣き虫っこだったことが判明。
部室で結衣の持ってきたアルバムを見るごらく部四人。京子がその中の一枚を指して「このときは喧嘩したんだよな」と言うところから回想スタート。幼女姿のあかり、京子、結衣が公園で何して遊ぼうかと話していると、ちょっと待ちなさいよともう一人の幼女が割って入ってくる。その声の主はまさかのちなつ。そこから三人対ちなつで公園の争奪戦が始まる。タッチしたら菌が移るとか、地球が何回回った日とか、台詞の節々に幼女みが感じられるのが可愛い。特にちなつと結衣で悪口を言い合い、ついに殴り合いに発展かと思いきや互いの鼻をつまみ合う、というところ、意外性とあるあるが相まってとても微笑ましい。各キャラについては、泣き虫京子には今とのギャップが効いた可愛さがある一方、男勝りな結衣は、一見今とは正反対という印象を受けるが、前回の枕投げの際に女言葉を恥ずかしがっていたのが記憶に新しく、口調だけは昔から変わっていないんだなと分かちじーんとくる。あかりも昔から一人だけテンションのずれたことを言って周りを引かせていた様子。ちなつに関してはいわずもがな。回想が終わり、「許せません、その悪ガキ」とちなつが怒るとこまでがテンプレ。あかりだけが写真の奥に移るちなつに気づき、アルバムを閉じると同時に悲しい真実にそっと蓋をする…。
部室でだらだらとくつろぐ京子を見て、昔の方がよかったと口をそろえて言う三人。それに腹を立てて相変わらず訳の分からない捨て台詞を吐いて部屋を出ていった京子だったが、翌日、再びごらく部の部室に来た京子の様子は一変していた。まるで別人のように清楚で知的な雰囲気をまとった京子。なにやら難しそうな本を開いて「フェルマーの最終定理、奥が深いなあ」とつぶやく(とりあえずフェルマーとか言っておけば頭よく見えるだろという発想が安直すぎて笑う)。ドン引きする三人が京子の後ろに回ると、その後頭部にはでっかなたんこぶがあり、ここで京子がおかしくなった原因は階段で転んで頭を打ったからと判明。どうすべきか悩んだ末とりあえず生徒会室に京子を連れていく三人。綾乃が京子の豹変ぶりに動揺する中、結衣は千歳から「叩いたら治る」とハリセンととんかちとバーベルを授けられる(ここ、「いやこれで叩いたら死ぬだろ」という笑い)。部室に戻り、「京子ちゃんは私たちの中心にいてくれなきゃ!」と思いを伝えるあかりだったが、京子に「私はあかりちゃんに中心にいて引っ張っていってほしい」と言われて気持ちが揺らぐ。いや草。そういえば、とごらく部が茶道部の部室を無断使用していることを問題に思い始めた京子。どうするべきか考えなきゃね、と不穏なことを言い出す。その後は、いつもと違う京子に他メンバーがコレジャナイ感を露わにしていくパート。中でもあかりが「(いつもみたいにないがしろにされないと)影が薄いっていう役割もなくなっちゃうみたいで」と危機感を覚えるところ笑う。そんなツッコミどころはありつつも、映像はだんだんとしんみりとした空気を帯びていき、そして最後には京子がついにごらく部を廃部にすると言い出すというこれ以上ないシリアス展開に。茶道部の部室を無断使用しそもそもの活動実態もない、そんな部活があってはいけないと言う京子。それを聞いて、結衣は京子と一緒にごらく部を立ち上げたときのことを思い返す。ここの回想のときの、結衣に「しょうがないなあ京子は」と言われたときに見せる京子の笑顔好き。結衣にそういわれて一瞬心の底から嬉しそうな表情をした後、いつものような無邪気な笑顔になる。神演技。そんな京子のことを思い、廃部なんてやだ、戻ってよ京子と結衣は泣きつく。ここの結衣の「お前がくれる楽しいが好きだったんだ」という台詞が染みる。好きは好きでも、あなたと一緒に過ごす楽しい時間が好き。友達でも百合でもない、“ゆるゆり”という関係性の一つの答えがここにあるという気がした。そんな結衣を見て、あかりとちなつも京子に戻ってきてほしいという気持ちをぶつける。最後に結衣が「そういうわけだから」と言ったところでシーンが切れ、視聴者としては「ついにあれを使うのか…」というお察し状態。日が変わって、一話と同じようにごらく部の部室に綾乃と千歳が乗り込んでくると、京子は「お、勝負か!」といつも通りの反応を見せる。あれ、無事もとに戻ったんだと思いきや、カメラがその背後に回るとたんこぶが二つに増えている、というオチ。知ってた。一件落着のムードが流れる中、いままでいなかったあかりが「あっかりーん」の掛け声とともに勢いよく飛び出してきて机の上に乗る。その明らかにイッてしまっている目をみて、お前もかよ、というツッコミと、やっぱり主人公の扱いが雑過ぎる、という笑いが入ったところで締め。
(まとめ)
過去回想あり、廃部の危機ありと最終回っぽい一話。いままでで一番のシリアスだったが、笑えるところも十分にあった。ここぞとばかりに気合の入った作画も、かなり効果的に働いてくれていたと思う。

12話「みんなでポカポカ合宿へ」
最終回も変わらずないがしろにされるあかり。タイトルコールの役割さえも幼女のまりちゃんにとられる。本日は6話の時点で予定していた合宿回。京子の持ってきた着ぐるみパジャマを着たり、生徒会組と退学をかけて勝負したり、ドラム缶のお風呂に入ったり、チョコを食べてキス魔と化した千歳をとめたり、早朝あかりが自分の身を挺してみんなを爆発から守ったりといつも通りのテンションではちゃめちゃな一日を過ごしたごらく部であった
(まとめ)
前回の最終回っぽい回を受けての日常回。日常系はやっぱりこういう終わり方がいいよね。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 4

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ゆるゆり さん☆ハイ!放送開始記念 第12話「みんなでポカポカ合宿へ」視聴。

笑われればいいと思うよ。

旧・茶道部の部室を不法占拠して勝手に「ごらく部」の活動(といっても特に明確な活動内容はなし)を続ける4人組。
それに目をつけ、ちょっかい(?)を出し続ける「生徒会」。
愛が溢れまくりで明日から元気に生きていけること請け合いのまったりストーリー。

第1話「中学デビュー!」
えへへ、みんなこんにちは。
『ゆるゆり』主人公の赤座あかりだよ!
この春、あかりは中学生になりました! わ~い♪
新しい環境に胸がドキドキのあかりを迎えてくれたのは、幼なじみの京子ちゃんと結衣ちゃん。
あかりは、そんな二人が作ったごらく部に入部したんだけど、そこに思いもかけない子が現れたの。
あ、あなたはまさか……!?
さあ、あかりと愉快な仲間たちのゆるゆるっとした日常が、はっじまるよ~!

第2話「私とあなたと生徒会♥」
ちぇすとー!
おいどんがごらく部部長、歳納京子でごわす!
てへっ、なんちって★(パチンッ←ウインク)
いやあ、せっかくのアニメ化なんだし、ここはバッチリとキャラを作っておかないとね!(よけいなことせんでいい。 by結衣)
さあ、2話からは急展開だぞ。
学園を影から支配する生徒会がついに動き出しちゃったからね。
よーし、学園アニメらしく生徒会と戦うぞ!
結衣とあかりは私についてこい!
そしてちなつちゃんは、私の胸に飛び込んでこーい!

ゆるゆり vol.1(Blu-ray Disc)
映像特典
•番組宣伝ご当地SPOT(計4種)
TV TOKYO(ごらく部)15秒 ver.、30秒 ver.
TV OSAKA(綾乃&千歳)15秒 ver.、30秒 ver.
•BD&DVD宣伝SPOT 「やかまCM」
•未放送!別予告、かけ合い漫才バージョン

第3話「ウチくる!? …いくいくっ!」
どうも、船見結衣です。
ところで、これを初めて見る人に言っておくけど、2話のあらすじは嘘八百だから信用しなくていいよ。
それにしても、あかりやちなつちゃんといった後輩ができたのに、今日も宿題を忘れてきたりして、京子は全然成長しないな。
まあ、せっかくの日曜だし、京子のことは忘れてのんびりとするかな……って、なんでおまえがうちにいる!?
やれやれ、あかりにちなつちゃんも加わって、どんな日曜になることやら。

第4話「夏の大収穫祭」
結衣先輩だいだいだ~い好きな吉川ちなつです。
きゃっ、私ったらこんなこと大声で言っちゃって恥ずかしい~!
さて、期末テストも終わって夏休みなんだけど……はあ、学校がお休みだと結衣先輩に会えなくて寂しいなあ……。
もう、夏なんてつまんない!って思ってたら、なんと結衣先輩からお誘いが!
きゃ~ん、嬉しいよ~。
昼は海で泳いで夜は花火がしたいです!
結衣先輩の水着……!
結衣先輩の浴衣……!
よっしゃあ、夏最高!

ゆるゆり vol.2(Blu-ray Disc)
映像特典
•番組宣伝ご当地SPOT(計4種)
TV AICHI (あかり&ちなつ)15秒 ver.、30秒 ver.
TV SETOUCHI (櫻子&向日葵)15秒 ver.、30秒 ver.
•未放送!別予告、かけ合い漫才バージョン

第5話「あかりとかミンミンゼミとかなく頃に」
七森中学校生徒会副会長の杉浦綾乃です。
まったくもう、一学期は歳納京子に振り回されて、ホ、ホントに散々だったわ!
夏休みの間は顔も見なくてすむかと思うと、すごく、すっごく、気が楽……あら、電話?
えっ、歳納京子!?
わ、私を急に呼び出すだなんて、な、何を考えているのかしら……(ドキドキ)
ま、まあ、仕方ないからつきあってあげる……って、どこまで連れて行く気よ~~~~~!?
夏休みまで歳納京子に振り回されるなんて、もう、勘弁カンベンカンボジアなんだから!

第6話「あーと☆あーたー☆あーちすと」
生徒会の池田千歳いいます。
皆さんにはいつもお世話になってますなあ。
さて、歳納さんたちは芸術の秋ということで、何か面白そうなことしとるみたいやねー。
芸術かあ。
せっかくだし、綾乃ちゃんも一緒に芸術すればええのになあ。
たとえば歳納さんが綾乃ちゃんをモデルに、絵を描いた(ブバアッ!)り、彫刻を彫っ(ブッシャアッ!)たり、二人の恋物語を書いてみ(ボタボタボタ)たりとかどうやろ?
うふふ、最高や、芸術の秋……(バタッ!)。

ゆるゆり vol.3(Blu-ray Disc)
映像特典
•ちなつ特製紙芝居「どうして☆止まらない☆トキメキ☆ドキドキ☆パラドクス☆エターナル」完全版
•番組宣伝ご当地SPOT(計2種)
TV HOKKAIDO (京子&結衣)15秒 ver.、30秒 ver
•未放送!別予告、かけ合い漫才バージョン

第7話「くり済ませり」
みんなよく聞け!
私が生徒会次期副会長、大室櫻子だぞ!
杉浦先輩の後継者は私しかいなーい!
さて、早いもので今年ももうすぐ終わり……って、あれ?
生徒会選挙ってやったっけ?
……まっ、べつにいいか。
今日は楽しいクリスマスだしね。
今年こそサンタが来るまで寝ないで、プレゼントをごっそりいただく!
でもその前に、生徒会とごらく部の合同ドキドキシャッフルデートがあるんだよね。
私の相手はあかりちゃんかな?
それともちなつちゃ……って、おまえかよ!? ちっ!

第8話「エイプリルフール」
皆さん、櫻子にだまされてはいけませんわ。
生徒会次期副会長の座は、櫻子ではなくこの私、古谷向日葵のものです!
さあ、季節は春。
新しい出会い、新しい生活、新しい自分の始まりですわ。
私も新一年生として……って、新しい……スタート?……まあ、べつにいいですわ。
それよりも、次期副会長となるためには、しっかり仕事をやりませんと。
あっ、池田先輩、ちょうどいいところに。
この書類なんですが……って、あら? 池田先輩……ですよね?

ゆるゆり vol.4(Blu-ray Disc)
映像特典
•BD&DVD宣伝SPOT 「やかまCM第2弾」
•未放送!別予告、かけ合い漫才バージョン

第9話「今年の夏はこわくない」
池田千鶴……。
千歳姉さんの双子の妹……。
暑い夏だけど、姉さんは泣き言ひとつも言わずいつものように真面目に生徒会の仕事。
さすがは姉さん。
立派。
仕事はもちろん、杉浦さんと一緒。
どんなに暑くても、二人は一緒……(ダラ~) あっ、姉さんが杉浦さんと楽しそうに笑ってる……(ダバー)……む?……ちっ、またあいつが来た。
どうしていつも、姉さんと杉浦さんの邪魔を……って、こっちくんじゃねえ! おまえが爆発しろ!

第10話「修学旅行というが、私たちは一体何を学び修めたのだろう」
…………………………。
『生徒会長の松本りせです。よろしく』と言ってるぞ。
ああ、ちなみに私は理科教師の西垣奈々という。
爆友、年中無休で募集中だ。
…………………………。
なに? 『二年生の後輩が修学旅行中で生徒会室が静かで寂しい』だって?
よし、それなら私がかわりに騒いでやろうじゃないか。
…………………………。
いや、お茶なら私がいれよう。
なに、たまには実験以外で調合するのも悪くな――ドッカアァァァァァァァァァァンッ!

ゆるゆり vol.5(Blu-ray Disc)
映像特典
•未放送!別予告、かけ合い漫才バージョン

第11話「わたしたちのごらく部」
歳納京子です。
ごらく部の部長を務めさせてもらっています。
今日もごらく部にはみんなが勢揃い。
結衣がいて、あかりちゃんがいて、ちなつちゃんがいて、そして……私。
う~ん、みんなと一緒にいるのはとても楽しい時間だけど、やっぱり遊んでばかりじゃ駄目ね。
それに、そもそもここは茶道部の部室なんだもの。
ルールはちゃんと守らないといけないわね。
……よし、決めたわ。
みんな、聞いて。
このごらく部は、今日を限りに――

第12話「みんなでポカポカ合宿へ」
ええと……どうもこんにちは。
『ゆるゆり』主人公の赤座あかりです。
……主人公でいいんだよね?
もう最終話だけど、ちゃんと自信をもって主人公って言ってもいいんだよね!?
ううう、一話の時は胸を張って言えたのになあ……シクシク。
ううん、くじけちゃ駄目だよ、あかり!
自信を持って、あかり!
なんといっても今日は全員集合の合宿。
あかりの存在感を見せつけるにはバッチリの舞台なんだから!
さあみんな、あかりの輝きをしっかり目に焼きつけて!
そう、またいつか会えるその時まで!
それではまた会う日まで……あっかり~ん。

ゆるゆり vol.6(Blu-ray Disc)
映像特典
•これが幻の、七森中♪りさいたるCMだ!
•未放送!別予告、かけ合い漫才バージョン

「ごらく部」活動再開! テレビアニメ『ゆるゆり』第3期の制作が決定
このたび、テレビアニメ『ゆるゆり』第3期の制作が決定しました! それに伴い、キービジュアル第1弾も公開です!

現在、「コミック百合姫」にて好評連載中の『ゆるゆり』は、2011年にテレビアニメ『ゆるゆり』(第1期)が放送開始。続けて2012年にテレビアニメ『ゆるゆり♪♪』(第2期)が放送。そして2014年にOVA『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』が劇場上映され、人気を博しました。

そしてついに、2015年テレビシリーズ第3期の制作が決定したのです!
アニメーション制作が動画工房からTYOアニメーションズへ変更

ひるしゃすめもりーず
ACE2012で限定発売された「プレシャスメモリーズ」のパロディカード。そのため、「プレシャスメモリーズ」のデッキに組み込むことはできない。
「ひだまりスケッチ」とのコラボであり、赤座あかりと「ひだまりスケッチ」のゆのが収録された。
名付けて「ひるまり」と題し、ACE2012会場内にてコラボグッズが発売された。

『ひだまりスケッチ』は、蒼樹うめによる日本のストーリー4コマ漫画『ひだまりスケッチ』を原作とし、TBSほかで放送されたテレビアニメ作品。2007年に第1期が放送され、その後、第4期まで製作・放送された。

七森中の「ごらく部」に所属する女子中学生4人と、それを取り巻く生徒会の女の子たち。彼女たちの時に笑いあり、時に百合ありのまったりとした日常生活を描く。個性的な登場人物たちの中にあって存在感の薄さを理由にいじられる主人公を据え、軽い同性愛にも見えてしまう女子校の気風の中のちょっとした笑いや、片想いが連鎖する人間関係、たまに起こる本気度の高い同性愛感情によるハプニングなどが、緩やかな空気感の中で扱われている。

『コミック百合姫S』連載当時、同誌掲載作品の中では百合色が薄い作品にもかかわらず、当初から読者アンケートではダントツの1位だったという。また、1話12ページながら、一誌で3話 - 8話掲載しており、さらにはアニメ化決定後の2011年5月から7月にかけては、3か月連続で単行本の刊行がなされた。

作中において登場人物は年をとらない設定で、次の年になっても進級しないが出来事は引き継がれる。

第1期は2011年7月から9月まで、テレビ東京ほかにて放送された。全12話。キャッチコピーは、「笑われればいいと思うよ。」。

第1巻が発売した時点で女子校出身のプロデューサーの目に留まり、そのことがアニメ化のきっかけになったという。テレビアニメ版のキャスティングは、ごらく部メンバーを演じる声優には主に新人を配し、生徒会には人気声優を配するという方向性で行われた。テレビアニメ版では、原作では男性教師が登場していた場面を女性教師に差し替えるなど、基本的に端役も含めて女性しか登場しない作品として描かれている。1話分の構成は、複数の原作エピソードを繋げた形になっている。
各話アバンタイトルは主人公、あかりによるタイトルコール(本人曰く「唯一の仕事」)から入る構成となっている。第2話以降ではこのタイトルコールをハプニングで台無しにされたり、そこであかりの出番が終わったりするという趣向が施されており、あかりの影が薄く、不遇という設定が反映されている。
CM前後のアイキャッチは個々のキャラクターの走り姿や様々な表情に焦点を当てた内容で、10秒と長めに作られている。アイキャッチのBGMには登場キャラクターのキャラクターソングの、オフヴォーカル版が用いられている。

オープニングテーマ
「ゆりゆららららゆるゆり大事件」
サビの最後の「大事件」というフレーズが「愛知県」と聴こえることがネットコミュニティ等で話題になった。 アニメ制作側もこのネタを好意的に受け止め、愛知県名古屋市で行われたファンイベントのタイトルを 『ゆりゆららららゆるゆり愛☆知☆県♪』と名づけている。

エンディングテーマ
「マイペースでいきましょう」

投稿 : 2024/07/06
♥ : 50

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

正直、OPしか記憶にない

緩すぎて見た直後から内容を忘れてしまう。何も考えたくないときに見たいアニメかも。すごく面白いっていうわけでもない。だからこそのゆるゆりかなと思う。

かなり主人公の扱いが酷い。本当に主人公なのかってくらい存在を忘れられてしまう。見ていた僕も忘れているときがある。そこをネタにしている作品ではあるのだが。

ゆるゆりのアニメ1期って2011年放送だったんだな。時の流れって恐ろしい。


OP
ゆりゆららららゆるゆり大事件 歌 七森中☆ごらく部
ED
マイペースでいきましょう 歌 七森中☆ごらく部
挿入歌
魔女っ娘ミラクるん♪ 歌 魔女っ娘ミラクるん(竹達彩奈)

OPのインパクトが兎に角強い。この主題歌を聴くためにこのアニメを見たようなもの。
ゆりゆららららゆるゆり大事件って!!カラオケで歌おうと思ったけど、噛んでしまうし、難しい。2番の歌詞の早口っぽくなるところもつい引っかかってしまう。悔しい。
アニメ関係ないけど、安元洋貴が歌ったものもありまして、衝撃を受けた記憶がある。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
旧・茶道部の部室を不法占拠して勝手に「ごらく部」の活動(といっても特に明確な活動内容はなし)を続ける4人組。それに目をつけ、ちょっかい(?)を出し続ける「生徒会」。愛が溢れまくりで明日から元気に生きていけること請け合いのまったりストーリー。


1. 中学デビュー!
えへへ、みんなこんにちは。『ゆるゆり』主人公の赤座あかりだよ!この春、あかりは中学生になりました! わ~い♪新しい環境に胸がドキドキのあかりを迎えてくれたのは、幼なじみの京子ちゃんと結衣ちゃん。あかりは、そんな二人が作ったごらく部に入部したんだけど、そこに思いもかけない子が現れたの。あ、あなたはまさか……!?さあ、あかりと愉快な仲間たちのゆるゆるっとした日常が、はっじまるよ~!

2. 私とあなたと生徒会
ちぇすとー! おいどんがごらく部部長、歳納京子でごわす!てへっ、なんちって★(パチンッ←ウインク)いやあ、せっかくのアニメ化なんだし、ここはバッチリとキャラを作っておかないとね!(よけいなことせんでいい。 by結衣)さあ、2話からは急展開だぞ。学園を影から支配する生徒会がついに動き出しちゃったからね。よーし、学園アニメらしく生徒会と戦うぞ! 結衣とあかりは私についてこい!そしてちなつちゃんは、私の胸に飛び込んでこーい!

3. ウチくる!? …いくいくっ!
どうも、船見結衣です。ところで、これを初めて見る人に言っておくけど、2話のあらすじは嘘八百だから信用しなくていいよ。それにしても、あかりやちなつちゃんといった後輩ができたのに、今日も宿題を忘れてきたりして、京子は全然成長しないな。まあ、せっかくの日曜だし、京子のことは忘れてのんびりとするかな……って、なんでおまえがうちにいる!?やれやれ、あかりにちなつちゃんも加わって、どんな日曜になることやら。

4. 夏の大収穫祭
結衣先輩だいだいだ~い好きな吉川ちなつです。きゃっ、私ったらこんなこと大声で言っちゃって恥ずかしい~!さて、期末テストも終わって夏休みなんだけど……はあ、学校がお休みだと結衣先輩に会えなくて寂しいなあ……。もう、夏なんてつまんない!って思ってたら、なんと結衣先輩からお誘いが! きゃ~ん、嬉しいよ~。昼は海で泳いで夜は花火がしたいです! 結衣先輩の水着……! 結衣先輩の浴衣……! よっしゃあ、夏最高!

5. あかりとかミンミンゼミとかなく頃に
七森中学校生徒会副会長の杉浦綾乃です。まったくもう、一学期は歳納京子に振り回されて、ホ、ホントに散々だったわ! 夏休みの間は顔も見なくてすむかと思うと、すごく、すっごく、気が楽……あら、電話? えっ、歳納京子!?わ、私を急に呼び出すだなんて、な、何を考えているのかしら……(ドキドキ) ま、まあ、仕方ないからつきあってあげる……って、どこまで連れて行く気よ~~~~~!?夏休みまで歳納京子に振り回されるなんて、もう、勘弁カンボジアなんだから!

6. あーと☆あーたー☆あーちすと
生徒会の池田千歳いいます。皆さんにはいつもお世話になってますなあ。さて、年納さんたちは芸術の秋ということで、何か面白そうなことしとるみたいやねー。芸術かあ。せっかくだし、綾乃ちゃんも一緒に芸術すればええのになあ。たとえば年納さんが綾乃ちゃんをモデルに、絵を描いた(ブバアッ!)り、彫刻を彫っ(ブッシャアッ!)たり、二人の恋物語を書いてみ(ボタボタボタ)たりとかどうやろ?うふふ、最高や、芸術の秋……(バタッ!)。

7. くり済ませり
みんなよく聞け! 私が生徒会次期副会長、大室櫻子だぞ! 杉浦先輩の後継者は私しかいなーい!さて、早いもので今年ももうすぐ終わり……って、あれ? 生徒会選挙ってやったっけ?……まっ、べつにいいか。今日は楽しいクリスマスだしね。今年こそサンタが来るまで寝ないで、プレゼントをごっそりいただく! でもその前に、生徒会とごらく部の合同ドキドキシャッフルデートがあるんだよね。私の相手はあかりちゃんかな? それともちなつちゃ……って、おまえかよ!? ちっ!

8. エイプリルフール
皆さん、櫻子にだまされてはいけませんわ。生徒会次期副会長の座は、櫻子ではなくこの私、古谷向日葵のものです!さあ、季節は春。新しい出会い、新しい生活、新しい自分の始まりですわ。私も新一年生として……って、新しい……スタート?……まあ、べつにいいですわ。それよりも、次期副会長となるためには、しっかり仕事をやりませんと。あっ、池田先輩、ちょうどいいところに。この書類なんですが……って、あら? 池田先輩……ですよね?

9. 今年の夏はこわくない
池田千鶴……。千歳姉さんの双子の妹……。暑い夏だけど、姉さんは泣き言ひとつも言わずいつものように真面目に生徒会の仕事。さすがは姉さん。立派。仕事はもちろん、杉浦さんと一緒。どんなに暑くても、二人は一緒……(ダラ~) あっ、姉さんが杉浦さんと楽しそうに笑ってる……(ダバー)……む?……ちっ、またあいつが来た。どうしていつも、姉さんと杉浦さんの邪魔を……って、こっちくんじゃねえ! おまえが爆発しろ!

10. 修学旅行というが、私たちは一体何を学び修めたのだろう
…………………………。『生徒会長の松本りせです。よろしく』と言ってるぞ。ああ、ちなみに私は理科教師の西垣奈々という。爆友、年中無休で募集中だ。…………………………。なに? 『二年生の後輩が修学旅行中で生徒会室が静かで寂しい』だって? よし、それなら私がかわりに騒いでやろうじゃないか。…………………………。いや、お茶なら私がいれよう。なに、たまには実験以外で調合するのも悪くな――ドッカアァァァァァァァァァァンッ!

11. わたしたちのごらく部
歳納京子です。ごらく部の部長を務めさせてもらっています。今日もごらく部にはみんなが勢揃い。結衣がいて、あかりちゃんがいて、ちなつちゃんがいて、そして……私。う~ん、みんなと一緒にいるのはとても楽しい時間だけど、やっぱり遊んでばかりじゃ駄目ね。それに、そもそもここは茶道部の部室なんだもの。ルールはちゃんと守らないといけないわね。……よし、決めたわ。みんな、聞いて。このごらく部は、今日を限りに――

12. みんなでポカポカ合宿へ
ええと……どうもこんにちは。『ゆるゆり』主人公の赤座あかりです。……主人公でいいんだよね? もう最終話だけど、ちゃんと自信をもって主人公って言ってもいいんだよね!? ううう、一話の時は胸を張って言えたのになあ……シクシク。ううん、くじけちゃ駄目だよ、あかり! 自信を持って、あかり! なんといっても今日は全員集合の合宿。あかりの存在感を見せつけるにはバッチリの舞台なんだから!さあみんな、あかりの輝きをしっかり目に焼きつけて!そう、またいつか会えるその時まで!それではまた会う日まで……あっかり~ん。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 8

77.3 5 中学生で漫画原作なアニメランキング5位
いなり、こんこん、恋いろは。(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1356)
7261人が棚に入れました
伏見いなりは、同級生の丹波橋紅司に片想いをしているが、その想いをなかなか打ち明けられない日々を送っていた。ある日、いなりは宇迦之御魂神の御使いの狐・コンが川に落ちかけているところを助け、そのことをきっかけに宇迦之御魂神から変身能力を授かる[3]。その日から、いなりは友人や神々の助けを得つつ、丹波橋との仲を縮めようと奮闘する。

声優・キャラクター
大空直美、桑島法子、岡本寛志、上田燿司、池辺久美子、佐土原かおり、野水伊織、原紗友里、子安武人、三上枝織、磯辺万沙子、日野聡、花江夏樹
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

もったいない

いなり可愛い!うか様可愛い!コン可愛い!墨染さん可愛い!マルちゃん可愛い!京子ちん可愛い!ミヤちゃん可愛い!お母さん可愛い!天照様可愛い!(錯乱)

※結構長文です
【短い感想】
上に書いた気持ち悪い感想を見れば分かる通り、とにかくキャラが可愛いです。
ヒロイン級の二人はもちろんのこと、周りの友達もめっちゃ可愛いので、キャラの可愛さに関してはほとんど死角がないアニメです。
見た目、性格、声、豊かな表情、恋愛模様、趣味(乙女ゲー)などなど、あらゆる面から攻めて来るため、とにかく見ていてニヤニヤしてしまいます。
ニヤニヤ出来るアニメに悪いアニメはない!はず…

あとは、ストーリーも思ったよりも考えさせられるもので、お気に入りの話も結構ありました。
ただ、非常に惜しい、もったいないと思いました。
最近見たアニメで一番もったいないと思ったアニメかも。
扱った内容がかなり多かったため、上手く捌いたり、絡めることが出来なかったかなと。
それぞれが主張しすぎていて、上手くかみ合わない、メリハリがついてなかったとも思いました。
逆に、十分な尺をもって、1つ1つの要素を上手くつなぎ合わせれば、超大作になったかもしれない、そんな可能性を感じさせたアニメでした。
それだけ、面白い素材が揃っていたアニメでした。


【長い感想】
言いたいことが多すぎてどうやってまとめるべきか…
なんというか…どれか1つに絞って展開した方が良い作品になった気がするんですよ。
もちろん全てを捌ききればさらに凄いアニメになってたとは思いますが、確実にどれかに絞って展開した方が安定感のあるアニメになってたのではないかと思いました。

ここからは、どれか1つに絞った場合のこのアニメの可能性と、今回惜しいと思った部分をそれぞれ挙げていきます。

〇キャラアニメ
{netabare}キャラの可愛さについては前述の通りであり、“いなり×丹波橋”と“うか様×兄貴”の恋、そしてマルちゃん、墨染さん、京子ちんの友達のやり取り、わだかまりの解消中心で展開しても、十分作品として成立させられたのではないかと。
神通力については、もちろんやってもいいと思いますが、重くしすぎたり、あまり大きな問題にするべきではなかったんじゃないかなと思いました。
せっかく癒しシーンだったり、温かい話をしても、“うか様消えるアピール”だったり、“いなりを精神的にとことん追い詰める”みたいなことをされると、なんかもやもやしてしまうんですよ。
1話見終わったあとに「イイハナシダッタナー」という気分になれないんですよ。
特に最後の引きが毎回意味深というか、良くないこと起こりそうなフラグみたいな感じで終わるのもそれに拍車をかけてます。
だから、多少は問題(友達とのわだかまりなど)はありながらも、その回のうちに解決して、最後は良い話風に締める、そんなアニメだったら良かったなーと思いました。
1話完結型にして欲しかったなーと。
私としては、とにかくキャラが魅力的で、キャラアニメ感覚でこの作品を見ていたので、ここに書いた感想が正直な気持ちというか、要望みたいな感じですね。
あんまり話を重くして欲しくなかったし、うか様消えるフラグみたいな描写をあまりやって欲しくなかったです。
先に言っておきますが、“うか様消える問題”がこの作品で一番いらなかった話だと思いました。
理由は今書いたことと、後々書くことで補足します。
とりあえず、ひたすら甘ったるい場面を垂れ流しして、ニヤニヤして視聴したかったというのが正直な感想です(笑){/netabare}


〇いなりの成長物語
{netabare}キャラアニメとしての展開が一番の要望ですが、これも中々面白かったので、第2希望という感じです。
いなりが神通力によって色々悩みながら成長していく展開。
主に第7話の話になるんですが、このいなりが神通力で悩む話、かなり面白かったです。
神通力によって文化祭のクジを変えたり、頼まれたラブレターを吹き飛ばしたりと、いなりの都合が良いように進んでいきます。
最初は自分の望みが叶って嬉しがるも、事実を知ったいなりは「ズルは嫌」だと落ち込み、とても悩みます。
面白いですよね。
自分の願いが叶うとしても、それがズルだと嬉しくない、自分の力だから、叶いにくいから願いが叶うと嬉しいんですよね。
カンニングしてテストで100点とっても心から嬉しいとは思えないはずです。
これはなるほどと思いました。

この話を絡めて、いなりが自分なりの価値や幸せを見つける、1つの答えを見つけて物語を終わらせる展開にしても面白かったと思いました。
全話見て、私としてはうか様に神通力を返す理由が、「うか様が消えるから」という1つだけにしか見えませんでした。
でも、この話を絡めて、「自分の力で丹波橋くんと恋人に、そして自分が歩む道を切り開いてみせる」みたいな理由を添えることも出来たと思うんですよ。
それでいながら「本当は神通力は世界中の人に自慢したい素敵な力でした」にまとめると、もう少しこのセリフにも重みが増すと思うんですよね。
さらには、「丹波橋と仲良くなれたのは神通力ではなく、いなり自身の力」というセリフはうか様に言って欲しくありませんでした。
最終的には「人の気持ちを動かすのは能力でもほかの何でもなく、同じ人の気持ちなんだ」的な答えにたどり着いて、それをうか様にいなり自身から伝えて欲しかったです。
だからこそ、この神通力に悩むいなりについて丁寧に展開すればもっと良くなったのでは…と思ってしまうわけですよ。

では、アニメは問題提起に対してどう展開したかと言えば…
{netabare}雑。あまりにも雑です。
と言うより、はっきり言ってまとめられていませんでした。
ラブレターを神通力で飛ばす→私(いなり)、大っ嫌い→桃山さんに変身→「丹波橋くんに告白してくる」???
まぁ、錯乱してしまう気持ちは分かります。にしてもなぁ…
さらに、もっと問題なのは次のシーン。
丹波橋に告白
→「他人の姿を借りればこんなにあっさり言葉に出来る」???
→「私の姿で伝えたかったなぁ」???????
→(伏見さんのことが、好きなんや…)????
→桃山さんに結果報告に行くいなり
さすがにこのシーンを見たときはガッカリしました。
ここで伝えるべきことはこんなことじゃないだろ!!!!
せっかくの神通力問題を全くのないがしろにして、ただ丹波橋にいなりが好きだということを確認させただけ。
まず問題なのは、いなりの気持ちを全く汲み取っていないこと。
先の2つの神通力ズルによって、いなりは自分勝手だったり、自分の都合良く物事を進めてしまうことを嫌がっていたはずです。
そして桃山に変身して告白しに行こうとする。
ここはまだ錯乱しながらも桃山のことを考えているから、話はメチャメチャでもいなりの気持ちに関してはセーフです。
ただ、その後は完全にアウトです。
告白したにはしたけど、桃山の気持ちなんかこれっぽっちも考えない自分本位の告白だったから。
あれだけズルとか自分の都合通りを嫌がったのに、自分の気持ちだけで桃山さんの姿で告白するってアンタ…
いくら気持ちの錯乱とか、丹波橋のこと好きとか理由を並べても、このシーンは擁護できません。
せっかくの悩みながらも成長するフラグを粉々に打ち砕き、「まるで成長していない…」状態にしてしまった告白でした。
丹波橋が他の女子からの告白によっていなりが好きだということに気付くのは少し理解出来ます。
だから、“桃山自身に告白させる”ではダメだったのかなと。
まぁ難しいですね。
正直、告白そのものから変えて欲しいし、他に展開方法は無かったのかなぁと思ったシーンでした。
見事に色々とやってしまったシーンでした。{/netabare}{/netabare}


〇いなり(人間)×うか様(神様)友情物語
{netabare}正直言って、これのせいでこの作品はゴチャゴチャになってしまったと私は思います。
人間と神様では世界が違う、生きる年数も全く違う、だから友情は存在し得ない。
まぁ理屈は分かります。
しかし、イマイチイメージが湧きません。
だから高天原の天照様などのやり取りを見ていると、「そんなに大きな問題か?」と思ってしまいます。
それだけイメージを湧かすことが出来る、うか様に感情移入させられる描写が出来るのならいいですが、無理なら別に取り上げる問題ではなかった気がします。
むしろ他の要素に時間を割いて欲しかったです。
いいじゃん、細かいことは。
いいじゃん、いなりにうか様見えなくしなくたって。
いいじゃん、いなりが神通力使ってうか様消えそうにしなくたって。
これをやるならさぁ、二人が絶対に離れたくない、ずっと友達でいたいと強く描写しないと厳しいと思いますよ。
そういう描写が特になく、最後神通力を渡してうか様見えなくなってしまったから、やけにあっさり終わった印象なんですよ。
時をかける少女並を求めるわけじゃないんですけど、もう少しやりようがあったんじゃないかなと。
兄ちゃん、なんでうか様見えなくしてしまうん?{/netabare}


【最後に】
あーもったいない!
これだけ魅力的なキャラに面白そうな素材が揃ってるのに、微妙な料理になってしまった感じ。
すげぇむしゃくしゃする。
今度SSでいい作品ないか探しに行ってみようかな(笑)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 17
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景禎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いなり、はよ行かんと、遅刻すんぞ!

漫画原作のアニメ化作品。

舞台は原作者の地元、京都の伏見稲荷大社の近所にある架空の中学校。ジャンルは一応ラブコメのようですが、中学生ということで、ラブといってもそれなり。どちらかというと、女の子どうしの友情を描いている、と言ったほうがいいかもしれません。神様や神使が登場するのでファンタジーのようでもあり。魔法少女もののような、ちょっとエロかわいい変身バンクもあります。ギャグ要素も多めです。

舞台となる伏見稲荷大社(作中では伊奈里神社)は、主神として穀物神の女神、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祀る神社です。関西人にとっては、初詣の人出の多い神社として有名ですが、外国人観光客にとって日本で3本の指に入る人気サイトです。その理由が「ほかにこんな場所はない」だそうです。実際、普通の神社とはかなり雰囲気が異なって、異彩を放っている神社です。

本殿付近は普通の神社とあまり変わりませんが、背後にある稲荷山(標高232mの低い山)は、古来から神の降臨する場所とされていて、峰々には妖気を漂わせるような雰囲気を持つ円墳があります。本殿から稲荷山の各峰々をつなぐ参道には、信者の方々によって寄進された数多くの鳥居があり、その数1万基になると言われています。(実際に数えた人がいて、その人によると、人がくぐれるサイズのものだけで約4000本だそうです。)この鳥居をくぐる道の幻想的な雰囲気が神社の特徴となっています。

このアニメには随所に伏見稲荷大社を舞台にした場面があり、神社側の全面的バックアップを得ているため、描写も正確です。特に、後半の神社を掃除する場面以降は本殿から稲荷山全体が舞台になっています。いなりとコンが白狐に乗って奥社奉拝所から四辻を経て稲荷山最高峰の一ノ峰へ、鳥居の道を通り抜けていくシーンがあります。これを見て「ちょっと大げさ。実際こんなに長く鳥居が続いてるワケないだろ?」と思われるかもしれませんが、この表現は少しも大げさではなく(むしろ控え目かも)実際にこの道を歩いて稲荷山を一周すると、大人の足でも1時間かかります。

・・・ところで最近、京都を舞台にしたアニメがけっこう続いています。有頂天家族、京騒戯画に続き、3期連続の京都アニメ。1年前のたまこまも京都の出町が舞台でしたし。しかし、これまでの作品とこの作品の大きな違いは「登場人物のすべて(神を除く)が京都弁で演じらているところ」。

京都に限らず、兵庫や奈良、滋賀といった関西圏が舞台となったアニメは数多く存在しますが、セリフはすべて標準語(つーか首都圏弁)。・・・まあ、声優さんにとって関西弁のハードルはそれだけ高い、ということなんでしょう・・。実際、関西人にとってヘタクソ関西弁で演じられた作品は生理的に受け付けないトコロがあるので、半端にやられるくらいなら、いっそ標準語でやってくれたほうが、実際問題ありがたいです。ハルヒも、たまこまも、中二病も、関西が舞台なのに標準語を使う理由は、関西人に対するそういう配慮があるのかもしれない?

私は京都産の人間ですが、実はおなじ関西弁でも、京都、大阪、神戸、奈良、と、地域が異なればかなり違うのですよ。吉本芸人の方々によってメジャーになったのは大阪弁で、京都弁とは違います。有名な「どすえ」ことばは祇園の営業用なので普通の京都人は使いません。実際に使われるの生の京都弁は意外と知られていないのが本当のところです。

さてこの作品、調べてみると確かに主な登場人物の声優さんにネイティブ関西人が多いですが、京都出身の方はいらっしゃらないようです。でも、見事に私が小さい頃に慣れ親しんだ京都弁に聞こえます。北海道や神奈川出身の方もいらっしゃるようですが、その方もネイティブ関西人に引けをとらないぐらいうまい。いや~、適切な方言指導と声優さんの練習の賜物ですね。方言指導は原作者のよしだもろへさんと、観月さんを演じている西村麻弥さんが担当されたそうです。グッジョブです。

京阪電鉄タイアップ作品です。登場人物の名前は京阪電鉄の駅名になってます。京阪電鉄伏見稲荷駅はOPでも登場します。放映中は、駅名にちなんだキャラの等身大パネルがホームや改札口に飾られていました。聖地巡礼に行かれる際は京阪電車を使ってあげましょう。

さて、
アニメ製作はプロダクションアイムズというところですが、聞いたことがない。それもそのはず、最近立ち上がったばかりの若い会社のようです。この会社にとって、この作品が最初の製作元請らしい。ということでリキ入ってるのかどうかわかりませんが、かなりの出来栄えでした。

私は例によって原作未読ですが、現在連載継続中のこの作品を1クールで一くぎり付けるために、最終話の10話はかなりストーリーを改変しているらしく、原作既読派からは賛否両論あります。ですが、私としては最終回は神回で、とくに、いなりが高天原から人間界に戻ってきたところの描写とか、そのシーンでバックに流れる挿入歌「涙はらはら」とか、もう泣くしかない。

いなりのお使いの子狐コンの人間バージョン。OP動画には出てくるのですが、本編ではついに登場せず、残念な思いをしたのですが、OVAの11話、コンが人間姿でガッツリ登場します。本編ではコンがストーリーに直接からむようなところが無かったのですが、この11話ではしっかりからんできます。本編に比べてギャグ色が強い割りに、最後はあったかい気持ちになれる良いお話しです。

最後にひとこと。
{netabare}いなりは神通力を返したあと、うか様が見えなくなったのに、いなりの兄の燈日(とうか)には、まだ見えているようです。これはきっと、彼が中二病だからだと思いますね。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 54
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ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

いなり、こんこん、恋する乙女よ幸せになーれ♪

京都・伏見稲荷大社をメイン舞台としたお話。

全10話です。

短いので気楽に観れました^^


● ストーリー
ドジで平凡な中学生・伏見いなり(ふしみ いなり)には
好きな男の子がいる。

同じクラスの丹波橋紅司(たんばばし こうじ)。

川に落ちそうになっていた子狐を助けたことをきっかけに、
いなりは神社に祀られた神様・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ):うか様と出会い、願い事を叶えてもらう。

それは丹波橋くんの好きな人かもしれない、
同じクラスの墨染(すみぞめ)さんになること。

その出来事をきっかけに、
いなりの中には神様の力“神通力(じんつうりき)”が宿る。


この作品の主成分は、
・中学生のきらきら眩しい恋
・友情
・神様
・不思議な力(神通力)
・中二病のツンデレ兄貴
・妹溺愛の変態兄様

です。
下二つは大事な要素ですよ、私にとっては。笑

初々しい恋のお話も好きだし、
神様のお話も好きだし、

これは最強の組み合わせ!と非常に楽しみに観始めました^^


≪ 好きな男の子に振り向いてほしい ≫

この物語の原点はここです。

丹波橋くんを振り向かせたい!という
いなりの切ない想い。

私もいなりと同じ中学生の時に同じ経験があるけれど、
それってもうどうしようもないんだよね。

もしかしたら振り向いてくれるかも…
なんて期待も持ちながら、
あの子の可愛さにはかないっこないって、下を向いてしまう。

自分は友達ではいられるけど、
恋人にはなられへんのやって、
彼の気持ちを知るたびに思い知らされる。

それでもいい、ただ姿を見ていたいだけやから。
話をして、一緒に笑いたいだけやから。
そしてもしかしたら…
その繰り返し。

あの時は振り回されてばかりで迷惑に思ってたけど(笑)、
今となっては経験できてよかったなと思える特別な気持ちです。

まっすぐで、ごまかすことができなくて、自分で自分に手を焼いて。
ああ青春(*´ω`*)笑


だからいなりの切ない気持ちがすごくよくわかる。
感情移入しすぎてあれこれ余計なこと↑を思い出してしまったもの。笑

肝心のストーリーは恋の動向よりも
うか様との友情の方に主軸が動いたので
その点は個人的にちょっと肩透かしでしたけれど^^;

まあ、その代わりいなりの兄・燈日(とうか)に存分に
萌えさせていただきました(*´Д`)それは後ほど


≪ 雰囲気を添える京都弁 ≫

舞台が伏見稲荷大社ということもあり、
登場人物はみんな京都弁を使って話しています。

京都弁ってほんわかしていてええよなあ。
ついつい口調がうつってしまいますわあ^^


● キャラクター
キャラがみんな魅力的♪


主人公のいなり。

本当に丹波橋くんのことが好きなんだなあというのが、
エピソードの端々からうかがえます^^

7話で「好きって、{netabare} 夢中になること。 {/netabare}」と話すいなりのこの台詞、
とても素敵だなあと思いました。

ちなみに私は「好きって、相手の色に染まっていくこと。」だと思います^^
それは恋愛感情に限らず♪


そしてもう一人の主人公・うか様。

爵位を狙って婚約を申し込む男を信じられなくて、
2次元の世界にどっぷりの神様ww

うか様は、いなりとはまた違う可愛さ♪
話が進むたび、うか様の可愛さにメロメロでした♪

大人の女性の可愛さとはこういうものか…φ(..)メモメモ


2人も大好きですが、
男の子キャラもいい感じで♪

視聴中の私の心情 ↓↓

『爽やか系で優しい丹波橋くんもいいけれど、
 病(中二病)を患っているクール(でも妹溺愛)でイケメンな
 お兄ちゃんも捨てがたいわあ…(*´Д`)』

『素朴でかわいい丹波橋くんも好みだけれど、
 ちょっと大人の色気を漂わせ始めたお兄ちゃんも
 捨てがたいわあ…(*´Д`)』

{netabare} 7話の「俺の方が誘ってるみたいやんけ。アホかふざけんな。」 {/netabare}のシーン。
『なにこのツンデレ!!
 素直じゃない!!
 かわいい!!!!(*´Д`)』

{netabare} 8話のうか様を抱きしめる {/netabare}シーン。
『とーーーーうーーーーかーーーーー!!!
 もうっ!もうっ!もうっ!!!
 赤面だよもうっ!(/ω\)』


というわけで、私がどっぷりはまってしまったキャラは
いなりの兄・伏見燈日(ふしみ とうか)です。笑

中二病という痛い設定を踏み越えてかっこよさを保てるキャラw

ぜひともアニメの続編で燈日たちのその後を見たいものです(*´ω`*)


兄といえば、うか様の兄様・トシ様が強烈でしたwww

もうこやつは登場するだけで大爆笑www


● 音楽
OPもEDもお気に入り♪

【 OP「今日に恋色」/ May'n 】

この曲は初めて聴いたときから大好きです♪

こういう爽やか系アニソンは私の好みドンピシャ♪

『毎日に恋してる このきらめき絶やさないで』の歌詞がぴったりの、
明るくて、走り出したくなる曲♪


【 ED「SAVED.」/ 坂本真綾 】

こちらは優しい曲。

うか様の艶やかさと坂本真綾さんの大人優しい歌声が見事にマッチ♪

なんとも気品あふれるEDです♪


● まとめ
10話という短い話数でしたが、
とてもきれいにまとまっていました^^

お手軽に観られる良作でした♪

投稿 : 2024/07/06
♥ : 32

86.9 6 中学生で漫画原作なアニメランキング6位
からかい上手の高木さん(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1091)
4974人が棚に入れました
「今日こそは必ず高木さんをからかって恥ずかしがらせてやる!」
とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに何かとからかわれる男の子・西片。
高木さんをからかい返そうと日々奮闘するが…?
そんな高木さんと西片の、全力“からかい”青春バトルがスタート!

声優・キャラクター
高橋李依、梶裕貴、小原好美、M・A・O、小倉唯、内田雄馬、小岩井ことり、岡本信彦、落合福嗣、田所陽向
ネタバレ

NEOたちばな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

あなたは西方になれる?@声優評価を上方修正しました

簡単3ステップ!
たちばな流「からかい上手の高木さん」楽しみ方
①{netabare}100%西方に感情移入する{/netabare}
②{netabare}西方になる{/netabare}
③{netabare}ニヤニヤする{/netabare}

この作品は「自分が西方になれること」が最大の魅力ではないだろうか
描写も{netabare}西方目線での高木さんの横顔や振り向き顔{/netabare}が多く、そこが作品のミソになっていると思う
時折訪れる高木さんの思わせぶりな言葉と表情
その瞬間に「あっ」と息を飲んでしまうのは、自分が無意識に「西方に感情移入している」からだと思う
これを私は「西方ポイント」と呼んでいる笑
逆ver「高木ポイント」もちょこっとだけあるかも!
もちろん第三者目線で2人のやり取りをみて楽しむこともできる(っていうかほとんどはそれ)

-物語について思うこと-
{netabare}高木さんが西方をからかって西方の反応を楽しむって構図が基本で単調に思えるが、それが物語の軸であり原作に忠実なだけだから仕方ないと思う
高木さんのエスパーぶりには目を瞑りましょう、だってアニメですから笑
三人娘の話は原作に無かったからアニメオリジナル…だよね?
箸休め的な感じでこれはこれで良かったですよ
けど、もう少しアニメオリジナルな展開があっても良かったかもね、
それでも個人的には7話・11話・12話は特に良かったねぇー、理由は各話感想にて{/netabare}

-声について-
{netabare}高木さんの声がイメージと違うっ!
何言っても大人すぎちゃってるんですよね、だから「うーん・・・」って感じ
慣れてくるかなーって序盤は思ってたけど、高木さんに対して声の違和感は最後まで感じてしまった
西方や三人娘など他のキャラはGOODでしたよ
※けっこう高木さんの声(高橋李依)好評なんですね、自分の耳が腐ってんのかなw
原作のイメージ持ち込みすぎてるのかねぇー
たしかにEDは良かったけれども{/netabare}

-各話感想-
1話感想
{netabare}-消しゴム-
「いいバネだ」の西方の顔が完全にイッちゃってるw
あと、考えてるときの西方が完全に碇ゲンドウw
消しゴムみてるときの高木さんが大根役者すぎるのに、それに引っかかる西方…
完全にキョドってる西方が可愛い!
2分の1を外しちゃう西方の運の無さと高木さんの積極性
最初の話として話の方向性がよく分かるしちょうど良かったと思う
それにしても高木さんは本当に「西方」と書いていたのか審議が必要ですねぇー
-日直-
高木さんのからかいに対する真剣度がよく分かる
もう高木さん西方にベタ惚れなんですね笑
西方の妄想のなかの悔しがってる高木さん可愛いね
諸葛孔明もびっくりな策略、よーく目を凝らしてカーテンを観ていたが気配なし
高木さんは忍者の末裔かw?
西方を見下ろす高木さんのドヤ顔はたまらん
朝の教室で2人のときの高木さんの言動すべてが「西方ポイント」
-変顔-
コミックでも印象的なうつむながら目が合うシーン←ここ西方ポイント!
最初ピントがちょっとボケてて、それが妙にリアルで「あっ」ってなった
そんなことされたら好きになるに決まってますやん
1回どんな顔なんか見てみたいね笑
-百円-
これってコミックでもあったっけ?
覚えてないだけか違う何かに載ってたのか
そういえばあの三人娘のコミックも出てるんだっけ
【まとめ】
高木さんはこんな作品ですみたいな話が多かったかな、これからどうなることやら
{/netabare}
2話感想
{netabare}-習字-
お互い相手に求めるものを書くってことだけど、高木さんの「現状維持」は色々な意味がありそうだねー
何を書くか考えてる高木さん可愛いね
墨汁が床につくまえに筆を拾える高木さんの瞬発力すげー
結局2人とも油断大敵にしたのねw
ちゃっかり同じ言葉にしちゃう2人は見てて微笑ましい
-衣替え-
三人娘
学校制服の長袖と半袖あるある
太眉かわいらしいなー笑
同じことしか言わないのはデートアライブの「まじひくわー」を思い出したw
-英訳-
高木さんの仮面優等生(実際に成績優秀)ぶりがよく分かる話
ちょっ、高木さん発音がネイティブすぎやしませんかw?
高木さんの見下ろしたときの顔←ここ西方ポイント!!!
自分Mの自覚ないんですけどね、あの顔たまらんっす
-プール-
生理とか貧乳とか性に関することがテーマ
高木さんがあっけからんとしてて、おませさんぶりが伝わるね
高木さんの「ほんとかなー?」のとき疑惑に満ちた顔がいいね
まぁ、西方が勝手に色々と考えてるだけっちゃだけなんだけどね笑
【まとめ】
このころの男子ってほんとに性に過剰に敏感だよね
西方のあたふたが可愛い
この回は1話と比較してちょっと攻めたね、まぁコミックでもある話だからアニメでしてるんだけど
{/netabare}
3話感想
{netabare}-コーヒー-
3人娘part1 OP前に始まりました
コーヒー飲める=大人という短絡的な発想が懐かしいw
当時の「大人」に対する漠然としたイメージが上手く表せていたと思う
太眉よ、無理してコーヒー飲まなくてもいいんやで…
-空き缶-
間接キスでドキドキする西方かわいいな、おい
高木さんの膨れっ面かわいいな、おい
見下げる感じの「うん?なに?」の顔←ここ西方ポイント!!!
たまらん、やはり自分はMなのかな笑?
-炭酸-
三人娘part2
炭酸でツーンってなんや笑
太眉はまだまだお子ちゃまですねぇー
-筋トレ-
あんなダイレクトにたくましくなったって言われたら誰でも照れるよね
自転車を止めての一言「たくましくなったっていうのは本当だよ」の高木さんの優しい顔←ここ西方ポイント!!!
なんちゅー優しい顔をしているんだい高木さんや
-アフレコ-
これコミックであったっけ?
太眉の関西弁は関西人の自分が聞いてもなかなか上手だったと思う、声優さん誰かは知らんけど
-傘-
高木さんのきょとん顔は新鮮
相合傘まぢ裏山P、おい西方そこ変われっ!
傘でくっついてるシーンはコミックの表紙にも採用されてた・・・よね?
「アイラブの次は?」の高木さんの顔←ここ西方ポイント!
【まとめ】
3話は特に共感と羨望が溢れる回だった
自身の残念な青春と比較したら涙でちゃう
たくさんの西方ポイントあざますっ!
{/netabare}
4話感想
{netabare}-掃除当番-
「高木さんも罰で掃除?」に返答しないところがさすが高木さん
チョキを出す西方は優しいの塊やな
ここで初めて中井くんカップル登場、中井くんカップルを身近でみて西方も大人に近付くんですね…たぶん!
「ねっ?」←西方ポイントいただきました!
「私も青春したくてねっ!」←西方ポイントいただきました!
2つともこの作品の真髄みたいな描写だった、すごくいいぃー!
-逆上がり-
西方よ、見てしまったことを素直に白状するところがお前のいいところだよ!
「えっち」って言ってる高木さんの顔は初めての表情、なんかおもしろい顔
-風邪-
すぐにインスパイアされて言っちゃうところ、まさに中1やな笑
それいまだに抜けきれてないボクは西方と同レベルということかw
高木さんの心配顔もかわいいー
黙り高木さん最高かよ、おい
ここは西方ポイントだなφ(..)
-尾行-
三人娘
三人娘から見たら高木さんと西方はたしかに付き合ってるように見えるよねー、てか付き合ってないとおかしい距離感よね
こいつらアフレコ好きやなー笑
わざと密着するなんて高木さん攻めてるぅー!
吊り橋効果ってやつですかね、西方よ身も蓋もないこと言っちゃダメだよー
EDの入りがすごい自然で良かった
【まとめ】
今回は新しい高木さんを沢山見ることが出来る回だった
やっぱり高木さんは大人だなー
{/netabare}
5話感想
{netabare}-テスト勉強-
ちょい上目遣いからの「テスト勉強?」←開幕プレイボール西方ポイントいただきましたっ!
この流れからOP聞くとやばいw
「だって」と「じゃあ1から教えてあげるよ」の言い方に色気ありすぎる、まるでJDの家庭教師やないか←ここでもしっかり西方ポイントいただきましたっ!
-テスト-
三人娘
ユカリちゃん(めがね)おっちょこちょいだねって話
あと、太眉の(><)この顔かわいいお気に入りだったりする
-テスト返却-
92点の「ふぁっ」の顔←西方ポイントいただきましっ…た?
「見つめあってるなーって思っただけ」の顔←これは完全に西方ポイント
からの笑顔←西方ポイントいただきましたっ!
高木さんはどこぞのメンタリストなんですかね
ちょっと待て、この話だけで2西方ポイント+疑惑1西方ポイント
てか、92点の顔のときの声は「ふぁっ」で合ってるのかな笑?
※なんて言ってるか気になったのでコミックで確認したところ、92点のときはセリフがなくて顔だけの描写でした。謎すぎるアレンジ
-本屋-
「ちぇっー」の高木さんは子供っぽいね
西方の隠しちゃう気持ち分かるなー
西方よ、しつこい男は嫌われるぞ
「少しは安心でしょ?」からの疑似告白、高木さん小悪魔すぎる
-雨宿り-
「なんか透けてるよ高木さん」ワロタw
生着替えやばいな、見たかったら見てもいいよは狙いすぎ
コミックではそんなに思わなかったけどアニメで見るとすごい破壊力
高木さんがまとってた布とか言っちゃう時点で完全に変態だよ西方、わかるけどやなw
【まとめ】
今回は高木さんの色気と「ふぁっ」の顔を楽しむ回だった、とにかく内容が濃いっ!
この回で女性視聴者ますます離れたねw
このままでは、からかい上手の高木さん観てます=ぼくは変態ですになってしまう笑
あと最近は西方ポイントおおいなー
自分の基準が下がってきたのか、もしやこれも高木さんの罠では…
{/netabare}
6話感想
{netabare}夏休みキター(*≧∀≦*)
-二人乗り-
おやおや、開幕から高木さんの様子が…
「ふーん」の顔たまらんな、やはり俺はMだ
対抗心を煽る高木さん、けど最後に高木さんを乗せたのはお父さんでしたチャンチャン
「飲む?」←弱めの西方ポイントいただきましたっ!
なんかイントネーションおかしかったけどねw
「だって明日から夏休みだもんっ!」←正真正銘の西方ポイントいただきましたっ!
高木さんは西方に会いたいんだもんねー!
-夏休み初日-
三人娘part1
宿題は早めに終わらせるに限る!
100%片想い人気作やねんなw
-肝試し-
西方っ!お前の帽子ダサすぎるぞっ笑!
高木さん「ハッ(^-^)/」からの西方「ハッ(〃∇〃)」
高木さんの純朴かつ子供らしさを残した絶妙なコーデはたちばな的にポイント高い!
顔近いチカイヨー、これはデートです(迫真)
キラーフレーズ「こわい?」
そしてやっぱりこれはデートでした笑!
-自由研究-
三人娘part2
アイスで誰かを表現してるw
ピアノの音ワロタ、ドキュメンタリーで流れるやつやん!
誰かが何かを決断するときの音やで!
-水道-
西方、やっぱりお前の帽子ダサいぞっ!
高木さん垣根の中に入るとは…本物やな絶対痛いでアレ
ケガしたら洗わないとね、高木さんヤサシィー
西方、お前はカッコ悪くないぞ
高木さんはちゃんと見てるからね、高木さんのそういうところ惚れるよね
ご褒美の簡易水遊び、西方よかったねー夏休みを楽しめよ
【まとめ】
今回の高木さんは優しかった
高木さんの真っ直ぐに西方を想う気持ちが伝わってきたね
今までで1番OPへの入りが良かった!
{/netabare}
7話感想 (性的な意味で)神回の予感…
{netabare}一瞬OP変わったと思っちゃったけど「100%片想い」だったw
-買い物-
ママから5000円もらって高木さんは「派手なもの(水着)」買っちゃうのかなグシシッ
高木さんの「大丈夫!」って声は子供っぽくて良かったですよ
「どんなのが好きなんだろ?」って絶対西方のこと想ってるよ、高木さんは一途な女の子(確信)
心の中の疑念verの高木さんが可愛いすぎる…
食べちゃいry
「水着買うの手伝ってよ!」西方ポイント&鼻血不可避イベントフラグいただきましたっ!
-水着- 確変part1
水着を選ぶイベント発生、西方のフェチズムを高木さんに押し付けるチャンスだぞ!
我々の願いをお前に託す、すんごい水着を選んで着せたれ!!!
高木さん試着室から顔だけデデーンはあざといっ!
真野ちゃんの察知能力に感心だなー、女の子同士の思いやりってやつですかい
試着室に逃げ込んだ西方目線のワンピ水着着用高木さん、下から上に上がっていくカメラワークはたまらん
顔ドアップ「決まりねっ」←西方ポイントいただきまし…やばい、悶絶キュン死に案件発生
-海-
三人娘
飛び込むときの太眉ちょっと滞空時間ながくて浮いてるように見えたけど笑
人生たのしまなきゃね!って話、大きなお世話だ(*`Д´)ノ!!!
-部屋- 確変part2
高木さん西方の部屋にクルー(/ロ゜)/
キョドってる西方に「どうしたの?ボッーとしてたけど?」このときの上目遣いの破壊力←西方ポイントいただきましたよっ!
「好きなんでしょ?」も連続で西方ポイント!
『「私は」好きだけど』でさりげなく特別感をアピール…こいつ出来るシャキーン
「あっ、そうだ」の後の高木さんのシタリ顔→「ベットで勉強しようか」これ完全にアレにしか聞こえませんねぇ~(ゲス顔)
お互いに消しゴムをとろうと思い手が触れ合う…西方ここ攻めどきやぞ
ずっと手を掴んでおきたい気持ちは痛いほどよく分かるけどね
西方の部屋を見回して何かを感じた高木さん…いいシーンっぽいね
【まとめ】
高木さんの水着選びでは微エロを楽しみ、西方の部屋ではエロと高木さんの純粋な想いもが伝わった、まさにエロと純情のハイブリッドな回
エロと純情を1話で魅せてくれました笑
{/netabare}
8話感想
{netabare}開幕から2人乗りして「ちゃんと掴まっててよ!」って、おいっ!
西方そこ変われ!
高木さん赤い服もお似合いですね…って思っていたら「西方ってわき腹弱いね」の上目遣い←西方ポイントいただきましたっ!
しっかり高木さんのお尻をガン見しちゃう西方は期待を裏切らないねー笑
2人乗りの特訓おわっちゃうね、夏休みも終ちゃうねー
こんな夏休み送りたかったー(白目)
-台風-
台風により西方の中二病発症「風よ、もっと吹け!」って高木さんが言うと雰囲気違うね、要するにめっちゃ可愛いってことw
子供っぽい高木さんもいいねーゴクリ
スカートひらひらにドキッとした自分を殴りたいでござる
「我はいま風をおこしているぞー」から始まる中二病なこと言ってる高木さんの顔おもしろい笑
-マラソン-
中井くんカップルと高木&西方との対比が毎回おもしろいね、THE中学生カップルみたいなやりとりが初々しいねぇー素直になれよ西方よヒューヒュー
オタク2人組の存在感が少しだけ増したね笑
-わき腹-
西方よ、まさか女子のわき腹を…ゴクリ
「どうしたの?」←西方ポイントいただきましたっ!
「こないならこっちから行くよ?」の顔すき、西方が毎回ゲラゲラ笑ってる高木さんの変顔を1回みてみたいねー笑
「私のわき腹つついてみてよっ」って高木さん!?
脇の下は完全にアレですよ…
-未練-
三人娘
また出た「ティーン」っていうピアノの音w
やっぱり肝試しはあのトンネルなのね!
太眉アクティブすぎやろ、もっと西方は怖がってたでぇー
夏休み終わるなーって切ない気持ちは分かるけど、こんなに哀愁を感じない夕焼けは逆に珍しいねw
【まとめ】
2人乗りでは終始ドキッとさせてくれた高木さん、本当は特訓終わるの寂しいは高木さんだよね
子供っぽい高木さんが新鮮でした
大人な高木さんと子供っぽい高木さんを両方楽しめる回だった
EDの「風、風、背中を押してよ」って歌詞が-台風-とマッチしてる…のか笑?
{/netabare}
9話感想
{netabare}-ケータイ-
西方がとうとう携帯を購入!
とうとう高木さんと西方が連絡を取るようになる…これは事件ですね
「アドレスを…」からの覗きこむ高木さんの顔←西方ポイントいただきましたっ!
「私とメールのやりとりしたいのって?」って高木さん顔近すぎ!それはやりすぎ笑!
高木さん「アドレス交換しようよ!」からの西方の「うん…」が可愛い←これは高木ポイントと呼べばいいのかな(困惑)
「その前にまた家でね!」って高木さんヤバない!?
ケータイ内の三人娘、いつも三人娘独立でサブタイトル付くのに珍しい
西方フレンドのデブが言ってる「ポンポンポポンポン」にワロタw
三人娘の怖い話からホラーにスネークイン
-ホラー-
やけに西方の携帯事情に積極的な高木さん…ゴクリ
そして西方が猛烈にジェラシー
「気になる?」の高木さんの顔←西方ポイントいただきました!
夜の電話するタイミングとか完璧すぎて高木さんのその能力がホラーすぎるんだが
自宅でオフの高木さん新鮮、パジャマごちです!
電話きる・きらない論争ってカップルしかしませんよね…(白目)
今日も寝れないって、西方とうとう恋に落ちたっぽい笑?
-写真-
さっきの「ポンポンポポンポン」のがここで明らかに笑
高木さんの変顔を迫ってるときの高木さんの嫌そうな顔←西方ポイントいただきました!嫌そうな顔も愛らしいですねぇー
高木さん変顔するときの「ぷぅっ!」が可愛いね笑
そして西方を驚かせて大笑いしてる高木さんの顔←西方ポイントいただきましたっ!笑顔がたまらんのじゃー
「消してあげるけど、ぅん?」のしたり顔←文句なしの西方ポイントいただきましたっ!
【まとめ】
高木さんの露骨に嫌そうな顔が個人的には超よかった!
西方が携帯を手に入れたことで2人の関係性に少し変化が生まれたよねー、主に西方にだけど!って回でした
{/netabare}
10話感想
{netabare}-背比べ-
「2人乗りしてく?」の顔←西方ポイントいただきましたっ!
西方の「学ラン is just fit!!!」w
というか、思ってた背比べの方法と違った笑
西方の「なんか暖かい」で盛大に吹いた
向かい合って背比べって高木さんすごい大胆、高木さんの顔ドアップは西方ポイントじゃないなぁ…
-寒がり- feat.三人娘
手が冷たい人は心が温かいのか…
高木さん「えいっ!」からの「やり返していいよ」の笑顔←西方ポイントいただきましたっ!
-お誘い- feat.三人娘
デブと出っ歯ワロタ
高木さんのポニーテールの友達かわいい…ゴクリ
※1話を確認したら高木さんの前の席の生徒でした
デブと出っ歯のデデーン感がすごいw
鞄の中に入れてる&西方を見上げる高木さんの顔←ここ数話で1番の西方ポイントです!
まぁ、高木さんからばっかり誘ってたら高木さんが好意があるって周りに思われるよねぇー
-二択クイズ-
-お誘い-からスネークイン
お見舞いに来てくれるならって高木さん攻めてるねぇー
キスと0点って比較対象おかしいやろ笑!
「ふぅーん」の高木さんの顔おもしろい
とうとう2人がキスするかと思っちゃったね笑
【まとめ】
2人の関係が深まって進展があったね!
全体を通して高木さんと西方は付き合ってるのか否かということにフォーカスがあてられていた
高木さんはずっと西方のこと好きだけど、西方もからかわれてるという感覚と他の何か違うものを感じてるっぽい
1話の-消しゴム-の名前で凹んでたくらいだから多少の自覚はあるんだろうけど
2人の関係性にある抽象的な「モノ」が少し具現化された回だった
{/netabare}
11話感想 (キュン死に的な意味で)神回の予感…
{netabare}-ネコ-
高木さん「ネコだ!」西方「どこっ!?」ワロタ
高木さんがネコ呼ぶときの「ほれほれー」が個人的にツボったw
ネコと戯れてる高木さんの表情が優しいねぇー
-好み-
三人娘
恋に恋するゆかりちゃんの販促話かな?
男の子の好みかと思ったら犬の話でしたーチャンチャン
-似顔絵-
似顔絵の高木さん、すごくいいっ!
高木さんの目のドアップいいね、西方ポイントではないけどここは自分が西方になれる高木さんらしい描写だね、あと美術の先生かわいい
高木さんの小悪魔的な「だって」は西方ポイントですっ!
妄想の高木さんは相変わらず可愛いねぇー
絵を描いてる高木さんも可愛いなーって思ってたら、西方が「高木さんってよく見るとやっぱりカワ…」って我々の気持ちを代弁してくれた笑
-占い-
太眉の首が細すぎるんだがw
ポニーテールの女の子はタロット占い出来るんだね、高木さんと三人娘がガッツリ絡んでるの新鮮
高木さんの「西方って好きな人いる?」を勝手に「たちばなって好きな人いる?」に脳内変換してしまったw
そして西方がとうとう高木さん好きなことを自覚したぞー!
「西方も好きな人いればよかったのにねっ!」の高木さんに西方ポイント!!!
ここはやばい、夕陽が差し込む2人きりの教室でこれ言われたらキュン死にするぅー
-クリティカル-
ドラクエ風のタイトル画面おもしろい、タイトルが良い意味で不穏w
西方は爆サカより高木さんと帰ることを選んだね。
西方がサラリとぶちこんだ「高木さんと帰りたかったし」はまさにクリティカル!
このときの高木さんの「ハッ」とした表情に最大級の西方ポイント!!!
高木さんの「もう1回言ってくれたら聞かなかったことにしてあげる」って言ってるときの瞳がうるうるしてるぅー
言われたあとの唇の震える描写と高木さんの照れてる表情から西方が高木さんに絶大なダメージを与えたことが分かるね、高木さん目線でキュンキュンしちゃいました←高木ポイント贈呈です
このシーンは全人類に見てもらいたい笑
【まとめ】
高木さんの真髄はこの回にあり!
付き合うとか好きな人とか前回の抽象的な「モノ」が具体的になった感じ、だから2人の心情を表す描写がより際立った
そして2回キュン死にしました
今回は西方目線でも第3者目線でも高木さん目線でも「からかい上手の高木さん」を満喫することが出来た
{/netabare}
12話感想
{netabare}-手紙-
今回は高木さんの横顔でスタート、うーん麗しいねぇー
西方にラブレター(罠かな?)到来で高木さんのイタズラかもしれないぞーってなってるときの高木さんの表情&「なに?西方?」←何気に西方ポイントですぞ!
「ラブレターだったりして」のダンマリ高木さんにも西方ポイントを!
11話-クリティカル-からの流れだしラブレターかもって思えちゃうお話でしたーチャンチャン
-入学式-
西方と高木さんとの出会いのお話だね
西方は高木さんのせいで遅れたっぽい…
口元アップいいねぇー、「なんででしょー?」の高木さん可愛いぃー(*´∀`)
-席替え-
西方の筋力が微増…怪我したとき高木さんのハンカチで処置してもらってたのねぇー
席替えってことは高木さんと西方は離れちゃうかも、なんでハンカチ渡さないの西方!?
「私はもうちょっと西方の隣の席がよかったね」って、なんて悲しいそうな顔をしてるの高木さん←素直になれない高木さんに西方ポイントを!
真野ちゃん壮絶に死んでるよw
そしてどんより真野ちゃんの仲間に…と思ったら西方と高木さんがまた隣同士に!
思い出のハンカチをここで返すなんて…ドラマチック
西方にしては珍しく素直に色々と伝えたね!←高木ポイント!
ハンカチに挟んだ感謝の手紙で高木さんが狂喜してた笑
ここの高木さんマヂ神!!!
足バタバタかわええーのー
そしてEDはELTやで!!!!!
「出会った頃のように」にやで!!!!!
EDでやられちゃったねぇー、こんなに綺麗につなげるとは笑
【まとめ】
最終話らしく2人の出会いを押さえつつ、席替えや手紙などのイベントによって今の2人の関係に重みを持たすことが出来ていたと思う
EDが「出会った頃のように」じゃなかったら、定番のよくある最終話って印象で終わってたかも(そのときはそのときで褒めるんですけどねw)
まさかこんなに爽やかな気持ちでこの作品を観終えることが出来るなんて思ってなかったよ!
高木さん本当にありがとう!!!{/netabare}

-OPについて-
OP曲「言わないけどね。」
歌:大原ゆい子
ぶっちゃけ大原さんの歌は上手くない、サビの「言わないけどね」がきつそうだし
けど、歌詞に説得力というか想いはこもってると思う
作詞もしてるからかな? 意外と好印象
THE青春な歌詞・爽やかなメロディ・大原さんの上手すぎないリアルな歌唱力が絶妙
-OPで印象に残った歌詞-
{netabare}「勘違いされちゃったっていいよ、君となら
なんて思ってたって言わないけどね」
高木さんと西方との距離感を表せている
この作品そのものな歌詞だと思う{/netabare}

-EDについて-
最初はED7曲あるって聞いてたのにこの感じだと6曲?と思ってたけど、最後にやってくれました笑!
11話と12話は1話ごとなのねー!
{netabare}
1-2話ED
いきものがかり「気まぐれロマンティック」
3-4話ED
HY「AM11:00」
5-6話ED
JUDY AND MARY「自転車」
7-8話ED
チャットモンチー「風吹けば恋」
9-10話ED
MONGOL800「小さな恋のうた」
11話ED
GReeeeN「愛唄」
12話ED
Every Little Thing「出会った頃のように」
{/netabare}
どのED曲も良かったが{netabare}ELTファンの自分としては「出会った頃のように」{/netabare}が1番好きだ!!!
この曲のために12話があると言っても過言ではなかった!

今年は「からかい女子」が流行る!
いや、流行ってほしい(願望)
誰が何と言おうと俺は高木さんが好きだ!!!

投稿 : 2024/07/06
♥ : 58
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

中学生の男子と女子の違いを見事に描いた最高のラブコメ

※誤りや重複があったので修正しました。

【紹介】
中学男子で隣の席の美少女が毎日ちょっかいかけてくる日常のアニメ
このアニメの何がすごいかって、はたから見れば延々とイチャイチャしてるところを見せられるだけなのに毎週見てしまうところ。

詳細は各話感想で書いていますが、細かいところに高木ちゃんの心の中がいろいろ表れているので、じっくり見てください。

西方がちょろすぎて、もしこれがかぐや様は告らせたいだったら
毎回「おかわいいこと」って言われそうですね。

それでこの作品はただ高木さんが可愛いだけのアニメじゃないんですよ。

ただのイチャイチャバカップルラブコメなくせに、とにかく心理描写が緻密で、中学生の初恋のワクワクドキドキ、恋に恋するのが楽しくて仕方ないっていう青春の心地よさにこだわって描写されているところがすごい。

誰でも一度は経験する初恋の甘酸っぱさ、でも初恋ってうまくいかないことがほとんどで、この作品は、その誰もが通る甘くて苦い思い出をテーマにして、「こんな初恋したかったなー」って言う理想の初恋を描いているところが愛される理由なのかなって思います。

女子視点でも男子視点でも、こんな幸せな初恋ってなかなかないと思う。


【各話で印象に残ったシーン】
2話
{netabare}
ここのポイントは、西方が他の女子の水着姿の胸を見ているのに気づいて嫌な顔をする高木さん

全編通して、西方がエッチな目で高木さんを見ていても「エッチ」ってからかうことはあっても嫌がったり気持ち悪がったりしない高木さんが、他の女子に西方が目を奪われるとムッとするんですよね。
えっちなのはいいけど、他の女じゃなくて私を見てよ!独占欲が強いとこが可愛いですね。

{/netabare}

5話はかなり話が動いていて、高木さんの本音が見える
{netabare}
西方に私嘘ついたことないって言ってから「私、西方のこと好きだよ」って言って嘘だよって取り消した後の高木さんの口元がゆるんでニヤついてしまったところ。このニヤつきがポイントかな?

ここは最初から「嘘だよ」って後から取り消すつもりで「好きだよ」って言ってみた、計画通りに進んだけどやっぱり恥ずかしくなって口元がゆるんでしまったってみるのが自然だと思うんですけど、それなら直前に「私、西方に嘘ついたことないよ」って言う必要ないと思うんですよね。

私はこのニヤつき方は、いつもと違って気持ちに余裕がなかったんじゃないかなって思うんですよ。
私が勝手に思っているだけですが、たぶん本当はこの時本気で告白しようとしてたんじゃないかなって思った。

「西方に嘘ついたことない」って言うのはこれから告白する自分の退路を断っていて、勇気出して告白したけど、言ってみたら恥ずかしくなっちゃって思わず「嘘ついた」って言って取り消してしまったようにも見えるんですよね。

真実はわかりませんが、常に余裕な高木さんがはじめて本気で照れてしまった貴重なシーンでした。
ストレートに告白していますからね。これで平然としてたらモンスターですよ。


次の雨宿りでの体操服の交換
西方の体操服着てドキドキするのはおかしいことじゃないけど
中学の女子って自分のにおいが過剰に気になる年頃なので
好きな男子に自分の服着せる度胸あるかなー?
よほど自分のにおいが大丈夫っていう自信ないとできないと思う。

{/netabare}

次に7話もかなり注目度高いポイント
{netabare}
この水着のエピソードは高木ちゃんの本気度がみえました。

セパレートの水着を見せるのもだいぶ勇気いると思うんだけど
もっと勇気いるのが、カーテンで仕切られてるとはいえ男子がすぐそばにいるところで水着に着替えること
高木ちゃんの中で、もしハプニングが起きて西方にみられることになってもいい、ハプニングが起きても西方がいるから安心って思ってることがわかるんですよ。
これかなり信頼していて好きじゃないとできない、ちょっといいかも?くらいでは絶対できないですよ。

そのことを裏打ちするかのように直後にクラスメイトのカップルの男子が来て、慌てて水着姿を隠す高木ちゃん
カップルの女の子への配慮もあるかもしれないけど、たぶん西方以外にエッチな目で見られるのが嫌だったんですよね。

さらに夏休みの宿題を一緒にするエピソード。
ここのさりげないポイントは
高木さんは「午後に予定がある」って言ってるのに、
西方と一緒に宿題を夕方まで一緒にやってるんですよね。

つまり元々はいっていた予定をすっぽかしてでも西方と一緒に宿題やる時間を優先したわけです。
まあ、好きな人と一緒にいられる時間よりも優先する用事なんてないよね。

{/netabare}

8話の台風
{netabare}
これは解釈が違うかもだけど台風でテンション上がった西方をからかいつつ
高木さんも中二病ごっこしてて、似たものカップルと見せかけて

たぶんこれ高木ちゃんは中二病趣味があるわけじゃなくて
西方とまた毎日登下校できる嬉しさを誤魔化すためにわざとハイテンションになっているか、嬉しすぎて舞い上がってハイテンションになったかのどっちかだと思う。
高木ちゃんに中二病なところがあるエピソード他にないからねー

高木ちゃん、自転車の練習っていう口実を作ってまで一緒にいられる時間確保して、そんな口実がないと会えない夏休みが早く終わって欲しかったんだよね。
{/netabare}

9話ケータイ
{netabare}
畳みかけるように重要なエピソード出してきますね。

ここの注目は夜に二人でスマホで通話しているシーン。
高木ちゃんが話しながら夜空を見ていて、そこには綺麗な満月が強調されていました。
「月が綺麗」ってやつですね。

高木ちゃんが西方好きなのは明白だし今さらそんなの入れてもって思う人もいるかもですが

違うんですよね、この時の高木ちゃんは今まで昼間しか会えなかったのに、アドレス交換して夜も西方といつでも話ができるようになったことが嬉しくてたまらなかったんですよ。
その高揚感が、ひと際大きく輝く満月に表現されているわけです。

本当に細かいところまで気持ちの表現入れてくるところが素晴らしい作品です。

{/netabare}

10話 背比べ
{netabare}
ここも重要シーンで、どっちが背が高いかなんてどうでもよくて
大事なのは高木ちゃんは西方の鈍感さにちょっと不満がある様子がこの回だけ見えるところなんですよね。

それで西方のほうから下校に誘わせる形にして、ちゃんと乗ってくれた西方に思わずホッとした表情をする高木ちゃんが可愛い。

その後の下校中の愛の確認。これもいいですね。
西方が看病してくれるなら美味しくて体調悪くなるジュースのむと答える高木ちゃん
すかさず「じゃあ私に一生からかわれるのと、私が西方の前から消えるのとどっちがいい?」って聞いて「からかわれ続けるほうで」って照れながら答える西方。

これなにげにすごく勇気のいる質問で、中学男子だと照れ臭くなって「消えるほう」を選ぶこと結構あると思うんですよね。
そんな回答されたら当然傷つきます。
それでも高木ちゃんは勇気を出してそんな質問をした。
消えるほうを選ぶわけないっていう西方への信頼もあったかもしれません。

それでも高木ちゃんうれしかったんじゃないかなあ
{/netabare}

11話 クリティカル
{netabare}
高木さんが最高に可愛い回。

クリティカル食らった時の反応がとにかく可愛いですよね。
高木さんと一緒に帰りたかったから。

その思いもよらない不意打ちに、きょとんと素の反応を見せてしまった高木さん。
そんな嬉しいことを言ってくれるなんて予想してなかったんですよね。

「もう一度言ってくれたら聞かなかったことにしてあげる!」
そう言いながら高木さんの瞳はうるうるしています。
この表現はこの場面がはじめて。
もう嬉しくて嬉しくてたまらなかったんでしょうね。

そして赤くなったところは普通だけど、直後に自転車を立ちこぎで急いで帰宅する高木さん。
もう嬉しすぎて舞い上がった気持ちを爆発させてます。

本当に高木ちゃんの気持ちの描写が細かくてすごい

{/netabare}

12話
{netabare}
11話クリティカルから立て続けに神回を持ってくる素晴らしい構成。
二人の出会いももちろん良かったけど

席替えは高木さんがこれまでになく落ち込んでます。
もうからかう余裕がなくなるくらい本気で落ち込んでます。
この時の西方は迷うことなく高木さんの隣に行くことを選びました。
彼の中でもう高木さんの隣が居心地のいい場所になっていたんですね。

そして友人カップルと高木さん西方のダブルカップルが隣同士というけしからん席配置が完成。
先生、これだけあからさまなカップル2組に気づいてないわけないのに、見逃す理解のあるいい先生ですねw

最後の締めは「高木さんへ どうも ありがとう」っていうたった一言の手紙。
センスの欠片もない味気ない手紙。

でもそれが高木ちゃんにとって最高のプレゼントだったんですよ。
好きな人からもらったはじめての手紙、そこに書かれた言葉が
「ありがとう」
幸せですよね、これ以上なく幸せですよ。
そりゃ思わずベッドに顔うずめて足をバタバタしちゃいますよね。
可愛い。

{/netabare}

【なにげない描写に高木さんの気持ちが表れているところがいい】
このアニメの魅力はすべてが高木さんに集約されます。
制作はそれを意識していて、高木さんの一挙手一投足にすごくこだわりを持って描いているのがよくわかるんですよ。
それは可愛く見せるとか、色っぽくみせるとかだけじゃなくて、些細な描写に高木さんの気持ちが隠れていて、すごく細かいところまで気を抜かずに作画しているところが凄い。
こういう細かいところへのこだわりが、高木さんをより魅力的に見せていると思います。
高木さんの視線の動きがポイントかな?
目は口ほどに物を言うってあるけど、このアニメはかなり高木さんの視線を意識して作っていますね。


【キャラクター】
高木さんばかりが注目されがちだけど西方も反応がピュアで可愛いですね。
西片はかなりリアリティのある中学生男子で、まだ恋愛にはそこまで興味ないんだけど、女の子に興味はある。
思春期の微妙な時期を見事に描写していると思う。

西方の反応の良さは、高木さんの魅力をより高めていて、
西方あっての高木さんの魅力だと私は思います。

【主題歌】
OPの「言わないけどね」が片想いの女子らしいすごく可愛い歌詞で
EDで高木さんが色々な名曲をカバーするのも好きです。
特に最終回のEDとても良かったなー
{netabare}
最終回のED曲「出会った頃のように」
はじめて聞いた曲ですが、すごくいい曲ですね!歌詞が凄く好き。
思わず原曲と高木さんバージョンの2曲とも購入しました。

しかもこのアニメの内容ともすごく合っていて
高木さんの気持ちに合う曲を選んできたのかな?って思いました。

{/netabare}


【細かいところ】
なんで授業中に騒いでるのは一緒なのに西方だけ怒られるんだろ?
クラスメイトも、どうみてもバカップルにしか見えないのにあまり冷やかさないのは不自然かなー。
二人だけの世界に入っているから周りが見えてないとか?
高木さんは結界でも張っているんでしょうか?

この「誰からも干渉されない二人だけの世界」をたびたび作っているところが不自然に都合がよすぎて、もしかしてこれって西方の妄想なのかな?なんて見当違いなこと考えたりもしました。
最終話で実は全部西方の妄想でしたってなったら説明つくけど、暴動が起きそうですね。

【総評】
とても好きな作品です。
最初から最後まで嫌な感じのキャラクターもいないし、シリアスな展開にもならないし、いい雰囲気のままでストレスなく視聴できますね。
こんな幸せな初恋がしたかった!

投稿 : 2024/07/06
♥ : 32
ネタバレ

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「からかわれ上手の西方くん」或いは「西方大好き高木さん」

 二人はゲームに興じている。
 授業中も
 下校中も
 夏休中も
 登校中も
 二人の二人による二人の為だけのゲームに。

 {netabare}二人はゲームに興じている。
 しかし
 彼の興じるゲームと
 彼女の興じるゲームでは
 目的も
 勝敗も
 異なっている。

 彼の興じるゲームは
 彼女に勝つことを目的とし
 相手に恥ずかしい想いをさせた方が勝つ
 そんな感じのゲーム。
 
 彼女の興じるゲームは
 彼との時間を創ることを目的とし
 彼に恋心を自覚させることが出来れば勝ち
 そんな感じのゲーム。

 二人の興じるゲームは
 彼女が圧倒的な勝利を収め続け
 彼女の思惑通りに進行している。

 二人の興じるゲームには
 本当のところは
 勝敗なんて存在しない。
 このゲームが続く限り
 彼は負け続け
 彼女は勝ち続けるだろう。
 そうして二人の絆は深まってゆく。
 別ち難いほどに二人の絆が深まったとき
 そこには二人の勝者が並び立っているだろう。{/netabare}
 
 

 高木さんのいじらしさに心が震えた。
 高木さんのしたたかさに頭が痺れた。
 高木さんは頭がよく、かつ、忍耐強い。
 本能なのか理性なのか、
 中一男子(或は西方)の精神年齢を良く分かっている。
 {netabare}入学式に抱いたほのかな好意(興味と言っても良い)は
 からかい(コミュニケーション)を重ねるほどに
 確かな恋心へと育まれた。
 だが、彼女は急がなかった。
 隣の席の仲の良い女子というポジションを維持したまま
 西方との仲を深める道を選んだ。
 基本は友達として
 時には異性を意識させ
 ここぞという時にはきわどい言動も織り交ぜつつ
 西方との距離を縮めていく高木さん。
 夏休み前には高木さんと会えなくなることに
 寂しさの片鱗すら見せなかった西方が、
 二学期の席替え(アニメ最終話)では
 高木さんと隣の席でいるために行動を起こすまでになった。
 いずれは成就する恋路(からかい上手の(元)高木さん)のようなので
 安心して見守っていく所存であります。{/netabare}

 
 一番の見どころは、なんと言っても
 第11話の「クリティカル」である。
 {netabare}基本的に西方の視点で描かれる本作においては
 高木さんの心の声は描かれていない。
 そんななかで高木さんの本音が明確に描写されるシーンが二つある。
 そのひとつがこの「クリティカル」である。
 この瞬間は間違いなく
 高木さんにとっての「人生最良に時」であり
 視聴者にとって「最大の見所」なのである。
 もちろん第12話「席替え」も見逃すべきではないし
 同じく第12話「手紙」にラブレターの本質を感じるのもよい。
 また第5話「雨宿り」での高木さんの大胆さに舌を巻くのもいいだろう。
 (ちなみに同じく第5話「本屋」における偶然は全く偶然ではなく、高木 さんが張ったヤマが当たったに違いないと私は確信している。){/netabare}
 
 2018.4.22追記
 Vol.1初回生産限定特典
 {netabare}①描き下ろし漫画1
  「習字」の続きを描く。
  ホッペにつけられた墨をぬぐう場面から始まり、
  二人が提出した言葉「油断大敵」を決めるまでのお話。
  オールカラーなのが嬉しい。
 ②からかいシミュレーションゲーム
  夏休み前のひと時
  高木さんとの仲を深めるイベントが開始された!
  「ときめきゲージ」を満タンにして高木さんを攻略しよう。
  おっと、先に「腕立てゲージ」が満タンになってしまうと
  ゲームオーバーだぜ。
  高木さんとの会話を楽しみながら好感度を上げていく
  あの手のゲームである。
  ところどころ高木さんが喋ってくれるのは嬉しい仕様。
  ちなみにヘタレな私は5回チャレンジして
  いまだ「ときめきゲージ」マックスに到達していない。{/netabare}
 2018.5.20追記
 Vol.2初回生産限定特典
 {netabare}オーディオドラマCD①
  2話収録。完全オリジナルシナリオ(たぶん)
  「花の名前」
  春うららかな日に学校へ向かう西方、
  春眠暁を覚えず・・・を地で行く西方である。
  そこに高木さん登場。
  西方の博学な一面に触れる高木さん。
  その授けた花言葉とは?
  これじゃ、もう、
  愛の告白じゃね?
  「卵焼き」
  やってしまった!
  なんてこった!
  忘れてしまうなんて!
  いつも通りにバレバレの西方は
  高木さんに半分分けてもらいましたとさ。
  校舎の裏で二人きりで分けてもらいましたとさ。
  一番美味しかったそれは、
  それだけは高木さんの手作りだったとさ。{/netabare} 
 2018.6.10追記
 Vol.3初回生産限定特典
 {netabare}描き下ろし漫画2
 「肝試し」の復路を描く。
  復路ということもあり余裕の出てきた西方
  今度こそはと高木さんを驚かしたのだが・・・
  お約束に
  高木さんに手玉に取られる西方であった。
  ここで一句。
  肝試し試されたのは西方の (やっぴ){/netabare}
  
  各話解説
  からかい上手の高木さんに惚れ込んだ不肖やっぴーが独善と偏愛に満ちた詳細な解説を(勝手に)執筆。
  文句があるならかかって来い!(足はガクブル)
  第1話
  2018.4.22追記「消しゴム」
  {netabare}出典 からかい上手の高木さん第1巻第1話
   ここでキャラクターデザインについて少々触れておく必要があると思う。
   連載漫画によくあることだが、主人公やヒロインのキャラデザが連載当初と現行ではかなり異なっていることがある。からかい上手の高木さんもその例にもれず、高木さんのキャラデザの変化は見過ごすことが出来ない。その変遷については、
  プロトタイプ(連載開始前の読み切り)
     ↓
  初期タイプ(連載開始~コミック第1巻終了)
     ↓
  現行タイプ(第2巻以後)
  と大まかに分けることができる。細かく言及すれば初期タイプから現行タイプまでの変化もかなり認められるのではあるが、今回は省略。端的に言ってしまえば、現行タイプに近づけば近づくほどより可愛い高木さんである。プロトタイプに至ってはヤンキー?と思ってしまうほどきつい顔をしており、言葉使いも乱暴である。これは初期タイプにも共通していることである。
   そして、ここからが本題。
   アニメ化に際しては、もちろん、当然のごとく、現行タイプの可愛い高木さんのキャラデザが採用されている。このことが、原作とアニメにおける「消しゴム」の印象をガラリと変えることになっている。キャラデザが可愛く変わったことに伴って、言葉使いもかなり柔らかく変更されている。
  原作「西方ってホントいい反応するわー。」
  アニメ「西方ってホントいい反応するよね。」
  原作「ホントいい顔するわね。しかも思い通りの行動するし、これだから西方からかうのやめらんないわ。」
  アニメ「西方ホントいい顔するよね。しかも思い通りの行動するし、そんなだからつい、からかっちゃう。」
   ついでに言っとくと、「ろうかみろ」の後の高木さんのにやけ顔も原作とアニメでかなり違っている。原作だと「嘲笑」に近い表情になっているがアニメだと「小悪魔的な笑顔」って感じの表情になっている。
   というような訳で、原作の初期作品のアニメ化にあたっては、高木さんのキャラデザが「より可愛く」なったことに比例して、高木さんの言葉使いや表情も「より柔らかく」変化している。
   この変化は好ましいものなのか?と問われれば「とても好ましい変化である!」と胸を張って答えることができる。はっきり言ってアニメから入って原作を読んだ私としては、初期の高木さんには違和感を感じずにはいられなかった。からかわれるのであれば、可愛い高木さんであって欲しいものである。
   さて「消しゴム」は原作においてもアニメにおいても第1話におかれている。この意味は大きいと思う。このエピソードが時系列的にどこに位置するかということが問題なのではなく、これを第1話に持ってきたということが問題なのである。つまり、ここにこのエピソードを持ってきたということは、宣言しているのである。「高木さんの恋心を描く」作品であると宣言をしているのである。「消しゴム」からこの宣言を読み取れたとき、この作品の真の魅力を享受する資格を得るのである。{/netabare}
  2018.6.10追記「日直」
  {netabare}出典 からかい上手の高木さん第1巻第6話
  冒頭のゲーセンメダルのくだりはオリジナルエピソード。
  っていうか「百円」への前振りになっている。
  ついでに言うと終わり近くの三人組に登場シーンも
  「百円」への布石となっている。
  さらに付け加えておくと原作では服装が夏服であるが
  アニメでは冬服となっている。
  それはそうと、本題。
  この話は高木さんの深い愛情を感じるためのものである。
  高木さんは早起きが苦にならないのかもしれない(やっぴと同じ♥)
  例えそうだとしても、
  アイツをからかうと超オモシロイ
  という理由だけで、
  それだけのモチベーションで朝早く学校に来れるだろうか?
  高木さんが二人きりの時間をどれほど大切に思っているか、
  二人で過ごすことをどれほど欲しているか
  が伝わってくるエピソードである。{/netabare}

  
  
  
  
  

  
   
 
 
  






 
 

 

投稿 : 2024/07/06
♥ : 42

77.8 7 中学生で漫画原作なアニメランキング7位
暗殺教室(第2期)(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (684)
4271人が棚に入れました
南の島で鷹岡との戦いに勝利したE組の生徒達。殺せんせーはカップル成立を目論んで「肝試し」を企画!だが、いつしかE組全員でのイリーナと烏間をくっつける作戦に!?果たしてその結末は!?夏休みも終わりに近づき、2学期へと思いを馳せる生徒達。その裏で謎の男の影も…?

声優・キャラクター
福山潤、杉田智和、伊藤静、速水奨、岡本信彦、逢坂良太、内藤玲、田中美海、矢作紗友里、松浦チエ、洲崎綾、佐藤聡美、川辺俊介、金元寿子、渕上舞、宮下栄治、山谷祥生、水島大宙、間島淳司、木村昴、沼倉愛美、斎藤楓子、日野未歩、河原木志穂、植田佳奈、浅沼晋太郎、高橋伸也、はらさわ晃綺、諏訪彩花、下妻由幸、藤田咲、緒方恵美、宮野真守
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

原作尊重が伝わる安定のクオリティ

原作は、少年ジャンプでリアルタイムで読んでます。
原作は完結しそうでなかなか完結しない状態でスタートしたアニメ二期。
単行本は2015年12月時点で既刊17巻ですが、
松井先生によると15巻からは、
最終回までの各回のプロットは既に決まっているそう。

アニメ版制作スタッフには最終回迄の流れを伝達済みなのか?
お話のゴールは間近のようですが、アニメは最終回まで描けるのか?
アニメ版を、どうまとめ、締めくくるのか、非常に興味深いところです。

今作制作の直前に、アルペジオを劇場版で高評で締めくくることのできた
岸誠二監督と脚本の上江洲誠さんのゴールデンコンビに期待してます。

第2期OP「QUESTION」とED「欠けた月」は初回時は
1期ほどのパンチがなくまあまあでしたが、、
4話目にはすっかりお気に入りの曲になりました。

キャラでは、状況に応じて衣装を変える人工知能の律が
アニメでは毎回おちゃめで可愛いし、
原作以上にいい味出してて一番のお気に入り。

渚のナレーションと的確なツッコミも楽しい。

<各話レビュー>
★ 1時間目「夏祭りの時間」 {netabare}
… 原作単行本第9巻:第74話「怖い時間」、
  第75話「殺しの時間」、第76話「衝撃の時間」より

二期は、二学期の始業式以降からスタートするかと予想してましたがハズレ。
意外にも一期のラスト第73話からの話をそのままでスタート。

キャストも既に2クール演じてるキャラだけあってよく嵌ってるし、
息もあった掛け合いも絶妙で安心のクオリティ。

<告白のつもりが殺白(ころはく)してどーすんのよ!!>
二学期編序章となった今回、
今後のヤバそうな伏線もありましたが
肝試しや「くっつけ」作戦などで構成され
大筋は小休止の日常回。
ヴィッチ先生の可愛さがよく描けていて始終ほのぼの。

放送が真冬なのに夏イベントというのもアレですが
コメディとして十分楽しめました。
{/netabare}
★ 2時間目「茅野の時間」{netabare}
… 原作単行本第10巻:第80話「茅野の時間」、第81話「鬼ごっこの時間」、
  第82話「泥棒の時間」、第83話「泥棒の時間・2時間目」より

第9巻の第77話から巻末の79話に当たる3話分、
前回、水木しげる先生似とされた、
竹林絡みのエピソードは丸々カット。
結構好きなエピですが、
話のテンポ上、仕方ないかな。

お話はいよいよ第10巻に突入。

今回、あまり繋がりのない3つのエピソードを
上手く1話に収めるることに成功してると思います。

・Aパート:第80話「茅野の時間」より

<プリン愛あればこそ>
松井先生も茅野と同じくプリンマニアだそうで
巨大プリンの設定をかなり練りこんだそう。

おかげでアニメでも丁寧な演出で
荒唐無稽なお話なのに妙な説得力があって
ギャグコメディなのに関心しちゃいました。

なにがあっても、ちゃんと生徒たちにもプリンを振る舞う殺せんせー。
ちょっとほっこり。

・Bパート:第81話「鬼ごっこの時間」~第83話「泥棒の時間・2時間目」より

殺せんせー、福山潤さんの
ハリウッド映画などのテンプレ悪徳警官の演技、
踊る大捜査線ネタ(アニメオリジナルの演出)にクスッw

おそらく尺の問題で、鬼ごっこ(ケイドロ)のエピの最後、
烏間を出し抜いた生徒たちの描写はカット。
これも無理ないけどちょっと残念。

<お前は俺より弱い>
自称殺せんせーの弟、イトナ、カムバック!
次回も楽しみ。
{/netabare}
★ 3時間目「堀部糸成の時間」 {netabare}
… 原作単行本第10巻:第84話「限界の時間」、第85話「駒の時間」、
  第86話「執着の時間」、第87話「吐きそうな時間」より

殺せんせーの力というより、
E組の生徒のチームワークのおかげで
イトナ(CV:緒方恵美)がクラスの一員になれたお話。

E組の生徒たちは人しての度量も大きくなってきた。
かつてはトラブルメーカーだった寺坂も
人を気持ちを解きほぐすことができるようになっていた。

殺せんせーの教育は、
生徒の学力や様々な技能のみならず
人格形成にも大きな結果を残してることが
伝わるエピソードでした。

原作の魅力を損なわず、
単行本の4話分を23分に無理なく収めるてる。
その上、原作上のいい台詞やギャグも決して外さない。
上江洲さんの脚本はやはりセンスがいい。
{/netabare}
★ 4時間目「紡ぐ時間」 {netabare}
… 原作単行本第10巻:第88話「紡ぐ時間」、第11巻:第89話「名前の時間」より

・Aパート:第88話「紡ぐ時間より

イトナは寺坂グループにすっかり溶け込んだ。
遠慮ない毒舌が友情の証であるかのようだ。

得意の電子工作の技術で対せんせー用の兵器を作ったつもりが、
E級男子の男のロマンの道具にされそうに…

エロと殺しと物作り、男子の都合をがっちり掴んで、
イトナを中心にいつの間にか輪ができていた。

真剣な作戦のために一致団結する彼らだが…

<ちょっと痴情のもつれが…>
オチには原作の補足となる描写もあって楽しかったです。
ちょっとだけプリズンスクール思いだしました。

・Bパート:第89話「名前の時間」より

一日だけ本名で呼ぶの禁止してお互いをコードネームで呼ぶお話。

コードネームは全員が全員分考え紙に記入、それを箱に入れる。
それを殺せんせーが引き当てたもので、全員分のコードネームは決定。

真面目な対戦訓練で、適当でふざけたネームで呼び合う彼らは
アニメでは声優の演技により漫画より可笑しさ倍増でした。

コードネームと呼ぶより、あだ名が相応しい。

特に笑えたのは、律の”萌え箱”を筆頭に、
ツンデレスナイパー、女たらしクソ野郎、鷹岡もどき、
中二半、永遠の0、メガネ(爆)など

ただ、メガネ(爆)は、竹林のことですが、
アニメでは竹林回がカットされてるので
原作読んでないと意味不明なのが残念。

原作のアレンジが絶妙で、なおかつ補足要素が加わり
今回の面白さは原作以上。

ちゃんと木村君の名前のコンプレックスを救うオチもあって
ギャグだけで終わらせないところが素敵です。

エンディングのキャスト表示で
E組生徒と担当教師3名の役名が本名でなく、
コードネームになってたのには(爆)

CAST
バカなるエロの
チキンのタコ   福山 潤
堅物         杉田智和
ビッチビチ    伊藤 静
---------中 略----------
性別       渕上 舞
って、これは「バカテス」の秀吉と同じくらいの笑撃www

だから岸&上江洲コンビの作品から目が離せません。

次回、浅野理事長親子が久しぶりの登場。楽しみです。
{/netabare}
★ 5時間目「リーダーの時間」 {netabare}
… 原作単行本第11巻:第90話「イケメンの時間」、第91話「体育祭の時間」、
  第92話「戦術の時間」、第93話「リーダーの時間」、第94話「敗北の時間」より

今回は、磯貝悠馬(CV:逢坂良太)の回。
コードネーム:貧乏委員
縁日でゲットした金魚まで食材にするほどの貧乏な母子家庭の苦労人設定。
でもE組の学級委員で、成績優秀、コミュ力あって人望厚くイケメンとして女子人気も高い。

前回は、原作2話分を補足まじえて丁寧に描いたかと思えば
今回は5話分を圧縮して構成してました。
だからといって薄味に感じることなく楽しめました。
ポイントは決して外してないためだと思われます。

体育祭の棒倒しのようなシーンは、アニメで音声と動画で描かれると
やっぱり漫画より見応えあっていいですね。
イトナが勝利を決める際、棒にぶら下がって倒すというアクションが足されていました。

留学生との会話を英語で統一させたのも
ヴィッチ先生の英会話の授業が役に立ってると伝わり良かったです。
キャストの誰が、英会話が上手いか下手かが判っちゃうのは、まあご愛嬌ですね。
{/netabare}
★ 6時間目「ビフォーアフターの時間」 {netabare}
… 原作単行本第11巻:第95話「間違う時間」、第96話「ビフォーの時間」、
  第97話「アフターの時間」、第98話「プレゼントの時間」より

<君たちは強くなりすぎたのかもしれない>
いつもの山中でのフリーランニングの訓練の成果を街中で試すE組の18名の生徒たち。
不注意から、自転車に乗った幼保育施設「わかばパーク」の園長に怪我をさせてしまう。
その責任を取るため、そして失敗から学ぶため、
E組28名全員参加の二週間の課外授業が始まった。

<なんということでしょう!>
『大改造!!劇的ビフォーアフター』…建築情報・ドキュメンタリー番組。
サザエさんの中の人、加藤みどりさんのナレーターが印象的。
殺せんせー、福山潤さんのものまねとBGMで上手く再現。
映像と音響あってこそのパロディ、原作では味わえない楽しさでした。

<蒼き鋼のアルペジオのキャスト再び>
岸&上江洲コンビの推薦でしょうか?
レギュラーのE組生徒は、
渕上 舞(渚、イオナ)
藤田 咲(律、ヒュウガ)
沼倉愛美(中村莉桜、タカオ)
宮下栄治(菅谷創介、橿原杏平)
佐藤聡美(神崎有希子、ナチ(劇場版))
カッコ内の前者は今作、後者はアルペジオでの役名

気付いたのは以上ですが他にもいるかも。

そして今回のゲスト、登校拒否の小5のさくらは山村響さんが演じてました。
つまり渚とさくらの絡みは、イオナとハルナの組み合わせ。
お二人とも演じ分けが巧みなのでエンドクレジット見るまで
この組み合わせとは思いもよりませんでした。
なかなか面白いですね。
{/netabare}
★ 7時間目「死神の時間 前編」 {netabare}
… 原作単行本第12巻:第98話「プレゼントの時間」、第99話「プレゼントの時間・2時間目」、
 第100話「「死神」の時間」、第101話「反撃の時間」、第102話「「死神」の時間・2時間目」、
 第103話「「死神」の時間・3時間目」、第104話「「死神」の時間・4時間目」より

今迄で最強最悪の超一流の暗殺者「死神」登場!
殺せんせー暗殺のため、あらたな外部からの刺客がE組生徒全員を人質にとる。
ヴィッチ先生もE組を裏切り「死神」側に取り込まれ、律もハッキングで無力化された!
E組に最大の危機が訪れ、殺せんせーと烏間先生が救出に向かうが……

「死神」絡みのエピソードは漫画では第99~110話までで12話分ありますが、
アニメでは2回分だけで描くのかな?
テンポがとてもいいです。
カット多いはずなんですが、全然気にならないのは、ポイントは決して外してないからでしょう。

<やる気しね~死神さんに逆らうとかありえねーし 働くぐらいなら電源落とす>
ほんの少しの登場ながら、漫画もアニメもHacked印の律はやっぱり可笑しい。
藤田咲さんの演技は、今回、ここだけ普段の清楚な役柄と違うので、
ちょっとだけアルペジオのヒュウガっぽく聞こえました。
{/netabare}
★ 8時間目「死神の時間 後編」 {netabare}
… 原作単行本第12巻:第105話「「死神」の時間・5時間目」、第106話「「死神」の時間・6時間目」、
  原作単行本第13巻:第107話「「死神」の時間・7時間目」、第108話「「死神」の時間・8時間目」、
  第109話「「死神」の時間・9時間目」、第110話「世界の時間」より

<この教室がどんな結果を迎えるのかはわからない...だが、この場所は...良い世界だ>
今回は、烏間が主役!烏間は、怪鳥音こそないもののビジュアル的には、
70年代の孤高のヒーロー、ブルース・リーのようなカッコよさ。
杉田智和さんのイケメンモードの演技も実によく決まってて、すっかり魅せられました。
ヴィッチ先生との絡みも素晴らしかった。

イトナもいい味出てます。彼の電子工学の才能が
しっかりE組の戦力に活かされてるのも地味にいい。

2回に分けられた死神の時間のエピソード、
カット多くても、キャラの心理描写がとても丁寧だったのが好印象でした。
{/netabare}
★ 9時間目「2週目の時間」 {netabare}
… 原作単行本第13巻:第111話「進路の時間」、第112話「2週目の時間」、
  第113話「1週目の時間」、第114話「渚の時間」より

生徒の進路指導のエピの中で浮き彫りになった、
渚と彼の母、潮田広海(CV:三石琴乃)の話。

広海役に三石さん起用とは少し意外でしたが、結果としては適材適所ですね。
実生活でも一女の母親でもある三石さん。
また「ドラえもん」で、のび太のママ役をもう10年以上演じているだけあって、
母性は、演じなくても自然に滲み出ていて、
さらに狂気を秘めた過保護の母という難しい役を絶妙に演じてらしてさすが。
{/netabare}
★ 10時間目「学園祭の時間」 {netabare}
… 原作単行本第13巻:第115話「学園祭の時間」、
  原作単行本第14巻:第116話「客の時間」、第117話「珍客の時間」、
  第118話「縁の時間」より

一期含め、今迄の敵味方問わず様々なキャラが文化祭でE組の模擬店に訪れる話。
なんとも緩く少年誌ならではのコメディ展開ですが、私は大好きなエピソード。
「昨日の敵は今日の友」的なものはいかなる作品でも個人的にツボです。

実に上手くまとめあげていたと思います。
二期のここまでの話で一番笑えて面白かった。

ここで久しぶり(一期17話以来)の、『いきなり「おしえて!くぬどん」』復活!
今回は、学園の文化祭紹介。
アニメオリジナルのこれ、好きです。
脚本の上江洲さんのブラックユーモアが冴えてます。

本校での浅野の企画した学園祭イベント描写の作画もセンスがいい。

<殺すつもりで売りましょう、君たちの数々の刃を!>
食は和を生み出す意味でも大切ですね。
どんぐりつけ麺、私も食べてみたいです。

修学旅行の不良高校生、わかばパーク関係者、南の島エピのキャラたち、
その他もろもろの殺し屋たち、最後に渚の母、再登場。
中でもユウジが、最もお気に入りなキャラなので丁寧に描いてもらえてうれしかった。
渚との絡み、可笑しくも今回は南の島の時以上に心温まりました。

渚の母は前回と打って変わり、子離れできた母親へ脱皮。

人の成長がちゃんと描かれてるから今作が好きなんです。

キャストの皆さんの演技力も冴えていて始終ほっこり。
{/netabare}
★ 11時間目「期末の時間 2時限目」 {netabare}
… 原作単行本第14巻:第118話「縁の時間」、
  第119話「期末の時間 2時限目」、第120話「殺気の時間」、
  第121話「解放の時間」、より

<正しい敗北を 僕の仲間と父親に>
理事長の歪んだ教育に気付き、素直にE組生徒たちに頭を下げる浅野学秀。
いつの間にか、本校舎生徒筆頭の彼も成長してました。
今まで見下していたE組生徒に素直に頭下げるとは
登場した頃には想像もつかなかった。
敗北から学んで強くなる…
普遍的な真理を自然に物語に織り込んでいて味わい豊か。

テスト問題と格闘する様をファンタジーバトルになぞられる演出
ここはアニメの真骨頂ですね。

{/netabare}
★ 12時間目「空間の時間」 {netabare}
… 単行本第14巻:第122話「空間の時間」、第123話「誤作動の時間」、第124話「教員試験の時間」より

前回と今回の間に、原作漫画はすでに第180話で完結してます。

アニメ2期は全25話予定らしいので残り13話あるよう。
とすると、アニメ1話分につき単純計算で平均、漫画の4話~5話分を
消化していけば結末まで充分描けますね。
これでアニメも、最後まできれいにまとめてくれそうで安心です。

<学秀vsカルマ、学業対戦の巻>

今回の数学の最終問題は、原作の松井先生が、
「中学生の知識で解けるけど、大学受験レベル」という発注で
中学生の通信教育のZ会の方に作ってもらたそう。
採用されたのは、いくつか作ってもらった候補から
漫画に相応しいと判断された選ばれた問題で
先生ご自身も3日かけて咀嚼して全容を理解した上での執筆とのこと。

私は、数学不得意ゆえ解く気も起きませんが
学秀とカルマ両者の着眼点の違いが対照的に描かれてなかなか面白い。

前回に引き続き、ファンタジーバトルの演出に、
アニメの利点が最大限に活かされてましたね。

でも、最高に可笑しかったのは、最後のくぬどんの件。
原作ではちょっとしたギャグをバージョンアップ
シリアス回なのに、こういうの、
いきなりぶちこんでくるセンスがなかなかいいです。

理事長と殺せんせー、教育方針は違えどどこか似てると思います。
理事長は好敵手としていいキャラです。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

殺センセーと3年E組の皆んなとの絆の物語・・・その熱情にただ感涙するしかできませんでした・・・

この作品は、「暗殺教室」の続編に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

この作品からは予想外の幸せをたくさん貰ったような気がします。
①前期視聴の際、殺センセーのキャラデザからこの作品の視聴を敬遠した方もいらっしゃるようですが、殺センセーと3年E組の皆んなとの時間は思いのほか激アツで堪能させて貰った事

②2期「SECOND SEASON」の放送後、そのまま15話からの「FINAL SEASON」まで描ききって貰った事

③物語の終盤・・・殺センセーと3年E組の皆んなとの大切な時間を共有させて貰った事

これも岸監督ならではのサプライズ・・・だったのでしょうか^^?
一番ビックリしたのが②です。リアルタイムで視聴していた際、4月以降のTV番組欄にこの作品のタイトルがあったので、「枠を延長してしっかり描いて貰えるんだ」と思っていましたが、延長はこれまでの経験上1,2話程度だろうと勝手に推測していました。
ところが、いつの間にかタイトルが「FINAL SEASON」に変わっているじゃありませんか。
そこで、原作終了に伴いアニメも最後まで描ききる・・・という情報を耳にしたんです。
こんな嬉しい朗報もあるんですね^^

この物語は、賞金首である殺センセーと椚ヶ丘中学校の底辺と蔑まれてきた3年E組の生徒が様々な触れ合いを通して先生と生徒の絆をしっかり固めながら、底辺からの脱却を目指して生徒たちが成長していく・・・こんな感じの物語です。

3年E組の皆んなも最初はバラバラでした・・・
このクラスに送り込まれる事に対する屈辱や自身のプライド・・・
或いは未来に対する絶望・・・
誰も好き好んでこのクラスを志望する人のいない底辺のクラスです。
でも殺センセーが担任になって・・・烏間先生の他にビッチ先生もこの輪に加わって・・・少しずつですが、3年E組の皆んなに変化の兆しが訪れるんです。

自身の変化が実感できた時・・・これまで出来なかった事が出来るようになた時って嬉しいと思います。
でも、それは何の苦労も無しに手に入れられるものではなく、変われるのは努力をした分だけ・・・
3人の先生からの教えが功を奏したのでしょう・・・見違えるぐらい生徒が進化していくんです。
この進化は見ていてとても気持ち良いです・・・
これまでE組を蔑んでいた人達は、進化したE組を見て何を思うのでしょう・・・

殺センセーは100億円の賞金首・・・暗殺者が黙っているわけはありません・・・
ビッチ先生を含め次々と暗殺者が送り込まれてきました。
でもここには・・・殺センセーと進化した3年E組が待ち受けているんです。

でも・・・中には暗殺者の心中を察すると胸の痛くなるような事もありました。
たった一つの願い・・・それを叶えるためなら人は何でもできちゃうの・・・?
どんな痛みにも耐えられるの・・・?

生徒たちが目の前の階段を一つ一つちゃんと登った時間・・・だったと思います。
こうして物語は「FINAL SEASON」に突入する訳ですが、正直この最終章は私にとって泣きどころばかりでした。

私は当たり前と受け入れてしまっていたため、これまで全然気にする事はありませんでした・・・
殺センセーはどうして3年E組の担任になったのでしょう・・・
それどころか、自ら宣言した来年の3月までの時間を、どうして教師として過ごしたのでしょう・・・
・・・これら全てに理由があったんです。
その理由は本編で確認頂きたいと思いますが、私は涙無しにはこの場面を見れませんでした。

この作品はこれまでの十分激アツでしたが、一気に熱さの加速度を増すのがここからです。
クラスの皆んなの本音・・・そしてそれを自分達が一番納得できる方法を模索し実践する・・・
本気で・・・全部でぶつかり合うから絶対に中途半端なんてできない・・・
そして導き出された答えを総意として咀嚼する・・・
これだけでも生徒の成長を十分に感じられます。けれど、この作品・・・これで留まってくれないんです・・・

烏間先生はE組の皆んなに「余計な事をするな・・・」と言いました。
けれど、皆んなその言葉の本意をちゃんと分かっています。
これまで1年間・・・同じ時間を共有してきた先生なんですから・・・

ここからは3年E組の集大成・・・
例えどんな相手でも、自分達の領域に持ち込めばそこに活路を見いだせる・・・
生きていく上で大切な事を身をもって教えてくれる殺センセー・・・
それを貪欲に吸収する生徒達・・・
殺センセーとE組の間には究極の師弟愛があったと言っても過言ではないでしょう・・・

決める時間・・・
皆んなで出した答えは・・・

今でも渚の泣き叫ぶ姿と声が頭から離れてくれません・・・
そりゃそうだよね・・・泣き叫ぶしかできなかったんだよね・・・
でも・・・優しかったね

オープニングテーマは、3年E組 うた担 [渚&茅野&業&磯貝&前原の「QUESTION」と「バイバイ YESTERDAY」
エンディングテーマは、宮脇詩音さんの「欠けた月」と「また君に会える日」
オープニングのノリの良さと、しっとりとしたエンディング・・・どちらも好きでした。

2クール全25話の作品でした。
この作品って、こんなにも感動する物語だったんだ・・・が視聴後の素直な感想です。
この作品が最後までアニメで見れた事に至福の喜びを感じています。
ホント・・・視聴して良かったと心の底から思えた作品でした。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 18
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

1年というリミットを設定した原作者が有能すぎる件

【レビューNo.57】(初回登録:2023/5/10)
コミック原作で2016年作品。全25話。
こちらもGW中にABEMAの一気見放送があったので(^_^)

(ストーリー)
1期からの続きで
Ⅰ.学園生活
 ・体育祭・文化祭等のイベント
 ・期末試験
 ・進路指導等
 ・卒業
 {netabare}・恋愛模様も入ってくるよw{/netabare}
Ⅱ.殺せんせーの秘密の種明かし
 ・殺せんせーの正体
 ・なぜこのクラスの担任になったのか
 ・殺せんせーを巡る過去の因縁
Ⅲ.地球破壊までのリミットをめぐる攻防
 ・生徒たちによる暗殺活動他
 ・政府やシロたち等の不穏な動き

原作も終了していたので、綺麗に完結までアニメ化してくれています。

(評 価)
・1期の基礎を2期で応用展開
 1期の最後の方で、殺せんせーが
 「3年E組『暗殺教室』基礎の1学期、これにて終業!」
 と高らかに宣言しますが、これはアニメにもいえることですね。
 ・1期:作品のチュートリアルから始まり、主に勉学や暗殺の訓練や実行といった日常
     描写をメインにして、生徒たちの成長物語を魅せていく。
 ・2期:イベント(学校行事や新たなる敵等)で物語を動かしていきつつ、殺せんせーの
    秘密も明かされていく。そしてクライマックスへと・・・
 「1期で培った基礎の上で、応用的に新エピソードを展開している」って感じなので、
 やはり骨太の面白さがあり、失速することなく完走したって感じですね。
 (2期は物語が締めに向かっていくので、泣きの感動要素が多くなってきます)

・驚嘆すべき淀みない秀逸なストーリー展開
 2期の目玉は「Ⅱ.殺せんせーの秘密の種明かし」になるでしょうか。
 {netabare}2話ほどかけて過去を語っていくのですが、後付け感が一切なく本当に淀みない秀逸な
 ストーリー展開に驚かされます。個人的な推測ですが、作品概要が決まった後、むしろ
 このエピソードから作り始めたんじゃかないかって。
 このエピソードはある意味この作品の「心臓部」にあたる部分です。ここを核として、
 3年E組の物語へ落とし込みにいったと考えると、いろいろとスッキリするんですよね。
 ・教師としてブレないバックボーンの正体(教師・殺せんせーの原点)。
 ・新キャラに見えた敵は、実は皆この過去に因縁がある者ばかり etc。{/netabare}
 作品全体を見ても(1期の)始まりから終わりまで、無駄・矛盾(不自然さ)がなく全体
 の整合性もとれており、綺麗にストーリーが流れていく様はホント見事だと思います。

・1年というリミット設定が作品の質を上げている
 ・実は1年というリミットは、生徒たちの卒業だけでなく、もっと深い意味があることが
  2期で明かされます。
  {netabare}(殺せんせー自体の寿命(地球を巻き込む程の大爆発を起こす)期限が1年だった。
   → それを踏まえての1年という政府への宣言だった。
   (ただその後の研究により、その可能性は「1%」に訂正されるが)){/netabare}
  1年というリミットがあることにより
  ・編集都合特有の無理な引き延ばし展開が入ってこない。
  ・生徒たちの卒業までを描いて綺麗に終わることができる。
  ・終わりが明確なので、最高のクライマっクスが用意できる。
   (終わりが不明確だと、出し惜しみ等いろいろ配慮が必要になる)
  結果作品の質の向上に繋がったのではないかと。
  (恐らくあのラストも早い段階から決まっていたのでしょう。そのラストにどう繋いで
   いくか、妙な引き延ばしを考えることなく、そこに注力できたのはかなり大きかった
   と思います。)
  
正直推測の部分も多く、真相は定かではありません。
でも最初からは終わりや心臓部を明確にし、そこから全体像を練り上げていたとしたら・・・
そう思える程に、この作品の構造・設計は本当に美しい。
そしてこの作品の根幹となるテーマ
{netabare}「殺せんせーはブレることなく、最後まで「最高の教育者」だったと」{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 10

62.4 8 中学生で漫画原作なアニメランキング8位
魔法少女なんてもういいですから。(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (308)
1330人が棚に入れました
『“こんなの" 拾うんじゃなかった…。』

スーパーからの買い物帰り、生ゴミを漁る奇妙な生物に話しかけられた【葉波ゆずか】。
普通の人間には見えないその生物【ミトン】に魔法少女にならないかと誘われるが
「こんなおいしい話は他にないよ?」「ぶっちゃけお得だよ?」という
強引な説明があまりに怪しすぎてイマイチ現実味が感じられない…。
でも…

『でも、今を逃したらきっと…、ずっと、気になってしまうと思う。』

双見酔が描く「魔法少女の日常」、ゆるゆるスタート!

声優・キャラクター
藤田茜、若井友希、大森日雅、田中美海、伊藤美来、西明日香

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

期待値からすると、絶賛を禁じ得ないダークホース

今期の作品の中で、これほど期待していなかったアニメはなかった。

何しろタイトルそのものが自虐ネタになっているのだから。。

どうせクッソつまらんショートアニメなんだろうなぁ、と期待というよりは、

むしろ偏見と軽蔑を持って穿った見方をしながらも、

取り敢えず視聴してみたが。。。


なんだこれ、糞は糞でもクソ面白ぇじゃねぇか(笑)

このアニメをギャグアニメ、として捉えると、個人的には今期の他作品、

「このすば」より面白かったんだけど。。
(このすば、が面白くないと言っているわけじゃない)


☆物語☆

「このすば」同様にありきたりな同ジャンルの作品に対しての、

痛烈なアンチテーゼとも受け取れる内容になってはいるものの、

もはやそのジャンルそのものをバカにしているのでは?

とも受け取れ、バカさ加減としては、こちらの方が突き抜けていると感じた。


とにかく、次々に出てくる「設定」で笑かしてくる点では、

ほぼ「お約束的な笑い」を提供してくれた「このすば」と比較して、バリエーションが多い。

そしてギャグアニメに大事なテンポの良さ、という面でも、

結果的にショートアニメなのでクリア出来ているし、何より短いので粗さが目立ちにくい。

4分以内でちゃんとオチをつけてエピソードを終わらせており、

もっと観たい、もっとやれ、とことんやれ!!と思わせる幕引きは、長くても冗長感を感じるよりもよほど優秀。

「このすば」では魔王を倒す、という「ちゃんとした笑」目的はあるものの、

最初の街でグダグダやってたのは面白かったが、

こちらはそれ以上、もはや敵と戦うまでもなく、

魔法少女としての目的と存在理由すら失ってしまっている、という体たらく。。

自分はギャグアニメに関しては、どこまでバカになれるか、を面白さを評価する点の一つとしてみているが、

このレベルのバカさ加減はかなりのものだ、と思う。


☆声優☆

少女キャラメインにほぼ駆け出しの声優がキャスティングされているが、

各役回りをきっちりこなしていて好印象。

中でもユズカ役の声優さんは、ちょっと鼻をつまんだような声が非常にハマっていると感じた。

これは恐らくそういう声質なんだよね?演技だとしたら凄いけど。。


☆キャラ☆

如何にも魔法少女、な萌えキャラとサイコレズが、また笑かしてくれるが、

しっかりとそちらの需要面も抑えている印象。

まどか☆マギカを当然想起させる、ミトンの存在とその描かれ方を見る限り、

最大限のリスペクト、ともかなり皮肉っている、とも受け取れる(笑)

オヤジは「現代社会に於ける闇」、の部分を皮肉ったキャラとして興味深い。


☆作画☆

当然ながら30分アニメのようなレベルは期待できないが、

内容を考えると、キャラが崩れているということはなく充分。

しっかりと萌えがあるキャラデザインは良い。


☆音楽☆

OPは駆け出しのアイドル声優グループの楽曲のサビ部分だけが使われているが、

キャッチーでポップなOPとしての掴みは充分。

そして、歌詞に注目してみると、これはアニソンとして非常に高く評価できる。

なんせ、これからどんな夢いっぱい色とりどりの素敵な出来事が起こるかな?

と歌っておいて、肝心な作品の内容は全くの正反対のものになっているのだから、

これは素晴らしい自虐と言えるだろう(笑)


原作は漫画のようだが、少ない予算で原作のプロモーション的な役割をどれだけ果たしているか?

という、コスパを考えてみても、非常に優秀なアニメと言えるのではないだろうか。

アニメとしても続きがあるなら、是非観てみたいと思う。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

魔法少女に変身はつきもの・・・^^

この作品の原作は未読ですが、キャラデザが好みだった事と、タイトルから作品の方向性が全く見えない事に興味を持って視聴を決めた作品です。

この物語の主人公は、中学2年生の葉波ゆずか・・・彼女は偶然にもゴミ箱で奇妙な小動物を目撃していしまいます。
ですが、その小動物・・・魔法少女の素質がある人にしか見えない小動物だったんです。
ゆずかはその小動物・・・ミトンから素質を見込まれ魔法少女の契約を交わすのですが・・・
いざ変身してみると想像していた魔法少女のコスチュームとはほど遠い水着とビーチサンダルの組み合わせだったんです。

一度交わした契約は解除出来ないのが世の常・・・なし崩し的にゆずかの魔法少女物語が動いていきます。

レビューを書くためにwikiをチラ見した際に、ゆずかに関して面白い事が書いてありました。
☆魔法少女モノの主人公によく見られる「明るい性格だが勉強や運動がダメなドジっ娘」とは逆の「内気だが勉強や運動が得意で、料理もこなすしっかりもの」タイプ。(wikiより)☆
だそうです・・・^^
彼女の特徴を良く捉えた表現だと思います。
色々と分からない点が多いこの作品の中で的確な表現や描写はとても大事だと思います。

なぜなら、そもそもなぜミトンはゆずかを魔法少女にしたのか・・・実はそこから良く分からない作品なんですよね〜^^;

地球が凶悪な敵に狙われていることもなく・・・
またワルプルギスの夜の様な最悪が訪れる訳でもありません。

基本的に魔法少女の仕事は過酷なんです・・・それを「僕の姿が見えたから」で契約するほど甘いモノじゃ無いと思うんです^^;
それにゆずかは変身後の自分の格好を極端に嫌ってますし・・・^^;
もう完全にグダグダ・・・なんですが、基本的に素直で優しいゆずかの性格に救われた様な気がします。

もしかすると・・・ミトンは初めから魔法少女のコスチュームが水着である事を知っていた?
実は、ゆずかはミトンの好みのタイプで水着姿をただ見たかっただけとか・・・^^;
そもそも腕輪の効力は予め決まっていたのでは・・・?
これは水の腕輪・・・これが火の腕輪みたいな・・・
もしこれらの推察が本当だったら、ミトンの確信犯・・・という事になりますが^^
真相はどうなんでしょうね^^?

という訳で、ガチの魔法少女バトルをご所望の方にはお薦めできませんが、
グダグダ系の作品を好む方であれば、女の子のキャラデザは決して悪くありませんし、1話5分枠の作品なので、サクっと視聴できると思うのでお勧めできると思います。

オープニングテーマは、アース・スター ドリームさんの「夢色トリドリパレード♫」
これはとても可愛い曲だったので、私の中ではお気に入りの部類の曲でした。

1クール12話の作品でした。肩の力を抜いて視聴できる作品・・・という位置付けで見るとそれなりに楽しめた作品だったと思います。
今後の展開次第によっては化ける可能性のある作品だと思いました。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 19
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

必要なし(需要有り)

この話は普通の女子高生が魔法少女になった話
ジャンルは魔法少女・JK

魔法少女、と聞いておそらく2パターンの反応があるでしょう。
王道系魔法少女(大きなお友達が見てる)だと思ってウキウキするか、闇落ち系魔法少女(とにかく暗いあのタイプ)だと思ってウキウキするか
しかし、本作の正しい反応としては「女子高生のほのぼのが見れる」でウハウハする、です
魔法少女といえど戦闘するシーンはなく、というか相手はなんか殲滅された後らしいので、「魔法少女がみたいんだ!」という方はプリキュアでも見といてください。

さて内容としては
一般的な五分アニメです。簡単なコメディ中心でスッキリと見られる、そんな作品です。ほのぼのとした雰囲気なため、気軽に見れること間違いなし。悪いところも特になし。
強いて言うなら「短い」程度でしょう。まぁこれを無理やり15分にしてグダるよりかは数億倍良いのでこの判断は正しいでしょう。とはいえ印象にはかなり残りにくいですがね。
{netabare}
ある日ゴミ捨て場にいたマスコット(ミトン)を拾って魔法少女になってしまった主人公(ゆづか)は家族に内緒にするものの唯一の友人(ちや)や不定期帰宅の母やワーカホリックの父にバレる。ちやの好きな0.4ミリシャー芯が好きな新たな魔法少女(真冬)や近所の小学生(ダイヤ)と友だちになる

て感じですかね。まぁ可愛らしい。
個人的にはチヤちゃんが特に可愛かったですね。仲の良い女の子の日常とか結構好きなのでそういう点ではかなりサイコーなやつでしたが、魔法少女を題材にしたせいか無理やりネタにしました感があり、ちょっと微妙かなぁという印象。
あと社畜さんは休んでください(切実){/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 3

66.1 9 中学生で漫画原作なアニメランキング9位
魔法少女 俺(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (256)
1110人が棚に入れました
駆け出しアイドルユニット・マジカルツインで日夜、芸能活動に励んでいる卯野(うの)さきの憧れは人気アイドルグループ・STAR☆RICEの御影 桃拾(みかげ もひろ)。

彼の為なら何だって出来る。

そんな想いがまさかの奇跡を起こしてしまった! 私、今日から魔法少女です!

声優・キャラクター
大橋彩香、石川界人、三澤紗千香、羽多野渉、豊永利行、遊佐浩二、森久保祥太郎、久川綾、一条和矢

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「恋は、少女を強くする。」

この作品の原作は未読です。
ですが、この作品はまずタイトルに惹かれました。
「魔法少女」に続く言葉として、最も相応しくない単語がチョイスされていたからです。

だから視聴についてはPVを見て判断しようと思いました。
PVを見た印象は良くも悪くも「タイトル通り」という評価でした。
ただ、これは今でも思っていますが、魔法少女に変身した姿とコスチュームがこれほど似合わないと思ったのは、きっと初めてだったのではないでしょうか。

でも、デレマスの島村卯月を演じた大橋彩香さんや、AWの黒雪姫でお馴染みの三澤紗千香さんが出演される事を知り視聴を決めました。

この物語の主人公は、「マジカルツイン」というユニットでアイドル活動をしている卯野 さき…
そしてアイドルに色恋沙汰はご法度なんだと思いますが、さきには想いを寄せる人がいたんです。
とある日、さきの想い人が妙な妖魔に襲われている現場に遭遇し、強い恋心が…彼を守る力が欲しいと強い願いが、彼女を魔法少女として覚醒させたんです。

しかし、魔法少女として覚醒したさきが最初に直面した現実…
これは私が即座にこの作品の視聴を決められなかった事にも通じているですが、可愛らしいコスチュームに身を包んでいる自分が、筋骨隆々な男に変わってしまったんです。

そして、本作品における魔法少女への覚醒パターンは一つとして例外は無し…
つまり、強い恋心や大切な人を守りたいという思いが、筋骨隆々な男を増やしながら物語が動いていきます。

魔法少女に関する作品が世の中に溢れ返っているから…
魔法少女のありきたりな設定が増殖しているから…
この作品がそんなモノづくりを生業とする全てのクリエーターに対する、警鐘であるとするならば…

いや、きっとそんな事はありませんよね^^;
新たなジャンルだと思いますよ…
筋骨隆々な魔法少女って…
でも、この路線が拡大するとは思えません…というより正直あまり思いたくありません。

確かに、変身後のさきやさくのの言動が心に響かなかった訳ではありません。
姿かたちが少し私たちの望みと違うだけで、心は純粋可憐な乙女でしたから…

やっぱり「見た目は重要」という事なんでしょうか…?
きっとそう…なんでしょうね。
だって「可愛いは正義!」という言葉がまかり通る世の中なんですから…

それでも、筋骨隆々な魔法少女が増殖されるころから段々面白さを感じるようになってきました。
この設定に慣れてきた…というのも勿論あると思います。
でもそれだけじゃありません…作品の構成が結構大胆なんです。
それに増殖した魔法少女の変身前のCVが、ゆかりんや内山さん、というキャスティングの影響もあったと思いますけれど。

物語としては作品に見合った風呂敷の大きさを知り、その中で完結させていたので、ややこじんまりとした感はありましたが、結果オーライだったのではないでしょうか。
スケールを広げ過ぎても収拾付かなくなっていたかもしれませんし…

オープニングテーマは、大橋彩香さんの「NOISY LOVE POWER☆」
エンディングテーマは、作中に登場したSTAR☆PRINCEによる「硝子の銀河」

1クール全12話の物語でした。
魔法少女モノの王道を行く作品に辟易されている方…新しいジャンルの開拓を希望されている方にとっては刺激的な作品だったのではないでしょうか。

でも個人の持つ愛情や魔力の大きさをどう表現するか…
この作品の導き出した答えもその一つだと思います。
そういった表現に一石を投じた作品になったのではないでしょうか。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 14
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

観終わった

5話までの感想{netabare}
なんかすっごく古い、時代遅れじゃね?ってのが第一印象。
男が魔法少女の恰好なら“これゾン”…ってか今でも美男高校やってるし、敵は八頭身モナー…小麦ちゃんっていつの作品だったっけ。
そうでなくてもベビーフェイスで体がマッチョやその逆のネタって昔からあるもので、今更コレ?と思ったら案の定原作は結構古いみたい。
そんなにアニメはネタ切れなのか…今の時代通用するのかね?古いモン掘り起こされて原作者も苦笑いだったりして。

で肝心の内容だけど、2話まではまだ面白い。
が、3話と4話が…物凄く展開遅くて退屈で退屈で…これはタイムキーパーなんだか脚本なんだかコンテなんだか、どの担当が悪いのか知らないけど“ブラッククローバー”を見てるかのよう。
間延びするなら(ギャグなんだし)合間に小ネタ挟めばいいのにそれも無し、ひたすらダラーっとして結構苦痛でした。

そして5話…。
あー、うん、かつて他の作品の感想でも書いた気がするけど“もえたん”8話のアバンでやった「アニメ制作者達の会議」ネタ、あれを1話丸々使うことに。
“もえたん”ではいじられてるのが恐らく長谷見沙貴(矢口じゃないもう片方のToLoveるの人、ついでに8話のサブタイはトラブル)で笑えたけど、こっちは知らん人でな~んか笑えない。
これが“アニメガタリズ”だったら気にはしないのだけど、「この作品でやることか?」ってのはどうにも引っかかってしまうワケで。
ってかこの内容は“6HP”の実写パートで見たし(そっちのがドキュメンタリーで本物)、なにより最近“メルヘンメドヘン”がやらかしてシャレんなってないっていうか…メドヘンみたいに2話落として次の回作画崩れてるとかやってくれないとパンチが足りない。
こんななら声優にビリヤードやボーリングやらせる位のことはして欲しかった。
メドヘンに関してはタイミングが悪かったと言えなくもないけど…こっちは狙ってこのネタやったんだよね?
現実に上の方から待ったがかかって急遽作り直したってことは…あるのか?だから3・4話が出来が悪かったのか?

次の回から1・2話のテンポに戻ってくれればいいけど…{/netabare}

全話見て{netabare}
↑でテンポ悪いの戻ってくれるかな?と一応期待はかけておいたけど…ダメでしたー。
なんだろうね、展開がトロいというか、赤トンボ歌うところとかもダルーくて、1話辺り体感1時間くらいある感じに。
でもって妖魔が本格活動始めて「世界がナンか変になる」って描写…作画崩壊するって演出だったんだけど(ってか演出ではなくナチュラルに作画崩壊したとカン違いしてる人居そう)、そのネタも↑でも挙げてた“アニメガタリズ”よりも全然弱い。
踏み込みが甘い感じ、見た目はこんなだけど尖ってる部分が無い、上からの抑えつけ厳しかったのかね?
でもってこれが放送された同期にはスポンサーにケンカ売る勢いの“ラストピリオド”があって、余計に…ねぇ。
やっぱこれ、アニメ化するの10年遅かったんじゃないかな。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 7
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

意外とおもろい!?

1話の感想 ★★★☆ 3.5
始まりの日
{netabare}
メタ発言からの夢オチ、とエンジン全開のスタート。
その後も、歌がアニメの半分くらい使っていた?
そして、893が来たと思いきやお母さん魔法少女で自分もガチムチに。
流石、ギャグアニメという感じの怒涛の1話だった。
絵が崩壊することあるけど、あれはギャグだから仕様ということでいいんだよね?{/netabare}

2話の感想 ★★★★☆ 4.5
新たな魔法少女
{netabare}
サキが魔法少女(物理)になった。
攻撃方法が何一つマジカルじゃないけど。
モンク的なポジションやね。
新たな魔法少女誕生のシーンだけど、笑ったよ。
サキのアホ顔よw{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
さくよの回想
{netabare}
回想シーン見て思ったけど、なんでサキが好きなのか分からなかったんだけど。
あれで行くとサキと兄が同じぐらい好きにならない?
さくよは兄と変身時顔が似ている事が超ラッキーだよな。{/netabare}

4話の感想 ★★★☆ 3.5
改造人間
{netabare}
男になってもサキは歌下手だな。
改造人間はまさかのおじいちゃん!?
しかも、めちゃくちゃ弱いし。
てか、あのオレンジと紫のアイドルは一体…
この作品、EDの絵が綺麗。{/netabare}

5話の感想 ★ 1.0
改造人間の活躍?
{netabare}
今回は酷かった!
番外編という感じ、メインストーリーとの関連性はなし。
話は小難しく、わかりにくい。
蛇足中の蛇足だった。{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
温泉旅行
{netabare}
前回はアレだったが、今回はいつも通り面白かった!
顔芸と声優の力がでかいけど、それでも面白いんでOK!
さきはボタンを見つけてしまった。
やっぱり、あの人は敵なのか…!?{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
CDデビュー
{netabare}
歌の練習がカラオケとは…
売れてないって世知辛いね。
マネジャー、声たっか!!
森久保さんの本気が伺えた。
魔法少女サキガスキには笑ってた。
そんな名前やったんや。
お母さんが度々倒れているが、あれはぎっくり腰??
それとも、魔法少女関連?
しかし、今回の朝ごはんはしゃぶしゃぶやったか。
もう頭おかしいとかの問題じゃなくて常識的に歩きながらとか無理だろ。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
握手会
{netabare}
まさかのミリオンセラーとか、凄すぎ。
まぁ、確かにイケメンやしな。
お母さんの魔法少女姿が明らかになったが…
ただのヤクザだった。
怖すぎる…{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
ニュー魔法少女
{netabare}
プリズマさんたちも魔法少女に!!
プリズマ2人の変身後の顔がそっくり。
髪色と服、髪型でしか判断出来ない。
ラブパワーが貯まれば、元に姿に戻ると思ってたけど、結局ガングロジジィになったな。
協力技も勝手に使ってるし、どこからどう見てもプリキュアw{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
ストーキング
{netabare}
まさかマネージャーが敵の親玉とは思わんかった。
騙されたわ〜
いい人っぽいのに、なんでなんで何だろうか…
兵衛も兵衛でまさか妖精王とは…{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 11

61.4 10 中学生で漫画原作なアニメランキング10位
魔法少女なんてもういいですから。 セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (159)
648人が棚に入れました
双見酔氏が描く「魔法少女の日常」、セカンドシーズンスタート! 魔法少女になってしまったものの変身コスチュームの水着にどうしても馴れないゆずか。果たして、ゆずかが魔法少女を受け入れられる日は来るのか!?

声優・キャラクター
藤田茜、若井友希、大森日雅、田中美海、伊藤美来、西明日香

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

まさかセカンドシーズンが来ようとは…

えっ、この作品2期あるのっ…!?」と思う作品ってこれまでもありましたけれど、この作品も正直続編の発表にびっくりした作品でした。
なぜならアニメの世界ではたくさんの魔法少女が存在していて、今この瞬間にも増殖を続けています。
少なくともアニメの世界において魔法少女は実在を認められている訳ですから…
それなのに、この作品は魔法少女をある意味真っ向から否定する作品でしたから…

でもこの作品ならではの設定が面白かったのも事実です。
例えば、魔法少女には年齢制限があってある一定の年齢を過ぎると定年を迎えてしまうとか…
最近では年金受給の問題から定年後の再雇用が当たり前の世の中になっていますが、現実と比較するとこの作品の魔法少女はかなり厳しい世界を歩んでいるようです。

これまで本作の主人公であるゆずか主体で物語が進んできましたが、今期は魔法少女仲間との交流が多く描かれているのが前期との大きな違いです。

一方、前期から変わっていない…いえ、むしろエスカレートしているのはミトンの粗末な扱いでしょうか…
そもそもミトンがいなかったら、ゆずかは魔法少女にはなっておらず、この作品も生まれなかった筈なのに…
タワシでゴシゴシ…これはゆずかと一緒にお風呂に入るための特典と思えばこれは良いとして…
コンロ代わりにされて頭の上にフライパンを乗っけられたり、無抵抗なミトンを雰囲気だけで虐待するシーンがなかったとは言えません。
確かに球体の身体に中途半端な大きさの羽が生えている…恰好的には残念系なミトンですが、根っからのワルじゃないので個人的には嫌いじゃありません。

これまで紆余曲折ありましたが、ほかの魔法少女とのふれあいをきっかけにゆずかが魔法少女として目覚めていく…今期はそんな展開だったと思います。

この物語の設定で大胆だと思ったのは、魔法少女が活躍する場が過ぎた世界…という事です。
一般的に魔法少女の登場する物語は、倒すべき相手がいた上で魔法少女を選択する上で葛藤したり、或いは強制的に争いを強いられる…若しくは自らの正義感で戦いに挑む…と全ては倒すべき相手がいるから成立するんです。

そんな世界の真っただ中だったら魔法少女になる意味を感じる事ができると思うのですが、本作ではその意味を全部すっ飛ばして魔法少女をうみだそうとしているんです。
だから実際に魔法少女にさせられる人が抵抗を感じるのは仕方のない事だと思います。

それでも魔法少女を生み出す理由は何か…
詳しくは本編でご確認頂ければと思いますが、悪い魔物とかをやっつけるだけが魔法少女の役目じゃない…
そんな魔法少女の基本を思い出させてくれる…そんな作品だったと思います。

主題歌は、アース・スター ドリームさんの「君色に染まる ~アース・スター ドリームver.~」
この曲は何気に好きでした。
今度カラオケでも挑戦してみたいと思います。

1クール12話のショート作品でした。
全体的には日常を主体としたちょっとユルめな作品でしたが、キャラデザを含め作風に合っていたと思います。
ショート作品はまとめて一気見する場合が多いのですが、この作品は毎週の視聴が楽しみな作品でした。
原作は未だ続いているようです…登場人物みんなが定年を迎えるまで続くのでしょうか…
少し今後が気になる作品でした。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12

めっちょん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

全てにおいて絶妙にバランスの取れた作品

短編アニメストーリー
気楽に観れてクスッと笑えます
作画もやわらかでそんなに描き込まず気楽に作ってる感じが逆に良いですね

キャラクターでは実は某QB・・・ゴホンゴホン、ミトンが非常に重要な位置を占めてます
程良いゲスっぷりに程良いイジられキャラ。身を挺して一身にそのツッコミを受ける姿は神にも等しいw
彼無くしてこの作品は成立しない。そうまさに彼こそがこの作品の主役なのです!(誇張)

キャラクター同士の関係も付かず離れず絶妙なポジションを維持しています
主人公のゆずかちゃんとロリ担当だいやちゃんが丁寧語なのも上手く距離感が取れててバランスいいです
それぞれのキャラが独立して平均的に個性を出し合ってるというのは実は非常に良く計算された演出なのではと思いました

微エロ要素も行き過ぎず可愛く微笑ましい程度に抑えられてます

ギャグ要素もゲス過ぎず優等生過ぎず
常にどこかここか毒があるのが絶妙ですね。センスを感じます

ラスト2話はちょっとシリアスを入れて上手くまとめたのも非常にスッキリした構成で心地良い終わり方でした
1期から通して色々問題もあったけど最後は「魔法少女になって良かった」という結論で終えたのは非常に気持ちが良いですね
彼女達はこれからも楽しく仲良くやっていけるでしょう


前出のように短編であり作画も見やすくキャラやストーリーもバランスの取れたストレスを一切感じない気楽に観れる作品に仕上がってると思います
観て損は無いんじゃないかなーと思います



OP
好きーだよ♪好きーだよ♪好きーだよ♪の歌詞と絵のマッチングwww
これだけで観る価値ありますw

投稿 : 2024/07/06
♥ : 10
ネタバレ

まりす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

定型の宝石箱や

4分アニメと言いながらもOPだけで45秒あります。
あとは毎話カットされない変身シーンとミトンやポチへの暴力
シーンで話が定型化しています。
{netabare}
キルミーベイべーといい、ファイト一発充電ちゃんといい、
とりあえず鉄拳制裁しとけばオチが付くだろう
みたいなやり方は気に入りません。

これは一体なんの物語なのでしょうか。
「魔法少女はもうぶっちゃけ必要無い」と明言されていますから、
友人との親交を温める話か、主人公の成長の話、
キャラの可愛さを前面に押し出した話 と言ったところでしょうか。

ガンダムの富野監督の受け売りですが、
全話を繋げて、そこから「定型」を取り去ると全体の物語が現れるハズです。
しかしこの作品は、毎話4分の中で律儀に「定型」を突っ込んでいるために
物語が薄くなりすぎています。
なので最終話で「魔法少女になってよかったです」とか言われても
視聴者目線では「?」です。

悲しいのは「ミトン」がキュウべえの刷り直しに見えることです。
(漫画だとそこまででも無いけどアニメでは露骨に似せている)
キャラまでも定型化してしまい、更に話が見えなくなる。
ゆるい雰囲気かと思いきやミトンのお仕置きのシーンに「動」が
含まれすぎてて気分が不安定になる。

どうすりゃいいんだろうな…
ショートアニメの構成が凄く難しいことを伺わせる作品でした。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 2

86.4 11 中学生で漫画原作なアニメランキング11位
未来日記(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (3916)
19734人が棚に入れました
周囲に関わろうとせず"傍観者"であることを望む中学2年生の少年・天野雪輝は、見聞きした全てを携帯電話の日記に付けていた。友人と呼べるのは、時空王デウス・エクス・マキナと彼の小間使い・ムルムルだけである。もっとも、これらは雪輝の空想のはずだった。ところがある日、自分がまだ体験していないはずの未来が日記に書かれるようになる。それは空想のはずのデウスの仕業だったのだ。未来を知ることで調子に乗り、有頂天になる雪輝。しかしその後、同じように未来日記を持つ人間が自分を含め12人いることと、その12人による次期時空王の座をかけた殺し合いのサバイバルゲームが開かれていることを知る。

声優・キャラクター
富樫美鈴、村田知沙、土門仁、田中正彦、真田アサミ、仙台エリ、関智一、桑谷夏子、今野宏美、相沢舞、平松広和、土師孝也、川原慶久、石田彰、松岡由貴、ゆかな、白石稔、若本規夫、本田愛美
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

このトマト、重さが違うよ Σ(゚□゚(゚□゚*)ナニーッ!!

■「未来日記」ってどんなアニメなの(*゚・゚)ンッ?
冴えない中学生で主人公の天野雪輝(amano yukiteru)は、他人と関わるって自分が傷つく事を恐れるあまり、他人と関わることを極端に避けるような日々を過ごしていたのです(_TдT)
そんな彼が他人に関わらないようにする為に、携帯電話で日々の変哲もない出来事の日記を付ける様になっていったのです(゚ロ゚;)!?
 
そんな雪輝の唯一の友達は空想の中で作った、時空王「デウス」とそのこま使いの「ムルムル」だけだったのでした・・・エア友達ってやつですね(>o<")
空想の世界のはず・・・だったのに・・・!?
そうなんです、時空王デウスは現実に存在する者だったのです!
デウスは時間と空間を支配する“神の座”を持ち、その後継者をデウスに選ばれた後継者候補12人で争わせる事になるのです。
デウスに選ばれし者には特殊な未来が記される「未来日記」という能力を与えられ、「未来日記」をつかった殺し合いのサバイバルゲームをさせられる事になるのですね♪
 
 
■「未来日記」と出逢った日の日記"φ(・ェ・o)~メモメモ
まず最初に書いておきたかった事が・・・
ヒロインの我妻由乃(gasai yuno)ちゃんって、ARIAの灯里ちゃんの面影がありますね♪
「もみ子がグレた・・・」って暁さんが言ってそうな気がしますヽ(`▽´)/
σ(^_^)アタシだけは「グレもみ子」と呼ぶことに決定(>o<")
 
それはさて置き・・・第一印象はとっても面白そうです♪
携帯端末を使うあたりは「東のエデン」を思い出しますし、選ばれし者同士で戦う設定と言うのも良くある設定だと思うのですけれど、心理的に((((o゚▽゚)o))) ドキドキ♪させてくれそうな雰囲気が魅力なのでしょうね!
 
何がいいって若本さんの声がいいですねw
もちろん、キャラデザも各キャラごとに個性があって良いですし♪
なんといっても、ユッキーこと雪輝くんのおびえる表情や、どこか精神的に欠落しているような由乃ちゃんの危険な表情などが丁寧に描かれていて、今後の心理的な恐怖感や緊迫感などもうまく表現されてそうな予感はしますね♪
それと、各未来日記には長所と短所があるので、この辺りをどうストーリーに絡めてくるかがポイントとなりそうです(⌒^⌒)b
白熱必死の未来日記バトルがどんな展開に発展していくのか、最後の結末がどうなるのか、とっても気になるのです(o^∇^o)ノ
 
 
■デウスに選ばれた後継者候補達\_(*゚▽゚) ワタシガエラビマシタ♪
【1st】天野雪輝(声:富樫美鈴)◇代表作◇日常(水上麻衣)
{netabare}
 『無差別日記』所持者・・・自分を中心とした周囲の未来を無差別に予知する能力
 本作品の主人公。気弱で人付き合いが苦手な臆病者なので傍観者に徹して日常を過ごしていた。{/netabare}
 
【2nd】我妻由乃(声:村田知沙)◇代表作◇伝説の勇者の伝説(イリス・エリス)
{netabare}
 『雪輝日記』所持者・・・雪輝の未来を10分おきに記録する能力
 本作品のヒロイン。愛称「グレもみ子」?
 雪輝のことを「ユッキー」と呼ぶストーカー∑(;゚0゚;)ー ̄){/netabare}
 
【3rd】火山高夫[hiyama takao](声:土門仁)◇代表作◇日常等の端役・脇役で数多くの作品で活躍
{netabare}
 『殺人日記』所持者・・・自分が起こす未来の殺人の状況を記録する能力
 中学の教師の顔と連続通り魔事件の犯人と言う2つの顔を持つ。{/netabare}
 
【4th】来須圭悟[kurusu keigo](声:田中正彦)◇代表作◇はじめの一歩(間柴了)
{netabare}
 『捜査日記』所持者・・・未来の自分の捜査状況が記録される能力
 これ以上人が死なない為にって・・・ユッキー撃とうとしてたじゃないw{/netabare}

【5th】豊穣礼佑[houjyou reisuke](声:仙台エリ)◇代表作◇
{netabare}
 『はいぱーびじょんだいありー』所持者・・・朝・昼・晩の1日3回、自分の未来を絵日記で記録する能力
 目がバッテンなパペット人形を常に持っている、可愛らしい5歳児♪
 そんな可愛い見た目とは裏腹に、知略策略を駆使してユッキーと由乃を残虐な手口で追い込みます( ̄□ ̄*;){/netabare}

【6th】春日野椿[kasugano tsubasa](声:真田アサミ)◇代表作◇シゴフミ(美川文歌、綾瀬明日奈)
{netabare}
 『千里眼日記』所持者・・・1000人以上の信者から寄せられる未来の「報告」が記録される能力
 新興宗教団体「御目方教」の教祖を務める巫女。
 両親が無くなってから、信者から辱めを受ける屈辱な毎日を送っていたため、世界破滅を目論む事に…{/netabare}

【7th】戦場マルコ & 美神愛[ikusaba -]&[mikami ai]
 (声)大人マルコ・・・関智一◇代表作◇Fate/Zero(アーチャー)
    美神愛・・・・桑谷夏子◇代表作◇LAST EXILE(アリスティア・アグリュー)
{netabare}
 『交換日記』所持者・・・由乃の日記の相互版みたに、マルコと愛がお互いに観察しあった記録
 なぜかエウレカセブンのチャールズ&レイの事を思い出しちゃいました(^▽^;)
 とっても素敵なカップルです♪{/netabare}
 
【8th】上下かまど[ueshita kamado](声:今野宏美)◇代表作◇アマガミSS(中多紗江)
{netabare}
 『増殖日記』所持者・・・サーバーを通して他者に未来日記の力を与える能力
 児童養護施設「母の里」のやさしい院長さん。
 3等身の顔デカキャラは最後まで馴染めませんでした。。。インパクトはあるけどねぇ…(^▽^;){/netabare}
 
【9th】雨流みねね[uryu -](声:相沢舞)◇代表作◇喰霊-零-(神宮寺菖蒲)、日常(長野原みお)
{netabare}
 『逃亡日記』所持者・・・自分の未来の逃走ルートが記録される能力
 爆破テロが得意の怖い女の子ですね♪ 物語をかき回してくれそうな予感です!
 ぽい!(((ノ≧∇≦)ノ :・'.::・>+○((≪***ドッカーン!!***≫)){/netabare}

【10th】月島狩人[tsukishima karyudo](声:相沢舞)◇代表作◇重戦機エルガイム(ダバ・マイロード)
{netabare}
 『飼育日記』所持者・・・未来に行う彼の愛犬たちへの命令と遠吠えによる報告を記録する能力
 日記を譲渡された娘の日向が友人のまおと共にストーリーの一翼を担う事に(*^^*){/netabare}
 
【11th】ジョン・バックス(声:土師孝也)◇代表作◇北斗の拳(アミバ、トキ、アルナ)
{netabare}
 『The watcher』所持者・・・他者の未来日記の予知内容を覗き見る能力
 いや~悪そうな顔をしてますねー(^▽^;) でも桜見市市長さんなんですよねw
 こういうタイプの人は自分の力を過信しすぎちゃう運命なんですよね(・-・*)ヌフフ♪{/netabare}

【12th】平坂黄泉[hirasaka yomotsu](声:川原慶久)
{netabare}
 『正義日記』所持者・・・未来に自分が行うべき善行の情報を記録する能力
 一度見たら忘れられないくらいのインパクトのあるキャラですね♪•このトマト、重さが違うよ
 全盲だからって烏避けの風船かぶせるなんてw
 歪んだ正義感が危ない感じで、この作品にぴったりなキャラでしたw{/netabare}
 

■総評
神に選ばれし12人の日記所有者が、己の命を賭けて神に座を目指して挑んでいったその結末は…
少々強引な幕引きでしたけど、最期まで楽しく見ることができました♪
『未来日記』の魅力はなんといってもキャラの個性だと思います!
どのキャラもどこかしら歪んだ人格で、どう考えたって時空王なる「神」って器じゃないよね(≧▽≦;)
誰が神になってもまともな世の中にはならないような気が。。。
そもそも神デウスって、こんな事で神を決めようなんて頭おかしいですよねwww
そんな個性豊かな登場人物の中で、やっぱり由乃ちゃんのご乱心のシーンは目を引くものがありました・・・
あっ・・・目を覆うシーンもありましたw..・ヾ(。 ̄□ ̄)ツ
ユッキーを追いかける姿は、可愛かったり怖かったりで、本当に忙しかったですねε=(・o・*) フゥ
12人の日記所有者が徐々に判明しながら対決といったベタなストーリー展開の中、由乃ちゃんに徐々に飼い慣らされていくユッキーのヘタレっぷりも際立っていましたね!
まさか本当に飼われるとは思ってなかったですけどーww(/≧◇≦\)アチャー!!

まぁそれは置いといて…∑('◇'*)!?、作品を通して各キャラの『目』の描写がとっても印象的だったなぁって思いました♪
サスペンス作品少なからずとも、目で恐怖感を煽る手法が使われるわけですけど、本作品でも色々と工夫されていました!
シルエットを使った手法はもちろんですけど、玄関ドアの新聞受けから覗く血走った眼の演出なんかは(◎_◎;) ドキッ!!っとさせられました♪
平坂さんの目の演出!?w\(◎)ゞはちょっとツボでしたww
っといった感じで突っ込みどころ満載で、笑いと恐怖感を独特のスピードで押し切ったこの作品は、結構楽しめましたo(*^▽^*)o~♪


■MUSIC♫
OP曲『空想メソロギヰ』(第2話 - 第14話)
 【歌】妖精帝國
 未来日記の世界観を表現した幻想的なメロディーのゴシックロックなナンバーです♪

OP曲『Dead END』(第15話 - 第26話)
 【歌】飛蘭
 飛蘭らしいアップテンポで疾走感のあるカッコいいロックナンバーです♪

ED曲『Blood teller』(第1話 - 第14話)
 【歌】飛蘭
 苦痛苦悩などの重苦しさを表現したダークな曲ですね♪
 力強い飛蘭の歌声がマッチしている感じです(*^^*)

ED曲『filament』(第15話 - 第26話)
 【歌】妖精帝國
 前期OPよりもスローテンポでグルーヴ感を強めたダークな印象のナンバーです♪
 
 
2011.10.15・第一の手記
2011.10.27・第二の手記(後継者候補の情報更新【4th】【9th】)
2012.05.25・第三の手記(追記:■~後継者~、■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 100
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

観終わった

放送時、2・3話で視聴断念して、2020 5月観直して完走。{netabare}
観直そうとした理由は“魔法少女育成計画”や“魔法少女サイト”、“グランベルム”も入る?など、バトロワ物も萌え化が進んでるなーと思ってたら、2020年に入って1月~3月“ダーウィンズゲーム”、4月からは“グレイプニル”と似た感じのものが続き、「以前に戻った?」と思ったり。
それと同時に「以前って何だよ」と思ったらこの作品が浮上しました。
一応これが代表になるよね?バドロワ物のアニメとしては。
それと個人的に評価の高い“ハッピーショガーライフ”の感想で、ちょくちょくこの作品のヒロインの話題が上がってたので気になってたのもあったり。

そして見返してみると、当時途中で脱落して、そこまでの内容どころかどうして脱落したのかもすっかり忘れてたが、思い…出した!
<批判的な内容なので畳んでおきます>{netabare}
順序は前後するけど“王様ゲーム”と似てるんだ、「それ、今思いついたネタ入れてただけでしょ」とツコミ入れたくなる辺りが。
王様ゲームが1分前の出来事を忘れるとすると、こっちは5分前の出来事を忘れる感じ、まぁ王様ゲームよりはマシか?
ホラー作品はそういうことが起こりがちとは分かっていても、ちょーっとキツい。
雑誌掲載のマンガだと毎話センセーショナルなシーンを入れて読者を引き付けないといけないためこういうことが起こりがちなのも分かるけど、それにしたって行き過ぎ。

一例としては、学校爆破されて生徒も沢山巻き込まれたハズなのにその後大した騒動になるでもなく主人公は遺族偲ぶことも無くしれっと普段の生活続けてたり。
但しこれは主人公は周囲に対して他人事を決め込む性格(主体性が無い・能動的でない)らしいのでまだギリギリ納得できる、かな?
と思ったら教団パートにて、すぐ横で信者同士が殺し合いを始めてる中、大して親しい間柄でもないお目方様を救うんだという行動を取って…ん?
目の前で人が殺されるのを放っておけないというなら物理的にもっと近くに居る信者をどうにかしろよと思わざるを得ない。
あれだ、ネームドとモブとの扱いの落差が酷いんだ。
ついでに教団パートでは、ユノがいきなりカゼひいたみたいな描写があるのだが、それが物語にどう影響があるのか不明、意図が分からない。
ずっと後になるけど主人公はクラスメートにラブレターを出そうとしてたこともあって、他人事を決め込む性格もブレッブレ。
こんなのが20話以降までずっと続きます。
キャラの思考回路が不可解、ひいては作者の価値観が私と違いすぎてついていけない感じ(※)。
これについては後述しますが、忙しかったら視聴断念するのに十分な要素になってました。

それに輪をかけて違和感著しいのが…物語の肝心要の「未来日記」の設定。
そもそも神様はもっと前から、百年でも千年でも前から後継者の準備しとけよとか、ひとつの町から候補者選出するなよとか、そこは許容するにしても、だ。
次期神様候補者12人に渡された未来日記は、未来予知機能が授けられる以前の所有者の“書式”に則った表示形式というルールになってます。
つまりは主体性の無い主人公の未来日記は自分自身についての記事が書かれない、主人公のストーカーのユノは主人公のことだけしか記事が書かれない。
もっと分かりやすいのでは、刑事の未来日記は犯罪者についてしか書かれないので、ターゲットが犯罪者になってくれないとそいつの未来を知ることが出来ない、など。
そういった制約が駆け引きのキモになるハズなのだけど、いかんせん日記に書かれた未来がコロコロ変わりすぎる。
こんなにホイホイ変わる未来なんて予知したところであんまり意味が無いのでは?と思ってしまったり。
そうだなぁ、「水の入ったヤカンを火のついたガスコンロの上に置く」ここまでを実行して「数分後にヤカンの中の水は沸騰する」と言った場合、これは未来予知って言える?
で、途中でコンロの火を止めるなどして沸騰しなくなったことを指して「未来が変わった」って言う?
なんかそんなレベルにしか感じなかった、作品名ではなく作中の機能の「未来日記」が。
なにより持ち主が「これから書式変えよう」と思ったら制約も変化しちゃわない?という疑問ががが。
先の刑事で言えば「よし、これからは犯罪以外のニュースも日記に書こう」と思ったら制約が変わるんじゃないの?ってこと、未来ホイホイ変えられるんだし。
そう考えたら、制約があるが故の駆け引きが茶番にしか思えなくなって…。
き、きっと授けられた時点で書式の変更は認められないんだろうきっとそうだろう、と言い聞かせながら見たけど、そういう説明は欲しかったなぁ。
<批判パート終わり>{/netabare}

と、そんな感じで違和感バリバリで視聴を続けるのが苦痛で、3分見ては一時停止~ってのを何度も続けて、回によっては1話分を見るのに3日かかったり。
「そんなことまでして見なくていいじゃん。ましてやそれで文句書くなよ」と言われたらご尤もで、別に文句言うために見てたのではないです。
先に他の方の感想を見てみたら後半アっと言うようなタネ明かしがあるみたいじゃない?ループだか時間遡行だか。
じゃあ序盤の違和感に合点のいく理屈が明かされてスッキリするならそれで構わない、むしろそれを体験したい、ということでそれを心の支えに見続けました。

結論から言うと序盤(といっても23話くらいまで)の違和感を払拭できるような結末は、ありませんでした。
まぁ良いんです。
上記の批判箇所は「これこれこういう部分が気にならない方は見てもいいんじゃない?」というもので、それを乗り越えれば感動までは行かないにしろ収穫はあるんじゃないかな?

なにより「完結してる」のがありがたい。
このテのバトロワ物、または今流行りの異世界転生・転移モノも含め、「黒幕(仕掛け人)」にひと泡吹かせるところまで行かない作品が非常に多くて鬱憤が溜まってたんですよね。
その点この作品はそこまで描かれている。
厳密にはひと泡吹かせるではないけど、少なくとも3周目デウスは未来日記による後継者選抜はダメだと判断を下しました。
ある意味本当の黒幕である1周目ユノも望まぬ展開に散々苛まれ最期ああなるというのは納得の結末。
3周目の他の未来日記所有候補者達の「動機」の回避も強引ではあるけど納得だし、選出範囲が狭い問題もこのオチを考えると仕方ないのかなぁ、とも。
但しこれは完結してない作品を見過ぎた反動で加点してるだけで、本来は「これが普通」と言える状況になってくれたらもっと良いんだけどね…。

あと批判パートで※印を付けてた部分、「キャラの思考回路が不可解、ひいては作者の価値観が私と違いすぎてついていけない感じ」。
放送順が前後するけど同じ作者の“ビッグオーダー”(こっちは放送時最後まで見た)がやっぱり価値観が掴めず「?」だったのだけど、これ見てなんとなく分かってきた気分。
ビッグオーダーでは特に主人公が最後あそこまで拒否しまくったのが理解不能でしたが、「あの世界では未来日記が放送されててそれ見たから」と思うととて~も納得、凄~く納得。
ある意味ビッグオーダーを見るならその前に未来日記は見とかないといけないかも、個人的にはこれが一番の収穫だったかも?
じゃあその作者の価値観・ビッグオーダーと共通する未来日記の価値観とはナンゾ?というと、これが説明難しいんだけど…。
乱暴に言えば過去を変えても別の平行宇宙が作られるだけで現在は変わらない、過去の過ちを無かったことにはできない、ってところかな。
それ自体はよくあることだし理解はできるけど、「この作品はそうである」という説明ナシにさも当然のように話が進むモンだから理解が追いつかない…気がする。

一方、よく話題に上がるユノのヤンデレっぷりだけど、これは事前に推されまくったせいか思った程ではなかった。
個人的には、話し方を僅かでもミスるとそれまでニコニコ笑顔だったのが急変して、いつ主人公に刃を向けかねないか分かったモンなじゃいってタイプの方のが怖いかな。
いわゆる地雷が分からないって感じ。
この作品では2周目トリックを隠すためと「キミを殺してボクが神になる→やっぱやめた、心中しよう」の心変わりで豹変しただけで、それ以外は概ねイエスマンでした。
あと、できればおかしくなった原因に主人公が絡んでた方が良かった気がするが、それは“ハッピーシュガーライフ”もそうだったし高望みしすぎか。


総評としては、上記の批判ポイントが気にならない方は見て損は無いかと。
特にバトロワ物で「完結しない作品」に辟易した時はお勧め。
ヒロインのヤンデレっぷりはあんまり期待しない方がいいかも?{/netabare}


余談・園芸ネタ{netabare}
実はこれを見直そうと思った理由ってもう一個ありまして。
“プリンセスコネクト”に登場するコッコロってキャラの髪飾り(ヤマボウシ?)、同じのを以前にも見たことがあったような?何だっけー何だっけーと必死に思い出したらビッグオーダーが浮かびまして。
他にもあった気がするけど、そこから更に未来日記が途中断念だったことを思い出して、それで見ることに。
連想ゲームでプリコネから未来日記に繋がるのもそうは居まい、と自画自賛してみる。
同時に“まかでみWAっショイ”も見直してるのだけど、これも辛ぇ…。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 9
ネタバレ

せんたー試験 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

結末にかけて分かりにくいのがもったいない

未来日記
書いて字のごとく、未来を予知できる日記をもった12人の人間が時空を操る神の座を求め殺しあう物語です。

見ていて
作画が比較的安定している事、演出が割と的確で盛り上がりに上手く勢いをつけている事
に好印象を持てました。
見ていて、ハラハラがすごくて、十二分にサイコサスペンスしていました。
後半は、原作が終わりにかけてたたみこもうとしたのか、細かい補足が疎かと言うか考証不足と言うか…。
雑になってしまっています。そのせいか、初見だとすとんと落ちませんでした。

>ダメ主人公:天野雪輝(あまの ゆきてる)1st{netabare}
このタイプの主人公は色々あるような気がします。(エヴァのシンジに近い感じに見えました)
テンプレとしては”主人公は駄目人間である。 しかし…! 実は日記は…無双‼‼”
な感じです。
肝心なところで、グダグダ悩んだり見ていてイライラします。そうでもなくては話が回らないのでしょう。
ダーツが趣味だが時折それが武器になります。
ダメ人間といえど、場面によって役に立っている時もります。
後半は映画の様なアクションはじめ、自動車の運転など軽がるとやってのけていました。
また協定を結んでからの裏切りと言った何とも悪役じみた行為に及んだりします。

と言うか、この辺りの件はミョーにカッコよすぎて別人かと思います。

警察からパクった拳銃を返していなかったらしく、友人を撃ち殺すことに活用します。
最終的には、ユノが(紆余曲折の末)自殺するためこの世界の神になります。{/netabare}

>無双やんでれ:我妻由乃(がさい ゆの)2nd{netabare}
とにかく主人公を監禁してしまうほどに愛しています。

上昇志向の強い家庭に育ったが為に、幼いころから心身ともにストレスを与えられていたようです。
その状況に耐えかね、両親を監禁して餓死させてしまいます。
両親の死というイベントにより心身ともに荒んでいたころの主人公との出会いが後の恋愛感情に発展するようです。

実は、一度神になっています。しかし死んだ人間を生き還せない事を知って、絶望します。その後、神の力でパラレルワールドを跳躍しゲームを一からやり直しています。物語はユノ跳躍後の2度目の世界の話です。

ナイフを携帯し、愛する主人公のピンチに抜刀。
障害を排除します。途中手配犯になりますが、もとから斧で切り倒す、げんのうで人を殴る、などなぜ補導されないのか不思議なくらい暴れています。身体能力が以上過ぎ、拳銃、短機関銃などかなりこなれた扱いをするなど要領も良いようです。

後半は、何の映画化と思うほどにアクションをします。
どこからか日本刀が出てきたりと少々ストーリーが倒錯してます。

とにかく頭が回り、体が動きます。
彼女のおかげで主人公は生き長らえていると言えるほどに。{/netabare}

>見事なデオチ殺人鬼:火山高夫(ひやま たかお)3rd{netabare}
あっという間に殺される見事なデオチさんです…。
主人公が通う学校の英語教師らしい詳しい事以外は不明。
過去回想があるわけでもなく…。
ごめん…之しか書けない…。{/netabare}

>クールな甘党:来栖圭吾(くるす けいご)4th{netabare}
9thと主人公との戦い後、主人公を保護・協定を結びます。
ゲームそのものを潰す事を計画していますが、御目方教事件以来9thとも協定を結び、息子の余命が短い事を知らされると神になる事を決意、主人公を陥れようとします。
結局失敗しますが、9thに息子を託し自害。{/netabare}

>さいきょうのごさいじ:豊穣礼佑(ほうじょう れいすけ)5th{netabare}
両親が御目方教に入信しており、両親は御目方教事件の際に巻きこまれて死亡してしまいます。
両親づきあいの関係でうまいこと日記所有者の主人公宅に転がりこみます。高すぎる知力を駆使し主人公・ユノチームと奮闘します。
日記自体が情報量が少なく、不利でありながら食事に毒を盛ったり、感電させようとしたりかなりの強敵でした。
最後はユノが始末をつけますが半ば共倒れの様な形でした。
そうゆう意味で”無双やんでれ”と同等に渡り合えるある種どこか外れた所があります。
ユノと同じく家庭環境が関係しているらしいのでユノと一番近い人間かも知れません。{/netabare}

>CVが雪野五月っぽい(けど違う):春日野椿(かすがの つばき)6th{netabare}
極度の弱視。
御目方教の巫女と言った立ち位置ですが教団の人間の裏切りにより教祖である両親が死んでからは凌辱を受ける日々であり世界を滅ぼそうと思っていたらしいです。
主人公を利用して自分のデッドエンドを覆し、その後主人公を潰そうとするが結局返り討ちにあいます。この回では、珍しくユノが捕まり主人公が活躍します。{/netabare}

>孤児だったバカップル;戦場マルコ&美神愛(いくさば まるこ&みかみ あい)7th{netabare}
お互いに親に捨てられ同じ、施設で育ちます。そのためか、マルコ 愛ともに絆が強く唯一二人で7thというくくりになっています。
主人公に近づく彼の父がまだ見ぬ11thに続いていると知るや主人公を潰し、彼の父をゲットしようとおびき出します。
結局最後は二人とも壮絶な最期を遂げますが、途中お互いに絆の強さを見せつけます。
また主人公にユノの扱いを諭され、主人公自体も考えを改めさせられます。{/netabare}

{/netabare}
登場人物は皆、一癖も二癖もある輩ばかり、
皆、どこかおかしてくてそれに起因する理由により日記を持っているような感じです。

ストーリーの流れはありがちな数話ごとに宿敵を倒していく形。
しかし新キャラがすべて敵ではないようで。
何人か出てくるキャラクターにそれとなく混ざり隙を見て牙をむいて来ます。
水面下で色々動いていたりする人もアリ、物語はノンストップだ。


ストーリー的な面で欲を言うなら、簡単に人を殺せ過ぎです。
警察の対応含め、殺人という事象に社会的なリアリティを感じられません。
学校に爆薬が仕掛けられている辺りは少々残念な感じでした。
細かいところに現実社会とはかけ離れた所があります。
それゆえに、「アニメの中の世界」といったような安っぽさを感じます。(アニメが安っぽいという事では無く、「虚構の世界の作り話」感が強いということ)
どこか、殺人などそこら辺に転がっているもの、と言ったテキト―な感じが見受けらる事に違和感を感じました。

ストーリーは19話くらいまでが良かったですがそれ以降、少々動きが多くなり理解しにくくなります。
特に、11thの辺りは未来日記の仕組みが明かされますが、神がなんたらと言っておきながら、システム自体は一市長が
業務の傍ら半分趣味で作ったものであるかの様な描写があり、なんだか世界観が壊れました。

そこら辺が少々勿体無い感じ。
流れは好きでした。個人的にはもっと別な展開を期待していたので少々期待外れでした。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 8

81.2 12 中学生で漫画原作なアニメランキング12位
この美術部には問題がある!(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1197)
6286人が棚に入れました
なんのへんてつもない普通の学び舎「月杜中学校」にある、普通の美術部。
そこには、絵の才能があるにも関わらず理想の「二次元嫁」を描くことに使命を燃やす内巻すばるくんと、そんなどーしようもない内巻くんのことが気になっちゃう宇佐美みずきさんがいた。
そして、2人を気にしていないようで気にしている寝てばかりの部長に、そこはかとなく気配だけしている謎の部員コレットさん。
そうした少し残念な人達が集まった美術部では、今日も何か問題が起きてーーー。

声優・キャラクター
小澤亜李、小林裕介、上坂すみれ、東山奈央、水樹奈々、利根健太朗、掛川裕彦、徳井青空、丸塚香奈、田中あいみ、小松未可子、佐倉綾音、しもがまちあき
ネタバレ

yuuuu さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

すごく微笑ましい美術部の日常(・ω・)

この美
ギャグのテンポも良く、作画も綺麗!!
この甘酸っぱい感じがすごくいいなぁ!(゚ω゚)

登場人物もキャラ濃いのばっかだし!
主人公可愛いし!めっちゃ!(*´∇`*)

各話ごとの感想!!
各話3パートくらいの構成でした
1話
さてさて、問題ありまくりの美術部{netabare}
部長絵を描かんし、内巻くんは二次元嫁ばっか描いてるし、宇佐美は可愛いし。

1話から急展開。内巻くんやめるってよ

早すぎでしょΣ(゚д゚lll)
やめんかったけど!分かってたけど!

こういうラブコメではあまり見ない(僕はですが、)女の子主人公の物語!

ラブコメの匂い…ぐへ、ぐへへへ( ´ ▽ ` )

凄く期待が持てそう(*´∇`*)
{/netabare}
2話{netabare}
大きいけど小山な小山先生まじ空気。

内巻くんがラブレターもらってそれを宇佐美に相談するのがツボ(*´∇`*)
鈍感主人公属性はいいねぇ
主人公宇佐美だけど(゚ω゚)

フラれた子も、なんか今後でてきそう。
妹と姉妹ぐるみで関わっちゃってた…
気の毒 笑

宇佐美ちゃん、前途多難だなぁ…(°_°)
{/netabare}
3話{netabare}
一つ目はコレットちゃんの初登場のお話。ちょっとおばかちゃんなキャラでした!
可愛かったです(*´∇`*)
二つ目はショートボブ。ショーとボブのはなし。
相変わらずの内巻くんの鈍感さで、宇佐美ちゃんが儚く散っていくところが可愛いですなぁ(*´∇`*)
三つ目のお話は、宇佐美の友達が美術部に遊びに来るって話。成り行きで来ることになったんだけど、成り行きで内巻くんと宇佐美が間接キスを…
ピュアだなぁ宇佐美ん
どうかそのまま成長してください(・ω・)
{/netabare}
4話{netabare}
ゆめこ先生の登場話(・ω・)
ちょっと天然っぽい感じな先生でした
コレットちゃんの勘違いは行きすぎやな笑

小山先生のお孫さん?も出てきた
宇佐美に似てた気がする
コレットちゃんの髪を下ろしたバージョンが見れたぜよ(・ω・)
元がいいとどっちも可愛いのね(°_°)

三つめは内巻くんが宇佐美家にやって来るお話
宇佐美ママが面白かったなぁ
みずきちゃんの内巻くん好きは公認なのか(・ω・)
{/netabare}
5話{netabare}
今回の一つめは、すっごい勘違いのお話
コレットちゃんが石膏像に落書きしたのが原因でみんなが勘違いの連鎖を…
微妙に話がつながってるのが面白い笑

今回の二つめは、プール掃除!ありきたりの展開で、先生がくじで当たってしまったってやつ。(・ω・)
プールにでっかい画を描いて、きえなくなっちゃう…
先生スク水入んなくてビキニにしてたし…
{/netabare}
6話{netabare}
伊万里ちゃん登場!
内巻くんと意気投合して、宇佐美ちゃんが妬いてて可愛い…(・ω・)
めっちゃ可愛い…

どうして美少女にモテる男の子は決まって鈍感なんでしょうか。面白いからいいけど。
{/netabare}
7話{netabare}
なんか、今回は内巻くんと宇佐美ちゃんいい感じだったなぁ
相変わらず進展はないけど…

ところであの人誰だったんだろ…

伊万里ちゃん中二病だけど、大人だなぁ(・ω・)

宇佐美先輩の一方通行〜〜〜〜!!
{/netabare}
8話{netabare}
内巻くんと密室で2人きりの宇佐美。
進展なしか…(´・_・`)

倉庫にあった宝の地図。
中身は…エロ本か笑
宇佐美んの反応の速さは尋常じゃなかったね(・ω・)
{/netabare}
9話{netabare}
今回の一つ目のお話は
エロ本を秘密裏に処理しようとする皆さん面白すぎです(・ω・)
結局見つかってたし…
平然とエロ本眺められるコレットさん、マジパネェッス!

二つ目の話、
あの人、またきたよ。あの、コンクールで勝負だの言ってたひと。宇佐美さんに惚れてったよ。めんどくさそう…(´・_・`)
てか誰

三つ目は小山先生のお孫さんが出てくる。
部長と仲良くやってました(・ω・)
小山先生モブから昇格しつつある。いや、モブだけど。
{/netabare}
10話{netabare}
宇佐美が生徒会に立候補させられそうになったのを、内巻くんがスマートに助けてて、なんないい感じ。
ところで、新聞にはなんで書かれてたんだろう…
2話目は宇佐美塾!
内巻くん、コレットちゃんを宇佐美が育てます。
うん、ほんと宇佐美可愛い(*´∇`*)
キスするかと思った(・ω・)

3話目はかおりが伊万里ちゃんを追いかけるけど、伊万里ちゃんいい子すぎて、うん。
ほんと、伊万里ちゃんいい子すぎ…
{/netabare}
11話{netabare}
文化祭に向けて準備を…

案の定、あの先生は空き缶を捨てちゃって、どうしたものか。

3日で200本売ってあの作業して完成って美術部つよいわぁ…笑

あーゆーのいいなぁ
学祭懐かしいなぁと思う1話でした(・ω・)
{/netabare}
12話{netabare}
なんか、日直の仕事がその範囲を超えてそうな学校…
かおりのお陰で相合傘できてよかったね、宇佐美ちゃん(・ω・)
内巻くんの顔赤かったのは気のせいかな?

伊万里ちゃんは風邪ひいたみたいだね…

相変わらずの進展ゼロ…
終わっちゃいましたぁぁぁああ

ま、でもそれはそれでいいかなって思えます(・ω・)

全話通して、ここまで割り切った鈍感無関心もなかなかないけど、それはそれですごくよかった!

もっとラブコメするのも好きだけど、これも好き!
{/netabare}
最終話のEDキャラソン!めっちゃよかったです!




主人公鈍感系って、決まってヒロインが超可愛いからいいよね!!!

この作品は、宇佐美が{netabare}内巻くんのことを好きだって自覚してるからこその{/netabare}面白さがあると思う!

だからこそ、安心して見れるし、時々ニヤニヤしちゃいます(*´∇`*)

あー、この心に残る後味はすごくいい感じです(・ω・)

そういえば、この子ら中学生なんだよね。
部長めっちゃおっさんやん!
ずっと高校生かと思って見てました笑

投稿 : 2024/07/06
♥ : 17
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

この美術部の問題はほぼほぼ『コレちゃん』である(๑˃́ꇴ˂๑)ノ

原作コミック 全12話 原作未読

この美術部には問題がある!⇒通称「この美」


‘16年夏放送の隠れた名ラブコメ作品との声が名高い本作はそう!
コレがw 実に面白く見どころ満載の~

”初々(ういうい)” ”照れ照れ” ”バチコーン” 学園ラブコメ作品♡


美術部というままめずらしい題材を舞台に描かれ
画材とか、彫刻とか、キャンパスとか、ディーゼルとか
あと、○レットとか( ´艸`)w

繰り広げられるドタバタバカラブコメディなのですが⇒
コレがw私的にかなりツボって、笑えて面白かったので
ぜひぜひ皆さまにもご覧頂き楽しんで頂きたい作品です♪


誰かを好きになったり、恋に夢中になってしまうと
ついつい周りが見えなくなってしまいますね(✿´ ꒳ ` )

今作のヒロイン、恋する乙女『宇佐美さん』はというと…

顔を真っ赤にして、キャーキャー(*ゝェ艸)も~内巻くんのバカァ―♪キャー
と気持ちが全部表情に出まくっていて、見ているこっちが恥ずかしく
なっちゃうくらい、わかりやすくってかわいかったですネ♪


私、既に皆さまの本作レビューを何件か拝読させて頂きましたが

“宇佐美さんがかわいい” “ただただ宇佐美さんを愛でるアニメ♪”
“宇佐美さんの宇佐美さんによる宇佐美さんの為のアニメ★”

との意見が大半を占めていて、ぅんぅん๑•̀ω•́๑
そーですネ! それは間違いないぞ!
うさぎさんの髪どめ、かわいいしネ(・×・)ゥンゥン♪

だけど… だけどもだっけど~(*ゝェ艸)!!!!

いや、むしろ私が書きたいのはまわりの問題がある!
アホキャラ(←大絶賛♡)たちについてなんだけれどもφ(‘ω`∞フフーン♪

あ、あれ?! ひょっとして…
私が注視しているところってやっぱりちょっとおかしいのかなぁ、かなぁ

だって基本本作視聴時の態勢は
常に『コレちゃん』待機モードだったんですもの(*´Д`*)ハァハァ♡

わんさかいる問題児さんたちの中でも…
まずその筆頭が『コレットさん』こと『コレちゃん』でしたよネ!

毎回いろいろやらかしてくれますネ♪
はい、意味不ですね♪
それが、コレちゃんへの褒め言葉ですよ…_φ(゚∀゚ )アヒャ

ぴゅーーーーん◟꒰◍♡Д<◍꒱◞ ぉぉおおおーーー(๑˃́ꇴ˂๑)ノ
宇佐美せぇ~んぱいッ♪ ゆ~めせんせ~ヾ(o´∀`o)ノ ししょう~|♡Д<。)ノ!!!
クルックー♪ クルックー♪ クルックルックルックー♪ ε(*゚△゚*)з ♪

まぁ~とりあえず、すみぺさんが毛深すぎるんですよネ(*´Д`*)ハァハァ♡
ED「恋する図形(cubic futurismo)」最高です★ ぁのダンス♪ PV最高です♡
もちろんアニメの絵も面白くって大好きですよ♪

“何やら中二病でも恋がしたいの某凸キャラを彷彿させますが
その匂わせ具合も個人的にツボだったりします(*ノ∀`*

勘違いトレイン回”は特に秀逸でしたネ!
トラブルの起点は全てコレちゃんから始まるのでーす(∩`ω´)⊃)) しゅっしゅっ

{netabare}◟꒰◍´肉‵◍꒱◞ ٩(๑´肉`๑)۶ (♥ó肉ò)ノo(๑˃́肉˂๑)ノ♡{/netabare}

屋上の陽気に抗えず、思わぬ現場を目撃してしまう『部長先輩』と
コレが現場に戻る犯人の気分かぁと落込む『コレちゃん』の…、

2人の会話が…
まぁー噛みあわない噛みあわない(ヾノ・∀・`) 滅裂トークたちw

「ぇ、何の話´゚д゚`)?!」
最高に腹がよじれふきだました(*ノ∀<ฺ*)σww

とにかく、『コレちゃん』が
ぶっとんでて面白くってかわゆすぎです꒰◍´∀‵◍꒱o♡oコレマチガイナシ!!


問題児といえば
部をまとめる『部長先輩』も大問題でしたネ!

Yシャツのボタン全開でダボッとズボンに手をつっこみサンダル姿の
部長先輩は“美術部の活動”は寝ることの一択のみ♪

あとはひたすら、宇佐美さんと内巻くんにチャチャを
入れて楽しみ、しまいにはコレちゃんとバカをしだすというとんでもない始末。
ぐ~たら気ままなな優しいおじさん★ で良いキャラで好感でした!

というか、部長とコレちゃんは何を思って、何でまたw
美術部にいるのですかネ(*` 艸 ´)w

とにかく趣味⇒寝ること 
このキャラに悪い人はいませんネメモメモ_〆(・ω・`)≡(´・ω・)ノペタ■

それを強く感じられたのが” もえさんぽ回”でした♪

“ほのぼのゆる萌回”でこの話だけでもぁたし永遠に見ていられますネ♪
むしろ私、こーいう話をずーと観ていたい人なんです(✿´ ꒳ ` )

何を隠そう、萌香声が…!!!
まさかのう○る声優あてでキュン死するレベル(*´Д`*)ハァハァ♡

部長さんが萌香を抱きかかえるシーンが特にキュン♡ってなりすネ♪
とにかくコレさんぽ、もえさんぽは回は必見なのでまず見てください((人´Д゚))


□*■*まとめると□*■*

宇佐美さん(みずぅー)が可愛い♡ コレ間違いなし!!

“美術部はかわいい女のコを書く部活”と公言し
三次元など全く興味ないと言い切る内巻くんも

中二病全開でコレちゃんを手なずけ、かの㊙秘伝、魔道書
“ネクロノミコ”を探しては、エロ本に顔を真っ赤にする伊万里ちゃんも

おっとりマイペース、おどおど、小心者で”{netabare}寝込みロックオン”{/netabare}なゆめ先生も

大問題だったのですが…

全てのハプニング、トラブルの根源は
全部コレちゃん、ほぼほぼコレちゃん♪ 絶対コレちゃんであって◟꒰◍´∀`◍꒱◞

I need love『コレちゃん♡』でした!! ぁ、たまに部長先輩もw


ゆる日常、ラボコメ好きな方!!

あと「中二病でも恋がしたい」や「干物妹うまるちゃん!!」などが
好みな方には合いそうな予感♬ ぜひご覧頂きたい作品です٩( ´ᆺ`)۶♫ ★

おススメです!! ぜひщ(゚д゚щ)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 62
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

こんな美術部アニメなら、何の問題もないw

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
タイトルには特徴ありますが、中身はいたってシンプルな良ラブコメです。ハーレムではなく、エロも露骨ではなく、わりと観やすいです。

個性豊かなサブキャラ達が乱発するボケに、常識的ヒロインが突っ込んでいくという作風。作画も安定してて良かったですね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
なんかこう、「好きになっちゃったんだから、しょうがないじゃん!」って感じのアニメでしたね。

キャラデザ的にも性格的にも、しっかりと「普通」を意識されて描かれている、ヒロインの宇佐美さんが、なかなかに可愛い。

ラブの面では、宇佐美さんと内巻くんの部分にしか要素がないので、安心して観られます。原作連載中とのことですが、今後は「まりあが、内巻君を好きになる」か、「内巻くんが、2次元と3次元の狭間で苦悩する」展開になるのかな?

コメでは、宇佐美さんと内巻くんの次元間ギャップがメインでしたが、個人的には、宇佐美さんの友達(特にかおり)が絡んでくる展開が好きでした。コレットのおバカ加減も丁度良かったです。

萌え面では、宇佐美さんの勘違い暴走っぷりと、あざとい微エロカットが見所でしょうか。

悪さの見つからない、良いラブコメですが、ラブもコメもそこまで突き抜けたものは感じられず、4と迷うけど、評価は3にしたいと思います。
{/netabare}

【余談 ~もはや美術部は一大勢力ですよ~】
{netabare}
自分の、ほぼ唯一と言える親友が中学の教員やっているので、呑んだ時とか、よく学校の話は聞きますが、今や美術部って、どの学校でもトップレベルの部員数らしいですね。そいつの学校では、野球部よりも多くて、40人くらいいると言っていました。

田舎の学校って文化部少なくて、吹奏楽部と美術部しかないってところが多い。でも、吹奏楽部は(響けユーフォ的な)ガチ文化部がほとんどだから、「運動したくない」「土日は休みたい」「てか何もしたくない」って人は、美術部に入る傾向みたいです。

だから美術部というより、「イラスト部」「マンガ(アニメ)部」「おしゃべり部」「不登校傾向受け入れ部」といった側面が大きいようだし、塾とかに行っている人が、幽霊部員的に所属していることも多いようです。本気で「美術」に取り組む、宇佐美さんみたいな人は1割もいないそうです。

時代だな~と思います。自分らの中学の時の美術部って、影で少人数がひっそり活動していたように思うけど、全然そんな感じじゃなくて、むしろ、学級の3分の1は文化部だったりするから、学級でも堂々とアニメの話をしているとか。

まあ、こんなサイトでバカみたいに長文レビュー書いてる自分に言えた義理はないけれど、日本の将来を、やや危惧しています。若いときは、体を動かそうよ(苦笑)

(あと、そいつもアニメ好きですが、「美術部にあんなイケメンや可愛い子や明るい奴は、今でもほとんどいない」とは言っていましたw)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
まあ、今の美術部は、半分、イラスト部だからね。なるほど、面白い。3次元ヒロインが2次元的な可愛さを会得することで、好きな男子が部に残ってくれ、同時に、好きな男子の中で2次元と3次元の境目が曖昧になっていくアニメになっていくのですね。

2話目
間が良いですね。殴ったシーンをいれず、絵の具での表現が良い。

3話目
サブキャラ(友達)の方が、ヒロインより濃いというw

4話目
立花先生、可愛らしいですね♪ おかあさんもナイスキャラ。

5話目
アンジャッシュさんの勘違いコントみたいだな。プールのシーンは、青春って感じだし、美術部アニメならでは!

6話目
まだ6話でイチャラブ。沈没する気配しかない(笑) やはり、ライバルかw

7話目
なんか、だんだん、夫婦漫才の安定感だな(笑) 宇佐美先輩、レベル5だったのかw

8話目
お宝がエロ本ってのは、まあ、予想通りw フィギアの目が光るところ、笑ったw

9話目
宇佐美さん、男殺しw 免疫ないと、勘違いしちゃうわなw

10話目
アニメ、週30本か、負けたw 宇佐美さん、エロモードw コレット、顔w 宇佐美さんの友達が絡んでくる回、好きだな~。

11話目
文化祭の思い出、何にもないな。特待生は来賓係だったから、ひたすらスリッパ並べたり、くつ袋を配ったり、案内したりしてたな(苦笑)。というか、空き缶アートって、基本的には元の色を活かして、モザイク画みたくやるんでない?

12話目
傘のクダリは笑ったw なるほど、そういう展開での、名前呼びは新しい。爽やかで、良い最終話ですね。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 39

91.6 13 中学生で漫画原作なアニメランキング13位
四月は君の嘘(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★★ 4.3 (5050)
20088人が棚に入れました
母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった元天才少年・有馬公生。モノクロームだった彼の日常は、一人のヴァイオリニストとの出逢いから色付き始める。
傍若無人、喧嘩上等、でも個性あふれる演奏家・宮園かをり。少女に魅せられた公生は自分の足で14歳の今を走り始める。

声優・キャラクター
花江夏樹、種田梨沙、佐倉綾音、逢坂良太、早見沙織、梶裕貴
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

『愛は地球を救う』的なアレ

名作、と一般的に呼ばれてはいるものの、僕的に
 『いやいや、そんな言うほどいいもんじゃないでしょ』
というアニメが、いくつか存在いたしております。

本作『四月は君の嘘』はその代表格というか、
ぶっちぎりの一位作品でありまして、
見返すたびにアラが見つかってココロがささくれ立つ一本です。

もちろん、同作に熱狂的なファンが多いことは存じ上げておりますし、
その方々の思いを否定するつもりは毛頭ありません。
僕が言うのは「こういう角度からだとこう見える」という話に過ぎず、
どんな角度から見るかなんて、100%、個人の自由です。
そこに正誤だの良し悪しだのは存在しない、と僕は考えております。

  ただ、自分が好きなものを悪く書かれて気分がいい人なんてイナイ、
  というのも真なり、です。

同作に関わる美しい感動・印象を断じて犯されたくない、
そういう思いがある方は、
この先を読まれないことを強くおすすめいたします。

根拠もなくイチャモンを並べ立てる、みたいなことはしていませんが、
かなり『辛辣な表現』になっておりますし、
そのことで誰かの心を傷つけるのは、僕の本意ではありません。

ほんと、あくまでも「僕の角度からだとこう見える」という話でして、
ムリして読む必要なんてありませんから、
不快な思いをしたくない方は、どうぞお引き返しくださいませ。

警告は致しました。では、遠慮なく……


  身体障害者や余命宣告を受けた方々を安易に扱い、
  感動コンテンツとして消費している作品を、
  巷では『感動ポルノ(Inspiration porn)』と呼んだりします。

  もちろん、そういう方々と真摯に向き合い、
  目を逸らしたくなるような現実を繊細に描いていくことによって、
  芸術と呼べる域まで達した作品はたくさんあります。

  そうした作品と『感動ポルノ』の分水嶺は、
    作品を通じて伝えたいこと、訴えたいことの有無や深さ
  だというふうに、僕は考えています。

  残念ながら本作は後者の方かと。
  作品として『伝えたいこと』なんてリッパなものはありません。
  (少なくとも僕には伝わってきません)

  きれいで頑張ってる少女が死んじゃったら『かわいそう』なのはあたりまえ。

  プロフェッショナルのモノづくりとか物語づくりというのは、
  その『かわいそう』という共通認識をフックとして、
  なにを描き、なにを伝えようとするか、
  それらを通じて『なんのためにその作品を創るのか』を突きつめていく、
  そんなところがキモであると僕は愚考するわけです。

  ところが本作は、その『かわいそうさ』をアピールしているだけ。
  それっぽく聞こえるだけの言葉を並べ立て、
  人のカタチまでも不自然に歪め、
  ほらほら、こんな頑張ってるのにかわいそうでしょ、泣けるでしょ、
  そんなふうに物語を飾り立てているだけなんです。

  そこには何のメッセージもありません。

  作画がかなりイイので誤魔化されがちですが、
  そこに気がついちゃうと、少なくとも僕はダメです、ダメでした。
  作家の「カンド-作品として他人から評価されたい」という、
  『エゴ』や『自己実現欲求』ばかりが鼻について、
  とても泣く気にはなれません。

で、総論的に『ダメだダメだ』と言われても、
とてもじゃないけどナットクできる話ではないと思いますので、
ここからは総論や抽象論ではなく具体的に、
  どこがどう、なぜダメなのか
というポイントを列挙してまいりたいと思います。



【1.オマージュにおいて、引用元への理解・リスペクトがナイ】

リアルタイムで本作がはじまったとき、
僕はほんとうに、めちゃくちゃ気に入ってたんです。
友人にも「今期No.1はダントツでこれじゃね?」とか言ってましたしね。

作画はきれいだし、音楽も楽しいし、人物造形もしっかりしている。
ときおり「はあ?」とは思わされるものの、
そんなものを吹っ飛ばすぐらい、作品に『いきおい』がありました。

その評価にはっきりと『?』がついたのが、
第八話、井川絵見が演奏する『木枯らし』でのモノローグです。
{netabare}
  ここで絵美は心の中で『響け』と三回連続で唱えます。
  これはもちろん『君に届け』のオマージュですね。
  黒沼爽子が風早くんに思いを伝えるべく、
  心の中で『届け』と唱えながら駆けていくシーン。

  オリジナルの方は、能登麻美子さんによる歴史的名演です。
    ひとつめの『届け』は、まだ『願望』に近いもの。
    ふたつめの『届け』で、それがはっきりとした『意志』に変わり、
    みっつめの『届け』では、さらに熱い『情熱』へと昇華します。
  わずか17秒、たった九文字しかないこの台詞に、
  爽子という『人間』の軌跡と成長、魅力が全て込められています。

本作での『響け』は、その劣化版。
絵見は最初から自分の感情全開で演奏をしていますから、
言葉の意味も重さも変わりようがありません。

ただ『君に届け』レベルの脚本は年に数本あるかないかですし、
うわっつらを真似ただけになるのは、
まあギリギリ、理解できないこともありません。

問題はそこではなく、
能登さんに基礎声質が似ている早見沙織さんに、
当のご本人、能登さんの面前でこのセリフを言わせたこと。

ギャグとしての扱いやバラエティ企画ならまだわかりますが、
ガチな物語・お芝居の一環としてこの演出というのは、
  『下品を』通り越して『下劣』の一言。
もちろん『結果として、悪気なくこうなった』可能性もあるわけですが、
僕が製作なら、制作の現場に任せず、
事前にお二人の元に出向いて説明とお詫びをします。しなきゃいけません。

  もちろん、早見さんは何も悪くありませんし、
  業界内で人格者と尊敬される能登さんがキレることも考えられません。
  おふたりとも「そんなそんな」と笑ってくれることでしょう。

  ただまあ、やっぱりカチンときたんでしょうね、特に能登さん。
  この後につづく早希(公生の母)のお芝居において、
  早見さんがかすんじゃうほど、
  鬼気迫る、あるいは慈愛に満ちた素晴らしい演技を披露してくれました。
  役者の意地、ここにありです。


で、この一点をもって浮かんできた疑念、つまり

  この作品、オマージュでオリジナルへのリスペクト足りないんじゃね?

というのは、このあとからも出るわ出るわ状態です。
いやなんかもう、
オリジナルをほとんど理解せずに引用したのかな、みたいな感じです。


まず、本作そのものがオマージュじゃないかと言われている、
三田誠広さんの『いちご同盟』からの引用ですが、
少なくとも僕には、何らのリスペクトも感じられません。
単に音楽とビョ-キつながりということで、
カッコよくて意味深なシ-ンを無理やり引っ張ってきただけに思えます。

  そもそも、入院中の女の子に『いちご同盟』を持ってく段階で減点100。

  そして同作は『生と死』に向き合う少年少女の、
  定まらず翻弄される未成熟な心を、精緻な技巧で描いた名作です。
  面白半分に場面や台詞を切り取っていいような、
  作家のエゴや売れ線狙いで書かれた作品じゃないんです。
  (同作では、直美はこの段階ですでに片足を切断していますしね)

  なぜ『面白半分』という強いコトバを使うのかは後述しますが、
  役作りのため同作を読んでいたであろう種田さん(宮園かをり役)、
  すごく演りにくかったことと思います。

あと、後半にやたら出てくる『繋がっている』という言葉は、
村上春樹さんの『ダンス・ダンス・ダンス』のパクリ、
あ、いえ、オマージュですね。

  ただ、本作での用いられ方というのは、
  ライトな読者やエセハルキストが都合よく解釈して流行らせたもので、
  大元の用いられ方ではありません。

  そもそも春樹さんは、
  『人と人との情緒的なつながり』みたくありふれたものを、
  わざわざ『ツナガッテイル』とカナに直して意味深っぽく強調するような
  安い作家さんじゃないんです。
  ラノベならいざ知らず、純文なめんじゃね~ぞおい。

あと、武士の妹ナギが公生にレッスンうける前と、連弾後のセリフ、
  「われはファントム、オペラ座に潜む怪人。」
  「私はクリスティーナ、オペラ座の舞台に憧れる女の子。」
というのは、もちろんミュージカル『オペラ座の怪人』のパクリ、
あ、いえ、オマージュですね。

  これはもう、大本とは遠く離れた、質の低い言葉遊びに過ぎません。

  最初っから姿をみせてちょこんと座ってるファントムなんかいません。
  クリスティーナがドキドキしながらレッスンを受けていたのも、
  ファントム(エリック)の正体を知る前のことですしね。

  原作でのクリスティーナは
   「正体を知る前→憧れ・師事/知った後→嫌悪・同情」であり、
  かたや本作のナギは
   「正体を知る前→嫌悪/知った後→憧れ・師事」ですから、
  まったくベクトルが逆。かすりもしていません。

  ですから、オマージュではなく『比喩表現』としても失格点。
  ただ単に『音楽繋がり・かっこいいから』という理由で、
  原作もろくに知らずひっぱってきただけのことではあるまいかと。

あと『ピーナッツ』からもあっちこっち引っ張ってきてますが、
これは、原作をよくしらない(英語版で何冊か読んだだけ)ので、
コメントのしようがありません。

いずれにしてもオマージュというのは、単なる『引用』ではありません。
その原作品への強いリスペクトがあることが大前提ですし、

  その言葉や表現を使って、なにを伝えるか
  その言葉・表現の上に、自分としてなにを載せるか

というのが大切、というか本質的なところであります。
少なくとも僕の耳には、
本作にそういうものの存在がまるっきり感じられません。

  平たく言うと、本作で使われている全ての引用は、
   原典へのリスペクトも感じられなければ、
   必然性もなく、
   その引用を通じて伝えたいこともない、
  ぶっちゃけ『カッコイイから借りているだけ』にしか聞こえないんです。

こういうのは『オマージュ』とは呼べず、
単なる『借りパク』なんじゃないかと愚考するところであります。
{/netabare}


【2.音楽の扱いがザツ・オンガク論がいいかげん】

これも回が進むにつれて印象が変わっていったポイントであります。

視聴開始当初、僕は本作のことを
  『ちゃんとオンガクと向き合った、ホネのあるアニメ』
だと思っていたのです。

ほんとそう思っていたのですが、回が進むにつれ、
その扱いがザツなところとか、
言ってることがいいかげんなところとか、
そういうのが鼻について、作品自体を楽しめなくなっていきました。
{netabare}

まず、とにもかくにも『演奏中の無駄なモノローグ』が多いんです。
マンガなら『音』がないから言葉で補うのは必然なんですが、
アニメでそれをする必然性はありません。

  先に例示した絵美の『木枯らし(9話)』なんか、
  曲の尺が4分あって、
  モノローグが被さらないのはアタマの27秒とラスト15秒のみ。
  全体の80%以上は『曲がきちんと聴けない』んです。

  19話、武士の弾いた『革命のエチュード』なんか、
  3分40秒の尺で、モノローグがないのはアタマの7秒のみ。
  わざわざ子供時代の回想まで引っ張ってきて、演奏をツブしています。

さらに呆れるのは10話で、
前回(9話)で演奏が『完全に』終わっている『木枯らし』を、
もう一回、ほとんどフル尺でやっているんです。

さすがに同じ音源を二回使うのは良心が痛んだのか、
わざわざ生バンドつけたアレンジ音源をつくってゴマかしてますが、
そこには何のメッセージも必然性もありません。

  『熱い、情熱的な演奏』ということを表現したいのなら
  もとの音源で充分できています。
  『クラシックはもっと自由なもの』ということを表現したいのなら
  それを『ピアノのコンクール』の音源でやるのはおカド違い。

そんなことをするぐらいなら、
演奏中のモノローグをぜんぶ演奏前の会話劇にして9話の尺を埋め、
演奏シーンを10話一本にまとめればよかったんです。
同じような意味のないアレンジは、
13話のラフマニノフでもやってましたが、ほんと意味がありません。

つまるところ『コトバで語ること』と『オンガクで語ること』が、
ごちゃごちゃになっているんですよね。
というか『オンガクで語りたいこと』があるのかどうかも眉唾です。

キャラに「音楽は言葉を超える」なんて聞いたふうなセリフ言わせながら、
その音楽にばんばんセリフかぶせて、
言ってることとやってることが違うじゃんか、というハナシです。

  ちなみに『響け! ユ-フォニアム』みたいに、
  ちゃんとオンガクと向き合っている作品は、
  演奏中に必要のないモノローグをいれることは、ほぼありません。

  モノローグが比較的多い『のだめ』だって、
  その音楽を理解・楽しむための補助的なものがほとんどです。
  萌え系の『ぼざろ』や『けいおん!』だって同じこと。
  イミのない言葉をできるだけ排除して、
  聴かせるべきところをきっちり聴かせることに心を砕いています。

  音楽で語るべきことは、音楽で語る。
  そんなアタリマエができてないのは本作だけなんじゃないかしら。

  演奏者に『届け、届け』なんて言わせながら、
  その音楽を『きちんと視聴者の耳に届けるつもり』がないという、
  国会のダブスタ発言みたいな演出になっちゃっています。


なお、幼き日の公生が楽譜に忠実に弾くことで優勝することを、
他の子どもたちが『ヒューマンメトロノーム』『譜面のしもべ』と揶揄してる、
なんてくだりもありましたが、これはもう『ふざけんなよ』です。

音楽のコンクールは、ほとんど年代別に分かれるんですが、
公生が出ていたのはおそらく小学生高学年の部。
この年代に『楽譜を自分なりに解釈』なんてスキルは求められていません。

  そもそも『譜面どおり弾く』というコトバの用い方・重みが違うんです。
  国立音大だってソルフェージュの授業があるんですよ?
  楽譜を読み解くというのは、その曲の本質に迫っていくことなんです。

  ロックバントがスコアをちょいちょいと見て、
  じゃあ後はフィ-リングで、
  なんていうのとは、そもそも楽譜が占めるポジションが違うんです。

コンクールって、大会によってレベル差があるんですが、
トップレベルのコンクールに出場する子どもたちやその指導者たちは、
その重みをイヤというほど理解しています。
わずか数曲を、毎日数時間、
何か月もかけて『楽譜どおり』弾けるよう仕上げていくんです。

もちろん、一曲の完成に固執することによって『独創性』や、
さまざまな曲を自分なりに楽しむ心が失われることを危惧する方もいます。
ソルフェージュ能力の発達に支障がでるとの声もあります。
ピアノ教師によっては、
子どものうちはコンクールに出すべきじゃない、という方もいるほどです。

そして、公生が出場するのはトップレベルのコンクール。
そういう場所で有馬公生というのは、
出場している方々が目指すところの『完成形』なんですね。
それを「楽譜どおりでつまんね~」とか言うのは、
ろくに楽譜も読めない、なんちゃってピアニストぐらいのものなんです。

  ちなみに、本作のなかでは公生の演奏を、
  「デジタル時計のようにコンマ一の誤差もなく、余韻もない」と評していますが、
  そもそも、そんなものは『楽譜どおり弾いた』演奏ではありません。

  それが正解なら、演奏家なんていりませんしね。打ち込みで充分です。

  作品内で絵美に「つまんね~演奏」とも言わせてましたが、
  それはつまり、ショパンだのモーツァルトだのは、
   『指示どおり弾いたらつまんね~演奏にしかならない楽譜』
  ばっか残していると言ってるのと同じです。
  これはもう、わかってるわかってない以前のハナシではあるまいかと。

原作者の新川直司さんは、クラシックの経験はまるっきりなく、
高校時代はヘヴィメタばっか聞いていたんだそうです。
だからこそ、こういうめちゃくちゃなお話を書けるんだろうな、と。

このヒトって『さよなら私のクラマー』でも、
まるっきりサッカーというスポーツを理解していない、
素人のたわごとレベルの話を書いていましたよね。

  知らないなら、調べろよ。
  調べもしないで、
  わかったふうなこと書くなよ。

  本気でそれに打ち込んでいる人たちに失礼きわまりないだろうが。
{/netabare}


【3.病気と真剣に向き合っていない、デッチあげている】

宮園かをりの病気はいったいなんだったんだ、
なんていう議論じみたものがネット上に出回っています。
  ・白血病
  ・脳腫瘍
  ・パーキンソン病
  ・ALS
  ・SCD(脊髄小脳変性症)
  ・筋ジストロフィー
なんていろいろと候補が上がっていますが、
どれも「この症状はあてはまるけど、この症状や治療はあてはまらない」
ということで、結論は『わかんない』になっています。
{netabare}
そりゃあそうだろうな、と僕は思います。だって、
  何かの病気を想定し、取材に基いて書いたものじゃない
というのがまるわかりなんですもの。

そういうのは、業界ではよくあるハナシなんです。

  有名どころはやっぱり庵野秀明監督の『エヴァンゲリオン』ですね。
    こんなアニメ、どうせ誰も真剣に見ねえや
  いうことで、なんも考えず『伏線っぽいイミシンな』ものをまき散らし、
  なにも回収せず(できるわけもなく)話を畳んじゃいました。

  で、後から人気に火がつき、謎本まで出版される大騒ぎに。

  あちこちから『謎の真相』を聞かれるんだけど、
  庵野さん、ほんとに、まったく、これっぽっちも、考えてなかったんです。
  「アンノのやつ、マジで頭抱えててさ。ま、自業自得だけど」
  というのは、庵野さんのご友人である某漫画家さんから直接聞いた話。
  まあ、結果がアレなので、禍転じてほにゃららら、なんですが。

そこから業界が得た教訓というのも、
『これからは設定をちゃんとしよう』というリッパなものではなく、
ぶっちゃけた話をすると
  イザとなったら気合と口先でなんとかなるんだなあ、
みたいなアレであり、似たようなものがいまでも量産されております。

宮園かをりの病気もその一つ、ですね。

早い話「徐々に身体が弱って死に至る、手術困難な病気」であれば、
なんだってよかったんです。
だから、それっぽい症状なり病気を『デッチあげた』。

ネット上では病名を公開しないことを
 『同じ病気を持つ人の希望を奪ってしまわないように』
なんて好意的に解釈してる方が多いですが、そんなわけあるかい。

  かりに具体的な病名のウラ設定があったにしても、
  原作者にしてみれば、
  かをりが『きれいに死んでくれれば』それでよかったわけで、
  正確な医学的考証なんか、ハナからやってません。

  ですから、もしも具体的な病名をあげてしまえば、
   「こんな症状が出る(出ない)のはおかしい」
   「こういう治療をしないのはおかしい」
   「このタイミングでこんな手術なんかできっこない」
  などと、
  同じ病気に苦しむ方々からクレームの嵐になるのが目に見えてます。

  ですから、病名なんか公開できるわけがありません。
  ごまかしごまかしでつなぐ以外に手はなく、
  そんなわけで『誰が見ても病名が特定できない映像』になっているわけです。

ふたつ前の章の話に戻りますが、
僕が『いちご同盟』の引用を『面白半分』と称したのは
こういう理由です。

三田誠広さんがあの作品を書きあげるために、
  どれほどの取材をし、
  どれほどの見たくないものと向き合い、
  自我の根底を揺さぶられるような思いをしたことか。

そういう取材・努力・考証を一切せず、
とりあえずきれいに死んでくれればいいやあ、でヒロインを殺すマンガ家に、
あの作品を寸借する資格なんてない、と僕は思うのですが。
{/netabare}


【4.言語表現がチンプ、言ってることが支離滅裂】

これは原作者さんのクセだと思うんですが、
ものごとを『詩人』っぽく表現しようとして、
言葉選びでコケてるところがけっこう多いんですよね。
{netabare}
  「そのホイッスルは澄み切った空に乱反射した」
  「壊れたシ-ソ-みたいにぎっこんばったん心臓が波打ってる」
  なんて、意味わかんないですしね。

  前者は『乱反射』というコトバの明らかな誤用。
  比喩表現だとしても、情景がまるっきりイメ-ジできません。
  後者は、ふつうに不整脈。医者行けよ医者。
{/netabare}
まあ、そういうのはただ『こっぱずかしい』だけなんですが、
それだけじゃなく、
根っこの部分で『?』となる表現も散見されます。
{netabare}
作品全体を通じて、しょっちゅうつまづいちゃうのは、
『ジブンたちは演奏家(音楽家/ピアニスト)なんだ』
という系統の表現ですね。

  イシキタカイ系はけっこうなんですが、
  実態は、まだ『先生について演奏を習っている』中学生です。
  演奏家を名乗るにはほど遠く、
  それを目指してがんばっている若者、という位置づけかと。

  先のない宮園かをりが『生き急ぐ』のは仕方ないにしても、
  一円も稼いだことがないスネかじり、
  いくつかのコンクールで賞を取っただけの『生徒さん』が、
  職業的演奏家の『生き方』を語っちゃうってどうなんでしょうか。

さらに、その前提となる演奏家論として、宮園かをりに五話で、
  楽譜を投げ捨てた演奏家なんていっぱいいるよ。
  それでも、また拾い上げて楽譜にむかう。
  そうやって、最も美しい『嘘』が生まれる。
なんて、とんでもないセリフを言わせちゃっていますしね。

これ、言葉としてはウツクシイけれど、内容的には大問題です。
だって、その前後の公生とのやりとりも加味すると、

  演奏家は、ほんとうは楽譜通りになんか演奏したくない。
  だけど聴衆の喝采がきもちいいからやめられない。
  で、しぶしぶやって素晴らしい演奏(美しいウソ)が生まれる。

ということを言っちゃってるわけですから。

そういう、箸にも棒にもかからない職業観をベースに、
音楽家(演奏家)とはなんぞや、ということをイシキ高く語られても、
え……まあ……そうですね、としか言いようがありません。


で、物語が進むにつれて、支離滅裂な言い草が増えてきます。
あまりにも多すぎて全部紹介できないのですが、
代表的なところを挙げるとですね、

13話 紘子(公生母の友人、ピアノニスト、公生の現先生)のセリフ
   「最愛の母の死が彼に何かをもたらしたのだとしたら、
    それは鬼のとおる道だ」
21話 かをりの病状にショックをうける公生のモノローグ
   「音楽は、大切な人を連れ去っていく……」

  まず紘子さんのセリフですが、言ってる意味がわかりません。
  愛する人の死を乗り越えて開花した音楽家なんて、なんぼでもいます。
  音楽的な精進のために、自らの手でその人を殺したのなら、
   『鬼のとおる道』と表現してもいいでしょうが、
  公生はふつうに母親の病死をのりこえてるだけ。鬼、関係ありません。

  次に挙げた公生のモノローグは、もう完全に『いいがかり』です。
  かをりが病気になったのって、音楽、なんにも関係ありません。
  なんの脈絡もなく、
  こういう理解の仕方をさせたら音楽家としてのピンチ感が増す、
  そんな理由で言わせているだけのことではあるまいかと。

母親と好きな女の子がどちらも病死するって、もちろん可哀そうなことです。

だけど、その『可哀そうさ』をアピールするため、
関係ないコトバや解釈をこじつけてドラマ感をあおろうっていうのは、
僕には『とても醜いこと』に感じられます。
ヒトの『死』というのは、
そういうヨコシマな言葉で飾り立てていいものじゃない、と思うんですよね。
{/netabare}


【5.人のカタチがご都合主義で崩壊していく】

ここまでごちゃごちゃ書いてきましたが、
それでも『人のカタチがちゃんとした、ドラマとして成立している』作品なら、
僕は物語の評価に『2』なんてつけません。

ですが、その『人のカタチ』が、回を追ってぐちゃぐちゃになっていくんですよね。
これは言いたいことが山ほどあるんですが、
長くなるので(ここまででも充分長いですし)
物語の最終盤、21話と22話にしぼって言及させていただきます。
{netabare}
おさらいしておきますと、この終盤の前フリとして、

 前話で宮園かをりの発作を目撃し、公生、いじけてふぬける。
 →手紙をうけとり、カヌレもってお見舞いへ。
 →かをりからコンクールと同じ日に手術を受けることを知らされる。
  「君のせい、ぜんぶ君のせい」と指さして言われ、
  わたしたちは命がけであがく演奏家じゃない、と励まされる。
 →それでも「もう一週間もピアノさわってない」とダダをこねる公生。
 →かをり、必死にたちあがり「奇跡なんてすぐ起こっちゃう」とさらに励ます。
 →そのまま倒れ「わたしを一人にしないで」と公生の腕の中で泣くかをり。
 →「僕はバカだ」と、ある程度ナットクする公生。
  (「雪の中の君はウツクシイ」とか、意味ないこと考えてますが)

と、まずまずきれいなやりとりがあったわけです。

ところが、コンクール当日、
公生って、ひざを抱えて引きこもっちゃってるんですよね。
ウツクシイやりとりも、かをりの懸命な励ましも、すべて台無し、ゴミ箱へポイ。
しかも、なんでそうなったのか、一切の描写がありません。
で、コンクールの描写に移るわけですが……

 →絵美や武士に気遣われても、ほぼ無反応の公生。
 →舞台に上がっても、顔を覆ってうずくまる。
 →椿のくしゃみを契機に、なぜか、いきなり覚醒する公生。
 →ぐちゃぐちゃといろんなこと考えながら演奏開始。
 →かをりのタマシイ登場。手術失敗を確信。
 →最後の共演(超ウルトラス-パ-過剰演出)を経て、演奏終了。
 →雪の中、お墓の前でかをりの両親から手紙をわたされる。
  (火葬後、ソッコ-納骨? 四十九日までは家に置いてあげなさいよ)
 →なぜか、桜が咲くまでボッケにいれたまま手紙を放置。
 →ぶらぶら歩きながら読んで、びっくり。で、ふわっとした大団円。

これはもう、ツッコミどころ満載。てか、筋の通ってるところがありません。

つまるところ、演奏前に公生が引きこもっていたのって、
この『覚醒』をカンド-的に見せるためであって、
おハナシの前後のつながりも人のカタチもまるで関係ないんですよね。

しかも、その公生の覚醒・フッカツっていうのは、

  みんなが支えてくれたからいまのジブンがあるんだ

という『魔法少女アニメのど定番』みたいな気づきでしかないわけです。

その気づきも、それまで親身に心配してくれた紘子さんや、
舞台袖で気遣ってくれていた絵美、武士をガン無視しておいて、
  ピアノ弾いてたらなんか急にヒラメキました、
  やっぱピアニストってすごいっスね。
という、ご都合主義を通り越した、シュールな展開によるものなわけでして。

桜が咲くまで手紙を放置プレイするのも意味不明。

ふつうは『すぐに読む』か『哀しくて読めず封印する』の二択ですよね。
これ、物語のはじめと終わりを四月でキレイにまとめたかった、
という作者のご都合に合わせている以外、理由がまるで考えられません。

かをりをソッコ-納骨したのも、そのカンケイかと。

  二月十八日(手術日)を命日とすると、
  四月八日の四十九日法要時に納骨するのが一般的。
  ふつう、親族以外は法事に出ないから、公生の墓参りはその後になります。
  そうなると、中学は卒業するし、ヘタすると桜、散っちゃいますし。
  (ラストシーン、中学の制服のままです)

  だったらお通夜の席で手紙渡しなさいよ、というハナシなんですが、
  そこは絵的な原作者のこだわりがあったと思われ。
  (あるいは納骨をいつやるのか知らず、調べもしなかった、とかね)

  おかげでかをりのお骨は、
  生まれ育った愛着ある実家に、まったく置いてもらえませんでした。 
  (僕的には、手紙なんかよりそっちの方が可哀そうです)


で、その『かをりの手紙』なんですが、こちらもモンダイだらけです。

まず、かをりは『君のせい』で手術を受ける気になった、
ということを、公生にはっきりと言っちゃっているわけです。
で、その手術が失敗して死んじゃった、と。

  これ、あなたが公生だったら、セキニン感じませんか?

どうせ助からない病気であったとしても、
手術をしなければ、一分でも一秒でも長くご両親と一緒にいられたわけです。
そんなもん知るかい、なんてフツ-は思わないですよね。

  ところが、手紙にはその件に関するフォロー、なんにもなし。
  公生くんも、責任感じてたり自分責めてたりするフシ、なんにもなし。
  それって人としてどうなのよ、と思うのは拙だけなんでしょうか。

で、この手紙が公生に最後に会った直後に書かれたものであること、
雪の屋上で公生を励ましつつ「一人にしないで」と泣いた、
感動シーンに続けて書かれたものであることが、さらに問題を深くしています。

  もう助かりません、あなたもうすぐ死にます、
  医者にそう言われて書くのなら、
  こういう『雲の上から』みたいな文面になっちゃうのはわかります。

  でも、かをりは『生きるために』手術を受けたんですよ?

  あがくと決めた、少ない可能性に賭けて手術を決めた。
  でも失敗するかも知れない、こわくてたまらない、でも、生きたい。
  生きてもう一度、公生と共演したい。奇跡を起こしたい。だけどやっぱりこわい。
  そういう思いがぐちゃぐちゃになって泣いたんです。
  そんな気持ちのときに、こんな雲の上からみたいな手紙、書けると思いますか?

    君がこの手紙を読んでるということは、手術は失敗しちゃったんだね。
    残念。でも、後悔は一つもありません。
    私は、最後まであきらめず頑張った私をほめてあげたいと思います。

  そういう書き出しで、自分を鼓舞しながら、
  万が一ダメだったときのために、
  そうなったら伝えられなくなる想いを書き記すのが自然じゃないのかな、と。

  ところが、かをりの手紙はぜんぜん違います。
  これじゃまるで、余命宣告を受けた人の『遺書』そのまんま、
  すでに天に召された気になっている、生きボトケのお手紙じゃないですか。

実は最初、種田さん(かをり役)がこの文面を語る芝居を聴いたとき、
ものすごい違和感があったんです。
彼女ほど実力のある方が、なんでこんなに中途半端なお芝居するんだろうって。

だけど、よくよく考えてみるとナットク。

手紙を書いている時の心情をトレースしたら、とても演れません。
そこにフォーカスすればするほど、
綴られたコトバと感情が乖離していってしまうんです。

ですから、いつ、どんな思いで書かれた手紙であるかはガン無視して、
(ほんとはそれが一番ダイジなんですが)
とにかくけなげに、おナミダ頂戴で演るしかなかったんだな、と。

でまあ、凛として演るのもしおしお演るのも違うと思い、
とりあえず無理やり気持ちを作って、
キャラを意識してちょい明るめに、だけど生命感を漂わせないよう、淡々と演った。

  ところが、巷ではこれが『名演』っぽく語られ、
  イベントで同じところ再朗読させられたりするハメに。
  ほんと、役者さんって大変だなあと思います。
{/netabare}


というわけで、僕的なおすすめ度はCランクです。
映像がかなりきれいなので総合満足度が3.4になっておりますが、
心証的には2点台がいいところの作品かな、と。

内容的には、ど直球の感動ポルノ。
  病気にも、
  音楽にも、
  人の死にもカタチにも、
ろくに向き合わず売れ線だけを追求した会心の一本です。

おそらくは、原作の抱えた問題をそのままアニメに完コピ(原作未読)。
監督のイシグロキョウヘイさんは、
内容のなさを映像でカバ-しようとしすぎかと。

  これが初監督作品でいろいろ気を使ったのはわかりますが、
  原作者の新川直司さんだって、
  初のアニメ化作品だったわけですしね。

  講談社の版権担当は最初とっつきにくいけど、
  強気にいったらけっこう話聞いて親身になってくれるし、
  (昔は、ですね。いまもそうなのかな?)
  ちょっとこれおかしいんじゃね、と感じるところは
  もっとゴリゴリいくべきだったと思います。後の祭りですが。


ただまあ、板もマンガもけっこう売れたようで、
ビジネス的には成功作品です。
カネ目当てで作った感動ポルノでお金がたくさん入ってきたんだから、
そこは「よくできました」と誉めてあげるところかと。
流れで『いちご同盟』がそこそこ売れたのも、よき。

現実論として、こういう作品の需要があることは誰にも否定できません。

ぶっちゃけたハナシ『いちご同盟』みたいな
  悲しい・可哀そうという表層を超えて突きつけられるなにか
が含まれているコムズカシイ作品よりも、
  うんうん、好きな人が死んじゃったらつらいよねえ。
  うんうん、支えてくれる友だちや仲間はダイジだよねえ。
  うんうん、打ち込めるものがあるっていいよねえ。
みたくアタリマエのことを目先を変えた言葉で語った作品の方が、
市場に受け入れられやすいのは『事実』です。

マ-ケットにおいて『感動』は『消費するモノ』なんです。

消費財としての『感動ポルノ』のどこがワルいんだ、と問われれば、
実際のところ、どっこも悪くなんかありません。
それは『良し悪し』の話ではなく『好き嫌い』の話でしかないんですよね。


  僕は、あくまでも個人的にですが、
  アニメが『消費財』ではなく『文化』であることを願っています。
  ですから、音楽や人の生死にかかわる作品は、
  きちんとそれらに向き合い、
  物語に芯なり骨格をちゃんと通して届けて欲しいと思うんです。

  ただ、そういうのは現場を離れたから言えることであり、
  それができるんならトックにやってんだよ、
  というのは、現場を預かる方の多くが声を大にして言いたいセリフだろうなと。

    そんなもんは、チンプな理想論に過ぎね~よ。
    こっちゃビジネス、食い扶持かせぎでやってんだよ。
    みんなが「いい」と言ってるのに、なにカッコつけてんだテメエ。

  というのは、ある意味『正論』なんです。
  ……いや、そうじゃないな、自分を正統化したがっちゃってるな。
  そういうのは、ほんとうに、イタいほどの『正論』なんです。


つまるところ、世間一般からしたら『たかがアニメ』なんですよね。
ですから、僕が言っていることは、
しょうもない一個人の、しょうもない感傷論みたいなものに過ぎません。

でも……ですね、

  その『たかがアニメ』に全てを賭けている人たち、
  命を削るようにしてモノづくりに打ち込んでいる人たちがいることを、
  ほんの少しでも考えていただけたら、
  そんなふうに考えてアニメを見る方が一人でも増えたら、

     僕としては、とても、とても幸せだなあと思います。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 28
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

いろいろ良かった!

 初見でした。全22話。音楽で紡ぐ生と死と恋のお話。
 すごかったですね。素晴らしかった。ストーリー自体は奇をてらったものではないですが、演出関係が充実していたので非常に楽しめました。まだ見てない人は、すぐにでも見たほうがいいかもね。そう思える作品です。イシグロキョウヘイ監督の要チェックリスト入りが確定しました。

 視聴後にマンガ版を大人買いしたので、ちょっとだけ比較が入っています。敢えてマンガ版とアニメ版の完成度を比較するなら、アニメ版の方が上だと思います。再現率が高いのでマンガ版の良さが損われていないですし、ここにアニメ独自の演出が効果的に乗ってくるからです。
 各論と総論に分けて記載していきます。長文なので暇人向け。もちろん既視聴向け。


各論編:{netabare}
 この作品は、長期的なフラグと短期的なフラグが良い具合に混合されていたと思います。それらについて、演出面から確認していきます。

「映画のワンシーンみたいだ」:{netabare}
 長期的なフラグのこと。
 コウセイが実感してしまった「映画のワンシーン」と、カヲリが実感してしまった「映画のワンシーン」について。

 第2話、カヲリのコンクールが終わったあと、コウセイ・ツバキ・ワタリのもとにカヲリが駆け寄って来るシーンがありますよね。確認してほしいのは、参考動画の1分18秒から1分40秒までです。
 参考動画→<https://www.youtube.com/watch?v=kljOup17Z7k>
 コウセイがカヲリを迎えようとちょっと動いたときに、ワタリがそれを追い越してカヲリに駆け寄ります。この二人を見ていたコウセイは、「映画のワンシーンみたいだ」と感じてしまいます。そして、ツバキはコウセイの疎外感を指して「友人A」と言います。

 これに紐づいているのが第22話後半ですよね。確認してほしいのは、参考動画の1分34秒から1分55秒までです。
 参考動画→<https://www.youtube.com/watch?v=xNAWzYd83o8&t=114s>
 下駄箱にいるメガネおさげのカヲリが、コウセイにどう話しかけようかと思案しています。このとき、歩いているコウセイとワタリの方へカヲリがちょっと動くんですが、ツバキがそれを追い越してコウセイのところに行ってしまいます。このときのモノローグは、「結局眺めてるだけでした。だってみんな、仲良すぎるんだもの」です。

 直接的に紐づいているのは、上の1分35秒から1分40秒までと下の1分43秒から1分48秒までですね。スロー再生は共通していて、構図はピッタリ真逆になっています。つまり、この二つのシーンはワンセットってことです。

 この手紙のシーンは、すごく切ないですよね。第2話でコウセイが「映画のワンシーン」で疎外感を覚えてしまったように、カヲリにとってもコウセイ達が「映画のワンシーン」だったんだな、と気づかされてしまいます。カヲリはそもそも「友人A」ですらなかったですし、そう言ってくれる友人も近くにいませんでした。本当に単なる観客だったんですね。「友人A」のコウセイの方がよっぽどマシってものです。
 カヲリの感じていた疎外感を、第2話のコウセイに件のセリフを重ねることで表現していたこのシーン。この合わせ技にはちょっとグサッと来てしまいました。まさか第2話が第22話と紐づくとは思っていなかったので、なおさらこの演出には惹かれましたね。
{/netabare}

駆け寄るカヲリ:{netabare}
 こちらは短期的なフラグのこと。
 カメラ演出絡みです。カメラのフレームを「│」で表現します。「コウセイ│カヲリ│」と表記した場合は、カヲリをカメラで撮っていて、コウセイはフレーム外(左側)にいるってことです。参考動画を見つけられず。すまぬ。

 第3話の前半と後半で、全く同じフレームワークが使われています。
 コウセイ│    ←カヲリ│ と撮っていて、右端にいるカヲリが左のコウセイへ駆け寄って
 コウセイ│カヲリ     │ となって、このままカヲリは左側へフレームアウトします。
 カメラのフレームが固定されていて、カヲリがフレーム内の右端から左のフレーム外まで走るだけですね。

 前半で使われているのが、カフェで子供ときらきら星を弾いた後、ネコに餌をあげているコウセイにカヲリが駆け寄るシーンです。後半で使われているのが、カヲリがコウセイに「くじけそうになる私をちょっぴり支えてください」って言うちょっと前のところ。屋上のシーンです。

 そもそも、このフレームワークはちょっと不思議ですよね。駆け寄るだけのシーンなら、駆け寄っているカヲリをカメラで追うのが一般的な撮り方だと思います。でも、ここではそうはしていません。
 また、二人の(心理的な)距離感が近づくシーンなら、こんな感じにしますよね。
 │コウセイ   ←カヲリ│という状況から、│コウセイカヲリ    │にする。こうすれば、二人が近づいたなってことが違和感なく伝わってきます。でも、ここではコウセイをフレーム内に入れていないんです。
 つまり、このフレームワークで描きたかったのは、「近づけないさま」ってことですよね。前項で述べたことと関連してしまうんですが、カヲリにとってのコウセイは映画の中の人でした。同じフレーム内にはいないんです。この二人の距離感を、このフレーム演出を使って表現しているんだと思われます。
 だからこそ、カヲリがフレーム外にいるコウセイに一生懸命近づこうとしているのが伝わってきてしまうし、フレーム外にいるコウセイに対してカヲリはどんな気持ちで駆け寄ったのかなぁとか、コウセイと同じフレームに入りたかったんだろうなぁとかって考えてしまう。そういうコウセイに近づけないカヲリの切なさを描いたフレーム演出ですよね。

 で、問題となるのは、この切なさフレームが同じ回に二度も使われているってことです。こういう特殊なフレームワークはほっといても目立ちますよね。それを二度も使っている。つまり、意図的に目立たせているんです。それは、この二つのシーンで対比を作るためだと思います。
 私は、同じ演出が使われたときには、「同じところを見て」や「変わったところを見て」というメッセージが織り込まれていると考えているんですね。ここの二つのシーンでは、「同じところ」として「コウセイとの距離を詰められないカヲリ」というのがあるんですが、それ以外に「変わったところ」というのもあると思います。

 前半では、ネコを理由に駆け寄っています。後半では、コウセイを理由に駆け寄っています。語弊を恐れなければ、ネコを言い訳にしていたカヲリが、ちゃんとコウセイに向き合えたってことです。これが一つの違いですよね。でもこの違いだけでは、フレーム外という関係性までは変えることができなかったんです。
 ただ、その後のシーンには更なる違いが表れてきましたよね。前半ではダメでしたが、後半のシーンの後ではカヲリはコウセイから同意を引き出すことに成功しています。この変化をもたらしたのは、カヲリが自分の心情をきちんと吐露したからです。「くじけそうになる私をちょっぴり支えてください」と吐き出したからこそ、やっとコウセイの手を取れたんです。頑張って頑張って、カヲリはコウセイを影の中から光の中へと連れ出せた。フレーム外だった二人の関係が、このカヲリの吐露によってフレーム内に入ったってことですね。
 「くじけそうになる私をちょっぴり支えてください」自体も良いシーンなんですが、それをより引き立たせるために同じフレームワークで対比を強調したんだと思います。

 ちなみに。こちらは同じ構図で違う結論ですが、前項は違う(真逆の)構図で同じ疎外感を描いていますよね。同じなんだから「変わったところを見て」、変えたんだから「同じところを見て」ですね。
{/netabare}

おまけ①マンガ勢の嫉妬:{netabare}
 長期短期フラグとは関係ない話なんですが、各論なのでここで。

 第5話、病院で着替えを覗かれたカヲリが「もうお嫁に行けな~い」と叫ぶシーンがあります。この叫びに合わせて、病院の玄関のアップから病院の全景までズームアウトしています。言葉で説明するとややこしいので、こちらをどうぞ。
 16秒くらいから。一瞬です。参考動画→<https://www.youtube.com/watch?v=WVhCH0CnNaY>

 このカットも面白いですよね。
 最終的な位置関係は「カメラ→車→病院」なんですけど、ここからズームインしても玄関だけを写せないですよね。間にある車が邪魔をして、「リアガラス越しのフロントガラス越しの玄関」になってしまいます。
 ですから、このシーンではズームアウトしながらカメラも同時に引いているんですね。でも、途中にある二枚のガラスを思いっきりすり抜けちゃっていますよね。これは実写では絶対にできません。カメラが車のガラスをすり抜ける、なんて実体のあるカメラでは不可能です。
 これが出来るのは、実体のないカメラを使っているマンガとアニメだけ、と言いたいところですが、マンガはズームの過程を描けないのでムリですね。これは、アニメだけに許されたカメラ演出です。アニメの特権。

 最近のアニメは、実写に近づける演出がすごく多いですよね。肉眼に近づける、と言ったほうが正しいニュアンスかもしれませんけど。選ぶ言葉はともかく、今までできなかったことなのでしょうから、それをやりたくなる気持ちも分かるんですが、実写と同じになるなら実写でいいんじゃないの?と思うこともままあります。せっかくアニメというメディアを使っているんだから、アニメでしかできないことにもきちんと力を入れてほしいと思っています。
 アニメにしか出来ないことをやっているのを見ると、やっぱりそのアニメに対する好感度は当然上がります。まぁ、私はマンガ勢なので、これはマンガじゃできないなぁと嫉妬しただけなんですけどね。
{/netabare}{/netabare}

総論編:{netabare}
 総論編でも書くことは変わりません。長期的なフラグと短期的なフラグについて。
 ただ、短期的なフラグ―飛び込みとかおんぶとか泥団子とかの一話から数話で回収されるもの―については、見ていれば分かるものばかりなので、ここでは長期的なフラグについてだけ記載します。ネコと桜と線路だけです。


ネコ(とお母さんとカヲリ):{netabare}
 ネコがめちゃくちゃ頑張っていましたね。桜も線路も頑張っていたんですけど、それらにも増してネコがすごかった。
 この作品のネコって、ストーリーテラーというか狂言回しというか、そういう役割を担っていますよね。ネコはしゃべったりしゃべらなかったりなんですけど、登場することでストーリーが進む。これを支えているのがネコに与えられた象徴性なんですが、これについてはコウセイのお母さんとカヲリが関係するので、併せて整理していきます。

 この作品の前半(第13話まで)というのは、一言でまとめるならコウセイとお母さんの話ですよね。お母さんの影に怯えていたコウセイが、第13話での演奏をもってお母さんの光の部分を思い出し、影との決別に至る物語。前半ではお母さんの影の部分が強調されることが多かったですが、その根底に光があったことは第1話できちんと描かれています。帰宅したコウセイが、遺影を前に「ただいま、母さん」と言っていますからね。コウセイにとってのお母さんは、影一辺倒ではなくて、きちんと光の部分がベースに置かれているんです。お母さんの影の部分が強調されているように見えるのは、そこにピアノが介入してきたからに他なりません。コウセイにとってのお母さんは、第1話の時点から光と影の両方を併せ持った重層的なキャラクターとして描かれているんです。
 そして、お母さんの影の部分だけを担って登場するのがネコです。ネコの存在自体が捨てられてしまったチェルシーを思い出させ、それがお母さんの影の部分と直接的に紐づいてしまう。つまり、前半のネコはお母さんの影の部分にまつわる不吉なネコ、影のネコ。

 この不吉さを象徴するネコは、本来であれば、お母さんの光と影の重層構造が確立する第13話の段階で、消滅してしまうものだったと思います。影の部分だけを描く必要がなくなるからです。でも、この作品ではそうはなりませんでした。お母さんが持つ光と影の重層構造を、ネコが引き継いでいくんです。ネコの象徴性が転換されているってことです。
 後半におけるネコの意味合いが最も分かりやすいのは、エンディングですね。ネコを追うことがカヲリとの思い出を辿ることになる、というあのエンディング。つまり、後半のネコは、カヲリにまつわる希望のネコ、光のネコなんです。
 つまり、前半での不吉なネコは、後半ではいつの間にやら希望のネコへと転換されているんです。

 そもそも、ネコの象徴性も影一辺倒ではありませんでしたよね。ベースに光があることが第1話のオープニングできちんと描かれています。カヌルを食べながら歩くカヲリが、ネコを見つけて追いかける、というシーンです。ここでのネコはカヲリにつながる光のネコです。ベースに光があることを先に入れておくのは、お母さんの描き方と同じです。
 この第1話のオープニングは、最終話から振り返ってみるとものすごく濃いシーンですよね。カヌルが好きなカヲリと、ネコを追うことがカヲリを追うことになるというエンディングへのフラグ立てをしながら、同時にネコのベースに光があることをきちんと見せている。
 この後は、ネコが不吉なネコとして跋扈していくんですが、ネコが登場するシーンでは、積極的にカヲリも絡ませているんですね。カフェで子供たちときらきら星を弾いた後とか、公園でトラウマを告白する前とか。これによって、不吉なネコが描かれるのと同時に、それがカヲリとの思い出で上書きされていくんです。だから、ネコが悪いものだけじゃなくて、最終的には良いものにすり替えることが出来る。不吉なネコをカヲリとの思い出で上書きしていったからこそ、ネコを追うことがカヲリの足跡を辿ることになる、というあのエンディングが成立するんです。

 一般的には、一度与えた象徴性というのは覆すのが難しいですよね。一旦ネコを不吉なネコとして描いてしまったら、それとは真逆の希望のネコに転換するというのは、不可能に近い。この作品のネコは黒ネコですから、もともとの不吉さとも相まってなおさら難しいと思います。でも、この作品ではその象徴性の転換を、お母さんからカヲリへとバトンタッチすることで非常に上手く描いていました。このネコ転換は作中では別段説明されてはいないんですけど、「見ていれば自然にわかる」というレベルに仕上がっていたと思います。
 第1話のオープニングシーンは、マンガ版にはないアニメ版独自のものですね。かなりの良改変だと思います。
 (希望のネコに介在する不吉なネコ―事故ったネコの血―については、次項で述べます)
{/netabare}

桜(と演奏時の演出):{netabare}
 桜の使われ方もよかったですよね。この作品での桜の意味合いは定番通りでいいと思います。「出会いと別れ」や「始まりと終わり」という二面性を持った象徴物ですね。

 作中でまず目につくのは、第4話の使われ方ですよね。
 第4話はコウスケとカヲリが共演する回ですけど、二人の会場入りを見送るツバキが「もうすぐ春が来るよ」と葉桜の横で言っています。「春の終わりを告げる葉桜の横で、春の始まりをツバキが告げている」という二面性の上に、「今までのコウセイの終わりとこれからのコウセイの始まり」という二面性を乗せているわけですね。桜の持つ二面性をビジュアル面と内容面で重ね合わせ、素敵なコントラストに仕上がっていました。ここもマンガ版の描き方より良かったです。

 この第4話の桜の上を行くのが、第21話での桜だと思います。演奏時の演出とも関連するので、そちらと一緒に整理をしてしまいます。演奏時の演出をまとめると、こんな感じになっています。
 ①幼少コウセイ:ひまわりと青空
 ②水没コウセイ:水中
 ③第4話のカヲリと共演コウセイ:青空と桜
 ④第10話のソロコンクールコウセイ:水没から桜へ
 ⑤第13話にお母さんの死を乗り越えたコウセイ:黄色い光の玉
 ⑥第18話のナギと共演コウセイ:無し、というか「凪ぎ」というべきかな

 第18話以降の終盤で描かれていたのは、カヲリの死を目前にしたコウセイの退行ですよね。
 第21話の演奏は、手のひらにネコの血を見るところから始まります。ここでのネコの血は、上で述べたネコ転換の落とし穴に相当するものですよね。ネコ転換によって「お母さんの死→不吉なネコ→ネコ←希望のネコ←カヲリ」という関係性を積み上げようとしていたのに、ネコの血によって不吉さが膨れ上がってしまい、「お母さんの死→不吉なネコ→ネコの死→不吉なネコ→カヲリの死」になってしまった、という落とし穴。
 このネコの血は後半に登場していますが、意味合いとしては前半のネコに由来するものですから、新たな問題が出てきたわけではないんです。前半のコウセイと同じ問題(乗り越えられない死)が再度表れてしまった。だから退行ですね。
 そして、ネコの血から始まった第21話の演奏は、桜を咲かせるところで終わります。

 この構造っていうのは、ぴったり第10話の演奏と同じですよね。第10話の演奏は、ネコのぬいぐるみを見てしまうところ(演奏開始自体は第9話)から始まって、最後に桜を咲かせて終わります。第10話も第21話も、ネコで始まり桜で終わっているんです。
 また、第10話の桜と第21話の桜は、構図までもが一緒になっているんですけど、これも第10話の演奏と第21話の演奏の親和性を説明するためのものですよね。そして、この親和性によって第21話の桜は、退行してしまったコウセイが第10話終了時点まで復帰した、ということを表現していたんだと思います。

 この第21話の桜を見たときに、第22話への期待感がものすごく高まりました。第10話の桜の後に、お母さんの死を乗り越えた第13話の演奏があったように、第21話の桜のあとには、カヲリの死を乗り越える第22話の演奏が来るだろう、という期待感です。この期待感をもたらしてくれた第21話の桜が、今作におけるナンバーワンの桜です。
{/netabare}

おまけ②第22話の演奏:{netabare}
 桜からは逸脱しちゃうんですけど、この流れに乗って第22話の演奏の話を。
 その前に前項③第4話の補足なんですけど、このときの青空と桜はそのままコウセイとカヲリですよね。
 コウセイ=ひまわり=青空(夏空)で、カヲリ=春=桜。

 第22話の演奏で、風景が変わりますよね。
 コウセイは、青空のもとでピアノを弾いています。そして、おそらく、青空の映っている足元は水面ですね。これが意味しているのは、水中から水上へ、だと思います。水面に波がないのは凪ぎ(ナギ)だから。
 さらに、光の玉です。第13話のコウセイは、黄色い光の玉しか飛ばしていなかったですよね。エミの演奏では赤い光の玉と黄色い光の玉が飛んでいて、それについてカヲリは「怒りと寂しさ」と言っていました。つまり、第13話のコウセイは、寂しさを意味する黄色い光の玉しか飛ばせていなかったんです。でも、第22話では七色の光の玉を飛ばしています。これは、様々な人との出会いがもたらしてくれた「カラフル」ですね。一応七色について触れておくと、母さん、ワタリ、ツバキ、アイザ&イガワ、アイザ妹、ヒロコさんの六色にカヲリで七色です。
 最後に、星空。これはきらきら星ですね。コウセイの言う「君と見る星空はどんな…」というやつです。私は最初、カヲリが演奏に登場した段階で「カヲリが死んだ!」と思っちゃったんですけど、これは間違いですよね。この時点では「もうすぐ死にそう」くらいで、カヲリがきらきら星になったタイミングが「カヲリの死」でした。

 で、この第22話の演奏演出っていうのは、おそらくたぶん確実に、過去の演奏演出のすべてを盛り込んで、それをブラッシュアップさせたものになっているんですよね。つまり、第22話の演奏自体が、コウセイの過去やコウセイの人生をすべてひっくるめたものになっていた。コウセイは、自分のすべてを死にゆくカヲリに「届け!」と叫んでいました。
 第22話は、ストーリー的な集大成ではありますけど、演奏演出の集大成としても見どころが多かったと感じました。 
{/netabare}

線路:{netabare}
 この作品の線路は、境界として使われていましたよね。こっちにいるか、あっちにいるか、という境界です。線路を走る電車は、強いて表現すれば、その意味合いを強調するって感じですかね。 

 これが分かりやすく演出されているシーンが第6話にあります。このシーンでは、カヲリとツバキが一緒に帰宅をしていて、十字路で別れています。この十字路は、何度か登場する重要な十字路です。ここでカヲリは、自分とコウセイを指して「私たち」と言います。
 二人が別れたあと、カヲリは画面上の道に進んでいって、しばらく歩いたら走って逆走します。音楽室で練習しているコウセイのところへ行くために、学校へ戻るんです。
 一方ツバキは、十字路から画面左に進行していって、そのまま線路を渡ります。すると、先輩から電話がかかってきて、カヲリの言う「私たち」に自分が入っていないことに気づきます。そして、自分と先輩を指して「私たち」「付き合いましょうか」とこぼしてしまうんですね。ここで、電車が通過します。
 線路を渡らずにコウセイのもとに行けたカヲリと、線路を渡って先輩のもとへ行ってしまったツバキ。このシーンで描かれているのは、二人の対照的な状況ですよね。この境目が線路です。

 また、第6話には十字路から線路に至る演出が、もう一つ使われています。短期的なフラグですね。ツバキとカシワギが一緒に帰宅をしていて、十字路でツバキが説教されるシーンです。ここでは、ツバキのケガに気づいたコウセイが氷を持って登場し、コウセイに気づいたカシワギは画面上の道へとはけていきます。
 その後のシーンでは、線路わきでコウセイがツバキを負ぶって歩き、ツバキは「私たちには一緒にいた長い時間がある」と自分とコウセイの「私たち」を考えます。でも、電車は通ってくれないんですね。

 この二つ以外では、以下のシーンで線路が出てきます(私のメモで確認できる範囲です)。
 第5話。先輩がツバキに告白するところ。ツバキと先輩の二人が線路わきを歩いています。電車は無し。
 第7話。ネコを見てコウセイが吐いてしまったあとの、コウセイとカヲリの公園のシーン。トラウマを告白をしているところですね。ベンチの後ろ側が線路です。ここでは電車が複数回通過しています。
 第11話。コンクールを終えて感情に芽生えたコウセイが、カヲリ・ツバキ・ワタリという感情を持つ三人と一緒に、「(みんなと同じ)人間なんだ!」と線路わきを走るところ。このときは電車と競争しています。
 以上の演出によって、「線路が境界として成立している」ということと、「電車は同じ側にいるキャラたちのつながりの強度を示している」というのが見えてきます。

 で、線路演出で一番大事なのは、第22話ですよね。この作品の文字通り一番最後のシーンです。
 2分33秒くらいから。参考動画→<https://www.youtube.com/watch?v=aQJB3NbE6kI&t=12s>
 コウセイが、(カヲリの象徴である)ネコを追っていて、カヲリの幻影は線路の向こう側へ行ってしまう。そして、線路の向こう側からツバキが現れて、コウセイの側に来ると「ずーっとずーっと、そばにいてやるんだからな」と言う。その後、線路の向こう側にネコが現れて、電車が通過するとネコの姿が消えてしまう。

 この演出が意図しているのは、(ネコとしての)カヲリが境界の向こう側(彼岸)へ行ってしまった、ということと、カヲリ(としてのネコ)を追うことでツバキとめぐり合えた、すなわち、カヲリがキューピット役となって、コウセイとツバキのハッピーエンドを導いたってことですよね。
 線路の境界としての意味合いを、最後の最後で此岸(この世)と彼岸(あの世)との境界にまで昇華させたのも見事だし、第1話から積み上げてきたネコとカヲリの関係を収れんさせたのも素晴らしいし、カヲリが導いたコウセイとツバキの未来というのも美しい。うれしいとか、悲しいとかじゃなくて、このシーンにはただただ感動しました。
 この線路を使った演出は、マンガにはないアニメオリジナルのものです。素晴らしいですね。
{/netabare}{/netabare}

おわりに:{netabare}
 やっぱり1期2クールはレビューが長くなってダメですね。ストーリーラインを含め、ごっそり削ったつもりだったんですけど、あまり短くなりませんでした。

 私はこの作品をかなり絶賛しています。退屈になりがちな会話のシーンでも、上述のとおりネコや線路が意味を持って登場していて、とにかく見どころが多いんですね。カメラ演出も面白いです。
 実は止め絵も多いと感じているんですが、あまり邪魔になっていないですよね。止め絵は街の風景などに多く使われているんですけど、これがエンディングで効いていました。カヲリの足跡を追いながら風景を映すことで、確かにカヲリはこの街に生きていたんだな、という実感が湧いてくるんです。この風景止め絵のせいでストーリー進行が遅めなんだな、なんて途中では考えていたんですが、無駄なものなんかではありませんでした。
 この作品は、飛び込みや泥団子のような短期的なフラグ回収が中心ですよね。でも、ネコと桜でつながる第10話と第21話とか、「映画のワンシーン」でつながる第2話と第22話とか、長期的なフラグ回収も多いんですね。1周目では拾えなかったものも多いでしょうから、今から2周目が楽しみなくらいです。

 ただ、文句が全くないわけではありません。例えば、次の二つです。
 一つ目は、第1話のお母さんの「あなたは私の代わりにヨーロッパで活躍するの」というセリフです。ひたすらにコウセイの幸せを願っていたお母さんの姿を知った後だと、お母さんこんなこと言うのかな?という疑問が残ります。原作通りなんですけど、正直改変したほうが良かったと思いました。2週目だと、なおさら違和感が残りそうです。
 二つ目は、何話か忘れましたが、部屋の隅で怯えている子供コウセイにヒロコさんが近づくシーン。ここ、大股でズカズカと歩くんですよね。怯えている子供にそんな風に近づくかなぁ、と思いました。
 この二つのシーンにどういう評価がされているのかは分かりませんが、私は脚本と演技のミスだと感じました。別に減点だとかって話ではないんですけど、その他が良いせいで悪目立ちしてしまったかもしれません。

 ベストガールはまだ決めかねています。
 涙腺崩壊請負人のカヲリ、幼馴染は結ばれないという定説をぶち壊したツバキ、顔面大勝利のエミ、成長が最も精緻に描かれていたナギ。さて、どうしたもんかなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 21
ネタバレ

ウル さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

登場人物一人ひとりに共感出来た作品 

この作品は好きすぎて、どうレビューすればいいかわかりません。
少しずつレビューを書いていけたらなと思います。
この作品が苦手だなと思う人の考察もしながらレビューしていこうかなと思います。
多分かなり長文になりますので時間がある人が見ていただけたらと思います。

まず、私は恋愛系のフィクション作品はあまり見ません。
都合のいい展開が多すぎてあまり世界に入っていけないのが理由のひとつです。
勿論、面白い作品も知ってますが最初は期待せずに見ました。
パッケージの絵もあまり好みではありませんでしたし。
なので絵が好みじゃないって人も一回見てほしいです。

最初に思ったのがパッケージよりアニメーションで動いているキャラクターのが魅力的であったことです。
普通は逆なことはあってもこんなことなかったのでびっくりしました。
正直、見始め2話ぐらいは少し退屈に感じることもありましたが、演奏場面やモノクロの世界観とカラフルな世界観。
そしてなにより、演奏場面の作画が綺麗で惹かれて見続けていました。
音楽も、演奏場面以外のバックサウンドがすごくいい。
この作品が嫌いな人も多分演奏場面はすごいと思っているんじゃないかと思います。
普通のアニメだとあんなに手元映しませんし。
ロングで撮って誤魔化すって言ったら失礼かもしれませんがそんな音楽アニメが多かったのでびっくりしました。
普通の恋愛アニメでは、味わえない熱い展開もあるので、普段スポーツアニメが好きな人もハマると思います!

  
ただ、女性キャラクターの暴力ギャグ的表現が合わない人はちょっときついかもしれません。
私はアニメらしい表現で好きです。(ハガレンのヒロインが大丈夫ならいけると思います)
ポエムチックな事を主人公が言うことが多いのでそれも苦手だと思う人もいると思います。
また、このジャンルは好き嫌いハッキリ別れそうです。
苦手な私がハマったのでおすすめはしたいです。


個人的にすごいと思ったところを簡潔にあげると、私はアニメ、映画、マンガ、ドラマと色んな作品を見てきましたが、2週目がこんなに面白い作品はなかなかないです。

それだけ、登場人物一人ひとりの心理描写がしっかりしているんだなと改めて思いました。
見て合わなかったら残念ですけど、見て好きになってくれたら嬉しいですね。

もう一つは{netabare}泣ける、感動、熱い出来るポイントが何ヶ所もあるところです。特に泣ける、感動出来る話数が多い!普通の物語だと最後感動した。
とかは結構あるんですけどこのアニメは泣ける、感動する話数がかなり多いです。
特に13話は最終話より泣けた人も多かったと思います。
そこがすごいなと思いました。{/netabare}



ここからはネタバレありで書いていきます。全部見終わった人で、お時間ある方だけお付き合いください。めっちゃ長くなりますがこれでも端折っているのでご了承ください。


1話
{netabare}仲良し3人と公生の過去と、トラウマにふれるシーン。
公生が「ピアノは嫌いだ。けどそれでも、しがみついているのは僕には何もないから…ピアノを除けば僕は空っぽで不細工な余韻しか残らない」のセリフはかなり好きです。
隣の公生の家からピアノが聞こえないのを心配する椿もいい。
ラピュタの鳩のシーンの曲をかをりが弾いてるシーン…2週目の人はかをり登場シーンだけで涙もんです。{/netabare}

2話{netabare}
椿が公生に後悔してほしくないってのがすごくわかります。
「今の公生は必死で音楽にしがみついている」
公生もほんとは音楽が好きなのに近づけない…罪悪感と恐怖でいっぱいになっているのがわかりますよね。

そしてかをりの「私の音楽届くかな?」ってセリフ…
自由に弾くかをりに興味をもつ公生。
演奏が終わってから公生に感想を聞きに行く、かをり…このときの反応が2周目組はやばいです。
公生の返しもいいですよね!
かをりが待ち伏せしてるところも、ほんとは公生のこと待ち伏せしてたんですよね!
ここでの公生の優しさがいい。{/netabare}

3話からどんどん世界に惹かれていきました。
{netabare}公生が自分のトラウマをかをりと話し合うシーン、伴奏を頼み込んで必死で頼み込むかをりとバックの音楽が美しい。(後半で、ここの意味を知ったときはやばかったです)
無理かどうか女の子が教えてくれるさって、渡ってほんといいこといいますね。
そしてラストで今までモノクロに見えていた、公生の住んでいる街がカラフルに色づいているシーン{/netabare}最高の3話の終わり方です。
ここから本腰を入れて見始めました。

4話
{netabare}かをりとの演奏シーン。
トラウマに必死に抵抗して諦めそうになる公生(ここの公生の心理描写がすごくいい)、
諦めいないかをり、それに応える公生見ていて覚悟を決める。
こんなに熱くなるとは思いませんでした。 {/netabare}

5話
{netabare}かをりが倒れるのですが、すぐ退院したので初見の時はさほど気になりませんでした。
椿の心理描写がリアルで先輩との再会でより公生のことでヤキモキしているところがほんといい。{/netabare}

6話
{netabare} 椿が、音楽が出来ない自分と音楽が出来るかをりを比べて公生と距離を感じてるところがいい。
かをりが、「だめだめな弟って感じ」って言うシーンも椿が公生のこと好きなの知っていて自分も同じ気持ちだよって伝えたかったんですね。
逆にかをりが椿に同じこと、言ったシーンでも、前に公生のことを、「だめだめな弟」って感じって言ってましたし。
いいシーンです。

あとは、椿の気持ちもわかりますが先輩に「付き合いましょうか?」
て言い方はちょっと卑怯ですよね。
気持ちもわかりますけどね。
辛くて、寂しくて、気持ちがぐちゃぐちゃで自分も自分の気持ちに気づけていない椿の気持は見ていて、いい意味でもやもやします。

あと、音楽室でのかをりと公生のシーンもいい。
もうドキドキしまくりです。
その後の、大会での椿のシーンもやばいです。
公生の横に、かをりが来るところを見てしまうシーン椿の心理描写には共感できます。
あと柏木がいい人過ぎる。
ラストシーンでこのまま時間が止まればいいのにって言う椿。
2週目見ると気持ちがおかしくなります{/netabare}

7話
{netabare}渡が部活で負けて1人で泣くシーンもすごくいい。
人前では、明るくいようとする渡はすごくカッコいいです。
かをりの「君はどうせ君だよ」ってセリフもいいですよね。
ここからピアノコンクールで武士と絵見との再会。
あの二人の心理描写もいい。
演奏前の緊張感見てる側にも伝わってきます。
私の子供の時を思い出しました。{/netabare}

8話
{netabare}武士と絵見がどんな気持ちで舞台に立っているか。
熱いです。
恋愛アニメなの忘れるぐらいに熱いです。
ここは下手なスポーツアニメより全然熱い!{/netabare}

9話
{netabare}公生の演奏場面。
小さい頃のトラウマと闘いながら演奏します。
この回もこれはバトルアニメなんじゃないかと思うぐらいに熱い。
また、子供のときの回想がかなり入るシーン母親に最後に言った言葉…切なすぎます。{/netabare}

10話
{netabare}母親のトラウマに押しつぶされて演奏を止めてしまう公生…けど心の中のかをりが演奏をやめることを諦めさせてくれない。
誰のために何のために弾くのか、公生が僕は君のために弾こうって言うところがやばい。
「届くかな、届くといいな」ってかをりと、同じこと言ったり、お互いに「君がいるよ」って言ってここで、かをりが公生のこと泣きながらフルネームで言うのいいですよね。{/netabare}


11話
{netabare}瀬戸さんとの再会。
公生をピアノの世界に引きずりこんだ張本人の登場。君が好きですってピアノが歌ってたと言われるが、これは、感謝で恋愛じゃない友人Aだというところも共感出来ます。
友人が好きな女の子を好きになってはいけないと、無意識にブレーキをかけてるんですよね。
細かいところですがいいです。
あと、コンクールの発表場面…いい。
みんながどれだけ本気でやっているか…負けて悔しいか目のあたりにする公生が、音楽家としても人間としても成長するところです。
このあと、悔しくてみんなで電車の横の道路で走るところってベタですけどめっちゃいいですよね。
このシーン2周目だと…
瀬戸さん弟子入りしてかをりとコンクールにガラコンに出るか聞く場面とか愛の悲しみという曲のチョイス。
地味に好きなのがかをりがバイオリンに向かって話しかけるシーン。
楽器を人として扱ってるシーン。
楽器をしていた、してる人は気持ちがすごくわかるんじゃないかなと思います。
前に公生がまた「お前と二人ぼっちか」ってセリフもありましたけど、かをりはほんとに会話しているのようなのがよかったです。

ラストのかをりが「心に何を思って、何を支えにしたの?」ってセリフの後、公生が「君がいたんだ」って…もう告白じゃん。
けどそれがいい。このときのかをりの気持ちを考えるとあぁぁぁってなります。{/netabare}

12話
{netabare}かをりとの帰り道、かをりが「身長伸びた?もう顔が下向いてないからだね」ってセリフいい。
公生の成長を態度でも分かるいいシーン。
みんなで花火、進路の話…それから絵見がガラコンこっそり見に来るのが面白かったです。
ラストかをりがガラコンに来ない。
順番を変えて貰えるようにラストの子に頼みに行くシーン熱いです。
今日の主役の座は僕たちが貰います。
僕たちってのがいいです。
あとこの回からOP、EDが変わります。特にED見て意味深すぎすと思いました。{/netabare}

13話
{netabare}かをりが間に合わないから公生が一人で舞台に立ちます。
最初は荒々しい演奏から音が聞こえなくなってくる、いつもみたいに音が聞こえないのに僕の中に音がある。
昔の母親との優しい気持ちを思い出す。
そこからの、公生の演奏表現がみんなの反応がいい。

あんなに優しかったお母さんがどんな思いで公生に厳しく当たっていたか…どんなに公正を愛していたか…母親がしていたことはけして許されることではないと思いますけど、その出来事も全部今の公生に繋がっているんだなと。
回想シーンのお母さんのセリフ…瀬戸さんに泣き崩れながら
「公生は私がいなくなっても生活出来る?」
「音楽で食べていける?」
「今、私が出来ること譜面を正確に忠実に弾かせること、手に技術さえあれば将来食べていけるかもしれない。」
「酷い母親あの子に何も残してあげられない。」
「毎朝歯磨きできるかしら?」
「どこでも寝ちゃうから風邪ひかないかしら?」
「運動が苦手だから大けがしないかしら?」
「もっとそばにいてあげたかった。」
「私の宝物は幸せになれるかしら?」
今まで、トラウマでしか表現されていなかったお母さんがこんな事思っていたなんて悲しすぎて感動して涙が止まりませんでした。
トラウマの亡霊も公生が作った幻、逃げ出すための理由、母さんはもうあそこにいない。
僕の中にいる。
そう思いながらトラウマを克服する公生もカッコよすぎる。
演奏後の瀬戸さんとの最高のやり取りですね。
僕の精一杯のピアノ母さんに届いたかなってセリフ。瀬戸さん…
「バカあんたたちは繋がっているんでしょ。届いたに決まってるじゃん。」泣きあって抱き合うシーン最高です。
三池君も影響されていい演奏家になっていくのもいい。
椿が公生の変化にいち早く気付くのもいい。
ラストの瀬戸さんのセリフ…「失って進むのかもしれない…」{/netabare}

14話
{netabare}かをりが倒れて入院したことを知る公生…公生は嫌な予感が頭の中でぐるぐるしていて、椿が心境描写がまたヤキモキします。
ラストの浜辺で歩くシーンの椿…めっちゃ気持ちがわかる。
ここではっきりと公生のこと好きだって認めるシーン。{/netabare}

15話
{netabare}椿の「悲しかったり、安心したり、ぐちゃぐちゃな私がバカみたいじゃない」ってセリフすごくいい。
あとなにより、先輩いい人すぎない?
カッコよすぎるよ。
「ありがとう澤部俺の彼女になってくれて」って言える先輩最高です。
その後の、音楽室で公生と椿のやり取りも最高すぎます。
公生が「いてもいなくても一緒なら一緒にいるよ…そばにいるよ」っていい。
このときの椿の心理描写もよくて最高です。
その後の、「今まで止まれ止まれ」って言っていた椿が「進め踏み出せ、私の時間動け」に変わるのもいい。
後半は凪に出会います。
そして、かをりのお見舞いに行こうとするけど部屋から、かをりと渡の楽しそうな声聞いて引き返す公生。好きな人が他の人と楽しそうにしてるのが嫌なのがわかります。
ラストシーン、かをりが病院廊下で転倒して立てなくなるところ…心が痛くなります。{/netabare}

16話
{netabare}病院から抜け出した、かをりとのデートは見ていて、楽しかったです。けど悲しい。
教室でのやり取り…「このまま時間が止まればいいのに」って思うかをり…椿と正反対…公生もこの時からハッキリとかをりのこと好きなの自覚すのもいい。
凪と公生のやり取りも最高です。
似た者同士。「これが僕の精一杯」ってセリフ。
情緒不安定のかをりラスト完全に母親とダブって見える公生…{/netabare}

17話
{netabare}かをりから自分は良くないって聞く公生…心理描写なくてもどんな気持ちか想像出来ます。
どれだけ辛いか…それに比べて椿は前向きに頑張っている。
最初は公生のこと嫌っていた凪の励まし。
公生からかをりの容態を聞いた渡。
渡なんであんなにカッコいいんだ?
「好きなこのためなら泥水だってすする」…有言実行の最高のキャラクターです。
凪のプレッシャーの掛かり方…あと4日もこの苦しみに耐えなきゃいけないのって。
それを見て、瀬戸さんが昔の公生のこと思い出して瀬戸さんすら前に進んで成長する。
学園祭舞台袖で震える凪を励ます震える公生。いい。{/netabare}

18話
{netabare}自分の演奏を聴かせる公生それに応えようとするかをり、プレッシャーを跳ね除けて演奏の中で成長し伝えようとする凪。
昔を思い出す武士。
そして嫉妬する三池君。いいね。
公生を呼び捨てすると怒るぐらいに好きになってるのも面白かったです。
ラストいつも励まされている公生がかをりを励ますシーンも最初とは逆でいいですよね。{/netabare}

19話
{netabare}2人で、もう一度舞台を立つのを目標に歩き出す2人。
必死で苦しいなかリハビリをするかをり…手術の決心。
心揺ぶられました。
こんなに一生懸命に苦しくても立ち向かうかをりがカッコいい。
公生の心がモノクロからカラーに変わったのと同じで、頑張っている公生を見てモノクロの心がカラフルに変わったかをり。
お互い辛くても高めあって励まして頑張っている。
その中で自分なりに公生のこと心配しながら前に進む椿。
コンクールの公生と武士と絵見のやり取りはひと時の休み。
お互い認め合ってライバルと認めているもの同士いいね。{/netabare}

20話
{netabare}椿に公生はかをりが好きなんだって言われて「うん」と言った公生、そのときの椿の心理描写いい。
椿が公生に告白(はっきりではないかも)します。
踏み出した椿。
前に進もうとしている姿。
私の時間は動き出したばかりだって。
公生が渡にはっきりとかをりが好きだと伝えるシーンの渡もカッコいい。
そのあと、かをりの急変を見る2人…あんなの見たら私ならもう音楽出来ないかもしれない…公生辛すぎるよ。
黒猫のシーンも全てが灰色に戻ってしまいそうになる。
もう見ていられなくなりそうでした。{/netabare}

21話
{netabare}心身共にボロボロになった公生…こんな状態でピアノなんて弾けるわけない。
音楽を通じて好きになっていく人がみんな悪くなっていく…「もう無理です…頑張れないよ」って言う公生の気持ちが痛いほど伝わりました。
けど、公生がダメになろうとかをりが励ましてくれる…お互いがお互いをこんなに支えあっている、こんなに励ましあっている。
その姿に感動しました。
かをりのエアバイオリン最高に綺麗でした。
かをりがはじめて人前で弱音を吐くシーン…「怖いよ…怖いよ…私を一人にしないで」って泣き崩れるシーンは悲しく泣けました。
10代の女の子が余命が残り少ないと知って正気でいられないと思います。
けどかをりは今までの怖い思いにも耐えて、辛くても苦しくても頑張ってきました。
今まで気丈に振る舞ってきました。
そんな彼女の心の叫びは、公生に心境の変化をもたらしたんだと思いました。
舞台裏の公生の心境…舞台に上がった公生が折れそうになるとき周りのみんなの繋がりを感じるシーン。
人は誰かと出会った時点で一人じゃいられない。
それを実感できるシーン。最高です。{/netabare}

22話
{netabare}公生がかをりが死んだことを察するシーン…あんなに美しく寂しいシーンなかなかないです。
2人が演奏している最中はあんなに楽しそうなのに、かをりが消えていく所は桜が散っていく綺麗なシーンです…けど悲しすぎますよ…あまりにもキツイです。
予想はしてましたけど心にきます。
あとアニメではないのですが、漫画版では演奏が終わったらスタンディングオベーションで、
武士と絵見が改めて公生の凄さを認めるシーンがあるのですがここ入れてほしかったです。
めちゃくちゃいいシーンなので。
「やっぱすげーな、あいつ」
「私たちは、旅をするんだね…あいつの背中を追い続けて…これまでも、これからも」
「ああ、きっと素晴らしい旅になるよ」
これがあれば完璧でした。

この後かをりからの手紙を読むところ…こんなの泣くにきまってるじゃん。

「忘れられない風景がこんなささいなことなんておかしいよね。」
「そんなことないよ」。
「君はどうですか?、私は誰かの心に住めたかな。」
「そうだね。」
「私は君の心に住めたかな。」
「土足で上がってきたよ。」
「ちょっとでも私のこと思い出してくれるかな。」
「忘れたら化けて出てくるくせに。」
「リセットなんか嫌だよ」
「するもんか。」
「忘れないでね。」
「うん。」
「約束したからね。」
「うん。」
「やっぱり君でよかった。届くかな。届くといいな。有馬公生君。」
「君が好きです。好きです。好きです。」
「カヌレ全部食べれなくてごめんね。たくさんたたいてごめんね。わがままばかりでごめんね。いっぱいいっぱい・・・ごめんね。ありがとう。」

かをりの告白からの公生とかをりのやり取りバックでキラメキが流れていて歌詞が今の公生の気持ちそのまま歌っているかのよう。
公生の一粒の涙。
椿の「一人になんてなれると思うなよ公生!背後霊みたくずーっとずーっとそばにいてやるんだからな。覚悟しとけ!」
あの踏切が開くまで、ほんのわずかな時間しかないのが象徴的で通り過ぎる電車は公生とかをりのあっという間の月日のようでもありそのことに思いを巡らせて、立ち留まっているのもあとわずかな時間でしかない。
公生は通り過ぎた列車の残響を感じながら、自分の足で歩き出さなきゃいけないんだ。勿論、その隣には椿も付き添ってる。

もうすぐ春が来る。君と出会った春が来る。君がいない春が来る。


そして公生の表情、渡の携帯、柏木さんのアシスト、椿のセリフすべてがいい。

けどどんなに、陳腐だと思われても最後かをりが元気になった後、この手紙を公生に読まれて怒り狂うところが見たかった。本当に見たかった。

見終わった後は1週間ぐらい心がもやもやしてました。
そのぐらい心に響くものがあったのだと思います。

このエンディングも賛否別れていますが私はけしてバッドエンドだとは思いません。
かをりは病気で亡くなってしまったが自分を振るい立たせ公生やみんなと
仲良くなって最後まで精一杯生きました。
公生はかをりと出会ってみんなとの繋がり母親の愛やトラウマを克服しました。
椿は自分の気持ちに素直になれました。
最高のハッピーエンドではないかもしれない。
けどバッドエンドではけしてないと思います。
あと最後の手紙を呪いの手紙みたいにいう人は気が向いたら四月は君の嘘Coda読んでみてください。
もちろん好きな人も。2年後のみんなや過去の公生や椿、かをりのお話が入っていて面白いですよ。{/netabare}

誤字脱字、文章がおかしなところもいっぱいあると思いますが最後までこんなにも長いレビューを最後まで見てくださりありがとうございました。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 30

81.8 14 中学生で漫画原作なアニメランキング14位
みなみけ おかえり(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1780)
10675人が棚に入れました
TVアニメ第3期シリーズにあたる。2009年1月から3月までテレビ東京系にて放送された。2期とは対照的にオリジナル要素が少なくなり、単行本未収録の話を導入するなど大半が原作に沿った話となった。一方でOP前やED後に話を挟むなど、1期や2期とは違った手法を採っている。学校や3姉妹の家、冷蔵庫などは2期の一部の回と同じものである。また第2期シリーズと同じく正月の話から始まっているものの、必ずしも放送時期に季節を合わせず1期と同様に季節が進んでいく構成である。なお『おかえり』では季節が1周以上したが、登場人物全員が1期・2期と同じ学年のままである。

声優・キャラクター
佐藤利奈、井上麻里奈、茅原実里、水樹奈々、森永理科、柿原徹也、小野大輔、浅沼晋太郎、川田紳司、吉野裕行、葉山達也、高木礼子、小野涼子、千葉紗子、後藤沙緒里、高梁碧、喜多村英梨、豊崎愛生、大原桃子
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

よかった、1期のように戻…ってないじゃないか、ばかやろーw ( ̄∇ ̄;)

「みなみけ」シリーズ第3期に当たる作品で、全13話。

原作未読。2期から2か月ほど間をおいて視聴しました。

第1期のレビュー→ http://www.anikore.jp/review/396375/
第2期のレビュー→ http://www.anikore.jp/review/404478/

物語と構成について、
オリジナルストーリーが多かった2期とは対照的に、
原作に基づいた話になっているそうです。
時系列的には引き続き順番通りに進んでいて、
第1期から季節が1周以上しているものの、
キャラの学年は変わっていない(ツッコミ禁止w)。

2期にあったシリアス展開は一切無くなっていて、
やはり「みなみけ」はこうあってほしい、というのが第一の印象。
構成は1期とも2期とも違い、1話につき4本立てくらいになっていた。
前のパートから話が続く場合もある。

第1パート→OP→第2パート(→CM)→第3パート→ED→第4パート→次回予告

のような珍しい構成になっているのは ひとつの特徴だと思う。

ちょっと残念だったのは、一つ一つの話が長めで 間の取り方もやや広く、
その先の展開やオチが読めてしまう確率が高くなっていた点。
視聴者に予想をする暇を与えてしまっていた印象だった。

なので、本当に何も考えず100%頭を空っぽにして観るのがベストだと思えた。


そして、このシリーズを通して何かと話題になるのが、毎期変わる「作画」。
3期の作画は輪郭線が濃い、愛嬌のあるキャラたちのアゴが細すぎる、等の点がやや気になった。
メインから遠いキャラほど以前の作画との違い方が大きかった印象。
それでも、第1期と顔パーツが似ていた点は良かったと思う。
眼の描き方が個人的には割と好み。

2期に出てきた真っ黒な背景人物も一切出てこなかった。
そう、手抜きをするくらいなら最初から描かなければ良いのだと思います。


声優についてはキャストの変更が無いので割愛。


次に音楽。
OP曲: 経験値速上々↑↑
ED曲: 絶対カラフル宣言
第2話挿入歌: カレーのうた

OP曲・ED曲が第1期のイメージに近く、2曲とも明るくて良いと思いました。

そして第2話で挿入される「カレーのうた」が面白かった。
有名なんだそうだが「みなみけ」の楽曲であることは初めて知った。
作中でこの曲を歌ったのは2人(ソロ×2回)。
1回目は{netabare}保坂(歌い方…想像は付くよねw){/netabare}、
その後2回目{netabare}千秋の やや棒読み的な歌い方{/netabare}、
2人とも個性が出ていて良かったと思う。


キャラについて、
この第3期では「もうひとつの南家」にスポットが当たる機会が非常に多く、
冬馬に至っては{netabare}南家3姉妹の中に完全に溶け込んで、
まるで自分の家のようにくつろいでいる。{/netabare}

2期まであまり目立たなかったキャラは出番が激増している一方で、
前に見て気に入っていたキャラ(具体的には{netabare}マコちゃん、保坂{/netabare})
の出番が激減してしまったのはちょっと残念。
各キャラをもう少しバランス良く登場させてほしかったと思う。


総じて、今期も私にとってはなかなか楽しめる内容だったし、
毎期変わる雰囲気を逆に楽しむのも良いと思えました。

視聴後に知った(気が付いた)事ですが、
この第3期は世間では不評だった第2期と制作会社が同じのようです。
ところが監督や作画担当など、スタッフの入れ替わりが多いし、
2期のようなダークなイメージは全く無くなっているので、
1期が好きで2期は好きでないという方も、是非観てほしいと思います。

観る順番はシャッフルせず、第1期から順番に視聴されることをおすすめします。


さいごに、冬馬が好きな方にはこの第3期をイチオシしたいですね。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 36

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

私の中ではこの作品は真の2期です。 私の中ではこのシーズン方が好きです。

この作品の世界観

この物語は南家の3姉妹、長女ハルカ、次女カナ、三女チアキの何も変化のないが、そこが面白い日常を描いた作品です。
まず、長女のハルカは高校生で家事はもちろん料理も完璧にこなせます。けれど、張り合いがないとどこまでもだらける所は問題ですがそれ以外は完璧な女性です。料理が得意です。
そして、次女のカナは中学生です。この作品のトラブルメーカーといっても良いキャラクターです。けれどいつも元気で、この作品のテンションを盛り上げ、そしておもしろくしてくれます。コタツの中に頭まで入れると、クワガタになります。

最後に三女チアキは小学生です。この作品のツッコミやくとしてでもり、そしてたまにカナのボケにのったりもし、この作品をもっと面白く引き立てている結構重要なキャラクターです。頭の上のホイップは最高級のアホ毛です。バカ野郎のツッコミがかわいいです。

ストーリー

南家三姉妹の物語です。

私の感想。

2期とは違いかなり楽しめました。まあ、2期も楽しめましたが、今期はそれ以上に楽しめました。けれど私の中ではなぜだか1期には勝てません。なぜだか、私の中では1期が一番輝いていると思います。超楽しめます。日常が最高です。

まず、この作品のキャラクターデザインが最高です。1期に比べて若干今期は目が小さくてなっていて、髪型がなんだか、形がいまいちになっていましたが、(ちあきのホイップが結構頭と同化していて、そこの所が私の中でかなりむかつきましたね。あのホイップがこの作品で一番いい所なのに・・・ なんでそんな事をしたんだ・・・)

次にこの作品で気に入った所は南家にやってくる三姉妹の友達の性格でしょうか・・ どのキャラクターもかなりかわいくて、そしてこの作品で私が一番気にいているキャラクターは南 冬馬とその兄たちですかねww あの南家はかなりおもしろいです。冬馬の事になれば何でもやる所がかなり笑えますねww あんな兄弟なかなかいませんよ。

この作品で私が一番気に入った所は緩やかな日常を描いた所ですね~ いつも言うようにこの作品の日常はかなり緩やかで最高です。私もこのような日常を堪能したいですね。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

私がこの作品のシリーズを見ていてある事に気がつきました。
2期まできちんと見ている人はもう、お分かりでしょう。
そう。

この作品には「親」っと言う単語や、その存在がまったくないのです。
謎です。 
気になります。
でも、今後出る様子は無いでしょう・・・

オープニング

「経験値速上々↑↑」
流石、真に2期。1期のオープニングとほとんど同じ名前。この曲をググったら、絶対に見分けがつかない!! 最高ですの~ おほほほほ

さてと、このオープニングは曲自体、かなりいいです。1期のオープニングと曲は結構にています。でも画像はあまり似ていません。このオープニングは結構遊び感覚は無かったようで、キャラクター説明を中心としているようです。私、結構そういうオープニング好きです。

もう、3期なのでネタバレもありませんでした。

エンディング

「絶対カラフル宣言」
南家三姉妹の声が最高ですの~ ゆったりとした曲が私の心にも響いていく。 最高です。画像は結構少なめにしていて、私にはもう少し増やしてほしいです。いいですの~

投稿 : 2024/07/06
♥ : 22

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

2期からの復活!! みなみけ第3期♪

内容は1>3≫2の順でよかった。
でも作画が変わってしまったのがやはり残念。1期の作画がとても気に入っていたのに・・・。

南家っていつもfreedomな環境ですね。
いろんな人が飯を食べ、マコトとか内田、吉野はかなりの頻度で出没、冬馬に至ってはいない時の方が少ないような気がしますw
実に楽しそうな家ですね。 こんな家庭が実際にあれば、年がら年中ほのぼのと暮らしていけそうです♪


このみなみけ3期のなかで一番活躍?した人といえばやはり保坂でしょう!!
千秋がターメリックの名称を言っているのを耳にした保坂が、突然カレーの歌の歌い出して、千秋に『カレーの妖精』と呼ばれるくらいの天然っぷりw
ほんと、あのキャラが大好きです♪

それにカレーの歌がかなりツボに入りました。
そして、あの歌は保坂(カレーの妖精)が歌うことに意味があります。
保坂以外(千秋を除く)が歌っても多分あまりおもしろくはなかったでしょう・・・。
カレーの歌はとにかくネタになります。 暗記しておきましょうw そして、スーパーでターメリックが置いてあるところで何気なくカレーの歌を歌ってみましょう。 周りの人にジロジロと見られるでしょうが、きっとそれを聞いた人もそれをネタにしたり、ちょっとだけ覚えてくれるかもしれませんよww
誰か試しにやってみてくださいな♪



1期と比べて、あくまで私的に評価すると、やはり1期の方が作画もストーリーも良かったけれど、カレーの歌によって私の中の3期の評価がぐんと上がりました。いや、ストーリーも悪くなかったですけど。でもやはり1期の方が上かな?
もう一点、この3期(おかえり)は2期(おかわり)からかなり挽回してくれたと思います。それが何よりも良かったかもしれません。
もし、1期を見て、そこから2期を飛ばし3期を見た方は、OVAでも見てください。 それから2期を見るかはどうか良く考えてください。


一つ重大な情報! 『みなみけ』でビックプロジェクトが進行中だそうです。 4期についてだったら良いですね♪

投稿 : 2024/07/06
♥ : 21

81.9 15 中学生で漫画原作なアニメランキング15位
ぼくらの(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1884)
9791人が棚に入れました
政財界の権力者たちは、「子供たちの契約を解く鍵を探す」という建前の元に、ジアースの技術を研究して産業や軍事に利用しようとする。子供の親たちは、子供を救う方向に世論を動かす為に、ジアースの情報公開を目指して協力し合う。しかしその企ても権力者の陰謀によりつぶされ、子供たちはこの地球からも孤立してゆく。

声優・キャラクター
皆川純子、阿澄佳奈、野島健児、三瓶由布子、牧野由依、能登麻美子、浅沼晋太郎、比嘉久美子、宮田幸季、高梁碧、織田圭祐、井口裕香、杉田智和、保志総一朗、阪口大助、東地宏樹、石田彰
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

鬱展開ではあるけど社会風刺でもある

このアニメのOP「アンインストール」を先に知ってからアニメを知りました。
OPめちゃめちゃ好きです!!絶対飛ばせないOPだ…

評判は最悪ですね。
鬱アニメ鬱アニメ。何処行っても鬱アニメってレビューばかり。
もう最高の絶望アニメ。って評価ばっかり。

たまには絶望したいのでこういうアニメは大好物!

このアニメを見てはいけない人
娯楽を求める人 頭からっぽにして見たい人 考えたくない人
暗い話が苦手な人 鬱病の人

このアニメをお勧め出来る人
考察だったり物語から色々と物事を考えてみたい人
絶望したい人 切ない物語が好きな人

遊び半分でこのアニメを見て欲しくない。
物語としっかり向き合いながら考える事の出来る人に見て欲しいです。


アニメを作った人達への思い↓
{netabare}よく出来た物語でもあるとは思うけどちょっと足りない部分はこの最終回での投げっぱなしな所ですね。
綺麗ではあるんですけど、このアニメはオチを付けることが出来なかった。
いや出来てるかもしれないけどなんか違う気がする。
これじゃない感が否めない。
ただ個人的には書きたかった方向性がどういう方向性だとわかったのでそれ程文句は無いですけどね。{/netabare}


各話の感想↓↓※長文注意
{netabare}1話
あれ?ロボット物だったの?

2話
コエムシって某アニメの魔法少女のQBかよw
なんか凄くエヴァっぽい。
大人数で動かすロボットは初めてだなぁ。
ってえ…誰か落下したぞ…
妹に八つ当たりしてる場合か!?は?どうなってんの?
えええええここで終わり!?何これ超気になる…

3話
あれ?死んだのに誰もなんとも思ってない感じ?
なんか凄くよくわかるようなわからないような…
子供の頃はやっぱ死には疎いんだよなぁ…
じいちゃんばあちゃん死んでもなんとも思わなかったっけなぁ。
まぁのちのちジワジワ来るんだけど。
ってわく君の扱いひでぇ…集団隠蔽やべぇ…
すげぇリアルな心理描写だ。
えええ操縦ばらしちゃうのかよ…
葬儀は泣けるなぁ。親の心境考えるともぅヤバイ。
メガネ…おまえ死ぬのか…

4話
受付のねーちゃんの目おかしいぞ!作画どうしたんだ…
まっ割と真面目に猫をエアガンで撃つ程度どうでもいい。
ってか撃つなって心はわかるがおまえは人間と動物のどちらに重きを置いているのかって話になるわけで…
ペット愛好家に良くある心理ですね。
「私は猫が好きだからあなたも猫が好きで当然でしょ?」
「だからあなたも猫の世話をすべきなのよ」的な…
こういうのりは本当に大嫌いだ。世話を押し付けて自己満足に浸るゴミクズだ。

コダマの気持ちはわかる。
こんなでかいの敵が出てきて「家を潰すな」とか考えている場合かよって話だ。
犠牲はつきものです。(現実を見ろ)
って親父…うん。どんまい。
しかしQB的な奴が気になるなぁホント…
戦いの後必ず死ぬだと!?一回戦うたびに一人死ぬのか!?
使い捨てかよ!!ヤバイぞこれ…

5話
自分を守るか地球を守るか…
さて皆さんはどちらを選びますか?
俺は躊躇なく地球を守る。そう言い切れる。
単純にそっちのほうがメリットがある。
お母さん…なんだよその青あざ…病んでるなぁこの家庭。
教師と付き合うチズ…カコ君が可哀想…
まぁこういう純粋そうな奴ほどひどかったりするんだよね…
あぁショックでかい…一番可愛いのに…
「先生とするとね体だけじゃないんだよ心のなかも満たされるの」
うわうわうわ…ゴミクズだった。
死ね死ね団にお出まし頂きたい展開ですね。
こんな歳でこんな事聞いたらトラウマになるわ…
中1だぞ中1(;´Д`)
まぁしかしわからんでもないけどね。
SOS思い出した…
あぁショックでかいよ…死にたくなるよ…
教師をぶっ○すしかねぇな。妄想だけに留めておけよ…

なかなか使える政府だなぁ。今の日本じゃこうはならんな。
コエムシはなんなんだwww
コエムシつええええええええええええ!!!
カコ君\(^o^)/

6話
まぁ独り占めする方向性は自然だな。
ホンダ…あぁショックがでかいでかすぎるよ…
ってか死亡フラグすぎるよ…
カコ君絶望的すぎる…ってえええそういう展開!?
ええええええええええ死んだのかよ…
チズとことんひどい扱いだなぁ。
あぁもう見るのが辛くなってきた…

7話
うわぁ…チズの話かよ…もう掘り下げないでくれよ…
リアルすぎて個人的なトラウマが蘇ってくる…もういやだこのアニメ…
なんだこれ戻ってきたら教師とおねぇちゃんが…って展開になりそうで怖い。
と思ったけどそうじゃなくてよかった。
先生に惚れちゃう女の子多いよなぁ…よし先生になろう!違うかw
まぁ理想の人間演じてる先生に惚れないほうがおかしいのかもしれないなぁ。
どう考えても一般の人間よりは良く見えちゃうもんなぁ。
羨ましい…
ってか先生みたいになりたいよなぁ本当に…
先生がイケメンすぎる…
ってええええええええええええええええええ
あぁぶっ飛んだ。ぶっ飛びすぎた。
うわぁ…
ってかなんか別のアニメになってねぇか?
ネット流出はやばいよなぁ…
ケツゲバーガー事件みたいなのいっぱいあるしツイッターなんてもう今じゃ馬鹿ったーでしかないし…
裏垢でぐぐるとクソみたいな事になってるし…
あぁすげぇリアルすぎてもう色々やばい。
胸がムネムネしてきた…
ぎゃあああああああああああ\(^o^)/
個人的に初めて付き合った彼女がレイプされた経験があったのを受け入れられなかったのがトラウマになっててこういう話はもう辛すぎる…
やっぱりだやっぱりそういう展開だった。おねぇちゃん…
このアニメ辛すぎるって…死にたくなってきた…

8話
まさか…おいやめろ…ニンゲンヤメマスカ?姉貴を殺しに行くきじゃねぇんだろうな…
ってあぁそうか教師の方か…
とことんクズすぎるチズ。ヤバイヤバイヤバすぎる。
おねぇちゃんともども死んでくれてよかったのに。
チズ…(´;ω;`)
急所の位置で吹いてしまったじゃないか!wあぁもう台無しすぎる…
うわぁ…チズの子供っておい…中1だぞ中1!
ぎゃあぁああああああ
もう辞めてくれよチズの扱いがひどすぎる。
あぁ恐ろしいアニメだ…
あぁもうほんとこんな見続けるのが辛くなるアニメは初めてだ。

9話
なんかエヴァのトウジっぽいな。
大地兄ちゃん(´;ω;`)
もうなんかこの先見るのが怖くなってきた…
グロとか鬱とか色んな耐性あるはずなのにどうしたんだ俺…

10話
うわぁうわぁうわぁこれまたひどい設定が来た…
もういやだこのアニメ…
しかし現実にはうじゃうじゃいるんだよなぁ体を売っちゃう子。
むしろ今時そっちの方が正義位の勢いだもんなぁ…
貞操観念が世界一希薄な日本女性怖いぉ。
婚活場では女あまりのこの世の中怖いぉ。
どんだけ壊れちゃってんだこの世界いやもとい現実社会か…
「私にお客さん探して」
ええええええええええええええええええええ
どうしてそうなった…
あぁもういやだいやだこのアニメいやだ…
死んでる死んでるよ俺のライフはもうゼロよ。
やめたげてよ俺死んじゃうよってかもう死んでるよ。
母を知ってるだとおおおおおおおおお!?
ええええええええええええ!?
うわああああああ
あぁ…
体を売る女が母親になると子供もこうなるよなぁやっぱ…
「わたしはまこが一番大事よ」
は?何言ってんだこのBBA。薄っぺらすぎる。
体も安ければ言葉も安いんですね。

最近の記事であったけどEUの女性のIQが下がり続けていて頭の良い女性ほど出産したがらないという記事がありましたが…
バカが馬鹿を生むんですねわかります。
これじゃ悪循環じゃないか…現実って本当に嫌ですね。

11話
余命一年ってこれまた急だな…
心臓移植ねぇ…
俺は絶対何があっても死んだ体をいじられたくないけどなぁ。
葬式だってして欲しくないしさっさと焼き払って欲しいわ。
葬式なんて生きてる人間のエゴだろエゴ。移植だって一緒だ。

あれ?分裂とかまんまエヴァじゃん。
まぁ色々と都合良すぎるなw
頭が吹っ飛んだああああっておいおいなんでもないのか!
「なぁ手術が成功したら…」
って下りなんという死亡フラグw


一回休憩しよう。なんか精神崩壊しそうだ。
絶望しか無いじゃないかこのアニメ…
一旦他のアニメ見て落ち着いてから再開。
救いはあるのだろうか…もうストレスはんぱない…


12話
カナちゃん可愛いなぁ…でも死ぬんだろうなぁ…
あぁなんか平和な回程死ぬんだろうなと切なくなってくる…
スパンキングフェチのお父さんwww
なんなんだろうこのアニメ…
こうやって一人ひとり掘り下げては死んで掘り下げては死んでって繰り返すのだろうか…
最後に何が残るって言うんだよ。なんか全滅ENDしか見えない…
もう死ぬための理由だけ書いてるんじゃないかって気がしてきた。
しかし救いがありそうなフラグを政府が…期待できるのだろうか…
近所のおばちゃんかっけぇーw
「初めての子供はおまえだよ」
この件泣ける…(´;ω;`)いい親父じゃねぇか!
「てめぇらの地球じゃねぇけどな」
え?

13話
え?平行世界かなんかか?仮想世界か?別の未来だと!?
世界線超えたようだな。
敵もこっち側も転送のされかたがまるでガンツだな。
あれ?なんかもしかしてこのアニメの終わり方は…
ループものになりそうな予感…
なんか希望が出てきた。
って敵にも人が乗ってたのかよってこれは予想通りだった。
弱肉強食ですね。
なんで町の人達逃げねぇんだよ…
特攻ェ…
あぁエヴァで言うならエントリープラグだな。
中から出てきた煙はなんだったんだ?
ってえええええええええええええええええええ
何が起きた!地球が吹っ飛んだのか?宇宙が消し飛んだのかよ…
化物語病のせいで星を見て「あれが…」っていっただけであのシーンが思い起こされる。
あれ?慣れちゃったのかな死ぬことに…なんも感じなくなってきた。
ヤバイ気がしてきた。人として大切な何かが欠けてきた…
いやチズ回が重すぎたせいか…わからん。

次はデブの出番か…
セキ君人造人間なのか?もしくは機械が優秀なのかな?
え?何処の誰だよこいつら…
あれ?ED変わった?前のほうが良かったような。

14話
このアニメ安心できる場面が出る程死ぬんだろうなって思って切なくなる。
カナちゃん…この子だけは生きて欲しい…
田中一尉に希望を見出したい。
うわぁなんかカナちゃんがいっぱい出てくる回って事はまさか…
タカミが一ノ瀬ことみにしか聞こえない、と思ったら中の人同じだった。
カンジ君オープンだなぁ。なんか信頼出来る気がする。
あぁカンジ君じゃなくて機械が凄かったんだな。
かあちゃん死亡フラグ…

15話
母さんええええええええええええええ(´;ω;`)
このアニメうつ病の人しか出てこねぇ…
明らかに怪しいおっさんww
おいいいカナちゃん勝手にいれんなっておい!
何このレイプフラグこええやめてくれ…
もう何この緊張感…BGMはギャグなのに…
怖いよマジで怖いよやめてよ。このアニメの平和回は逆に怖くなる不思議。
たもっちゃん良い人で良かった…本当に良かった…
まぁキリエの言い分もわかるな。
うわっうわうわうわ自滅って敵の方かよ…これは騙された…
どうやらたもっちゃんは本当に良い人っぽいようだ。

16話
ジアースレポート…秘密は明かされるのだろうか。
親父帰ってくるのかよ。お母さん良い人だなぁ…
あれ?なんかだんだん希望が湧いてきたよ?でもどっかで落とされる気がする…
あぁ怖い怖い。
情報収集チップなんか怪しい気が…
出たwねぇねぇ今どんな気持ち?AA省略
「契約してないのマチだよね?」
どういう理由でマチは契約迫ってんだ。
おいおいひっぱたきすぎだろ…
ってか戦うとやっぱ死ぬのね。

17話
うーむ政府は隠蔽する気なのか。
アンコママ…マスゴミは本当にゴミだ。カンジかっけぇ。
パパハニトラにかかっちゃった感じなのかなぁ…
アンコオオオオオオオオオオオオオオオオオオ(;_;)
ホント救われないな…

18話
コモは最後だと思ってたが…
議員辞職…もう秘密は明かされないのかな。
命貼ってるまっとうな良い議員だなぁ。
ってうわぁねぇさあああああああああん…
ええええねぇさん死んだらどうすんだよ!
うわぁねぇさんも議員も死んだら詰みじゃねぇかよ…
ああああああもう絶望しか無かった。もうダメだ\(^o^)/
この先生きのこれる気がしない。もうダメだ全滅ENDしか見えない。
落とし穴とか…どうなってやがる。
えっなんぞ?レーザー?そんなのあったのかよ!!
カナはやめてくれえええうわあああ…
カナちゃんを皆で守る流れになるんじゃないかと思ってたのに…
おいおい話ももうすぐ終わるってのにどうやって終わらす気だよこれ…
ホントに全滅ENDやっちゃうのかよ…あぁ…救いは無いのか…
なんだろう今の日本の政治を皮肉ってるようにも見えてきた。
まっとうな議員は排除され売国奴や私利私欲の議員だけが生き残る。
まさにまんま当てはまる。怖い。

19話
たもっちゃん良い人だなぁホント。

あぁやっぱ政治とか裏社会の人間とか出てくるのはこれやっぱ日本の状態を皮肉ってるな。
なんか話の方向性が見えた気がする。
大人の私利私欲で子供が死んでいくんだって事か。
これ今見てるからわかる話だけど当時見てたらわからなかっただろうなぁ。
政権交代して民主党の売国が露呈して初めて興味を持って信じれた話でもあったしなぁ。
そういう方向性で進むのかな…

だとするとこれは最後まで救いは無いのかもしれない。
なんか色々納得がいってきた気がする。
ねぇさんすげぇ人だったんだな…しかも子供までいたなんて。
ねぇさん子どもと別れる時は辛かったろうなぁ…
ねぇさんのねぇさんまでorz
ウシロ…おまえも死ぬのか…死亡フラグびんびんすぎる。

20話
お?カンジの話に戻るのか…
うーむカンジ母はなんか怪しい気がするんだけど良い人なのかなぁ…
え?マトリックス!?攻殻機動隊!?すげぇ技術進歩だな。
未来人だったのかよマチは…いやむしろ科学技術の発展しまくった平行世界の話か。マチのアニキやべぇ…
うわうわうわどんだけ平行世界巡ってきたんだ…
いよいよきたな!ココペリこいつラスボスだろ。
え?ココペリ良い奴だったのか?あれ?まぁこいつに会う前からこのシステムがあるって事はやっぱラスボスじゃないのか。
うーんどういう事なんだろう。
やっぱりシステム的な構造は解明されずじまいで大人のエゴがかかれる話になるのかな…
あぁなるほどだからマチは契約してない一人なのか…
うわぁうわぁ…
ココペリも大変な目にあってたんだな。
優。゚(゚´Д`゚)゚。
あぁやっぱりカンジの母親は裏切ってたか。
目的がハッキリしてきて凄い面白くなってきた。

21話
カンジ思い切った事言うな。
やはり母親は私欲にまみれてる。よく出来たアニメだ。
「守りたいものねぇよそんなもん」
まぁカンジの守りたいものはもういないもんな。
たもっちゃん!死亡フラグが…
大人の欲に振り回され無残に死んでいく子供たちを書いてるんだろうな。
大人のおもちゃでしかない子供ェ…
12人目だな。なんか凄く活力が湧いてきた。
死んでいっても受け継がれるものは沢山あるんだなと。
ジアースプログラム?なんだ何が起きた…
街のエネルギーを吸い取るのか。なんという高性能システム。
支配者たちへの反権力闘争。
「このプログラムはアンインストールできない」
きた!アンインストールキタ――(゚∀゚)――!!
めっちゃ盛り上がってきた!
あぁ…やっぱカナちゃん…
ってかコエムシ引き継ぐとコエムシ自体はどうなるんだ?(素朴な疑問
カナの事心配してるんだな…
どうやら決心がついたようだなウシロ。

22話
このキューベェもどきホントうざったいな。
要所要所に散りばめられた全ての大人がゴミクズじゃない所がまたよく出来てる。
これも希望の一つなんだろう。
あぁそうだ、ジュンの本当の親じゃないんだっけ…おじさんなんだよな…
妹に当たりすぎだろ…腹蹴りとか身ごもってたら死ぬレベル…
お父さん…(T_T)
あぁもうやだ日常回…死亡フラグでしか無い。
切なくなってきてしょうがない。
長谷川…どうみても中国風のスーツなんですけど沖縄県の知事ですか?

23話
あぁもうこの話と後1話しか無いのにやっぱりもう全滅END確定か…
しかしまぁ作品の言いたい事が受け取れた人なら問題無いのかも?
個人的にはハッピーエンドが好きなんだけど…
ココペリうぜえええ。
今のはクリリンの分!うわっまどマギと流れが超似てる…
時期的にまどマギの元ネタはこれだったのか。
マチよくヤッたな!ってなんだ黒い方のも出てくるのかよ…
って次はマチなのか…
ええええええぇえぇぇぇぇ一般大衆もろとも爆撃ですか!!
なんじゃこりゃ。
マチ…おまえ良い奴だったんだな…あぁ…
もう最後の最後まで絶望しか無かった…希望なんて無かったんだ…

24話
最後はカナが救われてぼくらの15人以外は生き残って世界は救われてよかった。しかしこのアニメ地球全滅ENDもありだったかもしれない。{/netabare}

このアニメが好きな方へお勧めしたいアニメ
「今、そこにいる僕」「喰霊 ―零―」「カウボーイビバップ」「無限のリヴァイアス」「エルフィンリート」

原作もアニメの後に読んだのですがどちらも良い終わり方でした。両方好きです。

感想
{netabare}なんだろう個人的にメッセージ的に受け取れたものは人は死ぬけど戦うことも出来るだろうという事。
死ぬ前に戦ってから死んでもいいんじゃないのか?
ただただ死んでもいいけどその前に何か出来るのではないのか?
そんな作者のメッセージ的なものを感じました。
人は死んでも引き継がれるものがあり、無駄ではないと言うこと。
死んでも世界は回り続けるし無くなるかもしれないがそれは無駄ではないという事。

とても深い作品です。
これ程展開的に残酷な物語は未だかつて見たこと無い鬱展開なアニメ、いやドラマ映画でも見たことがない位でしたが、それゆえに伝わるメッセージみたいなものは凄く大きいし色んな見方が出来ると思います。
まぁ間違いなく万人受けはしないでしょう。
しかし道徳的な物語ではあると思います。と言うかもう教育の教材レベル。
この作品を読書感想文で書いてきなさいと子供に教えたい位。
しかし鬱展開が超弩級なので高校生以上じゃないと駄目でしょうね。
いや条件は山ほどあるか…

何年かに一度この作品を見てその時時の感じ方の違いを楽しみたい作品です。

この作品から希望を貰えた人。絶望した人。
どちらのが多いのかな?
恐らく現状が平和、もしくは現状に絶望している人は希望を貰えたのではなかろうか?
絶望した人はきっと現実逃避している人ではなかろうか?
うーんひっくり返してもどっちもありえるか…

アンインストールしたい事なんて山のようにありますよね。
もう本当に何もかもをやり直したいなんて思う人は多いでしょう。
しかしきっとそんな状況でも抗い戦っていけば得られるものがきっとあるはず。
希望を捨ててはいけない。
たとえあなたが死んだってのちの人たちがきっといい社会を作ってくれるはず。
いや寧ろ残らなくてもいいのか…

なんか書いててわけわからなくなってきたorz{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 27
ネタバレ

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

解釈することが、できないことのこわさ

■意図的な「雑な死」の表現

 「死」の表現が雑な話には二種類ある。
 単に「人が死ねば悲しいだろう」と思ってあざとい感動エピソードとセットにされて、どかどかと人が死ぬ話と、そもそも「死の瞬間」というのが雑な形でしか到来しないという無意味さを描こうとする話だ。
 「あざとい死」がただの泣かせの安っぽい方法論であるのに対して、「乱暴でちゅうぶらりんな死」というのは死そのものを描くことが話の目的になる。死の表現の雑さ、という点においては両者は同様なのだけれども、「死」に対して物語上の意味が与えられていれば前者のような表現になるし、物語上の意味が意図的に放棄されていれば後者のような表現になる。
 この表現は、決してわかりやすいものではない。
 正確にいうと「わかること」ができない。
 人が死ぬ瞬間、というのは、だいたい、たいした理由はない、というそれ自体を描こうとしているわけだから。

■ちゅうぶらりんな死

 いろいろな思いをかかえていた人間があっけなく、なんの理由もなく、理不尽に、ランダムに死んでしまう。そういうかたちで、多くの場合、死は突然にやってくる。「世界をすくうための崇高な犠牲として死を自覚的に選択できる」などというようなことはまず、ない。「ループする世界のはてから脱出するために死を選択する」とか、そういうことも、およそ幸福で稀な事態であると言ってよいだろう。

 鬼頭 莫宏という漫画家は、そういう、理不尽で偶発的な事件が、突如として悲劇としてあらわれてくるような。そういう事態を繰り返し、繰り返し描いている。そこには、巨大な情熱も、巨大な失望も、抱く間が無い。間抜けな形で到来する。


 鬼頭作品は、そもそもそういうタイプの世界の乱暴さを描く話だった。そういう世界の乱暴さばかりを描いてきた作家の仕事としては、『ぼくらの』はやや丁寧に属する部類の仕事だ。設定がこっていて、「死」を迎えるまでの時間が、ほんの短い時間ではあるけれども、ゆるされている。
 だけれども、やはり、その時間は「ほんの少し」だ。しかも、人生で何かをなしとげた人間の時間ではなくて、まだ何もなしとげていない少年少女たちの時間だ。
 死の前の少しの時間の暮らし方は、やはりどう転んでもぶざまだ。ぶざまで、感情移入をするまでには、時間が足らない。時間が足らない、その時間の足らなさ、こそが不気味な表現になっている。
 彼ら/彼女らのなかにある十分な物語を知る時間もあたえられず、ちゅうぶらりんなまま、人がぼろぼろと死んでいく、そういう乱暴な風景こそが、『ぼくらの』の醸し出す物語の怖さだろう。

 エンターテインメントとしてみてみれば、なるほど、描写は不十分ともいえるかもしれない。映画でいえば、絶対にアカデミー賞はとれないだろう。エンターテインメントとしては、ぎりぎりのバランスで成り立っている。わかりやすくないから。
 だけれども、わかりにくいもの、ばかりが世界にはたくさんごろがっていて、そのわかりにくさの、違和感のようなものを、ごろっと露呈させてみせる、その違和感があらわれる瞬間。そこに何かを感じ取ることが可能かどうか、ということが、鬼頭の書く物語を良いと思うか、悪いと思うかということの評価へと直結するだろう。ある人は、その違和感にたじろぎ、ある人は単に雑なものだと感じるかもしれない。


■セカイの生き死に自体がちゅうぶらりん

 ただ、こうした死の乱暴さそのものは、は実は決して知られていなかったものではない。世界の名作文学でも映画でもいい。あるいは、高名な哲学者の議論でもいい。戦争にいったことがない我々でも、そういう乱暴な死が世界中によこたえていることは知っていた。

{netabare} 『ぼくらの』の特殊性は「個人の死」が乱暴で、いいかげんで、ちゅうぶらりんに訪れるというだけでなく、「セカイの死」自体も、いいかげんで、乱暴で、ちゅうぶらりんな形でしか訪れない、ということだろう。
 この話は、「凡庸なぼくたち」が、セカイを救う物語であると同時に、セカイを滅ぼす話でもある。セカイを滅ぼす理由も、救う理由も、これといって明確な理由はない。サイコロを転がして決めているのといっしょだ。ただ、その過程に、たたかいを挟むから、じゃっかん本人たちの努力が可能なだけで、たたかいをする巨大ロボットが強いかどうか、ということはサイコロを転がすのと何もかわりはない。

 「セカイの成立」自体が乱暴で適当だという想像力は、「生命」自体が乱暴で、適当だという想像力の、さらに先にある、おそろしさをもっている。

■セカイ系作品としての異質性

 いわゆる「セカイ系」作品は、少年少女の憂鬱や、情熱の程度によって世界が救われたり滅びたりする。ハルヒしかり、エヴァしかり、エウレカしかり。
 「ぼくらの」もセカイ系の一種だと考えることはできる。滅びるべき世界/救われるべき世界は、「頑張らなければ世界がほろびる」。だが、そうは言っても、異世界の少年/少女たちもまったく同じ状況におかれているという点で、ロシアンルーレットの弾をこめるような意味においてしか、少年少女の憂鬱や情熱には意味がない。

 「セカイ系」においては、世界の救済や滅亡と、少年少女の情熱が、ダイレクトにつながる、ということが少年少女の「わたしには価値がある」という承認欲求を満たすものとして機能していた。
 しかしながら、『ぼくらの』はそういった構造を完全に逆転している。「わたし」ががんばろうが、がんばるまいが、どこかでセカイは滅び、どこかでセカイは残る。わたしの努力は「このセカイ」に対してこそ、一定の有効性はもつが、努力や情熱はごくむなしいものとしてしか、与えられない。少年少女は、みなロシアンルーレットの弾丸、としてしか役割を与えられていない。

 セカイ系の設定をかりながら、<「わたし」の承認欲求を否定するセカイ系>というごく、無残でみじめな世界を示すことを、あえて提示してみせる。
 鬼頭的な、世界の乱暴さをつきつけるという仕業、セカイ系という少年少女の逃げ場を否定することで、どうしようもなく、成立している。
 おまえらに、逃げ場なんてねぇんだぞ、と。
{/netabare}

■作品比較:『イキガミ』『バトルロワイヤル』

 なお、本作とある程度ちかい設定をもった作品としては、『イキガミ』『バトルロワイヤル』などがあるだろうが、いずれも世界の乱暴さを描くという点においては、『ぼくらの』の足元にも及んでいない。

 たとえば、『イキガミ』は、死にいたるまでの、当人たちの「物語」があまりにもきっちりと完結しすぎており、世界はあまりにも残酷ではなさすぎる。死にはきっちりとした意味があたえられ、物語世界はあまりにも簡単に解釈をゆるしてしまう、安易な「いい話」以上のものにはなりえていない。(そもそも心理描写の水準のだめさや、人間観のバラエティがステレオタイプに満ち満ちていて、論外なあたまのわるさ……ということはあるが、それをさておいても、そうだ。)

 また、『ぼくらの』がもし、失敗しているとすれば、やはりエンターテイメントとして作品をみる、という作法以外に作品を見る方法を知らない読者や視聴者層を大量に相手にするマーケットで作品をリリースしているということだろう。そういう視聴者層には、この表現は単に物足りない表現としてしか届かないケースが多い。つまり、『ぼくらの』は失敗している。作品の内容において、ではなく、売り出し方において失敗している。
 その意味では、エンターテイメントとして暴力表現を前面に押し出した『バトルロワイヤル』のほうが、大勢の人への伝わりやすさという点では、『ぼくらの』よりも世間的なインパクトは獲得できている
 しかし、『ぼくらの』の描く死はどうしようもなく中途半端であるゆえに、『バトルロワイヤル』などよりもはるかに残酷な風景を描いている。我々は、恍惚のうちに死ぬことができない。


■漫画版と比較して

 漫画のほうは、まだ全部はよみおわっていないのだけれども、おおむねアニメ版のほうが、見やすかった印象がある。一話完結である程度、はなしの起伏をつけているので。アニメの方がエンタテインメントとしては優れているだろう。
 エンターテインメントとしてではない、評価としては漫画のほうがすぐれているという人も多いかもしれない。
 わたしは、アニメのほうがやや気に入った。単純に映像もきれいだったのいうのもある。

■関連推奨作品:『パルプ・フィクション』『いのちの食べかた』

 なお、アニメでも漫画でもないが、本作が好きな人にすすめたい作品としては、
 まず映画ではもはや、古典ともいえる地位を獲得しているタランティーノの『パルプ・フィクション』は高い確率でハマるだろう。人が乱暴にしんでいく作品としては、まず多くの人が挙げるものだろうと思う。
 また、私個人のおすすめとしては、ドキュメンタリー映画『いのちの食べかた』をぜひおすすめしたい。『ぼくらの』に続けて、このドキュメンタリーをみたひとは、確実にゾッとする体験をあじわえるのではないか、と思う。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 32
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

表の顔は「SFの名作」→本質は「運命に翻弄される少年少女たちの群像劇」/2023/6/28原作読了分追記

【レビューNo.61】(初回登録:2023/5/27)
コミック原作の2007年作品。全24話

(ストーリー)
自然学校に参加した15人の少年少女たちは、海岸にある洞窟で「ココペリ」と
いう謎の男と出会う。そして彼にゲームに誘われる。ゲームというのは、少年
少女たちがロボットを操縦して地球を襲う巨大な敵を倒していき、地球を守る
というもの。
兄のウシロからゲームへの参加を止められたカナ以外の14人は、ゲームに参加
を決めココペリと「契約」を結ぶ。契約すると敵と自分たちの巨大ロボットが
出現し、少年少女たちはロボットのコックピットに転送される。
そう、これはただのゲームではなかったのだ。しかもそれは序章に過ぎず戦闘
を重ねるにつれ、少年少女たちはゲームの真の意味を目の当たりにすることに
なる。

(世界観)
ネタバレになるが、ちょっとこの辺の情報がないと説明しにくいので
{netabare}・舞台は2030~40年の日本。この世界には平行世界の地球が存在し、敵ロボッ
 トの正体は同じようゲームに参加させられた平行世界の住人が操縦している
 もの。戦闘はその時によりホームorアウェイが戦場となる。
・このロボット同士の戦いは並行世界同士の存続を懸けた戦いであり、敗北は
 その世界の地球を含む宇宙の消滅させることを意味する。
 (戦いの目的は、「宇宙の未来の可能性の淘汰」「ただの自然現象」?!)
・勝利条件は相手ロボットの急所を破壊すること
 → 実はロボットのコックピットで、つまり相手のパイロットを殺すこと。
・ロボットの操縦には契約者のうち1人が選ばれる。選ばれるパイロットには
 事前に啓示がある。
 (戦闘終了後に次のパイロットが決まり、次の戦闘まで時間的猶予はある)
 そしてこのロボットのエネルギー源は「パイロットの生命力」。つまり戦闘
 で勝利しても、パイロットは確実に死亡する。それを拒否し逃げ出しても、
 48時間以内に勝利しないと、やはりその世界の地球を含む宇宙の消滅させら
 れてしまう。つまり
 ・勝利を収めパイロット1人が犠牲になるか
 ・敗北または決着つかずで全人類が滅びるか
 の2択しかない
・ココペリは別の世界からきた最後の生き残り。次の世界にこのゲーム引き継
 ぎにやってきた。
 こうやって舞台となる地球を変えて、このゲームは続いていく。
・また作中にはサポート役のコエムシなるマスコットっぽい生物が登場する。
 (まどマギのキュゥべえ的な?){/netabare} 
こうやって設定を見るとホント救いようのない作品で、「鬱アニメ」として名
高い所以ですね。

(評 価)
・本質は「運命に翻弄される少年少女たちの群像劇」
 ・一見すると「ロボット大戦メインのSFモノ」のように思いますが、本質は
  パイロットに選ばれた少年少女たちの人間模様を描いた群像劇にあります。
  {netabare}上述の通りパイロットに選ばれた時点でその者は「死亡確定」です。
  そして作中の少年少女たちはカナ(小4)を除き、全員まだ中学1年生です。
  そんな突然我が身に降りかかる理不尽な運命に対し、何を思い悩み、どう
  決断して戦闘に立ち向かうのか?
  → 全24話構成なので(未契約のカナを除く)14人について、余すことな
    く各々の人間ドラマを掘り下げていきます。
 ・この事態をやがて世間も知ることとなり、今度は大人たちのドラマも動き
  出します。
  わが子を守るために奔走する親たちの一方で、オーバーテクノロジーの独
  占を企てる権力者の陰謀等、人間の醜悪な面についても描写されています。
 ・また作中では、コエムシ・ココペリといった前地球での回想も入ります。{/netabare}

・巨大ロボットのリアリティのある戦闘描写
 ・この巨大ロボットは昆虫のような黒いボディで全長は500mもあります。
  そしてこの世界のロボットは「ジアース(Zearth)」と名付けられました。
 ・レーザーを発射できるがロボットには効果がない模様で、ほぼガチの肉
  弾戦になります。
  敵はノコギリ状の刃物や触手っぽい武器を有しているロボットもいるが、
  ジアースは殴って、蹴って、相手を押し倒し、力づくで装甲をはぎ取り
  急所を抉り出すというかなり無骨な戦闘スタイルです。
 ・ロボットは3DCGのリアルな映像で描かれ、結構動きが緩慢な点が特徴的
  です。監督曰く
  「全長500mもの巨大物体が俊敏に動けるわけがない(ガンダムで20m)」
  というこだわりからのようで、確かに説得力はありますね(笑)。
  パイロットが操縦に不慣れな点や上述戦闘スタイルと合わせ、リアリティ
  のある戦闘シーンに仕上がっていると思います。

・場外乱闘が凄かったらしい
 私はリアルタイムで観ていなかったので、このレビューのためにいろいろ
 調べていると、
 「監督 VS 原作者他の場外乱闘」
 がかなり凄かったようですね。
 ・アニメ企画時は連載中ということもあり、監督が原作者から続きを聞いた
  うえで自由につくったとのことですが、何かと行き違いがあったようです。
  ・原作は残酷さや性的な描写がもっと過激な「鬱要素」の強い作品だった
   ようですが、監督の好みではなかった。
   {netabare}特に原作は生存者0らしいが、紛糾の末アニメではカナだけが生存。{/netabare}
  ・上述の戦闘シーンも、原作者は「戦闘の緊迫感を欠き不満である」と漏
   らしている。
  ・で、監督がブログで
   「自分は原作が嫌いだから原作に悪意をった改変を加えている」
   と発言。また
   「原作の魅力はアニメで再現されないから、原作ファンは観ないように」
   と追い打ちw
   → 当然原作ファンは激怒 → 炎上し監督が謝罪する事態に!
     (でも改変はやめないw)
 ・そんな感じでパイロットの順番の違いから始まり、アニメ後半はほぼオリ
  ジナルストーリーとなっている模様です。
  (その他親の職業等いろいろと改変があるらしい)

上述の通りいろいろあったようですが、原作未読の私としてはアニメ版でもか
なり良くできた作品かなと思います。
この年だと以前レビューした「クレイモア」を始め、「天元突破グレンラガン」
「電脳コイル」他見応えのある2クールアニメが結構制作されていたようですね。

OPは石川智晶の「アンインストール」と、アニソンではかなり有名な曲じゃ
ないですかね。
(石川智晶はEDも担当)

(追 記)
この原作も、なんとうちの図書館にあったんだなぁ~これがw
予約も取れたので、来週位から原作も追いかけようかと。

(2023/6/28追記)
原作読了。(全11巻)
たしかに途中まではアニメより「鬱要素」の強い作品ではありますね。
面白いところだと、「ジアース(Zearth)」に搭乗する彼らは、この地球を守る英
雄的存在のはずですが(ホームでの戦闘の場合)この戦闘に巻き込まれて亡くな
った方もいるわけです。
その遺族からすれば、彼らは憎むべき存在であり、彼らの実家に放火するなど過
激な行動に出る遺族も出てきます。
なかなか深い視点ではあります。
あと意外だったのは、終盤になると「鬱要素」は和らぎ、
{netabare}・残ったモノが死んでいったパイロットの遺族を訪ねて回る
・まさかの告白イベント
・コエムシが年長者らしく、献身的にフォローを始める{/netabare}
等結構ハートフルな展開が描かれています。
この辺りはアニメ化以降に描かれたものになりますが、原作者も思うところがあっ
たのかも。

個人的には、(場外乱闘もありましたが)アニメにも原作にもそれぞれの良さがあ
り、どちらも評価できる作品だったなと思います。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 13

79.4 16 中学生で漫画原作なアニメランキング16位
ゆるゆり♪♪(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1638)
8561人が棚に入れました
七森中の「娯楽部」に所属する女子中学生4人と、それを取り巻く生徒会の女の子たち。彼女たちの時に笑いあり、時に百合ありのまったりとした日常生活を描く。個性的な登場人物たちの中にあって存在感の薄さを理由にいじられる主人公を据え、軽い同性愛にも見えてしまう女子校の気風の中のちょっとした笑いや、片想いが連鎖する人間関係、たまに起こる本気度の高い同性愛感情によるハプニングなどが、緩やかな空気感の中で扱われている。

声優・キャラクター
三上枝織、大坪由佳、津田美波、大久保瑠美、藤田咲、豊崎愛生、加藤英美里、三森すずこ、竹達彩奈、斎藤千和、日高里菜

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ゆるゆり さん☆ハイ!放送開始記念 第12話「さらば主人公、また会う日まで」視聴。

もう一回笑われればいいと思うよ。

旧・茶道部の部室を不法占拠して勝手に「ごらく部」の活動(といっても特に明確な活動内容はなし)を続ける4人組。
それに目をつけ、ちょっかい(?)を出し続ける「生徒会」。
愛が溢れまくりで明日から元気に生きていけること請け合いのまったりストーリー。

第1話「帰って来た主人公」
アッカリ~ン♪
たくさんの熱い声援にこたえて……あかりたち、帰ってきました~!
わ~い、会いたかったよ、みんな~。
思えば、前にアニメ化した時はいろいろあったよね。
ふふふ、あかりってば1話から存在感がなくなったり、ちなつちゃんにキ、キキ……キ……されたり、タイトルコールしか出番がなかったり、ドラム缶で山道を転がった……り……して……。
…………………………。
こ、今度はきっと大丈夫!
だって1話からちゃんと主人公してるもん! ね? ねっ!?

第2話「ゆるゆりなる日々なるなり」
聞いてくれ、みんな!
なんと『ゆるゆり♪♪』は、2話にして早くも世界中で話題独占の大人気らしいぞ!
いや、ホントか知らんけど。
でも、こういうのは先に言ったもん勝ちだって偉い人が言ってた!
そんなわけで2話あらすじ担当、歳納京子だよ~ん!
けど、あらすじってのもタイミングが大切だよな。
放送前に詳しく言い過ぎるとネタバレになるし、放送後だと何を今さらって感じだし……そこんとこどうなの、担当者?
とか言ってる間にもうあらすじ終わりじゃん。
う~む、こうなったら……ちゃんとしたあらすじは3話からってことでひとつ!

第3話「チョコと涙と女と女と磯辺揚げ」
こっち見るな、3話あらすじ担当。
えー、船見結衣です。
なんかアニメ2期が始まっても、私のポジションって全然変化ないなあ。
まあ、そんなことより、3話はチョコレートや磯部揚げの話みたいだね。
………………………………どんな話だ?
もしかして、チョコレートを磯部揚げにするとか?
いや、さすがにそれはない……とは言い切れないか。
なんせ私の身近には、ラムレーズンアイスを餃子の具にしようとした奴もいたし……。
ええと……ごめん、とりあえず自分で見てもらった方が確実かな……。

第4話「ひっちゅ」
吉川ちなつ、2期こそ結衣先輩のハートをゲットしちゃいます!
いや~ん、もう結衣先輩好き好きすぎてどうしよう~。
さて、バレンタインっていう一大イベントも終わって、私たちはいつも通りふんわりゆるゆるな毎日。
だけど、生徒会の杉浦先輩は花粉症でなんだかとっても大変みたい。
ふふっ、普段はキリッとしてるぶん、くしゃみばっかりする姿はちょっと可愛いです。
そういう所を見せられちゃうと……なんだか、キュンとしちゃうかも? ――な~んてね。
うふふ、私が浮気なんかするわけないじゃないですか。
そう、2期になっても私の本命は結衣先輩ただひとり!
L・O・V・E! 結衣せんぱ~~~~~い!

第5話「日本の夏 ゆるめの夏」
いつの間にやらもう夏休みなのね。
それにしても、歳納京子は何をやってるのかしら?
船見さんや赤座さんや吉川さんに迷惑ばかりかけて……もう、いくら夏休みだからって少したるみすぎよ。
しょうがないわね、ここは私がビシッと言ってあげなくっちゃ!
た、たまたま、そう本当にたまたま、歳納京子たちと一緒にプールに行く約束もあるわけだし!
……えっ? べ、べつに顔とかにやけてなんかないんだからね!
言い遅れましたけど、生徒会副会長の杉浦綾乃です。
皆さんも夏休みだからって、気の抜けた生活は駄目ですからね。
夏休みのない人は……と、とにかく頑張って!

第6話「【速報】ゆるゆり完売」
ふう……どうやらまた、今年も熱い夏がやってきたみたいやね。
思えば、一年前のうちはまだまだ未熟やった……。
まさか、うちの妄想力のさらに上をいく妄想力の持ち主があんなにも……しかも、日本全国から集まってくるなんて思いもせえへんかったわ。
せやけど、うちも一年前のうちとは違う。
綾乃ちゃんと歳納さんで鍛え上げたこの妄想力があれば、何があろうとも決して折れることはあらへん!
それでは、一路東京へ!池田千歳、いっくで~!
あっ、歳納さんのスペースにも顔出すんでよろしくな~。

第7話「姉妹事情あれこれそれどれ」
生徒会次期副会長、大室櫻子とは私のことだー!
……ん? なんか一年前もそんなこと言ってたような……。
よし! 細かいことは気にしないぞ!
それより聞いてよ~。
うちのねーちゃんと妹が私に厳しくてさ。
これはきっと、私のほとばしるびぼうとちせいにしっとしてるに違いないね!
しかし、どこの家も姉とか妹ってこんななの?
あっ、でも向日葵んとこの楓はすごくできた妹だっけ。
姉とは違って! うん、姉とは違って!
楓、私の妹になんない?
向日葵が冷蔵庫の上から三段目の奥の豆腐の陰に隠してるプリンあげるから。

第8話「ちなつ無双」
ちょっと、なんで櫻子が我が家の冷蔵庫の中身を把握していますの!?
まったくもう、昔から全然変わっていないのですから……。
コホン……お見苦しいところをお見せしてしまいましたわね。
私が真の生徒会次期副会長、古谷向日葵ですわ。
それにしても、何やら街が賑わっていると思いましたら、もうクリスマスなんですのね。
我々生徒会は今年も歳納先輩のお誘いで、ごらく部の方々と一緒にクリスマスを過ごすことになりました。
カラオケボックスでクリスマスパーティとのことですが……私、歌は少しばかり自信がありませんの。
はあ……。
あっ、私はもう選曲を済ませたので、どうぞ皆さんも遠慮なく。

第9話「何かありそうで何もなさそうな日」
『生徒会長の松本りせ、あらすじやります。
今回は、一人で頑張る。
大丈夫、会長だから。
むん。
ええと、9話も楽しそう、みんな。
楽しいのはいいね、好き。
うん、楽しいのが一番。
ふう……いっぱい喋って疲労困憊。
じゃあ、西垣先生と爆発してくるね。』

第10話「修学旅行R」
久しぶりだな諸君。
理科教師の西垣奈々だ。
しかし、どうしたものか……。
実は前回募集してからというもの、誰一人として爆友が増えないんだ。
そもそも、私にとって爆発とは何か?
そう、爆発は様々な実験の結果にすぎず、私の目的はあくまでも実験のはずだった。
だが、いつしか爆発は私の中で大きくなっていた。
はたして、爆発のための実験なのか、実験のための爆発なのか……難しいな。っと、すまない、あらすじを忘れていた。
確か、また修学旅行に行く2年生と、留守番組の1年生の話のはずだ……ん?そうか、わかったぞ。
修学旅行も爆発と一緒で、つまり何度やってもいいということか!
よし、これで今後も安心して爆発ができドッカアァァァァァァァァァァン!

第11話「時をかけるあかり」
あらすじでははじめまして、あかりのお姉ちゃんをやってる赤座あかねです。
アニメも2期になってせっかく登場できたっていうのに、あと2回で終わるなんてちょっと残念。
でも、あかりの登場シーンは全部まとめて編集してあるし、ブルーレイもDVDも全巻予約済みだから安心ね。
サブタイトルでもうわかっちゃうと思うから言うけど、今回、なんとあかりは過去の世界に行ってしまうの。
もう、過去に行くなんてあかりってば本当におっちょこちょいさんなんだから。
けどまあ、そういうところが可愛いのよね。
お姉ちゃんが応援してるから頑張るのよ、あかり。
いつ、どこでも、あかりのこと見守っているからね。
うふふ。

第12話「さらば主人公、また会う日まで」
アッカリ~ン♪
気づいたら『ゆるゆり♪♪』もこれで最終回か……なんだかあっという間だったね。
2期も1期に負けないぐらい色々なことがあったなあ。
その中であかりも、主人公としてひとまわり成長できたような気がするよ!
最終回、ごらく部は生徒会のみんなと一緒に演劇をやるんだよ。
あかり、今まで木の役しかやったことないから、台詞のある役とかうまくできるかなあ……。
ううん、みんな一緒ならきっと大丈夫!
だからあかりたちの活躍、最後までちゃんと見ててね。
涙、涙の、大感動のクライマックスが待ってるよ!……って、京子ちゃん? 『あ~あ、フラグ立てちゃった……』ってどういう意味?
それに結衣ちゃんやちなつちゃんまで、なんでそんな悲しい目であかりを見るの?ねえ? ねえっ!?

9月17日『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+ +2』放送 アニメ第3期の放送情報もお届け
10月から放送開始となる待望の第3期『ゆるゆり さん☆ハイ!』。この放送に先駆けて、特別編「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+ +2」が、9月17日深夜2時35分からテレビ東京にて放送となります!

◆「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+ +2」
夏休みの宿題をしていた向日葵と櫻子。突然櫻子が「先輩たちに日頃の感謝を伝えたい!」と話し始めた。驚く向日葵であったが、櫻子は先輩たちを家によんでもてなす話をはじめる。櫻子はいったいどんなおもてなしをするのか・・・?

TVアニメ本編のその後を描いた限定4コマ「ゆるゆり はっぴーごーらっきー」が公開決定!
第1弾は「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+ +1」のその後を描きます!

TVアニメ本編のその後を描いた限定4コマ映像「ゆるゆり はっぴーごーらっきー」の第2弾が公開!
こちらの映像はなもり先生の描き下ろしです!
今回は「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+ +2」のその後を描きます!

\アッカリーン/ ゆるゆり、特別編「なちゅやちゅみ!+」の第2弾は9月17日に放送! 10月からはTVアニメ第3期
「ゆるゆり」より、特別編「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+」第2弾の放送日時が発表された。

「ゆるゆり」は、コミック百合姫にて連載中の百合マンガを原作としたアニメ作品。七森中の「ごらく部」に所属する女子中学生4人と生徒会一同を中心にした学園ラブコメで、ゆるーい日常や存在感の薄い主人公のギャグ描写で人気を博している。これまで、TVアニメ第1期「ゆるゆり」、TVアニメ第2期「ゆるゆり♪♪」、OVA「ゆるゆり なちゅやちゅみ!」の3作が制作され、2015年10月にはTVアニメ第3期「ゆるゆり さん☆ハイ!」がスタートする。

7月より、新作となる特別編「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+(ぷらす)」を追加してOVAの地上波初放送を行っているが、新作第2弾「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+(ぷらす)+2」の放送日が決定。9月17日深夜2時35分からテレビ東京で放送される。

<ストーリー>
キャンプから帰ってきたあかり・京子・結衣・ちなつのごらく部4人。夏休みはまだまだ終わらない!ある日、みんなを公園に呼び出した京子が取り出したものは・・・。

『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+』主題歌CDよりジャケ写到着!
8月19日(水)、『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+』主題歌OP「ゆりしゅらしゅしゅしゅ」/ED「おひるねゆにばーす」がリリース! ジャケット写真が到着しました!

◆「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+ +1」放送情報
★「コミック百合姫」にて好評連載中の「ゆるゆり」。2011年にTVアニメ「ゆるゆり」(第1期)が放送され、続けて2012年にTVアニメ「ゆるゆり♪♪」(第2期)が放送、そして2014年にOVA「ゆるゆり なちゅやちゅみ!」が劇場上映され、人気を博した「ゆるゆり」シリーズ。ついに2015年秋にTVシリーズ第3期「ゆるゆり さん☆ハイ!」放送決定!さらにそれに先駆け「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+」が8月・9月に放送決定!

夏には『なちゅやちゅみ!』続編も! アニメ『ゆるゆり』第三期が2015年10月スタート決定
2008年に発表され、現在も『コミック百合姫』(一迅社)で連載中、テレビアニメも2011年と翌2012年に放送されたなもりさん原作『ゆるゆり』。OVA『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』がテレビ東京で2015年7月25日の3:35~4:45にオンエアされるほか、続編に当たる完全新作『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+』が8月、9月に1回ずつスペシャル放送。さらには、第三期となる『ゆるゆり さん☆ハイ!』が10月よりスタートすることが決定となりました。

2015年6月6日に日比谷公園大音楽堂で開催され、“七森中☆ごらく部”の三上枝織さん、大坪由佳さん、津田美波さん、大久保瑠美さんが出演した『七森中♪やがいふぇす』で発表された今回の3大告知。

『なちゅやちゅみ!+』は、新作OP「ゆりしゅらしゅしゅしゅ」とED「おひるねゆにばーす」収録のCDが2015年8月19日にリリース。初回限定盤(税込1650円)はOPのミュージックビデオDVD付き。通常盤は1350円(税込)。

また、トーク&ミニライブが2015年10月11日に開催されることも発表に。場所はまだ「都内某所」としか明らかにされていませんが、“その1”から"その3”まで3部構成で、アニメイト全店、ゲーマーズ全店、とらのあな全店舗、HMV、きゃにめ.jpで、OP&EDテーマCD初回限定盤を購入した人を対象にイベント応募抽選券が1枚ついてくるとのこと。

あらすじ(なちゅやちゅみ!+)
ちょっとだけ何かが変わったような、それでいて変わらない毎日。のつづき・・・
みんな、ゆるゆりの主人公・赤座あかりだよ!
今年の夏休みにみんなでキャンプに行ったんだ!みんなでお料理したり、肝試しにいったり・・・すごく楽しかったんだ!
でもまだまだ夏休みは終わらない!みんなで遊んでもっとたのしい思い出作るんだ!

待望の第三期となる『ゆるゆり さん☆ハイ!』は2015年秋アニメとしての放送。まだ詳細は明らかにはなっていませんが、ファンにとっては7月からずっと『ゆるゆり』三昧となることは間違いなさそうです。

あらすじ(さん☆ハイ!)
変わらない毎日がまだまだ続くんだ!
赤座あかり・歳納京子・船見結衣・吉川ちなつの4人が行っている部活動「ごらく部」。それに目をつけ、ちょっかい(?)を出し続ける「生徒会」。 愛が溢れまくりで明日から元気に生きていけること請け合いのまったりストーリーが、テレビに帰ってくる!

【動画工房】大注目のアニメ制作会社、その人気の秘密とは?
昨今では、季節毎に物凄い数の新作アニメが放映されています。その際に作品をチェックする取っ掛かり的なポイントがアニメファンには色々あります。

原作漫画や小説のファンであるとか、好きな監督の新作であるとか、大ファンの声優さんが出演しているとか、そういう作品に着目するきっかけになる各要素。そうした中で、ファンにとって特に重要なポイントになっているのが、アニメ作品を作る<製作会社>です。

『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』といったメジャー作を世に送り出した京都アニメーションや、斬新な映像表現を武器に『ひだまりスケッチ』シリーズや『魔法少女まどか☆マギカ』をクリエイトしたシャフト、硬派な雰囲気とスピード感のあるアクションシーンに定評のあるBONESなどなど、アニメファンから熱狂的な支持を受けている人気会社が沢山あり、一種のブランドとなっています。

この会社が作っているから観てみる。この会社ならば作画も出来も期待ができる。アニメファンにとっては、製作会社ってとっても大事なものなのです。

そうした中でも、近年大きな注目を集めている人気急上昇中のアニメ制作会社が、「動画工房」です。

その美しいアニメーションでアニメファンを楽しませてくれる優れた作品をリリースし続けている動画工房。その魅力を探っていきたいと思います!

■動画工房の名前を広く知らしめた『ゆるゆり』シリーズ
元々は、大手アニメーション会社の下請け業を中心にアニメ製作を行っていた動画工房。注目度が急激にアップした近年になって、その名前を知った方も多いかと思いますが(恥ずかしながら、私もそのひとりです……)、実は長い歴史を持つ会社さんなんです。

そんな動画工房は、2000年代に入って本格的にTVアニメーションの自社製作をスタート。当初は、PCの美少女ゲームを原作としたアニメを中心に製作を行っていました。そんな動画工房の名前が広く知れ渡るきっかけとなったのが『ゆるゆり』シリーズです。

『コミック百合姫』誌上で連載されている、なもり先生の漫画作品をアニメ化した『ゆるゆり』は、そのタイトル通り女子中学生のゆるい学生生活を綴ったコメディ作品。そんな原作を、動画工房は凄まじい映像表現でアニメにしました。

何がどう凄まじいかというと、とにかくキャラクターが動きまくる!  それも、その動きというのが非常に密度が濃いのです。そして、物凄く絵が綺麗!! 

滑らかに、美しく動くキャラクターたちが時にダイナミックに、時に繊細に動きまわるアニメーションは、原作の可愛らしさや、かしましい雰囲気を見事に表現すると共に、その高いクオリティはファンを一気に魅了することとなりました。

更に凄いのが、この『ゆるゆり』、2011年にテレビ放映されたファーストシーズンが上記のような好評を得たために、翌年放映された第2期の『ゆるゆり♪♪』では、更にその動きがパワーアップ。

興味がある方は、是非とも1期と2期のオープニングを観比べてみてください。1期の時点でも十分綺麗でよく動いているのですが、これが2期になると更にカメラが激しく動くは、キャラクターは踊るはで、何だかもうトンデモないことになっています。ポップなエフェクトの数々も含めて、アニメーションのおもしろさがギュッと詰まった映像となっています。

【アニメキャラの魅力】始まりと終わりを司る主人公!随一の不憫キャラ「赤座あかり」の魅力とは?
女の子同士の恋愛マンガを専門とした雑誌『百合姫』。その連載作品の中からまさかの初テレビアニメ化をされたのが、女子中学生たちのゆるーい日常を描いた『ゆるゆり』です。あまりガチに寄らず、いわゆる日常系アニメに連なる作風は、百合好き以外の視聴者も入りやすいこともあり、人気作となりました。
「赤座あかり」は中学1年生の女の子。ゆるいとはいえ百合アニメの主人公(?)なのに特定のカップリング対象がいないという不憫な子です。

■主人公(?)
『ゆるゆり』は、あかりの中学校への初登校の日から始まります。幼馴染で1年年上の京子と結衣に迎えに来てもらいながら、制服ではなく私服を着てランドセルをしょってきてしまうというドジっ娘ぶりを炸裂させ、その出だしはまさに主人公としての風格をかもしだしていました。

しかし、それが揺るぎだすのが教室での自己紹介。「次は濃いめのネタで」という京子のリクエストをなぜか思い出し、「みんなのハートにどっきゅーん。はじめまして、赤座あかりだぴょん!」とやらかして、教室を凍りつかせた時にあかりの運命は決まってしまったのかもしれません。

京子が作った「ごらく部」に、押しが強いちなつが参加するようになると、なぜかその存在が希薄になって、第1話にして「いたんだ」とまで言われる始末。主人公らしさが薄れる中、アニメの各話予告ではそれぞれのキャラクターが「主人公」を名乗るという主人公乱立状態となりました。

■アッカリ~ン
あかりの影の薄さに気付いた京子。あかりのためにみんなで新しい特徴を考えてあげました。結衣が考えたのが「効果音が全部アッカリ~ン」。京子が考えたのが「おっぱいミサイル」。ちなつが考えたのが「とうめいにんげん」。この3つを合わせた結果、逆に「アッカリ~ン」が透明化の効果音ということになり、かえってあかりの影の薄さを助長することになってしまいました・・・。

その後もあかりの影の薄さはエスカレートし、海ではあかりの存在を忘れられたまま、みんなで楽しく花火が行われたり、校内合宿でドラム缶風呂に入ったままどこかに転がっていっても気づかれなかったりと、とにかく不憫なのです。

■いじられ体質
いつも無防備なあかりはいじられ体質。ちなつには練習と称して濃厚なキスをされたり、近所の公園で櫻子にいたずらされたりと散々です。ちなつにキスされたときはさすがに目から光が失われましたが、それでもすぐに明るいいつものあかりにもどるのは、彼女の素敵なところです。

■そのままの自分で
アニメオリジナル回で、あかりはタイムマシーンで中学校の初登校の日に行ってしまいます。そこであかりは、その機会を利用して、不憫な自分の境遇を改変しようとします。しかし、様々な策を弄しつつ失敗していくうちにあかりは気づきます。それまでごらく部や生徒会のみんなと過ごしてきた日々は、とっても大切な宝物だと。だからあかりは改変をあきらめるのではなく、前向きな心でやめて元の時間に帰って行きました。

あかりは意図的に不憫に作られているキャラクターです。しかし、同時に与えられているのが天真爛漫で誰からも好かれる性格。影が薄くてもあかりに陰は似合いません。だから、そのままのあかりでいてほしい。そして、あかりのことが大好きなお姉ちゃんに・・・(自主規制)。

【アニメキャラの魅力】物語の真の主人公!?ごらく部創始者「歳納京子」の魅力とは?
女の子同士の恋愛「百合」を描いたマンガの専門雑誌『百合姫』にあって、異色な存在である『ゆるゆり』。タイトルの通りゆるい百合。確かに女の子に恋する女の子は出てくるのですが、むしろギャグのほうがメインとなっています。あまりガチではないところがよかったのか、『ゆるゆり』は『百合姫』初のテレビアニメ作品に選ばれる事になります。
「歳納京子」は中学2年生の女の子で、一見主人公と誤解されるような中心的立場にあります。実は原作者のなもり先生も主人公は京子だと思っていたようです。

■ごらく部創始者
京子は中学1年生のときは音楽の成績が1のくせに吹奏楽部に入っていました。「楽譜とわかりあえない」という理由で1カ月で退部していますが。その後、茶道部が廃部になったために放置されていた茶室をみつけ、そこを無断使用して非公認の「ごらく部」を設立。ごらく部の活動は「好きにだらだらする」こと。幼馴染の結衣と2人でだらだら過ごしていました。しかし、2年生になってあかりとちなつが入ってからは、大喜利的なネタ振りをしてみんなで楽しむことが活動の中心となっています。

■西京極ラム子先生
京子は中学2年生ながら、西京極ラム子というペンネームで活躍する同人作家で、劇中劇『魔女っ娘ミラクるん♪』をネタにした同人誌や同人アニメを作成しており、固定ファンがついているほどです。夏の同人誌の祭典にはごらく部や生徒会のメンバーを駆りだして売り子を手伝ってもらっています。京子が作った同人アニメはプロ並みの出来で、かなりの才能がある作家のようです。ちなみに「ラム子」というのは、往年のアニメの鬼娘ではなく、京子の大好物であるラムレーズンアイスから来ているものと思われます。

■ボケずにはいられない
京子は常にネタを忘れないボケ体質。隙あらばボケようとします。しかし、よく見てみるとそれはその場にいる友達たちを楽しませてあげたいというサービス精神から来ているように思えます。好き勝手にふるまっているようでいて、きちんと場の空気を読むのが上手。ボケはかましても誰かを傷つけるようなことは言わないですしやりません。ただ、例外的にあかりに対してはきついネタでいじることもあります。

■限定的小悪魔
京子は、女の子に対して抱きついたりキスを迫ったりとスキンシップが多いです。京子に恋する綾乃にとって、京子のスキンシップは特別なもの。京子のほうは綾乃の気持ちに気づいていない様子で、他の子にするのと同じようにふれるのですが、綾乃はそのたびにドキドキしてしまいます。結果的に綾乃に対しては小悪魔的なアプローチとなって、綾乃の心を惑わせています。

■本命はやっぱり結衣?
京子は女の子好き。大好きなミラクるんにそっくりなちなつに抱きついたり添い寝しようとしたり、千鶴に唇を突き出して迫ってみたり。しかし、本当に好きなのはやっぱり結衣なのだと思います。京子は、なんとなく他の女の子には踏み込んでいいラインを引いているようなイメージがありますが、結衣に対してはそういったラインがなく、心から気を許して甘えているように見えます。

とはいえ、京子×綾乃というのもまたよいものだとは思うんですけどね。いろんなパターンのカップリングが妄想できるのも『ゆるゆり』のいいところです。

【アニメキャラの魅力】影の主人公!?貴重なツッコミ役「船見結衣」の魅力!
百合オタぐらいしか知らなかった、知る人ぞ知る百合マンガ専門雑誌『百合姫』。そこからまさかのテレビアニメ化を果たしたのが『ゆるゆり』です。わりと真剣な女の子同士の恋愛を描いた作品が多い『百合姫』の中で、ギャグ主体のこの作品は異色の存在。しかし、それがかえって一般受けして2期まで作られる結果に。
「船見結衣」は、「歳納京子」と幼馴染で同級生の中学2年生の女の子。作品が始まった時点から「サザエさん時空」に入っているので永遠の中2です。

■信頼のツッコミ
ボケを生かすも殺すもツッコミ次第。あらゆる場面でボケをかます京子に対し、結衣のツッコミはタイミングといい的確さといい最高です。まさに作中最高のツッコミ役。

そもそもボケ揃いのこの作品ですが、結衣がビシっとツッコミを入れるのは京子だけです(例外的に千歳と綾乃にツッコんだこともありましたが)。これは幼いころから培ってきた信頼の証。京子の方も、結衣がちゃんとツッコミを入れてくれると信じているからこそ安心してボケられるんですね。

■綾乃のダジャレがツボ
京子のボケに対しては笑うよりツッコミを入れるのに忙しい結衣。しかし、なぜか綾乃が作った「罰金バッキンガムよ」「どうしよう東照宮」や「安心アンコールワット」「余裕ありま温泉」などの地名ダジャレはツボに入るようで、聞くと吹いてしまいます。これは綾乃本人が言わず、京子が言っても効果があります。しかし、京子が真似して作った「メソメソメソポタミア」にはまったく反応しないあたり、何か特殊な基準があるのかもしれませんね。

■ちょっとさびしがり屋
結衣は中学生ながら親戚が持っているアパートで独り暮らしをしています。それを知って以降、京子はちょくちょく結衣の部屋に遊びに行き、ご飯をねだったり泊まったりしています。半分はただ遊びに行ってるだけ、半分は実は結衣がさびしがり屋なのを知っているからです。結衣のほうも、表面的には京子が来るのをウザがったりすることもありますが、ちゃんと感謝もしています。良い関係ですね。

■やっぱり本命は京子?
大好きなアニメのミラクるんにそっくりということで京子にちょっかい出されるちなつをかばった結衣。そのかっこよさにちなつは恋に落ち、激しく結衣にアタックします。結衣はとまどいながらも、ちなつが結衣とキスをしたいと短冊に書いた時には、おでこにちゅっとしてあげたことも。しかし、それはちなつの恋心まで受け入れたわけではなく、かわいい後輩に優しくしてあげたという感じです。

一方京子に対しては、常にツッコミを入れつつも京子がやることにつき合ってあげたり、ラムレーズンアイスをねだる京子のためにハーゲ○ダッツのアイスを買ってあげたり、深いところで京子を受け止めてあげている印象があります。やはり、どっちが本命かといったら、やっぱり京子なんだろうと思うわけです。

■ちゃんと女の子
外見も口調もボーイッシュな結衣ですが、男の子っぽくなったのは、幼い頃に泣き虫だった京子を守ってあげるため。実は料理上手で思いやりがある女の子らしい一面もちゃんと持っています。その両面性が結衣にとってバランスのよい人格を作り上げ、さらに彼女を魅力的にしてくれます。ちなつも、そういう部分に魅力を感じているのかもしれません。

本命は京子だったとしても、ちなつのことは愛人として、仲良く幸せに3人でいちゃいちゃすればいいのです。

【アニメキャラの魅力】遅れてきた主人公!?がちゆり少女「吉川ちなつ」の魅力とは?
百合マンガ専門という、わりと特殊な雑誌『百合姫』。多くの腐女子の皆様に支えられた一大ジャンル・BLと比べるとあまりにもマイナーな世界で、コアな百合好きに細々と読まれていただけの雑誌でした。そこからまさかのテレビアニメ化を果たしたのが『ゆるゆり』です。「吉川ちなつ」はごらく部の1年生。「ゆるい百合」が持ち味のこの作品にあって、「ガチ」寄りの恋する少女です。

■がちゆり
もともと茶道をたしなむ清楚なお姉さんに憧れて、中学生になったら茶道部に入ろうと思っていたちなつ。しかし、訪れた茶室にいたのは京子たち「ごらく部」でした。茶道部は廃部になっており、使われていなかった茶室を京子たちが勝手に使っていたのです。

ちなつは落胆しますが、ちなつが、大好きなアニメのヒロイン「ミラクるん」に似ていることで一目で気に入った京子は、茶道の道具は残っているからとちなつを引きとめ、半ば強引にごらく部に引き入れました。ちなつに対して抱きついたりキスを迫ったりと暴走気味になった京子から、ちなつをかばってあげたのが船見結衣。ちなつはちょっとボーイッシュな結衣が王子様のように見えて恋に落ちます。

それからのちなつは結衣にべったり。京子に迫られた時に逃げるふりをして結衣に抱きついたりなど、積極的にアピールします。七夕のときは短冊に「ゆい先ぱいとキスしてみたい」と書いて本人に見せる貪欲さ。そして優しい結衣はおでこにキスしてくれました。

結衣とのそれ以上の関係を望むちなつは、キスの練習をしたいと友達のあかりの唇を奪ったりもしています。最初は結衣の表面的なかっこよさにだけ憧れていたちなつですが、ごらく部でいっしょに過ごすうちに結衣の人柄にも惹かれるようになっているようです。

ともすればギャグのみで走っていきがちな『ゆるゆり』の中で、百合描写のシーンを増やしてくれる貴重な存在と言えます。

■画伯
アニメの世界では独特な(強烈な)絵を描いてしまうキャラクターや声優を「画伯」と呼びますが、ちなつはまさにその「画伯」です。ちなつの内面のカオスを表したような絵柄は、原作では黒い線だけでしたが、アニメではダークな色遣いの中に血を思わせる赤が入る恐ろしい彩色も追加されて、他のメンバーたちにたいへん恐れられています。

アニメ2期8話の特殊エンディングでは、結衣とちなつのさわやかな百合ソング『ガールズパワーで』に乗って、大量のちなつの絵がエンディングアニメになるという凄惨な事件が起こりました。ちなつの絵を知った以降、京子の同人誌をごらく部で手伝ってもらうときなどには、決してちなつに関与させないような苦労が見られます。

■四次元ツインテ
ちなつはピンク色の髪をツインテールにしています。そのツインテールにしている部分の髪は、触れたものを中に引き込むという謎の存在。卓球のボールなどを大量に飲み込んだこともありますが、飲み込まれたものは髪の中に収納されているらしく何かの機会にボトっと落ちることも。つまりどこかの空間につながっているというわけではなさそうです。

■本妻の座を勝ち取れるのか?
ちなつが好きな結衣の本命はおそらく京子。結衣はちなつに対して優しく、まとわりついても邪険にしたりはしませんが、京子に対するように遠慮なく接することもありません。しかし、京子のほうはわりと浮気性なので、いずれ本妻になるチャンスもあるはず!?あきらめずに貪欲にアタックし続けてほしいものです。

【アニメキャラの魅力】生徒会サイドの主人公!?恋する乙女「杉浦綾乃」の魅力とは?
『ゆるゆり』は「ゆるい百合」をテーマにしつつ百合の皮をかぶったギャグアニメです。ただし、原作が百合雑誌掲載ということもあり、読者のニーズに合わせてそれなりに百合的表現も描かれており、ちょっと百合を匂わせた「きらら系」日常アニメよりは百合寄りで、さりとて『桜Trick』ほどはガチではないという絶妙なバランスのもとに成り立っています。そういったゆるさが2期まで制作された人気の原因かもしれません。今回ご紹介する「杉浦綾乃」は中学2年生で生徒会副会長。ちょっと空回り気味なポニテ少女です。

■恋する少女
綾乃は同じ2年生の歳納京子に密かな恋心を抱いています。生徒会役員の立場を利用して注意にしにいくという口実で、ごらく部が不法使用している茶室によく行きますが、それは京子に会いたいがため。大好きな京子には、ついツンモードで対応してしまいがちですが、京子が花粉症のときにはティッシュをあげたり、映画にさそってもらったときなどは素直にデレるツンデレです。

自分でもその恋心をもてあましているところはありますが、もっと素直になって京子と仲良くなりたいと言う気持ちを持っています。七夕のときには、その願いがたんざくに書かれていました。そんな綾乃の気持ちに感づいているのは、友達で同じ生徒会役員の千歳だけ。しかし、千歳にそのことを指摘されると真っ赤になって否定します。そういう反応だけはとても素直で正直です。

■ダジャレ好き
綾乃は中学2年生の女の子のくせにオヤジっぽいダジャレを連発します。そのほとんどは歴史的建造物や地名とかけたもの。「罰金バッキンガムよ」や、「安心アンコールワット」「余裕ありま温泉」「必要ないないナイアガラ」など、数々の名ダジャレを生みだしています。ただ、それに反応して笑ってくれるのは結衣だけです。

■なぜかまわってくる貧乏くじ
なぜか貧乏くじをひきがちな綾乃。京子に会えるとわくわくしながら茶室に行くものの、当の京子は入れ違いで生徒会室に行っていたり、生徒会室の冷蔵庫に大切にしまっておいたプリンを京子や後輩の櫻子にとられたり・・・。成績優秀にもかかわらず、テストではいつも一夜漬けで済ませる、ある意味天才の京子に負けて万年2位。茶室の明け渡しをかけ、京子にテストの勝負を仕掛け、いつも以上に寝食を惜しんで勉強し、やっと1位をとれたと思ったら、京子がマンガの原稿で忙しく一夜漬けをしていなかっただけとオチ。あかりとは違った意味で不憫な役回りです。

■いつか想いが届くように
京子に対する想いにしても、素直になれないために京子に伝わっていないというのもちょっと不憫。そのうえ京子は、ちなつや千歳の妹の千鶴にちょっかいかけたりと浮気性で、京子が一番仲がいい結衣の存在も気になるところです。唯一の救いは、たまに京子が優しくしてくれること。しかし、そんな立場に甘んじることなく、もっと素直になって気持ちを伝えればその想いは通じるかもしれません。

実は『ゆるゆり』ファンの間でも京子×綾乃というカップリングは人気があります。それだけ、一途な綾乃の気持ちを応援したい人が多いのでしょうね。いざとなれば結衣から略奪するぐらいの気概でがんばってもらいたいものです。

【アニメキャラの魅力】人呼んで真っ赤な主人公!妄想少女「池田千歳」の魅力とは?
ガチではないゆるさですが、日常アニメよりはちょっと百合寄り。そんな立ち位置でそれまで百合作品に目を向けなかった層にも受け、人気アニメとなったのが『ゆるゆり』です。舞台は中学校。女の子同士でキャッキャウフフ、時には恋愛要素もありますが、高校生にはない未成熟さが、かえって受け入れやすかったのかもしれません。「池田千歳」は中学2年生の生徒会役員。関西弁なまりのおっとりメガネ少女です。

■キス魔
原作ではお酒入りチョコレートでよっぱらっていましたが、アニメでは各方面に気を使ったのか、改変されてチョコレート酔いするという設定に変わっていました。どちらにせよ、千歳は酔うとキス魔に変貌します。その相手は誰でもおかまいなし。生徒会とごらく部の合同合宿では、酔った千歳によって、綾乃、りせ、結衣、千鶴、ちなつ、あかりに加え、西垣先生の唇まで奪われてしまいました。なお、京子は自ら受け入れていました。

■妄想鼻血少女
千歳はちょっとおませな百合妄想癖があります。親友の綾乃が同級生の歳納京子に恋をしていることを見抜いており、綾乃と京子が一緒にいる場面では、綾乃が踏み込めないその先まで妄想しては鼻血を流しています。

その妄想はメガネをはずして視界がぼやけることで強化。出てくる鼻血の量も増え、時には部屋中血だらけになることもある壮絶さです。京子が誤ってメガネを壊してしまったときは、制御が効かず鼻血を出し続けました。

千歳は妄想するだけではなく、綾乃の恋が成就するように応援もしています。しかし、当の綾乃は指摘されても照れて否定するばかり。しかし、もし綾乃の恋が実って目の前で京子といちゃいちゃしたら、千歳はどうなってしまうのでしょうか?

なお、千歳がなにをネタに妄想しているかはわりと周りに知られているようで、修学旅行のまくら投げで京子に悪用されたり、キス魔モードを解除するために、綾乃が京子のほっぺにキスして大量出血させたりなどしています。

■やさしい「おばあちゃん」
おっとり少女でやさしい口調の関西弁の千歳。その雰囲気や、漬物を漬けるのが趣味で、ティッシュをくれたあかりに自作のたくあんをお礼にあげたりなど、あかりから「おばあちゃんみたいでかわいい人」と思われています。双子の妹の千鶴に対しても、姉というよりはお母さんのような優しさで包んであげている印象です。

■千歳の本心はどこに?
自分の本心はあまり外には出さない千歳。しかし、実は綾乃のことが好きなのではと思わせられることがあります。妄想趣味では綾乃と京子がくっつくことを考えていますが、それは自分の綾乃の気持ちへの代償行為かも?綾乃のことを応援するために自分の恋心を抑えつけているのなら、もうちょっと解放してもいいんじゃないかなと思いますよ。

【アニメキャラの魅力】私こそが次期(副)主人公!?愛されるアホキャラ「大室櫻子」の魅力とは?
女子中学生たちのキャッキャウフフと、割ときついギャグを両立させてしまった奇跡のアニメ『ゆるゆり』。特に百合に興味がない層にも笑えるアニメとして歓迎され、元からの原作ファンを上回るような新規ファンを獲得しました。「大室櫻子」は主人公(?)赤座あかりのクラスメイトの中学1年生。年齢より言動が幼いアホの子です。とっても人気があるキャラクターであり、櫻子と姉と妹の3姉妹を主人公にしたスピンオフ作品『大室家』まで出ているほどです。

■アホかわいい
櫻子は、勉強が苦手で一部日本語も危うい子です。時に行動が唐突で、思いつきをすぐ実行しようとするところは京子と似ていると言われることもありますが、京子が場の空気を読んでふざけているのに対して、櫻子は場の空気など一切おかまいなしです。集中力がなくいたずら大好き。あかりはよく櫻子のいたずらの被害にあっています。生徒会室の冷蔵庫にある綾乃のプリンを食べてしまうことも・・・。

ただ、わりと長幼の序はわきまえているらしく、先輩に対する言葉づかいは丁寧です。幼馴染の向日葵にはいつも叱られていますが、無邪気でアホ全開のキャラクターは、周囲を困惑させつつも温かく受け入れられているようです。

■向日葵への独占欲
櫻子は、幼馴染の向日葵と常にいがみあっています。生徒会に入ったのも、向日葵が一人だけ生徒会役員になるのが悔しかったから。と、表面的にはそうなのですが、学校の帰りはいつも一緒ですし、なにかというと向日葵の家に行って、勉強を教えろだの何か食べさせろだのと甘えます。櫻子がそうやって甘えたり駄々をこねたりするのは向日葵に対してだけです。2人でファミレスに入った時は、向日葵の苦手なにんじんを食べるかわりに自分の苦手なピーマンを食べてもらったりしています。お互いあーんして!

向日葵が、ちなつにマフラーの編み方を教えてあげるために、櫻子といっしょに帰ったりかまったりしてくれなくなった時期がありました。櫻子はその間胸がむかむかしていましたが、まだ心の幼い櫻子にはそれが嫉妬であることが理解できずにいました。しかし、マフラーを作り終えて、向日葵が自分のために編んだマフラーをくれ、また一緒に帰れることがわかったときは、満足そうな最高の笑顔を浮かべていました。本人たちは忘れていますが、幼い頃に婚姻届にお互いの名前を書いた2人。実は今でもそのときの気持ちは変わっていないのです。

■おっぱいコンプレックス
原作のキャラ紹介には「ツンデレ1年生のちっぱいの方」と書かれるほど、ぺったんな櫻子。中1にしては過剰な向日葵の巨乳にコンプレックスをもっていて、そのおっぱいにパンチをするなど過激な行動に出ることも。しかし、まだ中1ですし、これから成長の可能性はまだまだあります。もっとも、年齢が進まないということを作中キャラクターが明言している作品なので、ずっと中1のままなんですけどね。まあ、小さいままなら小さいままで、向日葵のおっぱいを揉ませてもらえばよろしい!

今はお互いツンモードですが、お互いの気持ちに気づいたらきっとべたべたのカップルになるはず!そんな未来も見てみたいものです。

【アニメキャラの魅力】後藤沙緒里の無駄遣い!?一歩進んだ百合関係「松本りせ」の魅力とは?
「ゆるい百合」というコンセプトのギャグアニメ『ゆるゆり』。女子中学生たちのゆるーい日常を描いた作品で、中学生レベルのキャッキャウフフが繰り広げられています。そんな中、ひとりだけ少し「大人」な百合関係を匂わせてくれるのが、中学3年生で生徒会長の「松本りせ」です。今回はそんな「松本りせ」の魅力について紹介してみたいと思います。

■インビジブルガール
主人公(おそらく)の赤座あかりが“影が薄い”と言われながらも、それなりに話にからんでくるのに対し、生徒会長りせの影の薄さは全く比較になりません。りせは、生徒会長という役職ゆえに、放課後は常に生徒会室で仕事にいそしんでいます。その全身が画面に現れたのはアニメ1期の9話・・・。

実は、初登場は1期の4話で、生徒会とごらく部が一緒に海で遊んだ時に、妄想で鼻血を出した千歳にティッシュを差しだす彼女の手が映ったり、上空からの絵で海に走っていくメンバーたちの一番右端に一瞬だけ映ったりしています。もっと言うと、2話の時点で櫻子が向日葵に見せた生徒会メンバーの写真の中央に写っていたのですが、りせの顔の上にだけ光の帯がかかっていて見えていませんでした。

生徒会メンバーは、当然りせの存在をわかっていましたが、京子たちはずっと生徒会室にいたことも、海でいっしょに遊んでいたことすらも気づいていません。京子たちが、訪れた生徒会室で初めてりせの存在に気付いた時に、たまたま怪談をしていたことから、りせのことを幽霊だと勘違いしてしまう始末・・・。

■小声!
りせは原作では「・・・」というセリフ(?)しかありません。アニメではそれが異常な小声でしゃべっているという演出になりました。りせのCVは後藤(弱)こと後藤沙緒里さん。しかし、通常の音量では後藤さんの声はまったく聞こえません・・・。ところが、音量をものすごく上げると、ちゃんとしゃべっているのが聞こえるのです。なぜかただ一人だけ、そんなりせの小声をちゃんと聞く事ができるのが理科教師の西垣先生。りせと普通に会話が成り立ち、りせの声が聞こえない綾乃たちに、彼女が言ったことを伝えてあげたりしています。

■イケナイ関係
そんなりせと西垣先生、実は「イケナイ関係」なのです。そう、西垣先生がやらかす“常に爆発が伴う実験”や“体に変調をきたす薬の試験”に付き合わされる関係です。その実験の内容とは、りせが赤面して照れてしまうようなもの・・・。色々とひどい目にあっているはずなのに、りせは自ら望んで協力しているようです。

2人の関係は、西垣先生がりせの髪を切ってあげたり、爆発でついた西垣先生のよごれをふいてあげたりと、単なる実験だけのつながりではないと思われます。無茶な実験案ばかりの西垣先生を心配するりせの目から、恋する人への気づかいを感じたのは私だけではないはず。スピンオフとして、少し大人な2人の百合関係を描いてほしいな・・・なんて思ったり思わなかったり思ったり。

2014年2月9日に開催された「冬なのに、ごらく部☆なちゅまつり」にて、新作アニメーションの制作が決定し、後にOVAで制作し劇場上映を予定していることが発表され。またその後、AnimeJapan 2014にて開催された『ゆるゆり スペシャルステージ』において、スタッフやキービジュアルなどの詳細が公表され、タイトルは『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』となることが発表された。OVA発売に先行して、2014年11月29日より劇場上映が実施される予定である。

『夏だ!まつりだ!!!全員集合└(б∇б)┘ごらく部☆なちゅまつり』(なつだ!まつりだ!ぜんいんしゅうごう ごらくぶなちゅまつり)は、2013年7月7日に中野サンプラザ、同年7月21日にNHK大阪ホールで開催された。
2013年2月24日にパシフィコ横浜国立大ホールにて開催された七森中♪ふぇすてぃばるで本公演の開催を発表。詳細については同年3月21日に放送のラジオ番組『ゆりゆららららゆるゆり放送室・帰ってきました!生公開録音おまけ』の中で発表された。

七森中の「ごらく部」に所属する女子中学生4人と、それを取り巻く生徒会の女の子たち。彼女たちの時に笑いあり、時に百合ありのまったりとした日常生活を描く。個性的な登場人物たちの中にあって存在感の薄さを理由にいじられる主人公を据え、軽い同性愛にも見えてしまう女子校の気風の中のちょっとした笑いや、片想いが連鎖する人間関係、たまに起こる本気度の高い同性愛感情によるハプニングなどが、緩やかな空気感の中で扱われている。

『コミック百合姫S』連載当時、同誌掲載作品の中では百合色が薄い作品にもかかわらず、当初から読者アンケートではダントツの1位だったという。また、1話12ページながら、一誌で3話 - 8話掲載しており、さらにはアニメ化決定後の2011年5月から7月にかけては、3か月連続で単行本の刊行がなされた。

作中において登場人物は年をとらない設定で、次の年になっても進級しないが出来事は引き継がれる。

オープニングテーマ
「いぇす!ゆゆゆ☆ゆるゆり♪♪」
(第1話 - 第5話、第7話 - 第10話、第12話)
「よんでミラクるん!」(第6話)
「ゆりゆららららゆるゆり大事件」(第11話)

エンディングテーマ
「100%ちゅ〜学生」(第1話 - 第7話、第9話 - 第12話)
「ガールズパワーで」(第8話)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 50
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

タイトルなし

1話でついに主人公として覚醒したか?と思われたあかり。{netabare}安定の夢オチ。この作品では主人公として扱う気一切なし。{/netabare}

話の大半はとりとめのない感じで見終えた直後から忘れてしまうのだが、クソガキみたいな嫉妬わがままのシーンがあり、そこは見ていて辛いものが…。

基本はとれとめのない安定した内容。最終話もとりとめないネタだったし。
常に気になるのは、食べ物を見ると見境なく手を付けること。なんなん?

実質最終回と説明されていた11話でまさかのシリアス展開。サブタイトル通りタイムトラベル。 {netabare}あかりがばっちり主人公だった。何故か部室にあった機械にうっかり乗ってしまい、1年前へ。すぐに元の時間に戻ろうとするが、動かない。修理してもらう間に存在感が薄れるきっかけになったことを改変しようとする。ことごとく失敗して迎えた最後のチャンスで今までの思い出が消えることから思いとどまる。無事に帰ると存在感が薄いとの自己評価を覆す周囲の心配ぶり。僕も思わず涙が。結局、爆発させるし、紙芝居なんだけど。{/netabare}
とりあえず、お姉ちゃんの妹愛半端じゃないな。


OP
いぇす!ゆゆゆ☆ゆるゆり♪♪ 歌 七森中☆ごらく部
よんでミラクるん! 歌 魔女っ娘ミラクるん(竹達彩奈)
ゆりゆららららゆるゆり大事件 歌 七森中☆ごらく部
ED
100%ちゅ〜学生 歌 七森中☆ごらく部
ガールズパワーで 歌 結衣(津田美波)&ちなつ(大久保瑠美)
挿入歌
魔女っ娘ミラクるん♪ 歌 魔女っ娘ミラクるん(竹達彩奈)
ぴゅあぴゅあミラクるん 歌 魔女っ娘ミラクるん(竹達彩奈)
みんなだいすきのうた 歌 赤座あかり(三上枝織)


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
もう1回、笑われればいいと思うよ。 旧・茶道部の部室を不法占拠して勝手に「ごらく部」の活動(といっても特に明確な活動内容はなし)を続ける4人組。それに目をつけ、ちょっかい(?)を出し続ける「生徒会」。愛が溢れまくりで明日から元気に生きていけること請け合いのまったりストーリーが、 2011年夏に放送された第1期よりさらにゆる~いゆりになって(?)帰ってくる!

1. 帰って来た主人公
アッカリ~ン♪たくさんの熱い声援にこたえて……あかりたち、帰ってきました~!わ~い、会いたかったよ、みんな~。思えば、前にアニメ化した時はいろいろあったよね。ふふふ、あかりってば1話から存在感がなくなったり、ちなつちゃんにキ、キキ……キ……されたり、タイトルコールしか出番がなかったり、ドラム缶で山道を転がった……り……して……。…………………………。こ、今度はきっと大丈夫!だって1話からちゃんと主人公してるもん!ね?ねっ!?

2. ゆるゆりなる日々なるなり
聞いてくれ、みんな!なんと『ゆるゆり♪♪』は、2話にして早くも世界中で話題独占の大人気らしいぞ!いや、ホントか知らんけど。でも、こういうのは先に言ったもん勝ちだって偉い人が言ってた!そんなわけで2話あらすじ担当、歳納京子だよ~ん!けど、あらすじってのもタイミングが大切だよな。放送前に詳しく言い過ぎるとネタバレになるし、放送後だと何を今さらって感じだし……そこんとこどうなの、担当者?とか言ってる間にもうあらすじ終わりじゃん。う~む、こうなったら……ちゃんとしたあらすじは3話からってことでひとつ!

3. チョコと涙と女と女と磯辺揚げ
こっち見るな、2話あらすじ担当。えー、船見結衣です。なんかアニメ2期が始まっても、私のポジションって全然変化ないなあ。まあ、そんなことより、3話はチョコレートや磯部揚げの話みたいだね。………………………………どんな話だ?もしかして、チョコレートを磯部揚げにするとか?いや、さすがにそれはない……とは言い切れないか。なんせ私の身近には、ラムレーズンアイスを餃子の具にしようとした奴もいたし……。ええと……ごめん、とりあえず自分で見てもらった方が確実かな……。

4. ひっちゅ
吉川ちなつ、2期こそ結衣先輩のハートをゲットしちゃいます!いや~ん、もう結衣先輩好き好きすぎてどうしよう~。さて、バレンタインっていう一大イベントも終わって、私たちはいつも通りふんわりゆるゆるな毎日。だけど、生徒会の杉浦先輩は花粉症でなんだかとっても大変みたい。ふふっ、普段はキリッとしてるぶん、くしゃみばっかりする姿はちょっと可愛いです。そういう所を見せられちゃうと……なんだか、キュンとしちゃうかも?――な~んてね。うふふ、私が浮気なんかするわけないじゃないですか。そう、2期になっても私の本命は結衣先輩ただひとり!L・O・V・E!結衣せんぱ~~~~~い!

5. 日本の夏 ゆるめの夏
いつの間にやらもう夏休みなのね。それにしても、歳納京子は何をやってるのかしら?船見さんや赤座さんや吉川さんに迷惑ばかりかけて……もう、いくら夏休みだからって少したるみすぎよ。しょうがないわね、ここは私がビシッと言ってあげなくっちゃ!た、たまたま、そう本当にたまたま、歳納京子たちと一緒にプールに行く約束もあるわけだし!……えっ?べ、べつに顔とかにやけてなんかないんだからね!言い遅れましたけど、生徒会副会長の杉浦綾乃です。皆さんも夏休みだからって、気の抜けた生活は駄目ですからね。夏休みのない人は……と、とにかく頑張って!

6. 【速報】ゆるゆり完売
ふう……どうやらまた、今年も熱い夏がやってきたみたいやね。思えば、一年前のうちはまだまだ未熟やった……。まさか、うちの妄想力のさらに上をいく妄想力の持ち主があんなにも……しかも、日本全国から集まってくるなんて思いもせえへんかったわ。せやけど、うちも一年前のうちとは違う。綾乃ちゃんと歳納さんで鍛え上げたこの妄想力があれば、何があろうとも決して折れることはあらへん!それでは、一路東京へ!池田千歳、いっくで~!あっ、歳納さんのスペースにも顔出すんでよろしくな~。

7. 姉妹事情あれこれそれどれ
生徒会次期副会長、大室櫻子とは私のことだー! ……ん? なんか一年前もそんなこと言ってたような……。よし! 細かいことは気にしないぞ!それより聞いてよ~。うちのねーちゃんと妹が私に厳しくてさ。これはきっと、私のほとばしるびぼうとちせいにしっとしてるに違いないね!しかし、どこの家も姉とか妹ってこんななの? あっ、でも向日葵んとこの楓はすごくできた妹だっけ。姉とは違って! うん、姉とは違って!楓、私の妹になんない? 向日葵が冷蔵庫の上から三段目の奥の豆腐の陰に隠してるプリンあげるから。

8. ちなつ無双
ちょっと、なんで櫻子が我が家の冷蔵庫の中身を把握していますの!?まったくもう、昔から全然変わっていないのですから……。コホン……お見苦しいところをお見せしてしまいましたわね。私が真の生徒会次期副会長、古谷向日葵ですわ。それにしても、何やら街が賑わっていると思いましたら、もうクリスマスなんですのね。我々生徒会は今年も歳納先輩のお誘いで、ごらく部の方々と一緒にクリスマスを過ごすことになりました。カラオケボックスでクリスマスパーティとのことですが……私、歌は少しばかり自信がありませんの。はあ……。あっ、私はもう選曲を済ませたので、どうぞ皆さんも遠慮なく。

9. 何かありそうで何もなさそうな日
………………………、……………………。………、………………。………、……………。……。………、…………………、………。……………………、……。……、…………………。………………………………………。………、………………………………。『生徒会長の松本りせ、あらすじやります。今回は、一人で頑張る。大丈夫、会長だから。むん。ええと、9話も楽しそう、みんな。楽しいのはいいね、好き。うん、楽しいのが一番。ふう……いっぱい喋って疲労困憊。じゃあ、西垣先生と爆発してくるね。』

10. 修学旅行R
久しぶりだな諸君。理科教師の西垣奈々だ。しかし、どうしたものか……。実は前回募集してからというもの、誰一人として爆友が増えないんだ。そもそも、私にとって爆発とは何か? そう、爆発は様々な実験の結果にすぎず、私の目的はあくまでも実験のはずだった。だが、いつしか爆発は私の中で大きくなっていた。はたして、爆発のための実験なのか、実験のための爆発なのか……難しいな。っと、すまない、あらすじを忘れていた。確か、また修学旅行に行く2年生と、留守番組の1年生の話のはずだ……ん?そうか、わかったぞ。修学旅行も爆発と一緒で、つまり何度やってもいいということか!よし、これで今後も安心して爆発ができドッカアァァァァァァァァァァン!

11. 時をかけるあかり
あらすじでははじめまして、あかりのお姉ちゃんをやってる赤座あかねです。アニメも2期になってせっかく登場できたっていうのに、あと2回で終わるなんてちょっと残念。でも、あかりの登場シーンは全部まとめて編集してあるし、ブルーレイもDVDも全巻予約済みだから安心ね。サブタイトルでもうわかっちゃうと思うから言うけど、今回、なんとあかりは過去の世界に行ってしまうの。もう、過去に行くなんてあかりってば本当におっちょこちょいさんなんだから。けどまあ、そういうところが可愛いのよね。お姉ちゃんが応援してるから頑張るのよ、あかり。いつ、どこでも、あかりのこと見守っているからね。うふふ。

12. さらば主人公、また会う日まで
アッカリ~ン♪気づいたら『ゆるゆり♪♪』もこれで最終回か……なんだかあっという間だったね。2期も1期に負けないぐらい色々なことがあったなあ。その中であかりも、主人公としてひとまわり成長できたような気がするよ!最終回、ごらく部は生徒会のみんなと一緒に演劇をやるんだよ。あかり、今まで木の役しかやったことないから、台詞のある役とかうまくできるかなあ……。ううん、みんな一緒ならきっと大丈夫! だからあかりたちの活躍、最後までちゃんと見ててね。涙、涙の、大感動のクライマックスが待ってるよ!……って、京子ちゃん? 『あ~あ、フラグ立てちゃった……』ってどういう意味? それに結衣ちゃんやちなつちゃんまで、なんでそんな悲しい目であかりを見るの?ねえ? ねえっ!?

投稿 : 2024/07/06
♥ : 6
ネタバレ

❣ユリア❣ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

2期だったからか!?千夏の絵ついに解禁!!そして…!?

帰ってきた主人公!あかり!
みんなの大好きが全てあかりに!!!
でも確かに主人公っぽいけど...なんか違う!!!
そんな第1話でした♪

そして第1話だからか!あかりのオープニングコール!
すごかったです〜(笑)

3期→1期→2期という変な見方をしてしまいましたがついに繋がりました(笑)
やっぱりゆるっとしてて、ギャグありでおもしろいですね(๑´∀`๑)


〜話ごとにおもしろかった場面〜
{netabare}
第1話にて千夏の、髪にピンポン玉がのみこれてるところ!
こわい(笑)千夏恐るべきですね…!
んでしかもそれがお風呂で出てくるとか(笑)
おもしろかったです♪

そして第2話からいつも通りに?
タイトルコールはやっぱり途中で切れましたね(笑)
やっぱゆいの突っ込みいいですよね!ナイスです♪最高です♪
お笑いも面白ろかったです(笑)
全てにおけて笑えました!!

第3話にて
礒辺揚げ多っ(笑)
まあそれはさて置き…(笑)
さくらこは何だかんだ言って、やっぱりひまわりのこと好きなんですね♪2人の組み合わせ好きです♪

そしてここでも千夏!!
やっぱこわい~(笑)適当の方が上手いとか謎ですね(笑)毎回手を抜いてもらうとか(笑)

第4話にて
マスク(笑)しゅこ~しゅこ~って何気に怖かったです(笑)

帰り道あかりだけ濡れないとかすごいなと思いました(笑)
「アッカリーン」パワー??

そしてそして!なんと予告でりせちゃんしゃべったんです!!!相変わらず声はほぼ聞こえないけど…超うれしかったです!

第6話にて
歌が本格的(笑)しかも続きっていうのがすごい!
敵役の声は京子なんですね(笑)
動画を見てる設定か!
なるほど…!ここの話おもしろかったです!

でも綾乃がかわいそうだなぁと思いました(;>_<;)
そして京子作のミラクるんファン多いんですね
すごい…!私も少し興味出ました(笑)

第8話
姉妹編!どの姉妹も個性的ですよね(笑)おもしろかったです(笑)

みんなでカラオケ♪
京子含む衣装がかわいくてかわいくてオンここの話もお気に入りです♪

そして、EDは千夏の絵ついに解禁!!
ともかく怖すぎて怖すぎてヤバかったです!!
むしろトラウマになりかねませんね…

第9話
そしてオーブニングコールもちなつのホラー絵でしたね

京子のパン食べてる顔かわかったのが印象的でした♪
桜子と千夏って何気に合うなぁ〜って思いました!

千夏!今回ばかりはかわいそうでした…
そしてせっかく、作ったパウンドケーキ一人で食べちゃったなんえかわいそうに…
ってかずっと押し入れの中いたのがすごいなぁと思いました(笑)よくバレませんでしたね(笑)

あかり、相変わらず寝るの早いですよね!
9時って小学生かよ!ってツッコミたくなりました
千夏怖かったですが、それと同じくらいあかりの半目怖かった(笑)
しかもガチで霊いるとか笑笑
そしてそれがお姉ちゃんだと気づかなかったなんて笑
怖くない怖くない、いやそれが1番怖かった(笑)
けっきょく二人とも寝れないっていう(笑)
お泊りあるあるなんですかね??(笑)


第10話
オーブニングコール
ンーリカッアで透明から戻るとか(笑)そしてからのカット笑

11話
この話はあかりが主役?(常に主役はあかりです)
最終回っぽかったです!
{netabare}
あかりが転生ではなくガチで消えた!?
まさかのタイムリープ!?
しかも時をかけるあかりって笑笑
小学生時代に戻った!?
信じてくれるんだ!?
最初は驚きの連発でした!!
でも、お姉さんはあかりの言ったことに信じてくれて、はげましてくれたり…♪
一緒に寝れてよかったですよね♪優しいお姉さん♪

そしてあかりは1週間もいなかったんですね…
みんなガチで心配してて少し感動しました♪

って思ったらこれは京子が作ったものだったんですよね
でもすごい感動しました♪一番好きかもです!
{/netabare}

12話
最終回なのに名前も呼ばれなかったとか(笑)
最後らしい終わり方でよかったです♪
11話が、印象強すぎました(笑)
最後には全キャラ出てきたし、千夏の絵も再びでしたがよかったです♪
そして最後の落ちは爆発〜
{/netabare}

次は続編のなちゅやちゅみ!も見たいなと思いました♪

投稿 : 2024/07/06
♥ : 14

80.0 17 中学生で漫画原作なアニメランキング17位
バクマン。(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1365)
7837人が棚に入れました
舞台は埼玉県谷草市、中学3年生の真城最高(サイコー)は、高い画力がありながらも将来に夢を持たず、ただ流されて普通に生きていくだけの退屈な日々を送っていた。そんな最高の叔父は、かつて週刊少年ジャンプに連載し、その作品がアニメ化もされた漫画家川口たろうであったが、連載打ち切りとなり、その後の過労により亡くなった過去があった。ある日、些細な出来事をきっかけに、秀才のクラスメイトで原作家志望の高木秋人(シュージン)に、「俺と組んで漫画家にならないか」と誘われる。はじめは一緒に漫画を描くことを拒絶していたが、声優を目指している片思いのクラスメイト亜豆美保と、「アニメ化したら結婚する」と約束したことから、漫画家への道を志すことになる。

声優・キャラクター
阿部敦、日野聡、早見沙織、矢作紗友里、岡本信彦、諏訪部順一、志村知幸、川澄綾子、藤村歩、利根健太朗、野島裕史、川田紳司、堀内賢雄、浜田賢二

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

俺と組んでマンガ家になってくれ!

私は少年時代を週刊少年ジャンプと共に過ごしてきたわけではないので、事情をそれほど知らないのですが、今時のジャンプ作品は、こういった冷めた感じのが人気あるんですねぇ
強敵が次々現れて、ドッカンバッコンやって、っていう王道漫画、それこそ今作に出てくる、新妻エイジが連載してるようなタイプのバトル漫画ばかりなのだと思ってました


斜に構えた演出もなく無難なストーリー、過剰に熱くなく展開もサクサク進んで、少なくとも見ててストレスを感じません
こういうのって大抵、作者が劇中漫画考えるの飽きて、途中から恋愛ものや日常ものに逸れるのがお決まりですが、それを考えると、今作は終始主題に徹してますので、そこは評価出来ましょう
仕事も恋愛も何不自由なく、人生全て上手くのが確定してそうな主人公たちによる、”俺TUEEEE”なドヤ顔感に引っかかる物がありますが、そこは少年漫画だから仕方ないとして、それを抜けば十分楽しめる物語であると思います
しかし、あくまでフィクションの域は出ません
サブカル系を取り扱った創作側視点の作品といえば「コミックパーティ」とか「ドージンワーク」、これらにも共通しますが、色々と美化しすぎな点
ジャンプ作品特有の上手くいきすぎな点と絡めて、バリバリ違和感を感じます
ワンピースやナルトなど有名タイトルがそのまんま出てきたり(の割には集英社や少年ジャンプについては名前を変えてます)、お茶出されると通るとか、読者アンケート2割で人気作とかいう小話が出てきたり、如何にも作者自身の実体験を基にしたそれっぽい感じになってますが、やっぱり
なので将来漫画家を目指す人にとって役立つ作品かと問われれば、否定する他ありません、当たり前ですが
個人的には、もっと現実味のある内容だったら、ハマっていたかなという印象です

作画に関して、多用される俯瞰カットとか似たような構図ばかりで、アニメーションとしては若干物足りない感じです
アニメ制作はJ.C.STAFF、NHKで放送していました
1話アバンは「超ヒーロー伝説」なる劇中アニメから始まります
チャンネル間違えたかな?と思わせるこの手法といえば「げんしけん」ですね
その他にも、登場する漫画家たちが書いた劇中漫画が声付きで楽しめます、触りだけですけど
バイオレンスにサスペンスにメルヘンに色んなジャンルの漫画が登場しますからね、面白いですよ

真城役に阿部敦さん、高木役に日野聡さん
あとはまぁ土曜の夕方アニメクオリティな声優陣が並んでます
そつのない配役だと思います

まぁこれは誰もが思っていることでしょうが、OPとEDは逆にした方がいいですよね
OPはゆったり、EDはテンポが良くて、常に違和感に悩まされます、よーらー♪じゃないですって
コブクロさんはちょっと前に「クロスゲーム」でもアニメタイアップを歌ってますね
有名歌手を起用は一般人受けが良さそうに思えますが、必ずしも作品に合っている曲が出来上がるわけではなく
タイアップ完全無視の自分たちの曲になってるケースがほとんどですからねぇ、無理して一般狙い決め込まなくてもいいような気はします

どいつもこいつも性格DQN、性格ビッチなキャラばっかですね
ジャンプキャラは基本根明で、今作もその煽りを受けて、フランク気取ってる風貌ですが、もっと根暗だった方が好みです
それこそ中井さんみたいな、彼は現実的なキャラでしたよね
蒼樹嬢との関係をなんとしても応援したいのですが、どうせ上手くいかないんでしょう、ファック
小豆とか香耶とか、今作の女性キャラは目が小さすぎて萌えという対象からは外れますね
男性キャラより小さいのではないかと思うくらいで、原作もこんなに小さかったですっけ・・・


漫画家って高校生でデビューしてくとか割とざらにあるもんなんですかね
13歳で既にってのも聞きますし、かと思えば93歳でデビューする人もいたり、漫画業界というものはつくづく不明瞭です
さて、これから主人公たちは漫画家としてどうなっていくのか、新妻エイジの嫌いな漫画を終わらせる権限がどの漫画に発動するのか、真城が過労で倒れそうになったのは伏線なのか、等々先の展開が気になる形での最終回でしたが
分割放送で、1年経つごとにやってくみたいなので、期待と言うことで

投稿 : 2024/07/06
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

なに・・・この面白さはっ!?

この作品の原作は未読です。友人とアニメ談義をしている中、私が「ヒカルの碁」を完走した事、凄く気持ちが熱くなる面白い作品だったなどと話をすると、友人から原作者繋がりでこの作品を紹介して貰いました。

画の才能に恵まれた真城 最高(ましろ もりたか)と、文才のある高木 秋人(たかぎ あきと)が中学時代に一緒に漫画家になる事を約束し・・・その道を進んでいく様を描いた作品です。
これまで友人が紹介してくれた作品に間違いはありません。
なので、即視聴する事を決めた訳ですが・・・漫画を描いている姿ってあまり大きな動きはなく、週刊誌であれば〆切を気にしながら毎週同じ事を繰り返す単調な作業になっちゃうんじゃ・・・
とも思いましたが、少年ジャンプで連載されアニメ化までされた作品なので、予備知識を持たずに視聴してみよう・・・という事で視聴を始めた訳ですが・・・

序盤でこの作品に対するイメージがガラリと変わりました^^
この作品・・・ムッチャ熱いじゃないですかっ!!
少しでも単調だと思った自分が恥ずかしいくらい熱い作品でした^^

真城 最高にはどうしても叶えたい夢があります・・・少年ジャックで長期連載できる著名な漫画家になって、作品をアニメ化して貰うという漫画家を志す人なら、きっと誰もが一度は願う夢・・・この夢の実現に向け、高木 秋人と二人三脚で高校生漫画家を目指して取り組んでいくのですが、漫画家を目指すってとても大変な事だったんですね^^;

私は漫画の作り手を目指したことが無いので、この世界の厳しさが正直分かりませんでしたが、この作品を見て一番最初に感じたのが夢見る門の狭さです・・・
漫画家を目指す人は大勢いて、その人達は日頃から自分を磨きしのぎを削っているんです。

それは少しでも多くの読者に読んで欲しいから・・・
それは一人でも多くの人に作品の面白さを知って欲しいから・・・

ですが、ようやく紙面に掲載して貰えるのはその中のほんのひと握りだけなんです。
それも、いきなり連載漫画なんて始められません。
まずは読み切りで読者の反応を見て、人気が出そうだったら編集社の会議にかけられて連載されるかが決まるのだそうです。
世の中に出回っている漫画って、そんな苦労を背負っていたとは夢にも思いませんでした。

画と文才・・・それぞれに長けた二人が組めば道は険しくないんじゃないかな・・・などという気持ちは正直甘かったです。
だから、黙々とペンを握る日々を繰り返す・・・繰り返せるのは作品に対する情熱の裏返しなんですね^^

それに二人には絶対に夢を叶えなければならない理由がありました。
そこには並々ならない決意を感じる事ができるのですが、そこにはその当時の私なら絶対できない約束と、溢れんばかりの思いが詰まっていました^^

そしてこの作品の視聴魂に火をつけたもう一つの理由・・・
ヒロインの亜豆美保ちゃんの可愛らしさが半端無いんです♪
私は彼女に序盤から持っていかれっ放しでした(//∇//)
理想的な女性を形にしたら彼女になりました・・・的な感じなんですよね^^
それでもってCVははやみん・・・「鬼に金棒」ってこういう事を言うんでしょうけれど、全然イメージに合わないのは何でなんでしょうね^^;
そして彼女は可愛いだけじゃありません・・・決して揺らいだり靡いたりせず、何に対してもちゃんと自分を律するんです。
また大好きな女性キャラが一人増えました(//∇//)

オープニングテーマは、コブクロさんの「Blue Bird」
エンディングテーマは、YA-KYIMさんの「BAKUROCK 〜未来の輪郭線〜」と高橋優さんの「現実という名の怪物と戦う者たち」

1期25話の作品でしたので見応えは十分でした。何より嬉しいのはこの作品が3期まであるという事です。
1期は丁度良いところで終わったので、視聴を終えたばかりですが、もう直ぐに続きを視聴したい気持ちになっています。
2期でも熱い展開を期待したいと思います♪

投稿 : 2024/07/06
♥ : 42

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

とっても気持ちの良い作品でした(o^-')b

■バクマン。ってこんなアニメなのです(*'ω'*)
『DEATH NOTE』でおなじみの大場つぐみ&小畑健コンビの作品なのです(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
ジャンル的には純愛青春サクセスストーリーですね!
 
漫画家の叔父の姿を幼少の頃から見ていた「真城 最高」(愛称:サイコー)と、学年トップでサイコーの絵に惚れ込み漫画家を一緒に目指そうと誘った「高木 秋人」(愛称:シュウジン)。
そして、この2人がコンビを組むきっかけになったのが、声優を目指すヒロインの「亜豆 美保」(azuki miho)とそれをサポートする親友の「見吉 香耶」(miyoshi kaya)。
この4人の純愛と紆余曲折しながらも夢に向かって突き進む日々を描いたストーリーなのですよ♪
 
 
■総評
原作の方はまったく知りませんけど、アニメから観た人も十分楽しめる作品だと思います♪
とにかくサイコーとシュウジンの2人を見ていると、何かこういう関係って良いなって思えて、とっても良い気分にさせてくれました♪
 
中学生で漫画家という自分の進む道を決め、同級生達とは違う道を選んで行くわけなのですけど、決して中途半端な気持ちじゃない、真っ直ぐに夢に向かっていく本気さが伝わってくるように描かれているのです。
さすが本職のストーリーだけあって、漫画家を目指す心理描写が細部までこだわりを持って描かれている印象ですね♪
 
個人的には、シュウジンが面白くって、かっこ良くって一番のお気に入りかな(*^-^)
サイコーの良き理解者であり、頭は元々良いのだけど裏では人並み以上の努力を惜しまないそんなシュージンにもう釘付けですo(- -;*)ゞ
 
それと、夢に向かって一直線のサクセスストーリーの中にも、甘酸っぱい恋のお話が絡められていて、それがハーブティーのように気持ちを(´▽`) ホッっとさせてくれる良いアクセントとなっているのです♪
 
サイコーと亜豆ちゃんのわざと距離を置いてお互いを支え合い、愛を育んで行く関係は到底理解できないですけど、ちゃんと成就できたらどれだけ幸せな気分になれるのかなって考えちゃいました♪
それとは対照的に恋に積極的な見吉ちゃんと徐々に惹かれて行ったシュウジンの恋の行方の方が自然でいっぱい共感できました♪
とにかく、2組4人の絶妙な関係は注目して欲しいところですし、こんな恋の話があるからこそ、地味な漫画家のイメージにさわやかなが風吹き込まれて清々しさを感じる作品になっているようなきがしました(⌒-⌒)
 
「バクマン。」を観ると、きっと前向きな気持ちにさせてくれて、元気をもらった気持ちになれると思いますよ♪
なので、2期もとっても楽しみなのです( `ー´)ノ
 

■MUSIC♫
OP曲『Blue Bird』
 【歌】コブクロ
 「まだ見ぬ二人の幸せの為に、愛が繋がっていれば信じて歩んでゆける」って内容の歌詞です!
 サイコーと亜豆ちゃんの気持ちを歌ったコブクロらしい心温まる楽曲ですね♪

ED曲『BAKUROCK 〜未来の輪郭線〜』1話~13話
 【歌】YA-KYIM
 軽快なロックサウンドと前向きでストレートな歌詞がヤル気を出させてくれる応援ソングですね♪
 R&Bやヒップホップ主体のYA-KYIMの楽曲では珍しいナンバーかもしれませんね(*^。^*)
 
ED曲『現実という名の怪物と戦う者たち』14話~24話、25話はOP曲
 【歌】高橋優
 前期のED曲同様に、元気をもらえるような応援ソングです♪
 東京メトロのCMソング「福笑い」の人ですねw
 ダミ声とまではないのですけど、ノイジーな声質が特徴的で、
 胸に響くストレートな歌詞が特徴のシンガーソングライターなんですよ♪


2011.09.16・第一の手記
2012.01.26・第二の手記(追記:■MUSIC♫)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 51

82.7 18 中学生で漫画原作なアニメランキング18位
のんのんびよりりぴーと(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (1543)
7327人が棚に入れました
「旭丘分校」の生徒はたった5人。学年も性格も違うけれど、お花見をしたり、川で遊んだり、いもほりをしたり、かまくらを作ったり・・・いつも一緒に春夏秋冬の変わりゆく田舎生活を楽しんでいます。穏やかで何気ないけれど、笑えて、ほろっとして、心があたたかくなる。そんなゆるやかでやさしい時間が再びはじまります。

声優・キャラクター
小岩井ことり、村川梨衣、佐倉綾音、阿澄佳奈、名塚佳織、佐藤利奈、福圓美里

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

アニメは制作会社で選ぼう!

「旭丘分校」の生徒はたった5人。
学年も性格も違うけれど、お花見をしたり、川で遊んだり、いもほりをしたり、かまくらを作ったり・・・いつも一緒に春夏秋冬の変わりゆく田舎生活を楽しんでいます。
穏やかで何気ないけれど、笑えて、ほろっとして、心があたたかくなる。
そんなゆるやかでやさしい時間が再びはじまります。

第一話「一年生になった」
春、ピカピカのランドセルを貰った宮内れんげは、入学式前日に小学校へ通う練習に出かける。
そこへ越谷小鞠・夏海姉妹がやってきて一緒にバスで移動することに。
ところが学校に着くと「明日のお楽しみ」と、教室に入る事を禁じられてしまう。
これから毎日通う事になる学校を一人探検するれんげだったが…。
ちょっぴりの不安がありつつも、期待に胸を膨らます少女たち。
まったりゆるゆるな田舎スクールライフが再びはじまる!

第二話「星を見に行った」
「旭丘分校」に転校してきて数日が経った一条蛍は、今まで通っていた学校とは違うところばかりで驚いていた。
小学生、中学生が混在する教室での過ごし方も独特で、休み時間に「定規落とし」という遊びに誘われる。
ルールを知らない蛍だったが、クラスメイトと次第にエキサイトしていき……。
そして、初めての体験ばかりで喜んでいると、越谷小鞠から「今度星を見に行こう」と誘われる。
はじめは皆で一緒に行くはずだったのだが…。

第三話「連休中にやる気を出した」
ゴールデンウイーク前日に、やる気のない宮内一穂の声を聞きながらもテストを受けている「旭丘分校」の生徒たち。
中でも越谷夏海はさっぱり出来なかったようで、休み時間にクイズ形式で次の教科の勉強をするのだが……。
そして連休中に宿題を出された生徒たちは、宮内家に集まって勉強をする事になった。
皆が来る前に、家の中でもぐーたらしている一穂を何とかしようとする宮内れんげだったが…。

第四話「てるてるぼうずを作った」
入学祝でおばあちゃんから自転車を貰った宮内れんげは、みんなで一緒に自転車に乗って遊びに行けると楽しみにしていた。
早速乗る練習をしようとすると雨が降り出して来た。
季節は梅雨、なかなか雨が止まないのでてるてるぼうずを作り始めたれんげだったが……。
そして、以前田んぼの中で捕まえたカブトエビを気に入ったれんげは、カブトエビ当番として教室で飼う事になり張り切っていたのだが…。

第五話「お好み焼きを食べた」
ある朝、越谷夏海がおもちゃのおみくじを使って姉の小鞠の運勢を占うと「凶、水に注意」という結果が出た。
小鞠は、特に水の近くに行く事もない。と気にしないようにしていたのだが、学校で宮内一穂に「今日はプール掃除を行います」と告げられて……。
翌日、創立記念日で平日休みの越谷姉妹は暇を持て余していた。
夏海はまた小鞠の運勢を占おうとおみくじを振ると、再び凶が出て…。

第六話「ホタルと仲よくなった」
学期末の大掃除の日、越谷夏海は一条蛍と共に菜園の雑草取りと水やりの担当になった。
夏海はふと、蛍と二人きりになることがほとんど無かった事に気付き、何を話せばいいのか分からなくなる。
とっさに様々な話題を振る夏海だったが……。
そして夏休みに入り皆で宿題を始めた旭丘分校の生徒たちだったが、早速飽きてしまう。
そんな中、蛍の親が花火を買ってきてくれると聞きテンションの上がる一同だったが…。

第七話「思いきって飛び込んだ」
田舎の遊びにも徐々に慣れてきた一条蛍だったが、橋の上から川に飛び込む遊びは怖くて出来そうになかった。
秘密基地で遊んだあと家に帰ると、東京にいた時の友だちから手紙が届いていた。
その中には皆で行った遊園地の写真が入っていて蛍は懐かしい気持ちになり…。
宮内家ではひかげが実家に帰省しており、東京タワーの写真を妹のれんげに自慢していた。
れんげは最近写真に凝っていて撮りに行きたいと頼むのだが…。

第八話「給食当番をした」
二学期が始まり、授業で木の板を使って工作をすることになった旭丘分校の生徒たち。
宮内れんげと越谷夏海はペアを組んで何を作ろうかと悩むのだが、なかなか思いつかない。
焦り始める夏海に対し、余裕のれんげが独特の感性を発揮して作り始めた物は……!
そして給食の時間になり、カレーの匂いが漂ってきた。
給食当番のれんげとカレーの組み合わせを見て、越谷姉妹は過去に起きた凄惨な出来事を思い出すのだった…。

第九話「みんなでお月見をした」
越谷夏海は母の雪子より「庭の池に生き物がいないのが寂しいので何か捕まえてきてほしい」と言われ、お小遣い欲しさに引き受ける事にした。
門限までに帰ってくるようにと、母から渡された腕時計を付けて皆で魚釣りをしに出かけた夏海だったが……。
そして、中一になっても女の子らしくない夏海を見た富士宮このみは、自宅から中学の時に着ていた服を持ってきて夏海に女の子らしい格好をさせるのだが…。

第十話「すごく練習した」
越谷家に遊びに来た宮内れんげだったが、越谷姉妹は不在の様子。
諦めて帰ろうとした時、塀の向こうからひらひらと動く手が話しかけて来た!
妖怪だと勘違いしたれんげだったが、隣に住んでいる富士宮このみだと分かってひと安心。
ところが「わたし、妖怪だよ?」と、このみが言い出して……。
そして帰ってきた越谷姉妹から、自転車の補助輪を外したのは小学1年生頃だったという話を聞き、れんげも補助輪なしで練習を始めるのだが…。

第十一話「甘えんぼうになった」
冬休み、一条蛍と越谷小鞠が歩いていると朝練帰りの富士宮このみがやってきた。
このみが持っている携帯電話に興味津々の小鞠だったが、電波の届く場所がこの付近にはこのみの家の庭にしかないという。
そこでこのみがメールをしている様子を見て小鞠も挑戦したのだが……。
一方、宮内家では宮内れんげが年賀状を描いていた。
姉の宮内ひかげは、れんげが何を描くのか気になりのぞき見ようとするのだが…。

第十二話「一年がたった」
春休みにうさぎのエサやりに学校へやってきた宮内れんげと一条蛍は、忘れ物を取りに教室に向かった。
その途中で見つけた木の棒は、れんげが入学時に持っていた「伝説の剣」だった!
「一年が経ったんだね。」
と感慨深い蛍は、れんげにタケノコを採り行こうと誘われて皆で一緒に行くことに。
春の息吹を感じながら、タケノコを採ったり秘密基地で遊んだりお花見をしたり…。
いつもまったりゆるゆるな毎日です。

一瞬ブームになった、アニメ発信の言葉
近年はアニメ作品発祥の流行語も増えています。ただ、一般的な流行語と同じく、その流行はあまり長続きしないもの。そこで今回は、「一瞬だけはやったアニメ発の流行語」をご紹介します。「懐かしい!」と思える言葉もあるかも?

●「にゃんぱすー」
2013年に放送された『のんのんびより』の登場人物・宮内れんげが行うあいさつのせりふです。インパクトのあるせりふなので、放送当初はネットでも使う人が続出。先日2期が放送され、また使う人が増えてきているようです。

●「ホビロン!」
2011年放送の『花咲くいろは』で、登場人物の一人・鶴来民子が発した罵倒の言葉。当初は非常に辛辣な罵倒をしていたのですが、それを改めるように言われたため、この言葉を使うようになりました。

●「アッカリーン」
2011年に放送された『ゆるゆり』で登場した言葉。タイトルコール前に「アッカリーン!」と主人公のあかりを呼ぶほか、作中の効果音としても使用されています。ネット上では「\アッカリーン/」という表記でよく使われました。

●「さすがはお兄様です」
2014年に放送の『魔法科高校の劣等生』で登場したせりふ。主人公の司波達也を妹の司波深雪がほめる際に使います。他にも「さすがです、お兄様」など複数のパターンがあります。ネットでは「さすおに」と略して使われることもありました。

●「万策尽きたー!」
2014年から2015年にかけて放送された『SHIROBAKO』に登場したせりふ。登場人物の一人・本田豊が、トラブルが起こった際に言う口癖です。他にも本作では「変な話」という言葉も登場し、これも人気でした。

●「ひなだお!」
2012年に放送された『パパのいうことを聞きなさい!』に登場したせりふです。主人公と共に暮らす三姉妹の3女のひなが、自己紹介をする際に言いました。ネットではこれをまねて「~だお」という書き込みが目立ちましたね。

●「わたし、気になります」
2012年に放送された『氷菓』のヒロイン・千反田えるの口癖。何かに興味を持つたびにこのせりふを言いました。使いやすい汎用性の高いせりふでしたよね。

●「ジャッジメントですの!」
2009年放送の『とある科学の超電磁砲(レールガン)』の登場人物、白井黒子が使用したせりふ。特に「~ですの」という語尾の部分が人気で、この部分をまねしてネットに書き込む人が多く見られました。

●「盛るぜぇ~超盛るぜぇ~」
2008年に放送された『とらドラ!』という作品に登場したせりふです。登場人物の櫛枝実乃梨が、アルバイト先でポテトを大盛りにする際に言いました。当時はかなり書き込みが目立つ言葉でしたね。

放送当初に大きく注目されたアニメ発信の流行語を紹介しました。2期放送などで再度使われている言葉もありますが、ほとんどは現在見ることのない言葉ばかりです。

「秋の宿題」を出題中! お気に入りのシーンを大募集するのん!
『のんのんびより りぴーと』公式HPにて「秋の宿題」を出題中です! 7月6日(月)深夜より、テレビ東京ほかにて放送スタートし9月に放送を終えたアニメ『のんのんびより りぴーと』。お腹を抱えて笑ったシーン。さわやかな感動に包まれたシーン。思わず涙したシーン。そんなあなたのお気に入りの名シーンを大募集しています! アンケート結果は、2016年1月10日(日)に開催を予定しているスペシャルイベント「にゃんぱす祭り りぴーとなのん♪♪」にて発表予定! この機会にぜひ宿題に答えて、イベントを一緒に作って盛り上がりましょう!

【宿題の内容】
(1)一番好きなシーンとその理由を教えて下さい。
(2)一番笑ったシーンとその理由を教えて下さい。

【提出期限】
2015年11月19日(木)23:59まで

【結果】
2016年1月10日(日)開催予定のスペシャルイベント「にゃんぱす祭り りぴーとなのん♪♪」にて発表予定
イベントパンフレットへの収録の可能性もあり

アニメは制作会社で選ぼう!
【SILVER LINK.】
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!! (2016)
田中くんはいつもけだるげ(2016)
あんハピ♪(2016)
ユリ熊嵐(2015)
のうりん(2014)

視聴回数2回以上の作品
のんのんびよりシリーズ
のんのんびよりりぴーと(2015)
のんのんびより(2013)
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(2013)

かわいらしい女の子描写に定評のあるSILVER LINK.。まんがタイムきららフォワードで連載中の「あんハピ♪」が2016年春放送。

「2015夏アニメ満足度人気投票」、「のんのんびより りぴーと」が7位にランクイン
アキバ総研のアニメポータル「あにぽた」が、2015年9月24日~10月9日に実施していた投票企画「2015夏アニメ満足度人気投票」。その投票結果をお知らせしよう。

「のんのんびより」は、全校生徒5名という田舎の学校「旭丘分校」を舞台にした癒し系コメディ。第1期は2013年秋アニメとして放送され、放送開始前の期待度ランキング:18位→放送開始後の実力ランキング:1位→放送終了後の満足度ランキング:1位と急浮上。約2年ぶりの新作ながら今回もベスト10入りを果たし、人気タイトルとしての地位を確固たるものにした。

第10位までの作品と投票数は下記のとおり。投票総数は1982票。

1位:Charlotte(シャーロット)(283票)
2位:干物妹!うまるちゃん(198票)
3位:監獄学園(プリズンスクール)(172票)
4位:オーバーロード(154票)
5位:GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(141票)
6位:がっこうぐらし!(136票)
7位:のんのんびより りぴーと(116票)
8位:赤髪の白雪姫(85票)
9位:六花の勇者(71票)
10位:下ネタという概念が存在しない退屈な世界(52票)

新アニメ企画『はいふり』が月刊コミックアライブ表紙に! キャラ原案は『のんのんびより』のあっと氏!
8月27日発売の月刊コミックアライブ10月表紙に、『のんのんびより』の宮内れんげと、見知らぬ少女が登場! なんとこの少女、『のんのんびより』の原作者・あっと氏がキャラ原案を務める新アニメ企画『はいふり』のキャラクターなのです! どんな作品になるのか?
気になる詳細は、「はいふり」オフィシャルサイトがオープンしているので、要チェックです♪

【夏の学園祭2015】キャストも観客もみんなで“にゃんぱすー” 『のんのんびより りぴーと』ステージレポートなのん♪
2013年に放送され好評を博したTVアニメ『のんのんびより』。その第二期となる『のんのんびより りぴーと』が、現在テレビ東京ほかで放送中。そんな本作のキャスト陣が集まり、トークやクイズコーナーで盛り上がったステージイベントが、MF文庫J「 夏の学園祭2015」にて行われました。本稿ではその模様をお伝えする。なお、当日の出演者は以下の方々です。

【出演者】
小岩井ことりさん(宮内れんげ役)
村川梨衣さん(一条蛍役)
阿澄佳奈さん(越谷小鞠役)

●第二期『のんのんびより りぴーと』は第一期の間を埋めるエピソード!
れんげから会場での諸注意がアナウンスされ、「みんな守れるー?」というお願いに、会場のみなさんが「はーい」と大きな返事で返し、「とってもいい子なのん」とさらにれんげがリアクションを返してくれるという、まるで『のんのんびより』劇中のような和やかな空気の中イベントはスタート。早速ゲストの3人がステージ上に登場すると自己紹介と簡単なご挨拶へ。それぞれ観客のみなさんへと挨拶をした際は、3人ともおなじみの「にゃんぱすー」で会場を盛り上げた。

ゲストのみなさんが着席すると、早速放送中の第二期の話題でトークを繰り広げる。第二期の1話は、第一期の1話の前日譚ということで、れんげの入学式の様子や蛍が旭丘分校に転校してくる前のエピソードが描かれました。第二期『りぴーと』では第一期の続きをやるのではなく、第一期の物語の一年間を掘り下げていくとのこと。

阿澄さんはそのことが嬉しかったそうで、小岩井さんや村川さんも第一期で原作から出ていなかったエピソードが二期で見られるかもと、会場のお客さんたちの期待を深めていた。

続いてはキャストのみなさんが第二期のみどころを語るということで、まずは小岩井さんが一生懸命に一年生になろうとしているれんげの緊張感を表現するため、入学式で「はい!」と言う時の演技はこだわって練習したとコメント。なかでも、アドリブで言っているという「なう」や「なーん」は、れんげと同い年くらいの親戚の子たちにインタビューを敢行し、参考にしているそうなので必聴!

続いて、村川さんと阿澄さんからは、放送されたばかりの第2話の蛍と小鞠が仲良くなったきっかけのエピソードの話題が。お姉さんとして蛍を引っ張る小鞠が見られたように、それぞれのキャラクターの新しい一面を覗くことができるのも第二期の魅力だとのことで、今後の展開がますます楽しみになりました。

●タヌキの鳴き声や星座など、作品に関わる問題で盛り上がったクイズコーナー
クイズコーナー「ウチ、田舎に住んでるのん? 田舎っ子検定」へと移ると、残念ながらこの日は不参加となっていた越谷夏海役の佐倉綾音さんが、ビデオメッセージにて登場しました。佐倉さんは今回のクイズコーナーの出題者を務めることに。

最初の問題は「『のんのんびより』には、れんちょんが飼っている“具”という名前のタヌキが登場しますが、タヌキはいったいどんな声で鳴くでしょうか?」。出題すると、佐倉さんが会場の3人への無茶ぶりで単純な答えを潰してしまう! そんな苦しい状況のなか、3人は答えることになりました。

なかでも阿澄さんの回答「ぽん!」は、その可愛さとインパクトから会場みなさんの投票で正解が決まるというルールのために、明らかに間違っていたにもかかわらずポイントをかっさらってしまったほど。

2問目は、「第一期の最終回で小鞠が摘んだ“ゼンマイ”は、次の3つの写真のうちどれでしょうか?」。回答に移るタイミングで村川さんが「これってそんなにムズカシイ問題かなー?」と発言。会場や他のふたりを煽ったものの、小岩井さんが回答時にコメントした「あんなにくるくるした植物が3つもあるなんて知りませんでした。」に対し、突然「嘘!? え!? くるくるしてました!?」と焦り出したのは印象的。

そんな村川さんの選んだ答えは3番! 回答用のスケッチブックには既に「正解やったぜ!」と書いてあり、これで不正解だったらと思うとどうなっていたのか想像もつかないところですが、無事、阿澄さんと一緒に正解して大いに喜んでいた。

最後の問題、「『のんのんびより りぴーと』第2話では、星空を蛍と小鞠で見に行きました。その中で星座の話をしていましたが、次のうち本当にある星座はどれでしょうか?」を全員仲良く正解すると、佐倉さんからの「もし、『のんのんびより』を面白いと思ってもらえたら、いろんな人に勧めて、いろんな人に『のんのんびより』の世界を楽しんでもらえるようにみなさんも協力してくださいね。」と会場のみなさんと『のんのんびより』ファンへのメッセージが。

クイズコーナーの後は、全問正解した阿澄さんへのご褒美「アニマックスカフェ」コラボメニューの「柿次郎君のムース」と「チョコハンバーグ丼」の試食と作品の告知コーナーを挟んで終了の時間となり、最後は出演者の締めの挨拶で幕を閉じました。

『のんのんびより りぴーと』イベントで村川梨衣さんが暴走……しない!?
7月19日(日)に秋葉原UDXで開催された「MF文庫J 夏の学園祭2015」のメインステージで、アニメ『のんのんびより りぴーと』(以下『りぴーと』)のステージが行なわれた。この日はメインキャストのうち、宮内れんげ役の小岩井ことりさん、一条蛍役の村川梨衣さん、越谷小鞠役の阿澄佳奈さんが出演するとあって、ステージ前には多くのファンが詰めかけた。

『のんのんびより』を代表する名セリフ「にゃんぱすー」で挨拶を済ませると、3人はさっそく7月に始まった2期の話題へ。『りぴーと』の1話が時系列的に1期より前のエピソードという変則的な構成だったが、その後について阿澄さんは「今後の『りぴーと』は1期で過ごした1年間を掘り下げていくものになっているので、うれしい」と感慨深げ。村川さんも「1期にはなかった原作のエピソードをアニメで観られるのがうれしい」と語ったが、普段と違う正統派のコメントに周囲からは「どうしたの!?」と驚きの声が。“マジメ”な村川さんに対してツッコミが入る様は、旭丘分校に通うヒロインたちさながら、『のんのんびより』チームの気の置けない関係性を感じさせた。

また『りぴーと』2話について、村川さんは「1期を通じて田舎に慣れていったので、まだ馴染んでいない状態の蛍は久々。新鮮な気持ちで演じた」という。そんな蛍との絆が描かれた小鞠について、阿澄さんは「これまでは年齢の割にテンパッてしまう話が多かったが、『りぴーと』2話ではきちんとお姉さんらしくしようとしていた。ふたりの関係性が微笑ましかった」と振り返っていた。

ゲームコーナーとして行なわれたのは、田舎っ子検定。この日来られなかったもうひとりのメインキャスト・越谷夏海役の佐倉綾音さんから出題される田舎に関するクイズに答えるというものだ。1問目は「『のんのんびより』には“具”というタヌキが出ますが、タヌキの鳴き声は?」。3人は「キュ~」(村川さん)、「めー」(小岩井さん)、「ポン!」(阿澄さん)とそれぞれに予想したが、答えは「ヒュー」。正解者がいなかったため、ここでは誰が正解に近いか観客の反応で決めることに。すると一番正解から遠そうな阿澄さんへの反応が大きく、まさかの正解ということに。

続く「『のんのんびより』1期最終回で採ったゼンマイはどれ?」という質問では、村川さんと阿澄さんが正解。最後の「次のうち本当にある星座は?」では、「以前、見たことがある気がする」と語った村川さんを始め、全員が「じょうぎ座」を選んで正解となった。

この結果、ただひとり全問正解となった阿澄さんがご褒美をゲット。用意されていたのは、『のんのんびより りぴーと』と8月17日(月)までコラボしているアニマックスCAFEのメニューから、柿次郎君のムースとチョコハンバーグ丼のふたつ。ムースについては「冷たい!」チョコハンバーグ丼については「甘みがある。本編と違って、おいしい(笑)」とどちらも絶賛の阿澄さんだった。

2期に入ってますます仲のよさがアップした様子の『のんのんびより』メンバー。彼女たちの声が吹き込まれる『りぴーと』はまだ始まったばかり。今後もいつもの4人による活躍に期待だ。

村川梨衣さん、佐倉綾音さんらキャスト陣のトーク&朗読劇に癒される~『のんのんびより りぴーと』先行上映イベントレポート
2015年7月から始まるTVアニメ『のんのんびより りぴーと』の先行上映イベント『のんのんびより りぴーと-みんなに会いにきたのん-』が6月14日、東京・日比谷公会堂にて開催! 出演は宮内れんげ役の小岩井ことりさん、一条蛍役の村川梨衣さん、越谷夏海役の佐倉綾音さん、越谷小鞠役の阿澄佳奈さん、宮内一穂役の名塚佳織さんという豪華メンバー! 本稿では『のんのんびより』らしい穏やかなムードに包まれつつ、笑いも絶えなかった、楽しいイベントの模様をレポートしいます!

●「『のんのんびより』が帰ってきた!」そう思える新シリーズ第1話
チャイムの音と共に、イベントはスタート。一穂のまったりとした影ナレの後、司会進行役の名塚さんがステージへ登場した。「『のんのんびより』が帰ってきましたよ!」とテンション高く名塚さんが声を上げると、会場から大きな拍手。「今日ものんびりした気持ちで楽しんで帰っていただけたら嬉しいです」とのごあいさつの後、早速、『のんのんびより りぴーと』第1話の上映がはじまった。

本編の詳しい内容については放送を待ってのお楽しみとさせてもらうが、れんげの好奇心旺盛なところ、夏海・小鞠姉妹の快活さと仲の良さ、一穂のマイペースさ、旭丘の情緒あふれるのんびりした田園風景など、まさに『のんのんびより』が帰ってきたと実感できた第1話だった。

●また再会できると信じていたキャスト陣。
2期はアニメ化されていない原作とアニメオリジナルエピソード

上映が終わると、小岩井さん、村川さん、佐倉さん、阿澄さん、名塚さんが舞台に登場した。小岩井さんは開口一番、れんげのあいさつ、「にゃんぱすー!」を披露。会場が盛り上がったところで、トークがスタートした。

佐倉さんは第1期が終わった時もまたすぐに『のんのんびより』の世界に帰ってこられる気がしていたという。「ずっと『のんのんびより』は続いていて、『おかえり』、『ただいま』という日常の延長線のような感覚で戻ってこられる予感がありました。だから第2期のアフレコがはじまった時も気負うことなく役に入ることができました」(佐倉さん)。阿澄さんも頷き、「1期の最終回も作品が終わった感じが全然しなかったですよね」とコメント。第2期も第1期に引き続き、ヒロインたちのまったりとした毎日が楽しめそうだ。

また、『のんのんびより りぴーと』は第1期でアニメ化されなかった原作エピソードとアニメーションオリジナルの話で構成されていることが明らかに・・・!オリジナルエピソードについては原作のあっと先生自身がラフを切ったものを映像化しているとのことで、これは期待したい。

●小鞠のバラエティに富んだ泣きに注目!
それぞれが演じるキャラクターについて聞いてみると、阿澄さんは「小鞠は1期の時や今回の1話ではお姉さんっぽさが出ていましたけど、これからはわーわー泣きます(笑)。原作を読んでいる方はご存じかと思いますが、不思議な擬音で泣くんです。スタッフさん達のこだわりも強くて、なるべくこの音に近付けてくださいとの演技指導を受けました」とアフレコでの裏話を告白。実際にどのような泣き方をしているのかはテレビでチェックしたい。

●シュールで大爆笑の連続だった朗読劇
トークパートに続いて、前回イベント『にゃんぱす祭り』でも好評だった朗読劇コーナーが復活。今回朗読するのは第1期のBlu-ray/DVD第1巻と第4巻に付いていた描きおろしマンガ2本。コミックのコマ割りがそのままスクリーンに映し出され、それに合わせてキャスト陣が演じていく。

1本目はマンガに感化され、生徒会にあこがれた夏海が一穂に生徒会長になりたいと訴えるお話。夏海が大活躍したエピソードで、れんげから矢継ぎ早に議題と称した疑問を投げかけられたシーンでは、長台詞を早口でさばいた佐倉さんの滑舌の良さが見事だった!

2本目は越谷家にれんげ、蛍が遊びに来たときのエピソード。いつものみんなでトランプをしながら、れんげは読書と称して英和辞典を読み始め…。英語を読めてしまうれんげの優秀さと、読めない越谷姉妹に爆笑。トランプと見事に絡めたオチにも会場は沸いた。

朗読劇後、今回、素晴らしい早口の技を披露した佐倉さんは「夏海のセリフは尺が結構厳しいんですよね」とキャラクターを演じる上での苦労を告白。「でも、入らないかなと思っても本番では入ってしまうので、『のんのんびより』ってすごいなと思います(笑)」(佐倉さん)。

●1期と変わらぬ温かさと優しさ、スタッフ愛にあふれた作品で幸福感にひたろう!
情報コーナーでは、7月6日からの第2期放送開始に加え、テレビ東京では6月15日より3週に渡って、プレ番組『のんのんびよりってなんなのん!!?』が放送されること、7月5日にAT-Xにて第1期が一挙放送されること、前作に続きnano.RIPEが担当するOP曲「こだまことだま」が7月22日、れんげ・蛍・夏海・小鞠が歌うED曲「おかえり」が8月5日に発売されることなどが発表された。

ED曲「おかえり」は「いい曲をいただきました」(小岩井さん)、「とっても素敵な曲で、もう胸がいっぱいになって泣きました!」(村川さん)、「前作と同じZAQさんの作曲で、すごく素敵でノスタルジックです」(佐倉さん)、「一層ひたれる感が強くなった気がします」(阿澄さん)とキャスト4人も太鼓判を押す良曲になっているとのこと。早く映像とともに聞いてみたい。

最後に出演者からメッセージ。
◆小岩井さん
「前シリーズと変わらず、温かくて優しい、家族で見ていただける作品だと思うので、応援よろしくお願いします」

◆村川さん
「1期であのシーン見たかったなとみなさんが思われていたエピソードもたくさんあったと思いますが、今回のりぴーとでそのエピソードも見られると思います。 楽しみにしてくださいね!」

◆佐倉さん
「第1期と変わらず、スタッフさんの愛にあふれた作品になっていると思います。皆さんにもそんな愛情を感じてもらえたらと思いながら私もアフレコに臨んでいます。『のんのんびより』ならではの描写の細かさなど、何度でも見直してもらいたい作品です。引き続きお楽しみください」

◆阿澄さん
「第1期で過ごした1年間を応援していただいての今回の『りぴーと』なので、私達もうれしく思います。あの1年間をより濃く、大切に思ってもらえる第2期になりました。皆さんと一緒に過ごして第2期が近付いてきた感じがしてワクワクしてきました。本放送までいろいろありますので、一緒にワクワクしながら待っていてください」

◆名塚さん
「今回、『りぴーと』ということで、1期の間、間のエピソードになっています。ですので、まだ『のんのんびより』を見たことがない方はブルーレイなどで1期のエピソードも合わせて見ていただくと、週に2回『のんのんびより』を楽しめます。私事ですが、一穂のおもしろい回?もありますので、楽しみにしていてください。」

キャストが舞台袖に消えた後、チャイム音が鳴り響き、れんげの「『のんのんびより りぴーと』の応援よろしくお願いするのんな!」の影ナレに賛同の大きな拍手が送られてイベントは終了。TVアニメ『のんのんびより りぴーと』は7月6日よりテレビ東京、テレビ愛知、テレビ大阪、AT-Xにて放送開始!

オープニングテーマ
「こだまことだま」

エンディングテーマ
「おかえり」

投稿 : 2024/07/06
♥ : 33
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「のんのんびより りぴーと」を思いっきり語ってみる。

2015年7月より放送。
全12話。


【前置き】

『地球を冒険するには遅すぎ、宇宙を冒険するには早すぎる時代に生まれた我々だが、

 [のんのんびより りぴーと]の初回というこの瞬間に立ち会うことが出来た。

 生きるとはなんと素晴らしいことか。』

18才 男性 ワシントン州



【あらすじ】

超がつくほど田舎にある旭丘分校には、生徒が小中合わせてたった5人のみ。
めぐる季節の中、ゆるやかな日常生活の日々を送っています。
田植えを手伝ったり、肝試しをしたり、文化祭をしたり、時には学校に泊まったり。
行く年も来る年も、皆といれば毎日楽しい、そんな日常アニメです。



【「りぴーと」について】
{netabare}
「あらすじ」でも述べた通り、本作は1期同様田舎を舞台にした日常を描くという点以外に、明確なストーリー性はありません。
しかし他の日常系2期と少し違う点は、「りぴーと」というタイトルが示す通り、れんちょん達の一年を描いた1期を、また違うエピソードを描く形で再びその一年を描いているところですね。
本作の初回なんて、1期よりも前の入学式前日からスタートですから。

ここだけ聞くと、率直な話「つまらなそう」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、不変であることが一番の魅力となるのが日常系…というより本作「のんのんびより」の強みでしたね。
作品を振り返って改めてそう感じました。
(原作でも、年を跨ごうがれんちょんは永遠の一年生やってますしね。)


ただ、一期は原作の季節毎の良エピソードをふんだんに使った上で成り立った作品でしたので、(一期以降に描かれた原作を除くと)少なからず一期ではリストラされたように捉えられるエピソードが2期での穴埋めに描かれたように感じてしまう節も。
そう思うと、少々パワーダウンは否めなかったかもしれません。

しかし、そこは「けいおん!」のストーリー構成でも馴染み深い「吉田玲子さん」が、また綺麗にまとめて下さっていました。
特にアニメから入った人は、原作(特に初期)のキャラの口調に違和感を覚えたりするのですが、そこも違和感の無いよう変えられていましたし。
オリジナルエピソードも1期より増えましたが、基本的に原作者の描きおろしネームの元だそうなので、特に違和感もなく…と言うより、むしろキレイに24分に整頓されている点を見れば、原作超えとさえ感じましたよ。
原作は原作で、他の日常系と比べても非常に絵のクオリティが高く、田舎風景も細かく描かれていて良いんですけどね。

その原作から受け継いだ作画も1期同様、京アニ等と比べるのは少々酷だとしても、放送クールの中でも高水準を安定して保っておりました。
本作においては、作画に関して他の日常系よりかなり厳しい目になってしまうのですけど…、うむ…合格ライン!(エラソーな話だww)


この2期において個人的に残念だったのは、原作第7巻で描かれた「沖縄旅行編」が、一切無かったことですね。
既にドラマCD化されている点や、不変でもある本作においてあえて外した判断を否定はしませんが、やはりアニメで見たかったと思うのは当然の話。
昨今の過多気味な状況からも「映画化でワンチャンあるで!」とか思ったりもしましたが……無いのかなぁ……。
あの砂浜でビーチパラソルの下、グラサンで椅子に座りジュースをすする駄菓子屋と、その膝元に座り全く同じ格好でジュースをすするれんちょん、アニメで見たかったなぁ。
{/netabare}


さてさて、やはり日常系はキャラクターについて沢山語る方が合っているような気がしますので、ここからはそれぞれのキャラ毎に、一番好きなエピソードを語っていこうと思います。
全員分読むと長くなるので、好きなキャラの項目だけでもどうぞ。


【宮内れんげのイチ押しエピソード】
{netabare}
「にゃんぱすぱすーん!!!」

私にとって、こんなに愛おしくて微笑ましくさせてくれるキャラクターは他にいないとさえ思わせてくれる、大好きなキャラクター、れんちょん。
てなわけで、元も子もない言い方ではありますが、もぅハッキリ言ってどのエピソードも大好きなのです。
「入学式」「てるてるぼうず」 「赤ちょん(赤ちゃんのれんちょんね♡)」「駄菓子屋と自転車の練習」などなど…。
そんな中、れんちょんを見ていて一番楽しめたエピソードで考えると、ひか姉と繰り広げた第11話「そすんさー」の回かもなぁって思っちゃいました。

小学1年生にして、実の姉の絵を描いて『苦悩』というタイトルを付ける、芸術気質溢れるれんげ先生。
年賀状を作成するにあたり新たなイラストを描く先生ですが、ひか姉はそのイラストに興味を持ち覗き見しようとするのでした。
そりゃ妹に自分の周囲に無数の目を描かれ、あげくそんなタイトルを付けられたら強烈に印象に残って、以降も興味を抱くのは分かりますが……。

「描いてる途中の絵は絶対に見せないん!」という頑なな姿勢に、余計に見たくなってしまったひか姉。
双眼鏡まで持ち出して、別の部屋から覗き見ようと画策します。
遠慮の無いイタズラと、その浅い知恵を見透かした上でシラを切り続ける姉に、流石に【いらり】となるれんちょん。
そこから更に力づくで取り抑えにかかられ、遂にブチ切れたれんちょんは、凄まじい鎖骨突き

『『『 そすんす 』』』

をかますのでした!!!
(この頃はちょうど、同じ時間帯に放送中だった「GANGSTA.」のバトル作画の息切れに落ち込んでいた時で、そんな時に「のんのんびより」で凄まじいバトル作画が見れてしまったことが重なり余計に面白かったです。)

このエピソードのれんちょんは、どれもいつもの4(+1)人では中々見られない表情でしたので、とても印象的でしたね。
攻撃の際の「なああああああああああああああああああああああ!!!」って叫び続けるれんちょんの声も、しばらく頭から離れませんでしたよ。
やはりれんちょんは、小岩井さんの声あってこそですね。

ただ、多分アニメのキャラ設定であろうこの「そすんす」の使い手「そすんさー」。
あの執拗に首元の鎖骨を狙った、凄まじい突きの連続攻撃。
結局どのようなアニメかは知る由もありませんでしたが、私はそのアニメはBPOの力で即刻放送中止にすべきだと感じましたね。
れんちょんには悪いですが、そのアニメを見続けた彼女が修業を重ね真の「そすんさー」となった後、来年以降も多分同じことを繰り返しこの攻撃をされたひか姉が、もしかしたら取り返しのつかない事案になるやもと考えると、致し方の無い事でしょう。
れんちょんには、やはり教育上「グレートマン」を見て育ってほしいです。
いや…、でもアレも「行き着けのバーのママ」とかいう役柄もあるんだよな…ウムム…。。。

ちなみに、オチである上下反転イラストは、原作の漫画では「羊と猿」ではなく「兎と龍」になっています。
原作の方が完成度は高いと思いますので、興味のある方は是非原作もどうぞ。
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【越谷小鞠のイチ押しエピソード】
{netabare}
可愛くて小さくて持ち運びやすいことは最早周知の事実であり、世界のそういう層達を旭丘に決起集会させかねない程の魅力を備えた、我らがこまちゃん。
彼女も良エピソードに恵まれており、第2話の「ほたるんと2人で星を見に行く回」や、第5話「占いとか関係無しに不幸を呼びこむ回」、第11話の「電波にすら届かない回」など、メインをはることも多々ありました。
えぇえぇ、素晴らしいことでございますね。

上記のエピソードは基本的にどれも、大人ぶって残念な背伸びを披露し、更に残念な目に遭ってしまうパターンであり、それが彼女の黄金比でもあるのですが…。
そんな彼女のエピソードの中、私が最も印象的だったのは、いつもとは少し違う魅力を見せた、あの第8話「小吉さん」のエピソードでした。

実は一期の2話からさり気なく登場していた、こまちゃんのボロボロのくまぐる…じゃなかった、クマのぬいぐるみ「小吉さん」。
彼女がベッドの下から再び、この小吉さんを見つけたのをきっかけに、その想い出が蘇るのでした。

「大人の魅力」を育むという、0を掛け算するかのような過酷な挑戦を続ける彼女にとって、この小吉さんは「流石にもういらないかな…。」と感じてしまうのは必然でした……。
それは、人が成長する上で…誰もが通る道でした。
しかし、振り返ったアルバムでいつも肌身離さず持ち歩き、時には頬に怪我をしてまで大事にしていた小吉さんへの気持ちを思い出した彼女は、「こまぐるみ」の創始者ほたるんの力を借り、綺麗に修繕をしようと考えたのでした。

縫い針を指先に刺すという体を張ったお約束もキッチリこなした上で、ボロボロのヘロヘロだった小吉さんを、元のふんわりした状態に戻したこまちゃん。
穴から綿が飛び出ていた頬には、いつかの彼女と同じ、お揃いの絆創膏が添えられていましたね。
大事な想い出を無くすことなく、大事なまま保つことの出来た彼女が、本エピソードの最後に言った言葉は、

「大人だもん。」

でした。
それは、作品を通して彼女が本当に大人の階段を登った、(唯一の)エピソードだったのではないでしょうか。
とても心の温まる回でした。

小鞠、結婚しよう。
{/netabare}


【越谷夏海のイチ押しエピソード】
{netabare}
作中のトラブルメーカーであり、シナリオを動かす上でなくてはならないキャラクター、なっつん。
こと遊びに関しては非常に長けているので、この旭丘の動植物の知識においても彼女の右に出る子供はそうそういないでしょうね。
(多分ひか姉くらいかな?)
個人的には姉への好き度が強過ぎてしまい、私の性へ……じゃなかったピュアな心にはイマイチ響かない節もある彼女なのですが……。。。
そんな私でさえも、なっつんのその知識とさり気ない優しさが滲み出てトキメかせてくれた回。
それが、第4話での「ひらたいらさん」のエピソードでした。

田んぼで捕まえた沢山のカブトエビを、学校の水槽で大切に飼っていたれんちょん。
まず、ここの最初の何気ないやり取りが好きなんです。

なっんん 「名前とか付けたの?」
れんちょん「ひらたいらさんって言うん!」
なっつん 「どれが?」
れんちょん「どれもなん。」
なっつん 「…………ふむ……。」

しかし、毎日観察日記を書いて世話をしていた矢先、突然全てのカブトエビが死んでしまうというショッキングな出来事が起きるのでした…。
普段は年齢とは不相応に滅多に涙を流さないれんちょん。
そんな彼女が涙するのは、決まって『別れ』の時なんですよね……。(ひか姉を除く。)

カブトエビは、卵から産まれ死ぬまで約1ヶ月という、非常に短命な生き物だそうです。
私も小学生時代、れんちょんと全く同じ境遇になったことがあります。
私の時も、なんでか一気に死んでいました。
やっぱり相当ヘコみましたね……。
れんちょんと同じく、もう捕まえないでおこうって思いましたし。
(ちなみにアニメではありませんでしたが、原作の漫画では死んでいるカブトエビがしっかり描かれています。)

落ち込みを隠せないれんちょんに、皆がそれぞれ気を利かせる中、なっつんだけはその発想が違いました。
それは、カブトエビの習性をちゃんと理解し、土の中に卵を産んでいるのではないかと考え、捨てられた土を再び水槽に入れて、水をはっておくという機転の利いたものでした。
しかもそれを、れんちょんには何も言わず、さりげなくしてしまうところが非常に格好良いんですよね。
わざわざ、帰りのバス停から走って学校に戻り、バスの時間ギリギリに戻って来ていたクセに……。
勿論、あくまでも想定ではあるので、余計な期待をさせない為ではあるんでしょうけど。
(ただ、よく小中学生の自由研究で見る「トリオップス」と同じ原理なので、その確率は非常に高いようです。卵がかなり頑丈なようですね。)

その予想が見事に的中し、孵化した小さなカブトエビを見て喜びと驚きを見せるれんちょん。
「これ、ひらたいらさんなのん?」と聞くれんちょんに、笑顔を向けて優しく

「そうそう、ひらたいらさん。」

って言ってくれるなっつん。
かぁあああぁっっもぅ素敵過ぎるっ!!!

れんちょんの絵日記に描かれた沢山のひらたいらさん。
この命と、その真ん中で喜ぶれんちょん描かせることが出来た、なっつん。
それを見て、皆も(兄ちゃん含む)笑顔になっていましたね。
原作を読んだ時も思いましたが、あくまでもシンプルですがシナリオとして完璧に近いエピソードでした。
うん、はらたいらさんに3000点。
あっ、スルーして下さい。
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【一条蛍のイチ押しエピソード】
{netabare}
「ほたるんなぁ、玉手箱…半開きにしちゃったん? 良い感じの煙たさだったんな?」
と言う台詞が、非常に的を得ているキャラクター、ほたるん。
見た目も中身も小学5年生にしては非常に大人びており、且つこまちゃんに対する「愛情」は最早、計測しようとするとスカウターがボンってなってしまう女の子です。

ただ個人的に、俗にいう「百合」的な思想は、サド気質な私には全くの範疇外であり、正直嫌悪感すら抱くレベルなので、このほたるんの思考にはちょっと付いていけません。
こまちゃんへの愛には大いに賛同致しますが、それと同時に私はライバルだとも思ってしまうので非常に厄介です。
ちなみに私の妄想の中では、ほたるんを旭丘分校の屋上(無いか…ww)に呼び出して、 こまちゃんを賭けて腕相撲で戦い、私の腕がなっつんと同じく「パニィ!!」ってなってました。

………話を戻します。
そんなほたるんの一押しエピソード。
第7話の橋から勇気を出して飛び込むエピソードと悩みましたが、第11話の「家での子供全開なアグレッシブほたるん」が、やはり一番印象に残りましたね。

冒頭の通り、れんちょんを始め皆から大人だと思われるほたるんでしたが、家に帰ると、凄まじい子供っぽさを見せるのでした。
と言っても、意識的に使い分けているワケではなく、楽しかったり悲しかったりで感情が高ぶった際に時折見せていた「アグレッシブほたるん」が、常に出ているような感じでしたね。
まさに、小学生の家での幸せな雰囲気がそのまんま東で出ている感じでした。
これまで、非常に大人びていたり、「百合」であったり、「こまぐるみ」であったり…と、非現実性の強いキャラクターでしたので、このようなシーンが垣間見えたことでとても身近に感じ、好きになりました。
特に共感したとところは、あのテレビの猫特集を見ながら「でもペチのがもっと可愛いよ~!」って飼い犬をこねくり回すトコですね。
アレは、あるあるですよね。

そう言えば、このほたるんの飼い犬ペチにも言えますが、本作の動物って基本的に現実的に描かれているので、他作品に較べると表情に乏しいんですよね。
このペチも、たまにロボットのように思える時がありましたよ。
ちなみに声を担当しているのは、越谷家のお母さんだったりします。

ちなみについでに、この「アグレッシブほたるん」についても。
AT-Xで放送されていたSP企画「駄菓子でのんびり楽しむのん!」という声優さんのトーク番組を見ていると、中の人である「村川梨衣さん」って、「アグレッシブほたるん」のキャラそのまんまな気がしましたね。
「あぁ、こっちだったのか……。。」と感じて笑ってしまいましたよ。
そう言えば、原作のあとがきでも作者にそう描かれてましたっけww
{/netabare}


【越谷卓のイチ押しエピソード】
{netabare}
第1話でピアノ弾いてたとこ。
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【宮内一穂のイチ押しエピソード】
{netabare}
パッと見「侵略!イカ娘」に登場する最強の姉にも見える、れんちょんの姉々、かず姉。
ただこの姉々は、たまにすら目を開けないどころか、大人としてあるまじきダメっぷりが、この2期で更に拍車がかかっていたように感じましたね。
しかし、その様はこの上ない反面教師ぶりを見せ、あのなっつんですら勉強を頑張る気にさせるというのだから驚きでした。
そう、私のイチ押しエピソードは、第3話の「真っ暗で枕」の回です。

教え子に大量の宿題を出して且つ、それを見てケラケラ笑い自身は寝てばかりいる姉々。
(実際やることは最低限やっており、全く態度に見えないだけですけど。)
その様を見たれんちょんは、年の離れた姉に向けているとは思えない哀しい表情で
「先生は皆のヤル気を出させるのが仕事だと思うん……。」
と述べ、姉を諭すのでした。
普通に「せやな………。」と諭されている姉々には、笑ってしまいましたよ。

それでもやっぱり、TVリモコンを探す気力も、寝室に動く気力も、ましてやアイマスクを取る気力すら無い姉を見兼ねたれんちょんは、その姉のダメっぷりを他のクラスメイトに見せつけることで、皆のヤル気を出させるのでした。
狸のアイマスクを付けたままなので、何も分からず外に出て彷徨うマヌケな先生。
更には「真っ暗で枕見えない」という偶然のダジャレに悶絶して一人でケラケラ笑う様は、こんな大人になってはいけない……と皆に思わせるには、十分過ぎる破壊力となったのでした。
流石れんちょん、策士だなぁ。

しかしコレ、笑いはしましたが大人としては…、今後の姉々のことを考えると哀しい気持ちになってしまう、非常に尾を引く回となりましたよ。
そりゃれんちょんも、駄菓子屋の方に懐いちゃうますよね……。
サドな私としては、どうせなら工作でギロチンを作って「寝(永眠)ないで下さい!困りますん!!」とかしてみたいですね(真顔)。
頑張れ、姉々❢❢
{/netabare}


【宮内ひかげのイチ押しエピソード】
{netabare}
高校一年生となり、憧れの東京に住んでいる、れんちょんのもう一人の姉々、ひか姉。
その立場上、夏休み等の大型連休にしか旭丘にいないワケですが、原作者さん曰く勝手に動いてくれるので非常に描きやすいそうで、れんちょんに次いでお気に入りのキャラクターなのだとか。
(実は原作者の、旧作のキャラでもあるようです。)

私としても実は、れんちょん、こまちゃんに次いで好きなキャラクターです。
こまちゃんがいて気付きにくいですが、このひか姉も中々ミニチュアなサイズで非常に持ち運びやすそうですもんね。
あっ、通報しなくても大丈夫ですよ。

そんな私の、ひか姉イチ押しエピソードは、ダントツで第7話の「ばぶばぶ言う、ひか姉」でしたね。
あっ、通報しなくて大丈夫ですよーー!!

夏休みのある日、れんちょんのお人形遊びに付き合わされる、ひか姉。
超合金ロボットを母親としてれんちょんが演じ、お世辞にも可愛いとは言えない歪な巨大ぬいぐるみを赤ちゃん役として、ひか姉が強要されるワケなのですが…。
「母ちゃんオレ受験勉強やだよ」という赤ちゃんらしからぬ発言をしたひか姉を叱咤し、れんちょんは姉に

「ちゃんと真面目に【ばぶばぶ】って言うのん!!」

と、赤ちゃんプレ………失礼、赤ちゃんの演技を強要するのでした。
ここの、顔をズイと近付けて声のトーン低めに「ひか姉…ばぶばぶ言うのん…。」と言うれんちょんと、照れながらも少し小慣れたひか姉2度目の 「ばぁぶばぶ…。」が非常に可愛くて、2期全体を通しても大のお気に入りシーンとなりましたよ。
そこから更に、一人放置されダルさが重なってきたひか姉が

「れんげ~まだばぶかぁ~? 早くミルク~~ミルクばぶ~♪」

と言う様を、恐らくまだ会ったばかりであろうほたるんが目撃するという、とんでもないオチがつくという……。。。
オチとしても、私はココが一番好きだったかもしれませんね。
違うと否定しても余計にドツボにはまりそうな、なんとも言えないあの空気…。
昔、男友達とルームシェアしていた際、あまり交友のない知人から同性愛について理解がある風な発言をされた時を、ふと思い出しました。
えぇ違います、私は小さい子が好きなノーマルです。
真面目にブヒブヒ言います、仲良くして下さい。
{/netabare}


【富士宮このみのイチ押しエピソード】
{netabare}
越谷家の近所に住む高校3年生。
お姉さんらしい立ち振る舞いと内に秘めた黒さが見え隠れする…、手の内で転がされたいキャラクターとして人気を博しているようで…。
私はサドですので 、キャラクター的には好みとは少しズレてしまうのですが…。

ですがこの、このみちゃんの会話劇(主に、こまちゃんに対し)は、毎度面白くてニヤついてしまいます。
第11話「.com」の回においては、ケータイに興味を持つこまちゃんに気付いた上で、口に出せないことを面白がって手の内で転がす策略ぶり…。
ただ、決してこういう接し方ばかりでなく、基本的に面倒見の良い性格で、作中で恐らく一番の常識人なのが人気の秘密と言えるでしょう。
こまちゃんにも、なんだかんで結局「.com」させてあげていましたしね。
はぁ…私も一緒に「.com」して、それを撮影して「DMM.com」に出したいです。
えぇ、こまちゃんとです……、意見は曲げません。

話を戻して、このみ姉として一番光ったエピソードで言えば、上記の「.com」よりも、第10話の「妖怪医者いらず」じゃないでしょうか。
面倒見の良い性格と、れんちょんをちょっとからかってやろうという、このみ姉らしいやり取り。
実はこの会話劇も勿論良いのですが、私が一番好きだったシーンは、このみ姉が自分の部屋(2階)にれんちょんを招き入れる際の、階段を走るれんちょんに対し

「走ると危ないよ~。」

というシーンから、帰り際の「今度は走らないん。」と言うれんちょんに

「えらいねぇ~。」

って返すところなんですよ。
さりげない気遣いと、優しい褒め言葉。
これぞ、年の離れた優しいお姉さんって感じで、趣味を通り越して好きになりました。
良いですよね、こういう温かなやり取り。
それがさりげなく描けてしまうのが、「のんのんびより」の魅力なんですよね。
{/netabare}


【駄菓子屋(加賀山 楓)のイチ押しエピソード】
{netabare}

旭丘で恐らく唯一の駄菓子屋を経営する、20歳のお姉さん。
言動や立ち振る舞いだけを見ると作中では少々不釣り合いにも思えるのですが、実はれんちょんとの付き合いはかず姉よりも長く(大学生で下宿中だった為)、その信頼度はひか姉よりも厚いという、なんとも好感度の高いキャラクターなのでした。

そんな駄菓子屋のイチ押しエピソードといえば、そりゃもぅ第10話「すごく練習した」の、あの自転車の練習の回を置いて他に無いでしょう。
第5話「お好み焼き奉行」の回と少し悩みましたけどね…、色んな駄菓子屋の服も見れましたし。
ただ、やはりこの第10話は、制作陣の本気度が更に数段違ったように感じるクオリティでした。

皆(←こまちゃんでさえ)が1年生で補助輪無しの自転車に乗れたと聞き、買ったばかりの自転車の補助輪を外して練習を始めるれんちょん。
ただ、やはり早々上手くは乗りこなせず、店先から見守る駄菓子屋の心配は増していくのでした。
途中、れんちょんが軽い風邪を引いてしまったと聞き、脱兎の如く店を閉めてお見舞いに行くところなんて、もぅ微笑ましくてたまりませんでしたよ。
なので、ソレをネタにしてイジるなっつんに、結構本気でイラッとしました…。
もっと頬グニョってやったれ、駄菓子屋ぁっ!!(←ひか姉口調)

そこで
「駄菓子屋駄菓子屋、ウチ…絵本読んでほしいん。」
と、つるの恩がえしの絵本を出す、れんちょん。
「何度も読んだだろう…、なんで皆いる中で私に頼むんだ…」
と言う駄菓子屋でしたが、それは子供の本能だったのかもしれませんね。
風邪を引いて自分が弱っている際、子供は本能的に頼りにしている人に寄り添うのだそうです。(うさぎドロップ参照)
案の定ストーリーを完全に理解していた点を踏まえても、れんちょんは「つるのおんがえし」が読みたかったのではなくて、ただただ駄菓子屋に自分の隣にいて欲しかったのでしょうね。

寝るまでずっと寄り添ってくれた駄菓子屋への、れんちょんからのささやかなプレゼント。

駄菓子屋「この羽織も、わざわざスミマセン…。」

かず姉 「いや…、それウチがやったんじゃないけど?」

駄菓子屋「………………そっすか……。」

かず姉 「うん…………。」

あのとても小さな羽織は、その見た目以上に…駄菓子屋の心を温かくしてくれたことでしょう…。

次の日、
「自転車の練習……するか?」
という駄菓子屋の一言から、2人は村の田畑道で丸一日練習をしました。

その小さな身体で精一杯バランスをとり、補助輪無しの自転車を乗りこなそうとするれんちょん。
何度もコケて膝を擦りむいたり…、倒れこんだ自転車にもたれ俯いてしまったり…。
無言で真剣にそれを見つめる駄菓子屋は、一体どんな気持ちだったのでしょうね。

このシーンでは、これまで一度も流れたことのない音楽が起用されています。
後に発売されたサウンドトラックを調べると、この曲のタイトルは『いつも一緒』でした…。

最後、夕日が沈む中れんちょんから手を離した駄菓子屋の前のめりの手が、ゆっくりと腰元へと落ちていく情景。
本作に出会えて良かったと、改めて感じた瞬間でしたね。

「駄菓子屋、ありがとなん!」


ちなみに、なっつんの影響で今では違いますが、以前れんちょんは駄菓子屋を名前で読んでいたそうです。
う~ん、かえで姉……かな?
裏話で駄菓子屋が、幼少期のれんちょんとの印象深い思い出に「初めて名前を呼ばれた時」と言っていたので、いつかその時のエピソードも踏まえて確かめてみたいですね。
{/netabare}



【総評】

1期が最高に楽しめただけに、放送前から多少の不安はあったのですが、結果的に上記の通り、私は大満足の出来となりました。

ただ、この2期「りぴーと」の構成と演出に、熱が冷めた人も少なからずいたでしょう。
原作を読んでいた側からすれば想定の範囲内だったのですが、その私でも当初はやはり2年生になったれんちょんが見たい気持ちにもなりましたし。


ただ皆さん、忘れてやしませんか?
一年が過ぎると、今現在中学3年生である『あの御仁』が卒業し、もう旭丘分校からいなくなることに………。
はい……ですよね。
やっぱり「のんのんびより」は、変わらないことが一番です。

私は、ハンドルネームの通り、重度の「のんのんびより」ファンです。
それこそ、【前置き】のワシントン州の青年の言葉に、痛く共感するほどに(笑)

何故ここまで本作が、たまらなく好きなのか…。
それはきっと1期と変わらず、大好きなれんちょんのエピソードが、全てにおいて村の皆から愛されているのが伝わる、見ているこっちまで嬉しくさせてくれるものばかりだったからな気がします。
この2期は新キャラは一切登場しない代わりにキャラの掘り下げが豊富でしたので、その点では1期より楽しめたかもしれませんね。


本作の皆は、それぞれあの分校に通い、愛を注がれ成長を遂げていきました。
そこで一番年少であるれんちょんは、村の大人や子供達皆から、これからもずっと愛を注がれて育っていくことでしょう。
今までの子達が、そうであったように。

原作のエピソードは「沖縄旅行編」以外ほぼ使い果たしたので、3期は中々実現しないかと思います。
ただ、
「ムササビにいてこまされる、こまちゃん」
「初詣の出店で大人ぶって残念な目に遭う、こまちゃん」
「れんちょんVSなっつんVS駄菓子屋in雪合戦」
等、無いことはないので、本作の喪失感が拭えない方は、是非原作もどうぞ。


その上でも、喪失感を拭えない人は……。
本作の名曲エンディングテーマ「おかえり」ラストの、れんちょんの掛け声を思い出しましょう!


「りぴーーとーー!!!」


ではでは、いつかまた…。
世界一優しくて温かい場所……。
みんなみんな大好きな人、大好きな故郷に、再び「おかえり」と言える日が来ることを願って。

長々と読んでいただき、ありがとうございました。


◆好きなキャラクターBEST3◆
『宮内 れんげ』声 - 小岩井ことりさん
『越谷 小鞠』声 - 阿澄佳奈さん
『宮内 ひかげ』声 - 福圓美里さん


◇可愛いキャラクターBEST3◇
『越谷 小鞠(今現在)』声 - 阿澄佳奈さん
『越谷 小鞠(小3時)』声 - 阿澄佳奈さん
『越谷 小鞠(乳児時)』声 - 阿澄佳奈さん

投稿 : 2024/07/06
♥ : 44

rFXEy91979 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

“にゃんぱすー!”は変わらずでも、小さく変わっていた続編。

一話「一年生になった」
校舎にしても皆にしても、1期とまったく変わってないのに、見事に時間が経過したと認めざるを得なかったです。れんちょんを認めさせる役にしたのが巧い所で、ランドセルに喜んだり、張り切っての登校練習(バスに乗ってお金払うとか)。面白いもので見る側の僕らとれんちょんの心境が決して同じでないはずなのに、どこかシンクロしたりして気持ちが共鳴したんですよね。だから校舎の外に出て寂しい顔するれんちょん見ると、何かこっちも変わった場面に一時寂しくなるんですよね。題材的に”サザエさん方式”アニメ?で逃げれるのに、時間の経過を逃がさないので(それも見えない時間の経過)、1期と違った味ありました。
京アニの『たまこまーけっと』と『たまこラブストーリー』みたいに、一見不変と思わせといて、実はしっかり(時間が)動いていて、キャラクターは変わらずと変わったものを持っている。それをれんちょんに担うところがまたまた憎いアニメですw
いやー、説明伝わってれば良いんですが、平気かなこれ?

二話「星を見に行った」
確か1期も蛍の転校シーンから始まってたけど、何日後の物語を描くのって2期が初?続編もののアニメにしては秘かな意外性見たり。
定規落としのバトルとか、一緒にこまちゃんと星観に行ったりと、随所の場面が来て間もない感を非常に感じさせました。1期でやらずに2期でやるの不思議だなあって思いますが、ゆったり面白いアニメであることは変わらずなので。
それにしてもあれほどの星の海を見れるのって羨ましい。

三話「連休中にやる気を出した」
怠惰の極み=かず姉は反面教師に役立ちますね。もし親族があんなだったら多分キレてますね。僕ならw
そういや今回って誰がメインか分からんかった(いやもしかしてかず姉か)。夏海は前半目立ってたけど、以降は控え気味だったし、れんちょんは後半からだし、意外と皆静かやったな。じゃあやっぱり今回ってかず姉主役回なのかな?だとしたら主役回は以降なるべく控えてほしいwあれね本編のユルユルを大分助長しちゃうから。

四話「てるてるぼうずを作った」
今までのエピソードで一番好きな話です。れんちょんがテルテル坊主で雨乞い奮闘中な時に、こまちゃんがテルテル坊主をお化けと勘違い。恐怖wいつもながらのまったりとしたのんのんらしい回でした。
ですがそれは前半部分。本番は後半パートで、本シリーズでは初かもしれない生命の死と誕生。田んぼで見つけた”はらたいらさん”を自ら志願し飼育に励む。でもある日死んでしまってれんちょんは落ち込んじゃう。ですが夏海が気を利かせて、水槽をクラスへ戻し、沢山生まれていたはらたいらさんの子供が中で泳いでる。それ見てれんちょん、嬉しそうにすぐに絵日記書くところがつられてこっちもウルウルして、気持ちがあったかくなりました。夏海がいなせで素敵でしたが、やっぱりれんちょんの喜ぶ顔が一番うれしかったですね。この回だけでも何度も見たい!

五話「お好み焼きを食べた」
美味しそうなお好み焼きと水難に愛されたこまちゃんが今回印象に残ったかな。間違いなくシルバーリンクはお好み焼きを大事にしていた!何故ってあんなに美味しそうなお好み焼きの作画を書けるの、あそこが肝だ!と考えなければ書けない絵のはず。旨そう(または巧そう)だもん!
あと忘れちゃいけないのが、やはり水難こまちゃん!抗おうとすればするほど、運命はすぐ追いつく。間違いなく『ファイナル・デスティネーション』にこまちゃんいたら即死やろな(のんのんびよりに似合わないw)

六話「ホタルと仲良くなった」
題名、ダブルミーニングですねw前半の蛍と夏海で、後半の光るホタルで。改めて言うことないでしょうけど、文字稼ぎのためどうか(苦笑)
あんなに狼狽えまくる夏海を見たのは初めて&同情(蛍があんな饒舌になることってあるんだね)w
フォローの限界点があるってことも痛みと共に知れました。パラシュートの落下ごとにライフ削れていくってことも、人はフォローの限界行くと、足元から崩れること、そして残った最後の術が慰めるしかないことを、この回でなんでしょうね、勉強させていただきました(あとフォローの先陣切るのが、こまちゃんとは意外です。思った以上に大人でしたね)。

七話「思い切って飛び込んだ」
1期OPのサビで使った場面をここで回収とは(伏線回収みたいに言ってます)。これって原作漫画にも掲載されてる話なのかな?
仏壇シーンの後のうめきの正体がひか姉って…しかもすごいおばさん臭に満ちてました。苦笑いです(あとれんちゃん、「100万ドルの残業」は確かに夢がないよ)。

八話「給食当番をした」
落書き帖は豊かになっても、工作作業は豊かにならないwよく居眠り防止装置を思いついたなれんちゃんは(ずっと姉ちゃんと過ごしてきたから、機転が働いたのかな)。で、兄ちゃんの作ったアレって何?パッと見風呂桶ぽいが。
カレーとれんちゃんパートでは、もうれんちゃん無双でしたわ。「クレしん」ひまわりもそうだったけど、アニメに出てくる赤ちゃんって本能+ちょっとの知恵が働いてて手ごわそうで、赤ちゃん時代のれんちゃんはまさに手ごわいベイビーでしたよ(笑)カレー御釈迦になった時の皆の顔の絶望ぶり。ショックぶりが絵と雰囲気で見事に伝ってきました。
最後のこまちゃん回だけど、よく蛍のあの部屋を見て、気にも留めずに過ごしたなあ。何度見てもあの光景はアブないキャラに寄ってる気が(苦笑)もうそこばっか目がいって、夏海忘れちゃったよ。

九話「みんなでお月見をした」
キャッチアンドリリース度にダメージ負い続ける兄ちゃん。釣った魚が結果鯉とか、デカいにもほどがある(笑)最初はあんなに小さかったのに。
女の子らしい夏海については、本人同様超違和感w最後に半被みたいな服を着た姿が馴染みすぎてて(まあ一瞬両津勘吉思い出すほど、女子感なかったが)。
最後のお月見回については、往生際の悪い夏海とひかげコンビに笑いました。あんなに実らない裏工作って可笑しくなってもしょうがないね。

十話「いっぱい練習した」
今回嬉しくなりましたね。駄菓子屋がれんちゃん見舞いに族みたいに急停車して、駆け付けて弄られてちょっと赤面する場面とか。あとれんちゃんが補助輪外して、自分の足で漕げるように頑張って特訓する姿が寒い季節をほんの少しでも忘れさせてくれました。今って努力が恥ずかしい風潮みたいな印象なので、十話で努力の肯定話を見られたのは感謝です。社会人の人は特に胸に染みてくるのでは?
(ボソッと)今回他のキャラ、出番少なくね…?

十一話「甘えんぼうになった」
このみ姉ちゃん、意外といたずらっ子な一面あるのね。十話の時はれんちゃんに”自分は妖怪”ととぼけたり、小鞠が携帯興味津々なのを知ったうえでからかったりと、小悪魔的な側面見れて、なんでしょうね満足です(振り回す女の子ってやっぱり魅力的だった)w
逆にビックリしちゃったのが(良い意味でです)家の中の蛍です。落ち着きがあって大人っぽい見た目からの砕けた姿(晩御飯前にお菓子欲しがる、猫の番組にキャッキャッしたり)。改めてギャップというのはスゴイ破壊力ですね。ママと一緒に寝たがるところもどっから見ても甘えん坊さん。いや~今回も和んだけど、蛍の”ママ~”はビックリしたよ。

十二話「一年がたった」
一年半の中断をようやく今回解消できたし、一期最終回にはなかった”寂しさ”がやっと来ました。特に新しいイベントが発生したわけでもなく、基本的にれんちょんや皆の変わらぬ日常尽くしで、なのに何故かその光景を愛おしいって思いました。ボクは正直血生臭いSFアニメが大好物で、のんのんみたいな日常アニメはあまり触れたことなかったんで、こうしてシリーズを観終えてみると、悪くないものですね。
それにしても最終回の「固定場面」は驚きました。動いているの人物だけで、あとは基本変わらぬまま。そんなに驚くことなの?って思う方もいるでしょうけど、あれって作画班にとって”楽”か”苦”なのか気になったんです。
振り返るとのんのんって、変哲のない描写の中に隠し味みたいな仕掛けを入れる印象があるんですよね。今回の驚き箇所もまさにそんな印象の一つで、(他はちょっと思い出せずですが)やはりプロでなければできないアニメなんだなって感慨。
TVシリーズ第三期、いつか発表してほしいな。そしたら今度はCM込みで録画→Blu-rayで焼きたい!あ、でもその前にOVAは見ときたい。OVAってなんでか知らんが、僕は苦手なんだけどね。

というわけでシリーズ二本、やっと完走いたしました。改めて動画サイト(ネットフリックス)とレビュー見た方、ありがと!!

投稿 : 2024/07/06
♥ : 10

76.7 19 中学生で漫画原作なアニメランキング19位
ローゼンメイデン(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1155)
6806人が棚に入れました
引きこもりの日々を過ごす少年・桜田ジュン。彼はネット通販で買った商品を、期限ギリギリでクーリングオフしてスリルを楽しむという、鬱屈した性格の少年であった。
ある日、彼は怪しげなダイレクトメールを受け取る。そこに書かれた、「まきますか まきませんか」との問いに、軽い気持ちで応えてしまう。すると翌日、薔薇の装飾金具の付いた重厚な革製の鞄が送り付けられて来た。
鞄を開けると、中にはまるで生きているかのように精巧に作られたアンティークドール(少女人形)が収まっていた。興味半分にジュンが螺子を巻くと、人形は目覚め、「ローゼンメイデン(薔薇乙女)の第5ドール真紅」と名乗り、ジュンに対して、自分と契約して家来となる事を要求する。
最初こそ真紅の尊大な態度に反発したジュンだったが、突如窓ガラスを割って侵入してきた人形に命を狙われ、訳も分からぬうちに真紅と止む無く契約を交わしてしまう。こうして、真紅に関わる事により薔薇乙女達の争いに巻き込まれてしまったジュンは、様々なドール達やその関係者達との出会いを通じて、その心を成長させていく事になる。

声優・キャラクター
真田アサミ、沢城みゆき、野川さくら、田中理恵、力丸乃りこ、倉田雅世、桑谷夏子
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

生きることは闘うこと。そのために一歩踏み出す勇気。

1クールと見やすいので久々に見直してみました。
今見ると稚拙な部分も見られますが、非常にメッセージ性の強い作品なので評価の高さも妥当だと思います。

あらすじ
{netabare}
引きこもりの中学二年生、桜田ジュン。彼は毎日ネット通販で怪しげなものを買っては暇をつぶしていた。
ある日受け取ったダイレクトメールの「まきますか まきませんか」の文面に「まきます」と答えたことで、後日謎の鞄がジュンの家に届く。
鞄から出てきたのは一体の美しいアンティークドール。ゼンマイを巻くと生き物のように動きだし、自分は真紅だと名乗る。
彼女は只のドールではなく、至高のドール‘アリス’を目指す内の一体、‘ローゼンメイデン’であり、姉妹達と戦う運命にあると告げる。
ジュンは成り行きで真紅と契約を結ばされ、ローゼンメイデン達の争いに巻き込まれることに。
{/netabare}


この作品が評価されている要因は、まず人間でなく人形-ドール-がヒロインとなって多数登場するところです。

顔、特に口元辺りが整っていたり、豪華なドレスを纏っていたり、足取りもチョコチョコと可愛らしくて非常に人形じみた外見が魅力的です。

歩く人形が自分を慕ってくれたり罵ってくれたりするなんて、なんと羨ましいことでしょう。

どのドールも個性が際立っていて等しく美しさがあります。

{netabare}
真紅はプライドが高くより高貴であろうとする格式高きドール。金髪の長いツインテールで赤い衣装に身を包んでいます。

雛苺は無邪気で一番子供らしい甘えん坊なドール。頭に大きなリボンを付けて、全身をピンクの可愛らしい衣装で包んでいます。

水銀燈はクールで誰とも馴れ合おうとしない孤高のドール。銀色の長い髪をなびかせ、モノクローム?の一番シンプルな衣装です。

翠星石、蒼星石は二人で対になる鏡合わせのようなドール。勝気な姉と寡黙な妹で正反対の性格をしています。瞳は同じくオッドアイで、翠星石は緑を基調にした衣装、蒼星石は青を基調にした衣装に身を包んでいます。

金糸雀は賢いけれどおっちょこちょいなドール。巻き髪がかった髪型に全身黄色の衣装で可愛らしいです。(一期だと未登場)
{/netabare}

そんなドールがジュンと共に戦い、ときに守りときに守られる。視覚的に満足度の高い光景です。


そのドール達の内面、そして繰り広げる闘いは外見に反してとても人間臭く、ギャップに魅かれる面もあります。

‘アリスゲーム’と呼ばれる闘いは、最後の一体になるまで争わなくてはならない辛く残酷なドール達に課せられた宿命。

真紅がジュンに向かって言った台詞「生きることは、闘うことでしょう?」。この台詞は強く心に響いてきますね。

ドール達が愛ゆえに苦しみ翻弄される様は、やはりどこか美しい。


主人公のジュンが現実を拒絶し自身の殻に閉じこもっている現状から、少しずつ立ち直っていって自分と現実に向き合う姿も、視聴者に大なり小なり共感を与えたのではないかと思います。

完全に心を閉ざしていた彼は、ドールとの交流によって少しずつ心を開いていき同時に生きることの過酷さを学んでいきます。

ドール達の闘いに接して、nのフィールド(もう一つの世界)で自身の現実と直面し、並の人間なら立ち直るどころか心折れてしまう状況でむしろ強く立ち上がるジュンはやはり強い人間だと思いました。



何よりこのアニメに欠かせないのはALI PROJECTの主題歌です。
これが元々のローゼンメイデンに加えてさらに華々しいイメージを作り出しています。
OPは映像も美しくて曲との相性が良いと思います。シリーズが進むごとに映像クオリティも上がってます。

EDでkukuiが歌う「透明シェルター」も透き通った歌声に非常に癒されます。

どちらも作品の雰囲気に合っているから聴いていて違和感がないのだと思います。


欠点としては作画がイマイチな点です。
もう10年前になるので仕方ないですがバトルにもあまり迫力は見られなく、あまり期待してはいけないです。

キャラデザはとても可愛らしいので、作画が良いときは中々に見栄えが良いものです。


キャストは今も活躍している方もおり、それだけ良い人材が揃っていたということかもしれません。特に沢城みゆきさん、桑谷夏子さん、田中理恵さんは凄いですね。


そう、あと素晴らしいのは音楽です。光宗信吉さんの手がけるBGMはどれも感動的に響きます。


意外とコメディ要素が強めですが、ドールとジュンのやり取りは心温かくなる所や胸打たれる所があり、ドールの可愛さと可憐さは今見ても変わらないものでした。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 10

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

美しい人形が背負った運命。夢を叶えるために、彼女は闘う。

美しいアンティーク人形が動いてしゃべって、
さらには物も食べて(笑)、

ある目的のために戦ったりもするお話。
激しい戦闘というほどではないけれど。

どんな目的のために戦っているのかなど、
物語の核心は後半以降に明かされるため、

それまではもやもやとしてしまいます。

いろいろと明らかになった後で
ようやくこの作品を理解できた気がしました。

1期は全12話です。

2期はまだ見ていないのですが、
1期だけでも物語はきれいに完結していました。


● ストーリー
学校に行かず、部屋に引きこもっている
中学2年生の桜田ジュン(さくらだ じゅん)。

彼はネット通販でオカルトグッズを購入し、
期限ギリギリでクーリングオフをすることが趣味だった。

そんなある日、
家に届いた美しい人形。

その人形はネジを巻くと動き出した。

“ローゼンメイデン”であるという真紅(しんく)は、
ジュンと主従の誓いを結ぶ。

真紅は“アリスゲーム”という戦いに身を置いており、
狙ってくる敵やライバルたちと戦う運命にあった。


最初は設定が不透明な部分も多くて、
あまり引き込まれませんでした。

“ローゼンメイデン”、“アリスゲーム”、
そしてジュンが引きこもりになった理由。

物語の核となる、これらのことはぼかされていて、
後半以降に明確に語られました。

それがわかると、登場人物たちにもこの作品にも、
それまで以上に魅力が感じられたので、

少し我慢が必要な作品かもしれません。笑


ジュンと真紅は、
主従関係を結んだといっても、

ジュンが下僕という、
彼にとっては納得のいかないものであり、

出会った当初からかみ合っていなくて、
ジュンは怒ってばかり。

二人が信頼関係を結ぶなんて姿、
想像すらできませんでした。笑

だけど、騒がしい日常を経て、
気が付けばお互いに大事な存在となっている。

信頼関係を築く過程が
とても自然に感じられて、羨ましくもありました^^


アリスゲームという戦いが起こる日もあれば、
人形たちが引き起こす騒がしい日常もある。

1つの作品で2つの側面を楽しめるのは、
飽きさせない点では有効だったように思います♪

個人的には人形たちに隠された秘密を知ることが
一番面白いと感じられたポイントでしたけれど。


● キャラクター
主人公・ジュン。

引きこもっている彼の態度が、
クズ過ぎて最初は腹が立ちましたw

彼に寄り添い世話をする高校生の姉・のりに対する態度が、
ひどかったなあ。

だけど、真紅たちと出会い、
彼女たちの力になるため行動を起こすことで、

少しずつ彼の心が成長し、
現在の苦しみを乗り越えていこうとする姿が描かれていたのは
よかったです。

なのでこの作品は、
ジュンの成長物語でもあるかな。

真紅たちとの出会いや冒険が、
ジュンの心を変えた。

そして勇気を与えた。

生きることは戦うこと。
それを知っただけでも大きいよね。

苦しんでいるのは自分だけじゃない。
みんなそうして、それぞれの戦いをしているんだ。


≪ ローゼンメイデン ≫

“ローゼンメイデン”とは、
ざっくり言うとローゼンさんが作った人形のこと。

美しい人形たちです。
細かな設定は物語の中で語られるのですが…。

ジュンの目の前に現れたのは、真紅。

その他にも、
何体かのローゼンメイデンが登場します。

真紅はずっと見ていたくなる美しさ^^

他のドールたちの中では
翠星石(すいせいせき)&蒼星石(そうせいせき)が好きです♪

が、翠星石は口も性格も悪くて、
見た目はかわいいけれど大好きにはなれないキャラなのがもったいない。笑

このドールたち、
己の個性を貫くことにためらいがないので、とにかく騒がしいw

でもそんなほのぼの日常回もまた、楽しめました♪


● 音楽
【 OP「禁じられた遊び」/ ALI PROJECT 】
【 ED「透明シェルター」/ refio+霜月はるか 】

どちらも作品の雰囲気とは合っていると思いますが、
個人的にはあまり好みではありませんでした^^;

ALI PROJECTのホラーな曲調苦手なんだよね…。


● まとめ
設定はおもしろそうに感じるけれど、
いまひとつつかめないまま進むので、もやもやでした。

終盤は少し盛り返して、全話見終わった今では、
どちらかというと好きな作品となっています♪

ローゼンメイデンに隠された秘密、
真紅たちの戦い。

まだまだ掘り下げれば面白そうだと感じたので、
2期も視聴しようと思います^^

投稿 : 2024/07/06
♥ : 30
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

真紅との絆、心の成長物語

原作 漫画 未読

1期 全12話


引きこもりの中学生 桜田ジュンに、ある日 アンティークドール(ローゼンメイデン第5ドール 真紅)が届き、ストーリー上、真紅と止む無く家来になる契約を交わしてしまいます・・・

この人形達は、顔も柔らかくて精巧に造られてます。

人形なのにしゃべるし、感情もあります。
それに、紅茶も飲むし涙も流します。
トイレはどうなのかな~? そういうシーンはなかったですが・・・σ( ̄∇ ̄*)

真紅(しんく)声 - 沢城みゆき
何処となく大人びた感じの少女。
クーデレで、デレはちょっとだけですが、とても綺麗で可愛いドールです。
普段クールな分、時折見せる優しい笑顔の目に癒されます。(●´ω`●)ゞ
沢城みゆきさんの演技も声も良かったですw  (@´▽`@)

主人公 桜田ジュン 声 - 真田アサミ
最初 引きこもりの自己中です。
家の外には出たくないみたいで、どうしても出る時は帽子を深く被って人目を避けて出歩きます。

そんなジュンの事を、真紅が暖かい目と心、時には厳しい言葉で彼の冷えた心を優しく包み溶かして行きます・・・


桜田のり(さくらだ のり) 声 - 力丸乃りこ
主人公 ジュンのお姉さん。
眼鏡を掛けたお人良し。
ジュンの事が心配でならない優しい性格のドジッ子。



ドール達は、「アリスゲーム」と云う、互いのローザミスティカ(魂)を奪い合うバトルロワイヤルの戦いがあり、全てのローザミスティカを集めた勝者は、「アリス」となり、ドールを作った人形師(父)ローゼンに逢えると云うものです。

故に、真紅はジュンに{netabare}「生きる事は戦う事」と、教え諭すのです。{/netabare}
う~ん、この言葉・・・リアルでもあてハマリ、奥が深いです・・・。(。-`ω´-)


ドールは真紅以外にあと4体出てきます。

雛苺(ひないちご)声 - 野川さくら
精神年齢が幼稚園生並で、泣き虫で甘えん坊な少女
口癖は「…なの〜」「…のよ」「うにゅ〜」。

翠星石(すいせいせき)声 - 桑谷夏子
蒼星石の双子の姉
見た目は綺麗で清楚な少女だが・・・
ツンデレで、計算高く高飛車。容姿に合わずかなりの毒舌家。

蒼星石(そうせいせき)声 - 森永理科
外見はシルクハットを被り、白いブラウス、青いケープとニッカーボッカー風の半ズボンを履いた男の子?
性格は真面目で寡黙。

水銀燈(すいぎんとう)声 - 田中理恵
この作品の悪役の少女
ローザミスティカを集め、「アリス」になる為、真紅にアリスゲームを仕掛けてきます。
{netabare}
最終話で分かるのですが、実は腹部が無い未完成品のドールで、ジャンク(壊れた子)と言う言葉に自分を連想するのか?非常にヒステリックになります。
それ故、自分を造りかけで居なくなったお父様に、誰より逢いたくて「アリスゲーム」を仕掛けてくる可哀想な子なのです。。。(-ω-)
{/netabare}

最終話では・・・
{netabare}
ジュンが男を見せてくれました!
カッコ良かったぞ~! 
ちょっと見直しました。  !(*^ー゜)b! グッ

バトルでは、真紅との絆を感じる事ができました。これも良かったです。

水銀燈との戦いが終わり、真紅達ドールとの悲しいお別れがあった後、ジュンが帽子を被らず、人目も避ける事無く外出できるまで成長できた事に、ちょい感動でした!
(*´∀`*) 
そう感動してたら・・・
帰宅したジュンの部屋には真紅達ドールが帰って来てて・・・
自分まで嬉しかったです。   (●´ω`●)ゞ

そして、いつもツンとしてる真紅が、首をかしげ、優しい目をして「ジュン・・・・だっこしてちょうだい」と言う、ちょっと甘えたシーンに、何とも萌えました!
( ̄▽ ̄)=3 ムハーーー可愛い~!

最後のカットで、自分の名前が入ったバッジを着けた学生服が、部屋の壁に出され掛かってたのには、良かった良かったですw 
o(〃^▽^〃)o
{/netabare}

あと、どうでもいいけど・・・{netabare}
姉の のりに思いを寄せてる?山本と云うキャラがほんのチョイだけチラッと出て来てたけど・・・何だったのアレ?
(;゜∀゜)?
2期にも出てくるのかな? (^^;
上手く行けばいいのにな~って思ったw ⊂( ^ω^)⊃ {/netabare}

総評すると・・・
とても良い作品でした~ 面白かったです! !(*^ー゜)b! グッ

まだ2期と続くので勿論視聴します!^^

ゴスロリ、ツンデレ、沢城みゆきさんが好きな人にはオススメです! 

(=´ω`)ノシ

投稿 : 2024/07/06
♥ : 47

71.3 20 中学生で漫画原作なアニメランキング20位
となりの関くん(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (1210)
6740人が棚に入れました
--とある学校の授業中。先生の目を盗んで机での一人遊びに興じる男子生徒・関くんと、そんな関くんの遊びを隣の席から観察(or 妨害or 参加)する女子生徒・横井さん。毎回予想外の展開を見せる関くんの遊び、さて今回は……?

声優・キャラクター
下野紘、花澤香菜
ネタバレ

GvwT さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

これはバカップルです

教室の窓側最後列の席に座る少年"関 俊成"
彼は授業中いつも机の上で遊んでいる
そんな彼の遊びに翻弄される"横井 るみ"の物語である
ちなみに僕は原作のマンガ持ってます

関くんの遊びのクオリティがものすごく高い
お金と時間をどれくらいかけているのか見当もつかない
遊ぶことに人生をかけているといっても過言ではないです

そして関くんの遊びに翻弄されてしまう横井さん
彼女もなかなかのアホですね
被害者ぶっているけど、一緒になって楽しんじゃって・・・
ただのバカップルですよ┐(´д`)┌

内容はとてもくだらないですが、ハマる人は多いかも
15分枠のアニメだしそこそこオススメのアニメです
EDは無駄にかっこいいですww

好きなキャラは横井 るみさん
てか後藤さんとの2択なんだが・・・
登場キャラが少なすぎるんだね


以下各話感想的なもの
第1話
{netabare}ドミノですねえ
机の上で、、、
あれを実行するには地味にお金がかかると思うのだが
関くんの早業により、結局横井さんの方が怒られてしまうというねwww
{/netabare}

第2話
{netabare}今回は将棋
机の上にマス目をしっかりと書き込み、いざ尋常に一人将棋!
うん?あれれ??
早速ルールを無視して金が裏切って王を討ち取った!?
これはもはや将棋ではなく、ただの戦国時代の再現ですww
そんな金の独裁政治・クソ野郎ぶりに切れた横井さんが消しゴムで攻撃!
こいつら授業中に何やってんだか┐(´д`)┌{/netabare}

第3話
{netabare}今日は机みがき
圧倒的な技術力により、鏡と見紛うレベルの反射をする机に!
関くんなんか資格持ってるだろww
みがきたい欲求が止まらない関くんに下敷きを貸してあげる横井さん
めっちゃ優しいですなあ
しかしその恩は仇で返されることに・・・
関くんも同じダメージを負ってるけどね{/netabare}

第4話
{netabare}今日は囲碁をやりますよ〜
囲碁のルールなんかわからないからと安心する横井さん
しかしそんなことでは終わらない関くん
なんと囲碁で絵を書いて遊び始めました
それを見ていて怒られた横井さん
俺は思うんだよね
横井さんってアホだなってwww{/netabare}

第5話
{netabare}消しゴムはんこを作りましょ〜
今回はいつもの教室ではなくて移動教室(理科室かな?)
消しゴムを使って完璧なハンコを作ってしまいました
しかもケースまで( ゚Д゚) ス、スゲー!
しかしとなりに座ってるミスターKY宇沢くんが、消しゴムを破壊してしまう・・・
天敵すぎるwww{/netabare}

第6話
{netabare}ロボット遊びだぜイエイ!
父・母・息子のロボット家族で遊んでる関くん
関くん自体はふざけているのに、家族の方はしっかりと避難訓練をしていて可愛らしい
しかしそんな家族へのひどい扱いを見かねた横井さんがまさかの保護
そして逆にそのロボットで遊んでしまい、多大な時間を浪費する羽目に・・・
兄貴の皆大好きスクランブルエッグ!!!にワロタwww{/netabare}

第7話
{netabare}手紙まわしの郵便局を担当します!
関くんを経由するだけで本格的な手紙になるみたい
受付なども本格的すぎますよ関くん、、、
手紙まわしって楽しいのかな?
たしかに学校でやってた子はいたけどね
横井さんってやっぱりアホの娘だよねwww{/netabare}

第8話
{netabare}今回も将棋〜っと
前回と同じと思ってもらっては困るな
今回は姫と一緒に添い遂げようとする歩VS残り全軍
なかなかいい設定じゃないですか
途中から見かねた横井さんも乱入して無茶苦茶に、、、
なんだかんだで仲がいいよねこの2人{/netabare}

第9話
{netabare}編み物をしましょう
実は横井さんは編検2級の持ち主
ダブルフックアフガン針!?
詳しすぎてちょっとビビりますねww
横井さんのあまりの形相に何もできなくなってしまった関くん
これは横井さんの価値かな?{/netabare}

第10話
{netabare}美術室でゴルフ
古い机に空いている穴と傷を使ってゴルフです
そして後ろで勝手に妄想してる後藤さん
まるでアンジ●ッシュのコントみたい
結局勘違いはさらにエスカレートしたまま終わってしまった・・・{/netabare}

第11話
{netabare}ぬいぐるみを使って登山しましょう
山(前の席の前田くんの背中)をくまさんのぬいぐるみが登る!
前の席の人で遊ぶなよ、、、
これはもうあれですね
ただのバカップルです┐(´д`)┌{/netabare}

第12話
{netabare}ラジコンを使って運転免許取ったるぜ!
これは楽しくなさそうな遊びだな・・・
試験は1日1回しか受けられないから、翌日も同じ遊びをし始める関くん
指に大量の絆創膏がΣ(゚д゚lll)
ガチすぎるぜ関くん{/netabare}

第13話
{netabare}プールサイドで救難訓練
相変わらずふざけている関くん
しかし真面目に訓練の講義を受ける関くんのロボット家族
この家族には甘甘ですね横井さん
宇沢くんがロボットをプールの中に!?
横井さんはそれを必死に探し続ける
関くんが既に救助したということを知らずに・・・{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 21
ネタバレ

沙祈 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

となりのサボリ魔くん

1話8分くらいの1話完結アニメ。
授業中に真剣に遊んでるとなりの関くんが気になる横井るみのお話。
関くんがほとんど喋らないのでひたすら横井るみ(CV:花澤香菜)が喋る。
るみちゃんの声が先生に聞こえないか凄くハラハラ。

5話と20話は面白かった。

各話感想↓
1話 ドミノ
{netabare}どんだけ消しゴム持ってるんだ…。
本格的すぎるドミノ。
壮大なBGM。
片付け早い。{/netabare}

2話 将棋
{netabare}将棋の音凄いと思ったら…王将破壊!?
もう将棋じゃない。
机に何て仕掛けが…。
謎の感動。
授業どころじゃない。{/netabare}

3話 机みがき
{netabare}なんかプロっぽい道具出してきた!?
周りの事を考えない机みがき。前の人かわいそう。
眩しい机。
他人の机も磨きたい関くん。
下敷き磨きに張り切る関くん。…静電気凄い。{/netabare}

4話 囲碁
{netabare}囲碁でキャラクターを作って…。動いた!?
何を描いているんだ。
ごちゃごちゃでわからない。
合体!!変なキャラが生まれた。{/netabare}

5話 消しゴムはんこ
{netabare}職人・関。
天敵うざわくん。
削られる消しゴム。
人の筆箱を勝手に漁るうざわくん。
消しゴムのケースとか凄い。
カバーをかけたら消しゴムにしか見えない!?
折れた。捨てられた。{/netabare}

6話 避難訓練
{netabare}こんな時にロボット遊び。
ロボット一家団欒。
ロボットだけしっかりしている。
自分のロボットを蹴り飛ばす関くん。
今日もまた勉強できなかった、るみちゃん。{/netabare}

7話 手紙まわし
{netabare}郵便局みたいだ。
クラス中巻き込まれている。
細かく寸法まで決まっていた。
クラスにポストが!?リアルすぎる…。
終わってから入れようよ…。空気椅子。
変なうわさが流れた。{/netabare}

8話 将棋2
{netabare}また将棋してる。
あの歩何したの…。かけ落ちかな。
歩が凄いボロボロに…。
夫婦になった。
ノリノリ妄想るみちゃん。
金の中身が…。父!?
壁を作られた。
いつの間にかバリケードが…。{/netabare}

9話 編み物
{netabare}編み物検定2級の隣りで編み物。
いきなり語り始める横井さん。
解くの早い。証拠隠滅完了。怖い。怯える関くん。{/netabare}

10話 ゴルフ
{netabare}でこぼこ机でゴルフ。入った。
プリントで邪魔してしまった横井さん。
後藤さんの妄想も凄い。
アンジャッシュ。{/netabare}

11話 登山
{netabare}るみちゃん、塾行ってたのか。隣があれだと勉強できないもんね。
熊可愛い。
巻き込まれていた前田くん。
動いてる!?何このスリル。
襟に引っかかっている。
無駄に凝ってる熊。
後ろがキラキラしてる。
落ちた!?
二人して…授業中なのに。
懲りない関くん。{/netabare}

12話 ラジコン
{netabare}交通ルールの勉強。
自動車学校の免許。動かすの遅い。楽しくなさそう。
坂道で横転。
翌日、再度挑戦。坂道リベンジ!
関くん自業自得。{/netabare}

13話 プール
{netabare}水着回。救命講習。
ロボット家族再び。
関くん再びロボット置き去り。
バカンスロボ家族。うざわ君うざい。
前田凄い。髪に絡まってた。
ロボットで遊び出した関。
横井はずっと探していた。{/netabare}

14話 お弁当
{netabare}OPの関くんが描いた動画変わった。
タコさんウインナー凄い。頭から喰いちぎる…。悪意を感じた。
おかず全部タコさんウインナーだった。抵抗しているウインナー。
まるで某の巨人!
強そうなタコさんウインナー。普通に食べた!
生き残り!串刺しに。
デザートに林檎のうさぎ。{/netabare}

15話 紙ずもう
{netabare}美術の授業再び。
風邪で休みの横井さん。
主人公の代わりに後藤さんが妄想担当。
人形に包帯を…。
妄想が凄い。
敵がどんどん凄くなっていく。
いろいろ妄想酷い。
※付き合ってません。{/netabare}

16話 将棋vsチェス
{netabare}将棋3回目。将棋好きなのかな?
黒いから将棋には見えない…!?闇討ちとは卑怯な。
謎の復活。授業放棄、横井。
遊びを止めた。
スカートが椅子に引っかかった。{/netabare}

17話 福笑い
{netabare}授業中に目隠し。
ばっちり整う福笑い。
家族が増えた。
赤ちゃん成長した。
距離感まで表現。
某サザエさん!?{/netabare}

18話 手品
{netabare}プリントが足りない。
遊び道具が取り出せない。
筆箱の中にトランプ。
怖い。
いつの間にトランプが。
ドヤ顔うざい関くん。
プルプルしてる。{/netabare}

19話 眼鏡
{netabare}眼鏡かけてる関くん。
ナルシストみたいな関くん。
眼鏡多すぎ!
るみちゃん怖い。
次の時間はジェンガ。
もう眼鏡飽きてた。{/netabare}

20話 パラパラ漫画
{netabare}完成形が気になる横井。
パラパラの完成度凄すぎる。
何ページあるんだ。
CM入りだった。{/netabare}

21話 持ち物検査
{netabare}担任から呼び出し。
ロボット家族三度目。
横井さんほんとこの家族好きね。
窓から外へ…。ロボット残ってた。
背もたれに…凄いスリル。
見つかったCD。反省文。家庭訪問も追加された。{/netabare}

2015/09/06ニコ生一挙放送視聴

投稿 : 2024/07/06
♥ : 1
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ラブリー・レッスン・アウトサイダーズ ~恋に落ちた瞬間を覚えていますか?~

ま、毎週楽しみにしてたのに~、終わってしまた~~~(T_T)

タイトルは特に深い意味はありません。
◇13話までTV放送、14~21話はネット配信

みんながバカップルバカップルって言ってて、んなことないだろう~と思ってたが、
{netabare}18時限目の手品{/netabare}辺りから同意してしまった。{netabare}特に19話の眼鏡とかw{/netabare}

関くんの無邪気さ、無邪気な邪悪さと、
横井さんの抑えられない好奇心と起伏の激しい感情、豊かな表情、
私はキャラクターとしての二人が気に入っているので最後まで楽しめました。
もちろん内容として、関くんの突飛な発想も満喫しました♪
・・・って言うか、横井さん短気だよねwwwww

将棋やロボットとか何度も使うネタもあるが、
こういうくだらないことに熱心になる、本気で遊ぼうとする姿勢は共感しました。
遊ぶからには本気じゃないとね☆☆☆☆☆

あと、関くんの歌のCDを借りたから「迷惑スペクタル」のフルver.も聴けたのですが、
声優さんってすごいな~って思えた、あの早口!!!

最近、乱用が多いと思ってしまいがちな花澤さん株が上昇した作品でもありました。



{netabare}横井さんかわええ(*´Д`)ハァハァ{/netabare}



下は2014.04.14 21:29の感想だよーん

{netabare}『机の上に広がるパラダイス ※授業中 ~追記、終業式~』



終業式 {netabare}

3学期のね、今は2学期制だっけ?、と言う名の完走した感想みたいなのをちょこっと。


最終話が微妙な天丼回だった、
他にも2,3話びみょいけど、びみょーんな回も含めて、
①切った、②最後まで観なければ良かった、③まあまあ、④完走する価値あり、⑤観なかったら後悔してた
の5段階評価(なんじゃこりゃw)では、④以上に楽しめた。
※5段階評価なので、3か4で迷ったら授業態度が良かった(苦w)ので上のにした、的な感じで受け取ってくださいw

この作品でEDのドラマーさんのCDを借りようと思った。
久しぶりにTATSUYAに行こうかな~♪

アニメ好きには万人?受けはしないけど、一般人??には万人受けしそうなヘリウムる。

オレにはなかなか壺ってました☆☆☆☆




さて話変わって今期、というかThe Ranking of winter, twenty-fourteenでもやってみようかな。
・・・嗚呼、学校ネタ、というか授業ネタを織り交ぜつつ追記を書いて来たが、英語あやうそう。

ランキングは一番後ろの席にぶち込んでおきます。
{/netabare}


←横井さん、→窓、↑ロッカー、↓前田君、じゃなくて2014.02.20 12:52に書いたヤツ





こう来たかwwwww

◇漫画原作、ショートアニメ、1クールかな?

主人公は関くん、窓際最後列という最高のポジションを陣取る男の子、
横隣の席の横井さん、対比のためと思われる銀髪(白髪?)もふもふヘアーの女の子。
舞台は高校。

関くんが授業中、勉強せずにひたすら密か?に遊び、
横井さんはひたすらツッコム(ほとんど心の中)話。

「あるある」「分かるわ~」
からの、それとは天地ほどの差がある想像力豊か過ぎる遊びもする。
この『遊び』って言葉の捉え方も変に考えると難しいね。ただの暇つぶしかも。
なんか楽しそうなら遊びでしょ☆

将棋回で最後まで観ることを決めたwwwww


遊びも多岐に渡っているので、全部が全部ツボってわけではないが、
それでもつい「ぷぷぷっw」と笑ってしまう。

1話完結のショートアニメなので、ちょっとした日常の刺激としてオススメ。
ショートアニメ好きなら楽しめるんじゃないかな♪





・・・・・・・・・・黒板・・・・・・・・・・

□関 □横井
□対木!?{netabare}





乱王

1 ディーふらぐ
2 となりの関くん


3 てさぐれ部活もの あんこーる
4 ログホライズン(2期[じゃなくて2クール]だけど、冬に終わったし)

・・・マイページを確認中、マイページを確認中、マイページ確認中・・・できたぁ

5 生徒会役員共*
6 スペースダンディ ※ランキングじゃ表せない評価もある










7 ニセコイ



8 のうりん





・・・あ、どうでもいいことだけど、ディーふらぐでオレの名前が出てて喜んでたわw{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 27

74.9 21 中学生で漫画原作なアニメランキング21位
恋愛ラボ-LOVE LAB-(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1305)
6178人が棚に入れました
『恋愛ラボ(LOVE LAB)』は、名門女子校として知られる藤女こと藤崎女子中学校を舞台に、恋に恋する乙女たち生徒会メンバーの5人の美少女が繰り広げる恋愛研究コメディ。
原作は芳文社「まんがタイムスペシャル」にて連載中の宮原るり先生による4コマ漫画作品。
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

超絶萌え死ぬアニメ(13話まで

○関連リンク
アニメ公式 http://www.love-lab.tv/
公式Twitter https://twitter.com/LOVE_LAB_anime/
ニコニコ動画公式 http://ch.nicovideo.jp/love-lab
恋愛ラボRADIO http://hibiki-radio.jp/description/love-lab


由緒正しいお嬢様が通うことで有名な、私立藤崎女子中学校、通称”藤女”。
超名門の呼び名も高いこの中学校の生徒会室では、本来の業務とは別に日夜『ある研究』が行われているという。

意地っ張りだけど正義感の強い、「ワイルドの君」の二つ名を持つ会長補佐・リコ。
頭脳明晰容姿端麗公明正大、全校生徒憧れの「藤姫様」こと生徒会長・マキ。
内気で恥ずかしがり屋な天然ドジっ娘の生徒会書記・スズ。
太い眉ともわもわふわふわの髪がチャームポイントの副会長・エノ。
お金ダイスキ、メガネの奥から皆の研究をクールに見つめる会計・サヨ。

こんな個性的なメンバーが集まって行われているのは、なんと「恋をするための
研究」だった……?!


このアニメの楽しみ方は恐らく中学生の少女が恋に恋しているという状況を子供っぽいなぁと楽しみながら見るのかな?
後はギャグパートか。


各話感想
{netabare}1話
前情報特に無し。取り敢えず見る。
由緒正しいお嬢様校なのか…
あれ?サッカーアニメか!?wまぁ題名からしてあり得ないかw
なんか薔薇の枠とか出てくるけど女子向けなのかな?
あれ?百合アニメか!?
ハートマーク出すぎw 抱きまくらとちゅーwww
妖精www 吊るなww ただならぬ妖気と思ったらお菓子w
パン加えて出会いとか王道だな。
だから彼の相手がなんでぶっさいくなんだw
りこwww 活発な女の子はまぁそんなもんだな。
作画は結構いいなぁ。頬をいつも赤くしてるのがいい感じ。
恋愛ごっこするのか。
りこxまきコンビいい感じだなぁ。
恋愛ラボってんだからやっぱ恋愛の研究的な感じなのかな?
「やっておきました。やっておきました。」ってなんという羽川さんww
いや羽川なら駄目「だよ!自分でやらないと身につかないよ」って言うよな…
ギャグ路線でいくのかなぁ。あんまおもしろくないなぁ。
恋愛シュミレーションもなんかベタすぎて面白くないし。
テンポはいいんだよなぁ。
足wwwキモいwww何処のトムとジェリーだよw
しっかし仲いい二人だなぁw
リコピンってトマトのやつだっけ?w
リコ&マキコンビ結成。やっぱ百合方面に行くのかな?
なんで廊下ですれ違う女はみんなハートマークが出てるんだ?w
なんかこの二人のイチャイチャ見てるだけで結構良いかもしれないw
おっ眼鏡っ娘キャラが現れたか。
ここまでずっと二人だったもんなwってオワタww
なんだかんだあっという間に終わってた。
結構楽しめてたようだ。
すげぇ登場人物絞ってて見やすいはこのアニメ。
最後までみたいな。


2話
恋愛研究か。なんかどうやら百合展開は無いようで。
あくまでも恋に恋する少女の話みたいですね。
男キャラものちのちでるようですね。
しかし恋に恋する女ってのは痛い。
なんの為に恋してるんだかわからない性欲女みたいなもんだよなぁ。
恋に恋してるだけでその人の事実は好きでもなんでもなかったりとか。
ひたすら付き合う人数ばっか増えていくんだよなぁそういう奴。
まぁ大人になっても同じようなのはいっぱいいるわけだけど。
しかし眼鏡ちゃん随分ドヂっ子だなぁ。
ドヂ属性を付け足すとか相変わらずあざといなぁほんとw
手品か!ww
しかしこの頬がずっと染まってる感じが可愛いなぁほんとw
やっぱ女の子はほほ染めてる所が一番可愛いよなぁw
だから恋愛の慣れっことかH慣れした女は嫌いだ。
お姫様抱っこになんで憧れるんだろうか…
女じゃないからさっぱりわからない。
やっぱそういう漫画とかアニメとかの影響なのかな?
そうだな恥じらってこその女子だ。よくわかってらっしゃる達人。
腹?w眼力?wわけわかんねぇwwどんな勘違いしてんだかw
実に中学生らしい感じがいいなぁ。
覗きって変態行為だよねぇwwサヨ男っぽいな。守銭奴w
エノ子供っぽいなw
自画像wwどうみても抱きまくらじゃねぇかwよだれベットリのw
ダッキーって名前だったのかww
エクスペンシブwもうカオス!ダイナミックキャッチw
うーんあまり話進まないな。これからどう転がるんだろ。
次回も期待。


3話
ヤりたいんです`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブーーー!!欲求不満w
親のこと持ちだされてなんで血が出るんだ。
眼鏡wwまさかの追撃w
ダバダバ男爵w名前がまた変わったぞw
なんで廊下の女子はいちいちハートが出てるんだw
あら会長倒れたか。
完全に恋愛脳だなこいつら。
守銭奴ww否定しないのねw横領しそうだw
エノ駄目な奴じゃねぇかww
ハンカチ落としで激論w
ワキ蒸し暑いってクサそうw
何と言う子供のやりとりw中学生らしいな。
ワキ先輩wだから匂いそうなのやめろ。
マキは頼り方を知らないのね。俺も知らないや。使い方なら知ってるが。
あっ恋愛研究の資料が…話をややこしくしやがってw
眼鏡したこと無いのかよwっと思ったら眼鏡いい仕事しやがってw
いい流れだなぁ。単なる恋愛脳のザンネンアニメにならなくてよかった。
これで恋愛研究メンバーが揃った感じかな?
目安箱に恋愛絡みの相談が入ったと予想。


4話
欲求不満w どうしようもないな。
恋の凄腕スナイパーwいつの間にそういう事になってんだよw
眼鏡w まんまと釣られて後に引けなくなってるw
最近は中学生でもやるんですか?合コン?やらねぇだろw
LINEで殺人事件は起きてたな。
週二で合コンww高校の頃俺でも頑張って月数回だったぞw
出会い系駆使すればもっといけるけど。今ならもっと敷居低そうだ。
ヌバタマの髪??よくわからん。砂糖菓子??
すれ違いざまに髪からいい匂いする子にはドキっと来るけどな。
恋愛スナイプ命中率0%w
ファンレターですよねー。それともレズレターですか?w
女にモテる女って男にモテないよね。
先週の恋愛相談これか。
私が聞いてきてやるってどういう事wどんどん引くに引けなくなってるw
だからなんでいつも廊下の女子は♥がry
ランジェリーだし。だからこれなんなんだよ。
鈴の想像やべぇww
下着メーカーって落ちか。
私の体はランジェリーで出来ているw歌がひでぇww
寝ても覚めてもランジェリー♪
まさかの娘の名前を下着の名前にするとかトラウマになるわな。いや逆なのかもだが。
34点wこれはひどいw
いよいよ男キャラの登場か!?鈴脳内お花畑か。
いつまでも意地っ張りだな。
一体何処の男子なんだ?
「彼氏に聞いた」なっなんだと!?まさかおまえがw
まぁ中学時代は学校違うだけでも遠距離だよな。
中学時代は何聞かれても恥ずかしいよなぁ。恥ずかしさのあまり友達と本気で喧嘩した事あったわ。
ダッチーよだれまみれじゃないか!
ハンカチ落としてるwwなんでツンデレたwどうしてミュージカルw
ダッチーは犠牲になったのだwあっダッキーだったっけ。
給食時間のゲリラ放送で何する気だよw
安定して面白いなぁ。男キャラ全然でねぇなしかし。
ってかエロ無いし深夜じゃなくても良さそうだな。


5話
恋愛ラボってラブラボって読むんだよね。ラジオ聞くまで気づかなかったw
出ました放送乗っ取りw
マキあざといな。絶対付き合いたくねぇ。
スズ安定して可愛いwドジっ娘すぎだろw
眼鏡めがね目がねぇ!wなんともベタな(3。3)
放送英語で話してますって注釈いらんだろw
あれ先生結構美人じゃね?w
真面目に恋愛相談のお悩み解決しやがったw
リコ先生にどやされてそうだな。尻拭いか。
トイレにって隠すところがなんか男前だな。可愛いw
生徒指導室で用を足すとかww眼鏡見てますよアピールをさりげにしやがった。
やらないと出来ない子。これ当たり前なのにぐさっと来なくてもいいのにな。
あら先生口滑らせちゃったかな。
取り調べにかつ丼w英語の先生美人だ。
髪飾りはそういう事か。
イイ自己犠牲じゃないか(´;ω;`)ブワッ
なんかやたら感動しちゃったじゃないか!
すげぇ良い友だち関係だな。まさか涙がちょちょ切れるとは思わなかった。
CMの8.5巻ノルマ一人10冊っておまw原作読みたくなってきたなぁこれ。
なんか前半だけでしっかりした話のボリュームだった。
俺も英語が一番苦手だったなぁ。
スズ入ってなくてよかったじゃねぇかアホの子かw
ダッキーから教わる設定にするなwどっから学ランぱくってきたんだよwどういう事wどっから仕入れたのw
経費の流用ってか完全に横領だろw
マキマキオって誰だよwなんかエンジェルビーツの音無すぁ~の奴みたいだなw
75点でこの反応されたら凹むわw
一方的に言い寄られて根負けwもっと真剣に付き合えよw
パンチラ?なにそれ詳しく!w
スパッツの上にパンツってどういう事なのw
でも今考えるとスパッツってエロいよなぁ。あれって下にパンツはいてるのかな?
リコはどこまでもハッタリにハッタリばっか重ねる奴だな。
何回も好きだって言えば割りと大抵の男は落ちるぞ。まぁ本命にはなれないかもしれんが。
昼の放送まとめプリントwそんなのあったのかw
この間の委員会でも…あれ?バレ始めてないか?
ってまた男出て来なかったな。もしかして最後まで出ないんじゃねぇの。
次回予告
寝ても覚めてもランジェリーはもういいよw
最低伝説リコは気になる次回だ。


6話
アニキだと思ってるw古傷えぐるのはママだったかw
だからなんで無駄にMOBにモテモテなんだよww
今更気づいたけどリコってスカートめっちゃ短いんだな。
サヨww一々うざいやつだなw
遂に男登場か!男泣かせって結局誰だったんだw
あれか朝ママが言ってた隣のサトシ君か?
リコ色気づいたなw
ほう塾の奴だったのか。って違うやつだった。
何故逃げるんだ。やっぱりサトシ君か。
サッカーチームが男女混合ってありえなくね?
うわうわマキ寝とる気かwはたまた友達狙いか。
なんという適当な紹介wマキラッキーじゃねぇのかよw
一々逃げすぎだろwサトシ怒りっぽいなw
マキ英語で話すとかパニクリすぎだろ。
ちょwふたりともバック忘れてるぞw間違って伝わってるw
恋愛相談多いな。
なんぞモモ先輩ってwなんかまずいんじゃw
早く次が見たい。


7話
4件の相談がたまってるのか。
伝える手段は新聞部になるのかな?
ギャフンギャフンギャフンw
まぁサヨがヤバイって位だしやばそうだ。
エノは振り回すのは好きでも振り回されるのは嫌いなのか。
相変わらず恋愛師匠として見られているのかw
マキが壊れたww
ダッキー何に載せてんだよw
マキ夫wダッキーのリアル化こええw
好きな女子の笛を舐めるどこかのアニキw
マキは間違いなく男依存+SEX依存になるだろうなぁ。
お父さんww
女うるさいよなぁほんとwよくわかるw
マキww惚れたのか弟よ!レン完全にやられてるw
悪口の練習ってなんだよ。いらん練習すんな。
おいジャンプ音マリオだったぞ完全にw
サヨ目ざといなw「写真NGの方ばかりなんですね」どうしてそうなったw
レン完全に駄目だなこりゃw
おっとスズはレンに惚れたか?wレンよマキだけはやめとけ…
なんだこの兄妹脅しあいすんなwなる程塾行くようになったのか。
リコxサトシはもう夫婦だなw


8話
新聞部が早速しっぽを出してるしw
サヨの金ナメんなで新聞部が格下げになって同好会に。
ワイルドの君でリコがガタガタwどういう事なのw
リコが猫かぶりキャラにw
マキは自分が猫かぶりキャラだと気づいていなかった。
ワキと呼んでいたことを蒸し返すww
なんだろうこのリコ凄くキタエリっぽいw
色の黒い女の子は男にはあまり人気無いだろうね。
まぁ色白美人とは言うけど色黒美人とは言わないしね。
マキ夫の真似は出来ないのかw
翌日。
マキが色黒ギャルにwwマキだけじゃなかったwこれはひどいw
ガリガリよりはぽっちゃりが良いけど別に胸はでかくなくてもいいけどな。
ささくれなんか気にする男いねぇよw
ナナちゃんどんだけコケキャラなんだ…もはや足の病気だなw
新聞部がいつの間にかこっそり後ろに現れたw
リコの猫かぶりキャラが写真に撮られてたw
マイルドの君w略してマキww
ナナとスズのコケコケ追いかけっこどうなってんだよw
どっちも足の病気かよw三半規管に絶対異常があるレベル。
来月新聞コンクールがありここで部の昇格を狙っている新聞部。
サヨが彼氏とデート。リコはハリセン妄想破りを覚えたw
半年ぶりに公園でデート。
マキはどんな妄想を抱いているのか…リコの妄想がひどいw
ぽっちゃりに敏感すぎだろスズも新聞部もww
女の細い願望は本当にわからない。ってかTVや雑誌の影響受け過ぎ。
ガリガリは気持ち悪いからマジで。モデルとかホント気持ち悪い。
サヨのスクープが写真に撮られたwこれは脅されるフラグw
ホントマスコミはマスゴミだなぁ。中学生なのにこれだもんな。
あーあ先生にバレちゃった。
エノたちをかばってサヨは生徒会辞めるのか…
富士女生徒会が大ピンチ。
来週エノ髪の毛ばっさり切っちゃうのか!?


9話
サヨ生徒会はもういいのかよ…
スズが珍しくコケないだと!?シリアル回だなぁ…
仲良しの友達をプリントで書くとかどういうモラル崩壊した学校だよ…
エノとサヨ仲良しだなぁ。
男女交際運動っておいおいおい。やめろよおい。エノ落ち着け。
あれ?先生って黒子?ジャッジメントの人?
もたもた詐欺ってなんだよw
何これ可愛いwなんで一緒に泣いてるんだよwwすげぇ可愛いんだけどwすげー抱きしめたくなるw
ダッキーいつの間にか服着せられてるw
なんでハゲ・ズラかぶってんだよwwデフォルメ絵が一々可愛すぎるw
藤姫様の正体ww喘ぎすぎだろw
マキ夫www9cmも厚底履いてるのかよwマキ夫進化型ww
そういう作戦で来たかwてっきり髪の毛切って誠意を見せるのでって流れかと思った。
皆一々可愛いなぁもうw
男装して男の気持ちになるww言い訳苦しすぎるだろw
サヨだけそういや年上なんだっけ?
エノみたいなバカが他に三人もwwサヨを崇めるなw
新聞はリアルもアニメも糞だな。
ロリエノとロリサヨ可愛いなぁ。


10話
サヨのデート時の変装だと?
「次に合うのは成人式」ってもはや知り合い程度の言い訳はひどいw.
サヨ眼鏡外すと実は可愛いのか…なんてベタなwそんな見えない奴中学じゃそうそういねぇだろw
マキ後ろで掛けるなw
ハート眼鏡wだまからマキ後ろで何してんだよw
いとこに貰った服…男のブカブカ服はヤッた後の格好だろマセガキがw
原始人wPCエンジン思い出すw恋の忍術これなんだっけ見たことあるぞ絶対パロだw
新聞部侮れないな。エノの兄様わけわからんな。
「女ってミーハー」って小学校でそんな事思うか?w
最初だけ人気あってパーッと散っていくのよくあるよなぁ。
夜逃げでいじめるとかどうしようもねぇな。チビどもが!水島強すぎるw
俺は無表情の子の方が好きだったなぁ。元気なやつほど信用ならん。
うおっスカートに頭突っ込むとかやるじゃんw俺は業とやったなw女目線だとどう写るんだろうこういうの。
俺の場合はこの変態って適当にあしらわれてたけどなぁ。
兄様w気持ちはわかるぞ!wありがとうございますwwwクッソワロタw嬉しいwwここツボるw
兄妹との思い出。スズのアニキ?隣のトロロさんww犬バスでけええwwwって絶対トトロじゃねぇか!w
スズ可愛いなwなにここメッチャテンポ良くてハマるw
犬バス繁殖期にすんなw兄バス…wまぁ子供はなんでもおkだわなw
3歳位か?7歳位かな?この位の子メッチャ可愛いよなぁw
ただ一回バスとかやっちゃうとずっと離れなくなるのがめんどくさい。
今度はエノか。兄様何があったんだ…
ドSキャラってかクールがモてると思ってる奴たまにいるわwだからと言っていきなりドMかよw
金が欲しかっただけかよサヨw
デコピン所じゃねぇなこれ…やるのかよ容赦ねぇw
マキはド変態だけどなw
エノはいっつもキツイ気がするんだが…おっ出来る子だな。
リコワロタw先生後ろにいるの気づけよwなんだ数学嫌いなだけだったのか。
あれ?今回スズ目線で全キャラ紹介みたいな感じになってないか?サトシとか出なかったけど。
いやぁ10話のギャグテンポメッチャ良かった。
次回予告
ダメ男にひっかかるタイプわかるわーw
ってか都合のいい女になっちゃうタイプだろうなぁw


11話
いきなりマキの妄想から始まるのか。
ん?男子との接点が無いだと?塾にいたじゃないか。
ってやっぱ塾ネタかw脳内妄想のヤンがひどいw
マキがっついてんなー。
さっちゃんwなんでちゃん付けるんだ…
女はこういう所わかってねぇよなぁ。
うわーあるあるだなぁこれ。男はちゃんとか付けられるとイラつくんだよ。可愛いって言われるとむかつくし。
すんげー美少女ってまさかのマキだろw
可愛いって言いやがったwそりゃあ喧嘩になりますよねぇw
うわーお母さんに見つかってるw
これはひどい妄想ノートwずぶ濡れってブラ透けまくりだぞw
ダンスバンド釣りってどんだけアホなんだww
マキ=妄想族だな。
女子校の女は落としやすいからなw 過保護はまずい。
うおっ同じ塾往く事になったか。
ばったりwwまぁそうなるよねーw
マキのリアクション可愛いwwICレコーダーってwパニックw
初めてを奪ってwwサトシまで目が☆にw
ヤン可哀想。
あっサトシばらしちゃうのかよって夢か。
駄目だこりゃマキ早くなんとかしないと。
3ヶ月近く名前を呼んでくれないってどういう事だよwしかも苗字なのにw
自分でうちわ仰いでやがるww蒲焼きw
物陰って完全にストーカーwなんという心霊現象w
クーラー要らずのエコ女神ww
下敷き投げんなwダッキーに突き刺さったw
服の下から仰ぐ女子とかただの変態じゃねぇか萎えるわ。
うぜー新聞同好会盗み聞きかよw
恋愛ラボ通信だと?おいヤバイんじゃ…
後二話かぁ終わっちゃうの寂しいなぁ。


12話
新聞部をトカゲのしっぽだと?恩返しか。
マキやる気満々だなwwカートゥーンTVかよw
窓から見てるだけでいいのかよwやっぱ戻ってきたwリコ師匠w
私は生涯持てませんでしたw未来まで否定wリコ猫かぶんなw
ひっどいいきなりひっぱたくなww
ナツオ?マキ?あら?どっちがどっちなのw
いやぁマキはただの変態だろw
あぁそうだ塾通うことになったんだっけ。
会話なんて途切れなかったww
早速出会ってる。
リコが好きでリコにふられたリコの友達wwえぐんなw
マキが実に可愛いw壁マニアwww言い訳苦しすぎるw
なんにでも抱きつくんだなww
あー言っちゃったかな?嘘かよww一々えぐんなww
塾を変える準備wひでぇwマキのほうが進んでたのかよw通う意味無いじゃんw
先生ヤンをからかうなwどんだけ恋愛脳なんだマキw
あっガセってバレた…ヤン言い過ぎたな。
マキの頭お花畑すぎるだろ…
思い込みだけで勝手に決めつける女多いよなぁ。噂にすぐ流されるし。
まーた言いそびれてんのかよw
駄目だこりゃwwもう一生言えないだろこれw
あっサヨ言っちゃうのか?エノとスズ怖いな。バレたら急にリコ省きそうなタイプ。
だったらどう思う?wwおいどうしたww派手な髪飾り禁止なのか。
あー恋愛相談の話がひとり歩きし始めた。
マキ都合のいい事しか耳に入らないんだな。
ってか今回シリアスとギャグを行ったり来たりしすぎて全然笑えなかったなぁ。
最終回でバラして仲直りENDで終わりかな?
来週深夜4時15分って朝じゃねぇかww


13話
わんぱくな転び方ってなんだよw
なんか雰囲気おかしいな。何があったんだ…シリアスモードだな。
すでごおおおおおおってなんだよwwwヒデブか!w
OPカットかな?
皆気付いてきたようだな。
恋文と間違えて果たし状ってどういう事だよww
サヨかよww何やってんだwおいアフロかぶるなww金かよwダメだデフォルメ絵が可愛すぎて萌え死ぬwいや全てが可愛すぎる…12話5回位見ちゃったしヤバイ…
マキどうしたんだよ(´・ω・`)なんで涙出ちゃったんだよ(;_;)
サヨまるで男だな。こういう子たまーにいるけど女の子の半数をこういう子がしめてくれれば良い国になるんだろうなぁ。
やっとけじめ付けるか。
原作漫画買ったけど読んでねぇwほったらかしになっとるw
アニメの可愛さホントやばいよ…中毒になりすぎてたまらん。
サトシはリコ狙いじゃなかったのか…浮気すんな!
あぁ…リコのモテナイ話バレちゃった…(´;ω;`)
サトシかっけええええええええwヤバイ萌えたwリコ殴られ可愛すぎて死ぬwマジヤバイ恋した時位キュンキュンくるホントやばいw
どうしてそうなったw
ダメだリコに感情移入しすぎて涙が止まらない。画面が見えない(´;ω;`)ブワッ
マキ純粋過ぎるだろ。・゚・(ノД`)・゚・。もうダメだ萌え死んじゃう(´Д⊂ヽ
ジブリ泣き吹いたww
デフォ絵可愛すぎて死ぬ…エノが一番正常な反応だな。
これはひどい凄惨だなw
うおおおおおおおおおおおおおおこれで終わりかよおおおお!
あぁもう駄目死ぬ死ぬ死ぬよ。萌え死ぬよ。くっそマジ二期やってくれないと死んじゃうよ。
ガルパン風EDが変わっちまった…一枚絵かよ…
あああもうだめだ後100回位見る気がする。なんなんだこのアニメ…
もう萌え殺す気満々だろこれ…もう死んだ俺が死んだ今死んだ…
二期マジ作って下さいお願いします。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 64
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

恋愛研究・ギャグ・物語・登場人物などなど、そういうものを全部ひっくるめて恋愛ラボ

ギャグだけでは物足りない、物語だけでもそう、キャラや恋愛研究・・・
けど、作品の中にある全部を合わせると最高のものになる、オレにとってね☆☆☆☆☆

◆1クール、全13話
◆4コマ漫画原作
◆シリーズの1期w


△1話トラップ → {netabare}

かわいい『女の子だけ』で『ユリ』ユリしく恋愛研究を題材にした『ギャグ』アニメ。
{/netabare}

□What’s 作画? → {netabare}

作画が崩れたりしていたのは分かるが、別に気にする程度のことじゃなかった。
それよりも表情の多彩さ、表現の豊かさに目を見張る。
作画がイイって、狭い表現の中で、常に同じ顔で、キレイで整っているヤツでよく言われるが、
表現豊かに流れるように魅せたこの作品みたいなのを、作画がイイって言うんじゃないのかな?

よくわからんw
{/netabare}

※ド贔屓ネタバレ感想 → {netabare}

分類してそれぞれだけを評価したとき一級品にはならないが、
それが合わさったとき、最高の輝きを放つ、恋愛ラボってそういう作品だと思う。

ぶっちゃけ、
ギャグやネタのおもしろさは1話と11話を除いたら大したことない、
物語はちょっとしたことを騒ぎ過ぎ、
キャラはかわいいが作画崩壊がある、メガネが2人もいる、
恋愛研究してないこともある。

ただ、この作品は恋愛研究やギャグやキャラのかわいさを『流れ』でやる。

ものすごい面白いギャグでもすぐ次の話題になる、
恋愛研究しててもなんか問題にぶつかったりする、
真剣そうな話でもネタが入ったりする、
と見ることもできる。
話題が多過ぎる。

恋愛ラボは、
恋愛研究もするし、
ギャグも入れるし、
生徒会の仕事もするし、
キャラのかわいさも溢れているし、
問題にぶつかったりケンカしたりもする。

そんな盛りだくさんでチョット忙しい作品である。
だって、魅力に溢れる中学生キャラの日々を追っていたらそうなってしまうんだもん。

最終話まで引っ張ったネタもちょっとした嘘だ。
けど、中学生とか、大したことないことで悩んだりするじゃん。


だから、ギャグがつまらないとか作画うんたらとか、そういう批判は甘んじて受けます。
エノや生徒会のみんなやマキやリコやモモ先輩やサヨやスズやナナちゃんに代わって。


あと、ナギかっこよすぎwwwww

男が出てることをマイナス点に挙げる話を見る(ココでは見たかな?)が、どうなんだろ?
「みなみけ」なんて男が結構出てるじゃん。
みなみけ1期が放送されたころと時代が変わったのかな。

それにしても、声優みんな上手いな。帰宅部と全く正反対だなww

この夏で1番だな。他あんま見てないけどwww


モモ先輩にも惚れたwwww
一応、言っておくが、OP/EDは最高だ!!!!!

ふう、なんてオレ好みの作品なんだ。
オレの情熱は過去の感想を観てもらえれば分かるから、今回は短めに。

制作会社も監督もかわらず、シリーズが続くとイイなぁ~☆
{/netabare}

■どうでもいいこと、夏アニメについて → {netabare}

観てない作品と理由♯
・巨人 グロいの見たくない
・ワタモテ 痛いの見たくない、現実がつらくなりそう
・神のみ 1期の途中で切った、原作は好きだが女神編は~
・キンモザ 追ってます♪
・銀の匙 原作が好きだから観ない
などなど。

観た作品(切ったのも含め)はリコラン・フリー・てーきゅう・たまゆら・レールガン・帰宅部・ステラ・物語、
今季一番って言っても説得力も熱意?も伝わらんか。物語は続いているから含めてないし。

だが、あえて言おう、「この夏は恋愛ラボが一番だ☆☆☆☆☆」
{/netabare}





最後の感想↑それ以前の感想↓
------------------------------------------
女子中学生が恋愛について妄想しそうなこと、理想のデートとかを、実際に練習してみる話。主人公は学校で人気のリコとマキ。
思春期にありがちな痛さに焦点を合わせ、ネタに昇華させたギャグっぽい作品。
1クールかな、4コマ原作。

☆2話の感想、1話のネタも含まれる☆ ※ネタバレあり
{netabare}1話にあった「白鳥の速足」や「指バキッ」の様なキレキレのネタはなかったが、2話も面白かった。
人が気絶すると重いとか(マジで重いです)、投げ捨てられたダッキーを追いかけるマキの必死さとか。

この作品の面白くなりそうな特徴は、
・「異性との出会い方」「初めてのデート」など実際に自分も妄想した、と共感できる
・妄想はしても実際に練習はしないことを、この作品では実践する
・ギャップ、理想と現実や、そのキャラの表と裏とか
ここらへんをドキドキきゃっきゃできれば楽しめる。
あと、テンポやBGMも秀逸である。OP/EDは作品を気に入ると、自然と楽しめるだろう。

百合っぽいところもあるから、そういうの苦手だとダメかも。

主要キャラも出尽くし、
チョイ悪純情乙女、妄想暴走生徒会長、ドジッコちびっこメガネ、プリプリ感情お嬢様、現金スリムメガネ、
とキャラも立ってそうで今後の展開も期待できます。
・・・それにしてもリコはかわいいな。1話の最後にあった予告編での髪型は、マキにやらされているのかと思いきや自分でやっていたのか。全然ワイルドじゃないww 1番かわいらしいキャラなんだろうな。

私としては、名作と謳われるぐらいの作品になって欲しいので、この高い完成度を維持してほしいです。
{/netabare}

ストーリー展開についての妄想など→(蛇足){netabare}

マキをはじめリコ、スズ、エノ(ユイ?)は程度は違えど恋愛欠乏症候群にかかっているようなので、今後4人は恋愛研究に熱心になるだろう。
特にエノは、OPと2話の最後にあった予告編を見る限り、マキよりも深刻かも知れない。しかも、マキを嫌っているようで密かに憧れてそう。研究にもマキにもツンデレぷんぷん振りを見せてくれそうで期待大w

そこでカギとなるのがサヨ(ミズ?)である。多分、恋愛よりも現金が好きなため、5人の中で一番研究に対してクールである。
つまり重要なバランサーになる。みんなカワイイ、恋愛大好きだとクドイので、刺身のツマや寿司のガリのような存在が貴重になる。
OPでマキが男装しているシーンの4人の反応を見る限り、もしかしたら百合とか(見るの)も好きかも知れない。BLの素養もありそうだw
だがしかし、あえて彼女がどうデレるかが気になる。
メガネでのっぽでスリムという、需要のない彼女がメガネを取り、トトロのメイのようなツインテール解き放つ彼女がいつくるのか・・・うぇひひw
彼女の活躍いかんで顧客の幅が変わるかも知れない。・・・自分はエノ派だがww

それはともかく、中学生って設定がいいよね。変に萌えとかエロとか要求されそうにないし、変にエロが混じると作品が壊れそうだから、自然と否定される。皆も納得(だよね?もちろん)。
このキャラ好きーとか言っても、中学生だからアホみたいだしw(↑のあれはネタだから、嘘じゃないよホントだもんw)
そっち方面の話だけじゃなくて、思春期の妄想って言う点でもドンピシャだね。
高校生だと妄想じゃすまなくなるし、小学生だとマセ過ぎだし。

それにしてもマキ役の声優さんは声が通ってていいなぁ~

とまあ、熱く語るとキリがない。何にしても期待してます☆観終わったらまた書こうっと
※自分の中では名作ほぼ確定、何期まで行くかを予想中(エノとサヨが3年生なのかぁ~)ww
{/netabare}

最初に書いた感想、「みなみけ」だなって話→{netabare}
やっぱり、みなみけ1期のスタッフさんが作ってるじゃん。最後まで見ます。

ざっくり照らし合わせたけど、
監督、シリーズ構成、美術監督の方が同じ人だった。
やばい、鉄板だな。

ストーリーは、女子中学校の生徒会メンバー(引き込まれた人1名)が密か?に恋愛を研究、というか練習して盛り上がる話かな。誰もが1度は通る道wに焦点が当たっている。

今期1番、ってまだ全部やってないけど、自分の中では既に1番。
ギャグというかお笑いが好きで、ちょっとユリっぽいのが苦手じゃなければ、おすすめ☆{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 24
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

最終話まで鑑賞済。一応総評っぽいものを。

原作未読。きらら系読者(昔はジャンボとかも読んでいた)でありながら、『まんがタイムスペシャル』連載とは全く気付かず・・・。大変失礼をしました。

順調に消化してはいたのですが、なかなか感想が浮かばず。飛ばし飛ばしのレビューになっていた上に、最後までこういう形にしてしまったこと、ご容赦下さい。

総評&採点(最終話まで観て)----

●物語●
{netabare}
4コマ原作のアニメ化といいますと、やはり小ネタの連続というのが基本形だと思っているわけですが、この作品ではそれに物語性が加わっていました。そしてそのことがテンポを大きく崩すことなく、且つ重要な流れみたいなものを作り出していて、良かったと思います。『琴浦さん』の時にも多分感じていたことなのだろうとは思いますが、改めて感じた次第です。(主なスタッフが重なっているので、その辺は作風みたいな物でしょうか)
{/netabare}
●声優●
{netabare}
可も無く不可も無くというのが、正直なところでしょうか。夏緒役・赤崎さんの意外な演技が聴けたのはプラス点。個人的には『俺修羅』千和役、『キルミーベイベー』やすな役辺りが印象でしたもので。沼倉さんの莉子も悪くはないのですが・・・。
{/netabare}
●キャラ●
{netabare}
毎回髪型の変わる莉子に乙女らしさを感じられたり、赤崎ボイスで暴走するお嬢様とか、メイン2人については十分なキャラがあったように思います。他執行部3人については・・・キャラはあれど、若干テンプレ化していたような感想。何度も失念しましたが・・・彼女ら中学生なんですよねw
{/netabare}
●作画●
{netabare}
安定度は素晴らしかったと思います。最初から最後まで一定水準以上だったように思います。『動画工房』さんで調べてみましたら・・・『Myself;Yourself』以来でした。
{/netabare}
●音楽●
{netabare}
BGMについては・・・違和感とか鬱陶しさを感じなかったので、問題無かったかと。OP&EDについては・・・こういう曲は好みなのです。が、製品版の特典CDとして発売(?)される形式は何とかならないのでしょうか。普通に欲しいのに、普通に手に入らないとか。勿体無いです。
{/netabare}

最終話まで鑑賞後(半ば総評?)----
{netabare}
4コマ原作としては珍しく、毎回「to be continued...」で終わる作品だったわけでして。当初この点に大きく戸惑っていました。
しかし完走してみて、これはこれで良いアクセントになっていたように思います。

女の子がいっぱい出てきて、可愛さを愛でられる。基本そんなアニメが好みなのですが、今回は珍しく(?)中盤以降の男子キャラが混ざり始めてからのが、楽しめたように思います。妄想やシミュレーション的なノリも悪くないですが、やはり「恋愛研究」なわけですから、男の子と接してナンボなところもあるかな?と。
そういう意味では、莉子が「非モテモテ」であることを告白できた後のが、この作品の本筋なのかな?と思えますね。
続きが知りたいので原作に手を出してみたところですが、2期をやってもらえるなら・・・w
{/netabare}
7話まで鑑賞後-------
{netabare}
5~7話の感想になります。

5話の「お昼の放送ジャックして、お悩みに回答」という展開は、悪い感じの物語ではなかったのですが・・・個人的にはイマイチでして。この作品への勝手な理想像なのでしょうが、やはり6話以降のようなドタバタ気味な方が面白かったように感じております。

6話より、幼馴染・小学時代(?)の知人・莉子の弟と3人の男子が登場してきました。まさか男キャラ出してくるとは予想もしていませんで、若干恐々の視聴になりました。
が・・・コレが結構面白いことになっていて好印象w あくまで『学校内のみでの恋愛研究』という、ある種都合の良すぎる(?)シミュレーションごっこでしか無かった活動だったように思います。が・・・形はどうあれ実際に現実で男の子と接して、彼女ら(主にメインの2人)の日常に結構な影響を与えたことと思います。

この先がまた少し楽しみになったように思います。
{/netabare}
4話まで鑑賞後-------
{netabare}
3話~4話と使って、副会長(?)と会計(?)をメンバーに加えて、もっと面白くなるのか?と思いきや・・・莉子のエピソードでした。

このところ、このアニメを観て悩んでいるのは2点。
まず『4話まで基本、お話が次回へ続く形で終わっている』点です。
個人的に4コマ作品のアニメというものに対して、一定の理想像みたいなものを勝手に持っているとは思います。引きというものがあることも分かっているつもりです。が・・・やはり1話でキリを付けて欲しいな~と。正直毎度引っ張られるといのは、テンポを悪くしているように感じております。
1話が結構良かったと感じているのですが、「引き」から入らずテンポとノリで押されていたから、と感じています。

2点目は・・・『コメディ部分よりも、物語の進行を優先しているように感じる』点でしょうか。これも僕自身の勝手な思い込みや期待なのだとは思いますが・・・。

何だかんだで視聴は続けると思いますが、これらに答えが出せないと・・・高い評価はできないのかもしれません。

何気に、莉子の髪型が毎回変わっている点は良いな~と。
『ワイルドの君』などと呼ばれておりますが、それだけでは無いな?と。

あと。これまた個人的な好みですが・・・眼鏡っ娘率高いな~と。自分がそうだからか、眼鏡属性は無いものでして。
{/netabare}
2話まで鑑賞後-------
{netabare}
1話のつかみは良かったと思います。
リコとマキの出会いから、会長補佐にされて、恋愛研究(?)まで・・・。いや~ツッコミどころ満載でしたがw

何より赤崎さんの優等生キャラが新鮮でした。個人的に「赤崎さん」といえば「やすな」「千和」というところなので~。あ・・・「モリサマ」もそうでしたね~。
生徒会長の仮面(?)を外した素顔でのお馬鹿っぷりがまた、何ともw
こう書いてしまうのは何ですが・・・『何処かネジが一本抜けてる暴走キャラ』がとても似合う声優さん、なイメージが自分の中に定着しつつあるかな~?とw

2話で残りの3人を取り込む展開かと思いきや、3話に引っ張る展開なのは意外でした。
その分、1話と比べてテンポが若干緩んだかな?と。

OPはなかなか良さそうな感じなのですが・・・。
アニメそのものには関係ないですが、また入手に困りそうな販売方法で。

しばらく継続視聴予定です。

{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 20

69.9 22 中学生で漫画原作なアニメランキング22位
デッドマン・ワンダーランド(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (1036)
5753人が棚に入れました
東京大震災から10年、疎開先の中学に通う五十嵐丸太もクラスメイト達と平凡な生活を送っていた。だがある日学校に「赤い男」が現われ、丸太の運命は一転することになる。無実の罪で死刑宣告された丸太は、完全民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド」に送致されることに…。

声優・キャラクター
朴璐美、花澤香菜、加藤将之、梶裕貴、野水伊織、本田貴子、諏訪部順一
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

グロ注意報発令!!!

原作未読。
全12話。

視聴する前にこれだけは注意していただきたい。
かなりグロいのでグロ苦手の方は観ないほうがいいだろう。
話も鬱系なので鬱苦手の方もスルーした方がよいと思う。

1話から衝撃の展開で始まった本作。
私個人としてはいきなり引き込まれた。

だが、話がすすむにつれて、ストーリーが
かなり強引になったり、急にバトル物へシフトしたりと
一部破綻してきた感じ。

大筋ではぶれていないのかと思うが、
まとまりに欠けていたそんな印象だった。
最後も2期フラグを立てて終了とかなりの不完全燃焼だった。
全体的にもったいない出来だったかなと思う。

キャラは個性的なキャラが結構いてよかった。
特に千地(クロウ)はいい味が出ていて
かっこよくて個人的に好きだ。

鬱グロ大丈夫な方ならそれなりに楽しめる作品かとは思う。
私はグロはあまり好きでは無いが何とか見切れた。
2期がもしあるのなら観るだろう。

最後に一言いわせてもらうなら

ハミングバード結構可愛いと思うw
ロングもショートいいよw


-----------------------------------------------------

以下、これまでの各話の感想。
ネタバレがかなりあるので
未視聴の方はスルー推奨。

------------------------------------------------------

{netabare}
1話視聴。
開始3分グロ注意。
心臓の弱い方にはあまりお勧めできない。
10分でぶっとんだ展開に度肝抜かれた。
かなり重い話だが、鬱展開好きにはたまらない。
1話でもっていかれた。
次週が楽しみ。

2話視聴。
展開にむかつきすらおぼえた。
なんという鬱展開。
主人公がいきなり死にそう。
まあ、死なないんだろうけど。
3話どうなるのか、楽しみ。

3話視聴。
少しずつ設定が見えてきた。
いよいよ本題へ入っていくのか。
次週も期待。

4話視聴。
デッドマンが何か少し分かってきた。
力の使い方が見えてきた。
クロウかっこいい。
そして、相当の奥手。わろた。
今後の展開はバトル物なのか?

5話視聴。
力使いすぎると貧血とか
その辺はリアルなんですね。
今回はかなりグロかった。
グロ苦手の方は注意。
シロもやはり何かありそう。

6話視聴。
ハミングバードなかなかの鬼畜ぷり。
この展開は絶対くるなと思っていたら
案の定だった。
シロの正体も今後明らかになっていくのかな。

エンディングにずっと違和感があったのだが
やっと分かった。
なるほど、そういうことか。
そうするとあの子供もなのか。

7話視聴。
水名月ビッチかと思ったが、
意外にかわいいところもあるようだ。
千地はなんだかギャグキャラと化してるしw
キャラが立ってきてなかなか面白い。

新たな展開。
ワンダーランドに対抗しようとする組織?と
なぞの坊主出現。
坊主強そうだが、どうするんだろうか?
来週に期待。

8話視聴。
いよいよ動き出した。
さてさてこの計画は成功するのだろうか?
なかなか一筋縄ではいきそうにないが。
緊張してきた。
来週も楽しみ。

9話視聴。
今回もグロかった。
ピンチを間一髪、シロに救われた。
さて、どうなるんだろう。

ひとつ疑問があるんだが
この計画うまくいったとして
首輪どうやってはずすんだろうか?

10話視聴。
ガンタばかすぎるだろ。
チップが爆弾って気づけよw
しかしクロウカッコイイ。
時々出てきて美味しいところを
かっさらっていくな。
しかし、作中で日数は進んでないのかな?
3日アメ食わないと死ぬんじゃないのかね。

ん~設定とか面白いんだけど
色々なところで破綻してきた気がする。

11話視聴。
先週書いた疑問に、なぜかアメ沢山もってたw
なんだそれw
色々省きすぎなのかな?
原作を読むと分かるのかもとか思いながらも
原作読もうという気になれない。
今週やっとガンタが進化した感じなのだが
来週で終わりの予定。
色々中途半端で終わりそうな予感。

12話視聴。
結局中途半端で終わったw
なんという2期フラグ。
あまりにも中途半端で終わった気がしない。
2期もあるのなら観るとは思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 21

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

衝撃のラスト!

何が衝撃かってそりゃ
あんなに伏線投げっぱなしで
きれいに終わらせる気0の最終回
最終回ですよって教えてもらわないと
誰も最終回だと気がつかないレベル

今期は3月の震災の影響もあり
全話を放映することができず
一部DVD/BDのみ収録になっている作品もあるようです
これもそういう状態なのだろうか?とか
原作はまだまだ続いているようですし
最初から2期前提で作られるいわゆる分割二期なのか?
なんて考えて調べてみましたが手掛かりは見つからず

さて、本編の内容ですが
第一話から画面が真っ暗です
そのまま放映できない血みどろの惨劇を
TV放映できるレベルまで落とすために
明度が犠牲になっているのでしょうが
そんなことをしなければならないようなら
もっと工夫を凝らすべきなんじゃないでしょうか?

恐怖という感情は突き詰めると
何があるかわからない
どうなるかわからない
という未知であることに起因するものです

あえて直接的な描写を最小限に抑えることで
視聴者の想像力を刺激して恐怖を増幅するというのは
それが映画にしろアニメにしろ
映像表現の技法として基本中の基本だと思うのですが
そこを無理やり真っ向勝負しに行って結局自主規制では
何がしたいのかさっぱりわかりません
おもいっきり力の入れ方を間違っていることに
スタッフは誰も気がつかなかったのでしょうか?
中盤からは明度を落とさず「血」を描写できるように
でもあれは「血」であって「血」ではないんですよねー

ストーリーの方は
うじうじした主人公や
空気の読めないヒロインに
イライラさせられたところもありましたが
全体的には楽しく見れました

デッドマンにしろアンダーテイカーにしろ
ずいぶん性格の歪んだ方々ばかりですが
そのひねくれた連中の方が主人公格の二人より
ずっとずっと魅力的に見えました
「クロウ」や「オウル」、超坊主にロリっ娘
どのキャラも一癖もふた癖もありますが
ひたすら受け身の主人公よりも
ずっとキャラが立っていましたね

中でも個人的なお気に入りは「ハミングバード」
あの激しい落差がいいですよね
罰ゲームがどうなるのかドキドキしながら見てました
中版以降は羊君ともどもさっぱり出てきませんでしたが
最後にちょっと出てきて嬉しかったり

割と楽しく視聴していただけに
物語の中核に位置するであろう部分が
投げっぱなしのまま終わってしまったのは
とても残念でなりません
2期が決まっているとかならいいんですが
2期をやるのは商業的に割と厳しいレベルな気がします
続きが気になる方は原作をどうぞ!
というのはやめて欲しいですね・・・

おまけ(ネタバレあり)
途中から飴のことすっかり忘れてました
ラスト直前にひょっこり出てきて
そういえばそんなものあったなぁ・・・と
あれ?飴がないと死んじゃうんだったら
首輪外さないと脱獄しても意味ないんじゃないの?
そうなると武力による強行突破で脱獄って計画自体
思いっきり破綻してませんか?
毎日飴で生きながらえてる人達が
そんな大切なこと忘れるわけもないし・・・
最後に脱獄成功したらしき人が写ってた気がするけど
あの人たち手持ちの飴が切れたらどうなるんでしょう?
尺の問題でアニメで語られてないだけで
原作では解決してるとかなんでしょうか?
誰か知ってる人がいたら教えてください(@@;

投稿 : 2024/07/06
♥ : 16
ネタバレ

よしぺ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

笑い方でこんなに不気味さを感じさせるなんて・・・

●オススメ度
 ★★★☆☆

●作品情報
 ・全12話+OVA1話
 ・2011年(4月-6月)
 ・作者:片岡人生 近藤一馬
 ・交響詩篇エウレカセブンの作者と同じ
 ・アニメは原作の5巻まで(13巻完結)
 ・ジャンル:監獄異能バトルアニメ

●作品ポイント
 ・監獄
 ・血液
 ・胸くそ
 ・憎しみ

●感想

◽︎物語◽︎
 ストーリーは、とても好み。
 結構グロいシーンがあるが悪くない!
 『デッドマン』という血を使う異能者が生活するために牢獄の中で闘い稼ぐ 少し「カイジ」的要素もありつつ、復讐のため脱出するという主人公らの戦い本当に観てて飽きないアニメでした!←ちょっと誤解しちゃうかもw
 他のレビューでもあるように、凄く良いところでアニメが終わってしまいます。続編があれば是非とも観たいです。

◽︎キャラ◽︎
 主人公が中学生なのですが、それがまた面白くしっかりとバランスが取れていました!

▫追記▫
 原作既読済。
 序盤の胸くそシーンから這い上がるという展開ではなく、主人公が監獄と関係があり過去との繋がりから物語が広がっていくためスッキリする感じはしなかった。
  {netabare}ガンタとシロの関係性から展開されていく物語形式は良かったと思うが、その他の成長やも物語の組み立て方がおろそかになっていると感じこの作品に感情移入・共感があまりできなかった。ズッパシの千地清正と主人公の男臭い関係の構築はナイスだったが、それ以外の周囲の仲間が微妙…。デッドマンは互いに殺し合う仲なのに普通に協力しているのがどうも納得できない。確かに利害の一致で協力するのは分かるが、それに対しての背景描写が不足している。全体的に何か物足りない感覚に陥る。とても惜しい作品だなと思った。{/netabare}
 片岡人生さんの描く少し偏った恋愛観がたまらなく好みなのでその分も含めてもったいない作品だと感じてしまった。

●最後に
 アニメは原作を見るなら良いが、アニメのみで完結させたい方は正直もやもやして終わってしまうためおすすめできない。

視聴日(2週目) 2020/12/04
投稿日 2016/05/05
追記  2020/12/08

投稿 : 2024/07/06
♥ : 4

76.9 23 中学生で漫画原作なアニメランキング23位
テニスの王子様(TVアニメ動画)

2001年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (894)
5626人が棚に入れました
アメリカのテニスJr.大会で4連続優勝経験のある天才少年・越前リョーマは、帰国してテニスの名門校・青春学園中等部のテニス部に入部。
校内ランキング戦(レギュラーを決める校内の大会)で、1年生ながら特別に参戦を許され、かなりの実力を持つ先輩たちをもしのぐ、圧倒的な能力を見せつけて、晴れて青学テニス部の「1年生レギュラー」となる。

声優・キャラクター
皆川純子、置鮎龍太郎、近藤孝行、津田健次郎、川本成、高橋広樹、甲斐田ゆき、小野坂昌也、喜安浩平、松山鷹志、高橋美佳子、尾小平志津香、山崎樹範、中川玲、渡辺慶、緒乃冬華、郷田ほづみ、並木のり子
ネタバレ

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

アニメのあり方

テニプリは今まで3回通して全話見ていて、好きな話だと10回以上、
新の方まで見ている訳なのですが、レビューを書こうとすると何故
か手が止まる、文章が出て来ない。

よく覚えていない訳ではなく、主人公の名前すら覚えていない作品
が大量にある中、テニプリの登場キャラは50人くらいは言える。

彼らがどんなテニスをするのかも大体覚えている。しかし・・


◆多分何も考えないで見ているせい

ワンピース同様に、垂れ流しているだけ、見ている時に何も考えて
いない、だからサクサク見れる、脳に負担もかからない、何話でも
続けていける、でもレビューが書けない。


◆考えない人

つい最近(2013年11月下旬)、タカラトミーアーツから発売(ガチャ、
1プレイ200円、全6種)になった「考えない人」

知らない人は是非、適当に検索して6種のポーズを見て欲しい。

それぞれの意味は?6種な事に何か特別な意味、理由があるのか?

隠された物語があるのでは?だとすれば順番は?作られた背景に
何があるのか?考えないということすら私は考えないとは?

深い、余韻が残る、哲学的だ。などといった事は多分誰も思わない。

何故なら200円で、ガチャで、シュール過ぎてつい笑ってしまう等、
真面目に考える事を阻害する要素が沢山あるからだ。

テニプリもそれと同様。では、それを乗り越えて、考えながら真剣
に見てみようか。


◆全国大会編 semifinal 第4話「青学のお荷物」
{netabare}
この話は「ただ笑う為だけ」に今まで10回以上見ていますが、今回
はなるべく笑わないように、真剣に・・無理だ、初っ端から笑いが。

テニプリはボールの威力でラケットが吹っ飛んだり、人が怪我する
のは日常茶飯事ですが、この話は「ふっ飛ばされた人間の飛距離」
という点において、作品最大。

その最もおかしな点を登場人物達はスルー、見当違いの事で驚い
たり、感動したり、真剣に心配してみたり、と。

という状況は何かに似ている、それは現代アニメ(試合する2人)と、
そのアニメの一部の視聴者達(全てのギャラリー)だ。
{/netabare}

◆全国大会篇 final 第5話「最終決戦!王子様VS神の子」
{netabare}
全国大会決勝ともなると特殊能力が相手の身体、精神にまで直接
影響を及ぼすようになる。


「触覚を奪う!?」

「ああ。触覚とは痛覚や位置覚、圧覚や振動覚、及び立体識別能力
等の機能を含む体性感覚の総称だ。幸村は越前のその全てを奪おう
としている」


テニヌどころか、これはもう テ すら入っていない。


「そんな事、出来るわけ・・」

「常識で考えればな」


色々な事を平気でスルーしていたのに、よくもこんな台詞が吐ける、
一体どの口が、とか思いつつ、何度か似たようなシーンがあった気も
する。

その能力の前に倒れるリョーマ君。


「見ろよ、越前の目」

「焦点が合ってない」


レビューを書く事に一生懸命になると、次第に焦点が合わなくなって
来る。時に、何の為にアニメを見ているのか分からなくなる。


「なんで・・こんな苦しい事・・
 アニメって、レビューを書くのって、こんなに苦しかったっけ?」

 回想が入る
 つかもーぜ! ドラゴンボール!!

「楽しんでるか?アニメ、楽しんでるか?
 目に見える側に囚われているようじゃ、まだまだだぜ・・。
 クソアニメ?テニプリの、アニメの本質を見抜けよ」

 更に回想が入る
 光る雲を突き抜け fly away 体中に広がるパノラマ

「そうだ、アニメを、レビューを嫌いになれる訳がない」

-------------------------------------------------
 鳥山明「僕の漫画にメッセージ性はない、
 
 ひととき楽しんでもらえれば何も残らなくていいと思ってます」
-------------------------------------------------

 この世は でっかい宝島 そうさ 今こそ

何故テニプリは何度も見ているのに、レビューが書けなかったのか?


 ドクン・・

 ・・これが無我の奥、天衣無縫の極みなのか

 ピキーン チャラララララ、ラララララ


     ズガゴーン!!


「-------、楽しんでる?」

   CHA-LA HEAD-CHA-LA! 頭空っぽの方がー


「天衣無縫ってのは誰でも持っているものなんだぜ、
------を始めた頃、日が暮れるのを忘れて、夢中になってたろ?

 いくら-----でも楽しくてしょうがなかった、
 あの時は誰でも天衣無縫なんだよ。

 いつしか-----の為に、-----を覚えて、あの時の心を忘れて
 しまう。実際-----でも、ほとんどの奴がそうだったけどな」


「最初に-----に出会った時の気持ち」

「-----を楽しむ、か・・」

                そうさ 今こそ 今こそ アドベンチャー
{/netabare}

検索 ドラゴンボール 摩訶不思議アドベンチャー
検索 ドラゴンボールZ OP FULL 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」

投稿 : 2024/07/06
♥ : 23

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

観直し!長かった全178話(・・;)!

あらすじはいらないよね?笑

感想!
久々に観た第一印象は古い!
こんなに絵が古かったっけ?
そんなに昔の作品になるんだなとしみじみ思ったよ。
観ていくうちになれたけどね!笑

当時観ていたときは特に思っていなかったけど
試合のラリーが全然映らない!笑
迫ってくるボールの視点ばかりでうまく試合状況がつかめないよ
後半、気にならなくなってきて改善されてたかな?と思ったんだけど
ただなれただけなのかも?笑

一番気になるところは…
なんて言っても個人の異常までの特殊能力の高さ!笑
人間離れすぎだね。笑
昔、みんなでマネしたなぁ~
手塚ゾーンとかオーストラリアフォーメーション!とかね。笑

越前と菊丸が好きなんだけど…
今になってみる2人の見かた違うね
越前は、まぁ生意気だよね!笑
こんな後輩いたら腹立っちゃうなと思った。笑
でも、負けず嫌いで頑張り屋さん。
菊丸は、ほんとかまってちゃん!笑 喜怒哀楽激しいね。
高校まで行って語尾ににゃんつけるのやめてね~!笑
でも、ムードメーカー。
手塚は中学生とは思えない大人ぶり!
私より大人だよ…笑

中学テニスの域超えてるから、せめて高校だよね?笑

最後、手塚がリョーマに敗れるシーン
最後のラリー映らなかったね。笑
切羽詰まった試合でもなく、案外あっさり。笑
ここもうちょっと何とか出来なかったのかな?

他にも思ったことはちょこちょこあるけど
楽しかったよ!もちろん高評価!

すごくキャラ多いけど
みんな個性がちゃんとあって忘れることはないね!

あり得ないことばかりだけど
観ているとだんだん熱くなっていくのはなぜなんだろう?笑

最初は原作通りだったみたいだけど
原作に追いついちゃうから後半はオリジナル。
久々の視聴だったから原作とアニメがごっちゃになって
原作もチラッと見直し。笑

アニメ以外観たことないから、まだまだテニプリ三昧!
楽しみ~♪

投稿 : 2024/07/06
♥ : 7

かざりね。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

テニプリは涙あり笑いあり感動ありの名作!!

面白いとは聞いていました。漫画原作からアニメ化
映画化、ミュージカル化と大人気な作品ですからねww
でも話数も多いし、先延ばしにしていたのですが見始めると
もう止まりませんでしたねwww

テニプリの魅力はと聞かれると、スポーツアニメって
結局主人公が最終的に勝つっていう予想が働いてしまうと思うのですが、テニスの団体戦の場合、ほかのスポーツと違ってシングルスとダブルスの組み合わせ先に三勝とるとそのチームが勝ちなんです。
同じ勝ち、負けでもその第一試合、第二試合...と
各試合の流れが毎回違うんです。そして戦う相手も
毎回組み合わせが変わっていく。

そしてなにより主な学校がいくつかあるのですが、
キャラが多い多いwwww終盤にはいると初期の頃のキャラの
名前を忘れちゃったりするのですが、それもまたテニプリの
醍醐味だと思うんですよwwwwww(^_^;)

でもキャラが多いのにも関わらず、それぞれの個性が
打ち消し合うことなく光ってるんですよね!
それがまた面白い!!

各学校ともに全国大会優勝を目指し、戦い、技を磨き
強くなっていくのですが、強くなり具合が突拍子もないですなwwwwもう技がだんだんテニスからかけ離れてきているような気もしますが、許斐先生の想像力が尽きるところはないようですwww
そこもまた大きな魅力です。

たまに全くテニスに関係ないギャグメインの回が
ちょくちょくあるのですがこれもまた面白い面白いwww
特にオススメは焼肉の王子様ですかねwww
これはテニミュのほうでも再現されたりしているのですが、
大爆笑でしたwwww

テニプリは、青春あり、涙あり、笑いあり、友情あり、なんでもありなんじゃないかとすら思いますねwwww

このレビューでは書ききれないくらいの魅力がテニプリには
あると思います。
ぜひ騙されたと思って見てください!!

投稿 : 2024/07/06
♥ : 2

80.6 24 中学生で漫画原作なアニメランキング24位
蛍火の杜へ(アニメ映画)

2011年9月17日
★★★★☆ 4.0 (1070)
5200人が棚に入れました
祖父の家へ遊びに来ていた6歳の少女・竹川蛍は、妖怪が住むという山神の森に迷い込み、人の姿をしたこの森に住む者・ギンと出会う。人に触れられると消えてしまうというギンに助けられ、森を出ることができた蛍は、それから毎年夏ごとにギンの元を訪れるようになる。

声優・キャラクター
内山昂輝、佐倉綾音
ネタバレ

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

10年分の想いを、今ここに・・(ギン視点で観てみました)

ねえ、蛍。
俺はずっとここに居るよ?
何年、何十年たとうとも。
たとえ、君の瞳に写らない
そんな存在だとしても。

俺が過ごした、途方もない時間。
そんな中で、蛍と過ごした時間は ほんの一瞬だった。
でもね、俺にとってはその一瞬が大切で愛おしくて、仕方がなかった。

蛍は俺に、優しくて、温かい感情をたくさんくれたね。
でも、それは、切なくて、苦しくもあったんだよ?
蛍は気付いてないかもしれないけれど・・
まるで夏の夜に光る、ホタルのヒカリのような、
そんな儚くて脆い、だけど、強くて、美しい。
そんな日々だったね。

蛍は俺に「忘れないで」と言ったよね?
忘れる訳がない。忘れたくない。
でもね、蛍は忘れてしまってもいいんだよ?・・


蛍に出会ったのは、蛍がまだ小さい時だった。

{netabare}

~蝉の詩、笑い声・・~
鳥達の囀り、木々の揺れる音・・
そんな森達の雑談と共に聞こえた、泣き声。
それが蛍だった。
蛍は、俺を見ても少しもこわがらなかったよね。
むしろ、楽しそうに俺に触れようとして来た。
まだ小さい蛍には「消える」という意味さえ理解出来なかったんだろう。
でも、俺には それが素直に嬉しかったよ。
1人の存在として認められているようで。

~夕やけの茜色、帰り道、遠回り~
「何かデートみたいデスネー」「色気のないデートデスネー」
そんな他愛ない会話を繰り返したね。
手をひいてあげる事は出来なかったけれど、
その先から伝わるこの想いは、一体何なんだろう?
何だか、胸の奥が温かくなるような・・

別れる時、蛍は俺の名前を聞いた。
俺の名前は・・無言・・疑問と不安。
そんな時、風が俺の背中を押した気がした。

~約束は「また明日」~
明日も来ると走って行った、蛍。

「ギンだ」

翌日 本当に蛍はやって来た。
そして、約束の場所で、待っていた俺が居た。

~夏はただ、咲き誇り~
冷たい小川に、暑い夏の日差しが差し、キラキラしてる。
全てが美しく、夏が輝いていた。
それは、蛍が側に居るからなんだよ?
蛍と見る全てが、今までとはまるで、違って見えた。

~その命輝かせ~
俺はただ、生かされて、ただそこに存在しているだけだった。
何も意味をもたない、あやふやなモノ。
だけどね、今まで感じた事のない、自分の存在。
俺は自分というものをこんなにも感じる事が出来るんだ。
夏が待ち遠しい、蛍に会える事が、素直に嬉しい。
そう思えた。
そんな夏が何度も何度も訪れた。

ある夏の事だった。
蛍は俺を驚かせようとして、見事に木から落ちて来た。
俺は、そんな蛍を受け止める事が出来なかった。
自分の存在が無くなってしまう事を恐れたのか・・?
そんな気持ちとは裏腹に、蛍は安堵の顔を見せた・・
そして、大粒の涙を流した。
何故泣いてるのかは、分かってた。
涙は止め処なく流れ続ける。
でも、俺は その涙を拭ってあげる事も出来ず、ただ、その泣き顔を見続けた。

出会わなければ、こんな想いをさせなかった?・・
出会わなければ、こんな想いはしなかった?・・

~終わらない、お話のその先に気付いて~
蛍は毎年、会う度に、成長していく。
それは、普通の人間の子なら当たり前の事なのは分かっていた、、つもりだった。
少しづつ、目線が近くなって来る。
それを複雑に感じつつ、俺の感情に違う何かが芽生えはじめた。
いつか感じた想いとは、全く別物。

蛍に・・会いたい。
蛍に・・触れたい。

この胸を締め付ける感覚は・・

~カラス達遠ざかり、どこかへと飛んでゆく~
離れてる時間がこんなにも長く、辛く感じるなんて・・
今まで考えた事も無かったよ。
蛍は今何をして、何を見て、何を考えてる?
いつからか、俺の中は蛍でいっぱになっていた。
いつか、こんな気持ちが届く日が来るのだろうか?

真っ白な雪の上に散る椿が一際紅く見えた。
俺の心の中のように。
真っ白な心の中に、真っ赤に燃える感情が一つ・・
蛍がくれた温もりで、いつもの冬より、身体も心も温かかった。

~夏はただ駆け抜ける、宝物、しまうように~
ある夏、蛍は言った。
春も、秋も、冬も、俺の事を考えていた、
そして、もっと一緒に居たいと。
俺は、自分という存在の全てを打ち明けた。
打ち明けなければならないと思った。
俺は、蛍を幸せにはしてあげられないから、永久に・・
こんな俺の為に犠牲になる事なんてない、もうここには来なくていいよ?
俺はずっとこうして、だだ存在しているだけで、何も変わらない。
“決して忘れられない、かけがえのないモノが一つ増えた事以外は”
だけど、蛍から返って来た言葉は優しく、心が苦しくなった。
そして思った。もう、こんな夏を続けていてはいけないと・・

~いつまでもなつかしい、あの頃は黄金色~
いつか蛍と行きたいと思った、 「妖怪達の夏祭り」。
誘うのは、ちょっと照れ臭かったけど
蛍は喜んで、行きたい!っと言ってくれた。
そして、少し不安な言葉を口にする。
不安な事はないよ、だって蛍は、俺が守るよ?
そう言うと蛍は、少し頬を紅くして
「そういう事を言われると、飛びつきたくなってしまう」と言った。
・・「飛びつけばいい、本望だ」
もし、それで俺が消えても何の後悔もない、今なら全て受け止める事が出来る。

~何気ない毎日の片隅を照らしてる~
手を伸ばせば、届く距離。
一番近くに居るのに、一番遠い存在。
俺は、蛍を抱きしめたかった。
そして、その手に、その髪に、頬に、
一瞬でいい・・その温もりに触れたい。
もう、気持ちが抑えきれなくなっていた。

~夏はまた、やってくる約束を守るように~
祭はいつもの夏と同じようにやって来た。
でも、今年は隣に蛍が居る。
毎年思い描いていた光景。
「デートみたいデスネー」「デートなんデスネー」
10年前、初めて会った日に交わした会話。
10年越しの、始めてのデート。
やはり、あの日のように手はひいてあげられない。
でも、振りなら許されるよね?

息を吹きかけると回る風車。
金魚すくいをする子供は、尻尾を隠しきれてなくて。
偽物の綿あめが空に浮かび上がり、その空に花火が咲き誇る。
蛍はそんな光景に、ずっと笑顔だったね。
その笑顔を見て俺も笑った。

このまま時間が止まってしまえばいい・・。
そんな、叶わぬ願いをそっと胸にしまい込んだ。

楽しい時間は一瞬だった。
蛍と過ごした10年分の夏がそうだったように。
そして、俺は帰り道に全ての想いを蛍に伝えた。
こんな事を言っても困らせてしまう事は分かっていた。
だって2人は決して交わる事はないのだから。
そして、お面越しにくちづけをした。
これが蛍に触れられる精一杯。
蛍に捧げる、精一杯の気持ち。

蛍は今どんな顔をしてる・・?

そんな時、小さな子供が飛び出して転びそうになった。
俺は咄嗟にその腕をつかんだ。

・・刹那、指先から光を放つように消え始めた。
「あの子は、人の子だったのか・・」

もう、何もこわくはなかった。
ただ、願いは一つ。

「来い、蛍!やっとお前に触れられる」


ねぇ?蛍、覚えてる?
初めて会った日の事を。
笑いあった夏の日々を。
俺は忘れた事なんてなかったよ。
春も、秋も、冬も、会えない日々
ずっと蛍の事を考えていた。
蛍としたい事でいっぱいだった。
蛍とみたい物でいっぱいだった。
蛍と感じたい事でいっぱいだった。

でも、もうさよならなんだね。

蛍、こんな俺に気付いてくれてありがとう。
こんな俺を受け入れてくれてありがとう。

蛍の温もりを感じながら、最後に伝えたい事があった。




「好きだよ」



~夏はただ咲き誇り、その命輝かせ・・~






※~〇〇~
ED・おおたか静流『夏を見ていた』

{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 58
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

切なく儚い夏の物語

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。


 初見でした。自業自得ですが、短編と知らずに見てしまったため、少々の後悔が残ってしまいました。短編と気付いたのは終盤になってからです。短編と知っていれば、見方も少し変わったと思うのですが、残念です。作風はゆっくりしているのですが、テンポは速く感じました。賛否はあるかもしれませんが、もう少しキレを悪くした方が余韻が残ったかも、とも思います。シナリオ自体はかなり良いものです。セリフ回しに感情の機微が表れてますので、逃さないようにしましょう。短編ですので時間がないときでも見やすいです。


ジャンル:
 ジャンルは、妖怪との恋愛ものです。
テーマ:{netabare}
 テーマとして、子供時代との決別を描いていると思われます。主人公の蛍は、中学生で凧揚げ、高校生で釣りと、およそ年齢に相応しくない遊びをしています。ギンの近くにいるためには、子供でなければならなかったのです。蛍が大人に近づき、ギンとの間で愛情が生まれると同時に、ギンとの生活も終わりを迎えます。蛍の子供時代は遅まきながらも終わりを迎え、大人として歩んでいくことになります。 {/netabare}


エンディングへのフラグ:{netabare}
 この作品は、エンディングに至るために、特殊なフラグ管理を行っています。
 エンディングへのフラグは、大きく分けて二つ立てられます。一つ目は、ギンが蛍を助けるために触れてしまう、というものです。これを補完する水辺のシーンが複数あります。二つ目は、時間が二人を分かつまで一緒にいようという蛍の願い、つまり、蛍が死ぬまで一緒にいるというものです。蛍は作中で、卒業後にギンのいる街で就職すると述べています。触れたいと願いながらもこの二つ目のフラグを期待していました。ですが、いずれのフラグもエンディングとは異なるものでした。
 エンディングは、つまづいた少年を助けるためにギンが少年に触れてしまうというものでした。突然の事故であり、それもかなり小さいものです。視聴者をかなり驚かせます。
 作品におけるどんでん返しとは、構造自体を変えてしまうことが普通です。Aだと思っていたものが、実はBだったという手法です。例は控えますが、多くの作品に使われています。
 しかし、この作品では、構造自体がフラグになっているのです。転んだ少年は、お面の少女を追っています。いずれも年のころは幼少期の蛍に重なります。これは、男女を逆転させてはいますが、お面を受け取る前の蛍とギンの関係性と同じです。転んだ少年は蛍を象徴するキャラクターであり、ギンは蛍に触れたに等しいのです。つまり、蛍とギンという構造自体がフラグとしてエンディングを導いているのです。
 ギンも蛍に触れたいと願います。死別というフラグの否定です。しかし、触れる選択肢はありませんでした。触れるという結末は、ギンのせい・蛍のせい・合意の3種類が考えられますが、いずれにしても蛍が大きく傷付くことをギンは理解していました。だから、蛍との離別を選んだのです。実際には上述の事故が発生し、蛍を模した第三者(蛍のせいではない)をきっかけとして触れ合うことで、蛍の傷は小さいもので済みました。

 ちなみに、蛍が心に傷を負っていたことは確実です。物語の冒頭、蛍はおじいちゃんの家へ「毎年行っていた」と言っています。「毎年行っている」という継続表現ではないことから、1年以上の間が空いていることは明らかです。履歴書をもって出かけていることから、時系列としては、「ギンと分かれた高1の夏」「行けなかった高2・3の夏」「就活のために行く卒業後の夏」となっているのではないでしょうか。
{/netabare}

手つなぎ、木の棒、布:{netabare}
 エンディングと並ぶ見どころの一つです。
 ギンと初めて会ったシーンでは、木の棒を二人で「握り」ます。木の棒越しに伝わるギンをよっぽど気に入ったのでしょう、蛍は山を下りる際に木の枝で草を撫でながら鼻歌まじりに歩き、ギンの存在を手に反芻します。そしておじいちゃんと手をつなぎます。
 二日目には、ギンは木の棒を携えて登場しますが、その木の棒は持っていきません。代わりに蛍からアイスを受け取っています。もう木の棒は必要なくなりました。
 蛍が中学生になると、学友と手をつなぐシーンがあります。しかし、蛍には思春期特有のドキドキ感がありません。ただ「引っ張ってもらっている」だけという描写になっています。
 夏祭りでは布で蛍とギンの手首を「つなぎ」ます。重要なのは、布を「握っている」のではなく、手首で「つながっている」ことです。赤い糸も「握っている」とは言わず「つながっている」といいます。二人の思いが通じ合っていることが表現されています。子供が間を駆け抜けてもほどけることはありませんでした。もう手を「つなぐ」必要はなくなりました。
 その後、ギンに「来い」と言われ、蛍は飛び込むようにギンに抱き付きます。抱き合うのではなく、抱き付くという描写も、初対面の時に繰り返しチャレンジした願望を成就させたものです。
 なお、紐ではなく布であったのは、蛍が送ったマフラーへのギンなりの返答だからでしょう。
{/netabare}

蝶とホタル、天井:{netabare}
 蝶はギンを、ホタルは蛍を象徴していたようですが、使われ方は少し雑に感じました。要所で、すなわち心情が動くシーンで出ていたようですが、その前後であったりと統一感に欠けていたように思われます。理由付けをすることは出来ますが、ややごり押し感があるためここで述べるのは控えます。エンディングでは、蛍の周りがホタルから蝶へと変わり、乗り越えた感は感じられます。
 一方で、3回出てくる天井は分かりやすい表現となっていました。蛍が山に行けなかっただけでなく、おじいちゃんの家にも行けなかったのは、天井の木目にギンを見てしまうからでしょう。就職が決まったら、ギンのいるあの部屋で生活するのかもしれません。
{/netabare}

 短編ですが、エッセンスは十分に盛り込まれていたと思います。唐突に来るエンディングも、切なさと儚さを上手く演出していました。対象年齢としては思春期以上が望ましいでしょう。特に女性に好まれる作品ではないでしょうか。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 8

半兵衛♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【ネタバレ有】『最後に残る最高の“余韻”―。 一つの“掟”に縛られた、切なさ全開の恋物語―。』

 
   
 原作の“緑川ゆき”に加え、“大森貴弘(おおもりたかひろ)”監督をはじめとする「夏目友人帳」のスタッフが製作を手がけた劇場版アニメ作品―。

 上映時間40分余りの、いわゆる“中編作品”なのだが―、そこら辺にある凡百の中編作品とは桁違いの魅力が、この作品には詰まっている―。

 一目見ただけでそれと分かる、「夏目」らしさを感じる“優しい空気感や世界観”―。彼女たちにしか描けないその“澄んだ雰囲気”と“心温まるストーリー”は、「夏目友人帳」ファンなら(いやそうでなくても)必見の一作である―。



 (簡単なあらすじとしては―)、妖怪が住むという“山神(やまがみ)の森”に迷い込んだ人間の少女“蛍(ほたる)”が―、「人に触れられると消えてしまう」という、この森に住む妖怪の青年(正確には人間でも妖怪でもない)“ギン”に助けられ―、それから毎年夏の間だけ、ギンの住むこの森を訪れるようになる…という物語―。


 物語の最初に、最も重要な「人に触れられると消える」というテーマを見せる事で、この作品の“(悲しい)終着点”が垣間見え―、同時に、そこに至るまでの二人の会話ややり取りの中に、(そのテーマが)終始、“触れられないもどかしさ”となって付きまとう―。


 蛍が出逢ったのは6歳で、最後の場面では18歳―。

 40分余りの上映時間であるが故に、粗雑(そざつ)にも感じる作中の時間経過(の早さ)が―、逆に、二人の間には、互いが一緒に過ごせる“夏の一時(ひととき)”しか無い事を余計に感じさせ―、だからこそ、かけがえの無いその時間を楽しそうに過ごす二人の姿が、観ていて余計に切なくなる―。



 たとえどんなに心が通じ合っていても、二人の間には、決して看過出来ない“時の流れ”が存在する―。だからこそギンは、自分の気持ちに向き合い、全てを投げ打つ“覚悟”を持って、蛍を夏祭りに誘ったのだろう―。

 そうして迎える最後の場面―。

 ―― (蛍) 「デートみたいですね~」――

 ――(ギン)「デートなんですね~」――

 出逢った日の事を連想させる蛍のセリフ―。けれども、返ってきたのは以前と“真逆”のギンの言葉―。あの時は、子供をあやすかのような反応だったからこそ、全く同じ軽い調子で、全く逆の事を言うあのシーンには、ギンの、蛍への想いや…覚悟や…寂しさが…全て込められていて―、余計に涙腺を刺激する―。


 いつもと違うギンの態度が、ずっとお互いの事を考えて過ごして来た蛍には、口にしなくても伝わり―、(本当はずっと一緒にいたくても)、彼の覚悟を何も言わずに受け入れる―。

 ギンの気持ちを察し、蛍自身も覚悟したからこそ―、夏祭りの帰り道、偶然、人の子に触れて消えゆく事になったギンとの“突然の別れ”にも、その瞬間、ただ真っ直ぐに、“お互いの本当の気持ちを伝えることだけ”を考える事が出来たのだと思う―。

 ――(ギン)「来い、蛍―。やっとお前に触れられる―」――

 最後の瞬間になるはずなのに、二人は“最高の笑顔”をしていた―。それは、二人が本当にしたかった事はこれだったから…。その後の別れの不安など消え去るほどに、ずっとずっと二人はお互いに触れたかった…。あの一瞬の抱擁で、きっとギンは人間の…“蛍の温かさ”を感じることが出来ただろう―。



 (その後の妖怪たちの優しいセリフも良かったが…)、とにかく終始、涙が止まらず、何度見ても泣いてしまう…。「人に触れられると消えてしまう―」。たった一つのそのテーマで、ここまで心に響かせられる―。

 最後の最高の“切なさ”が来る瞬間を徐々に感じながら、その“一瞬の儚さ”を感じて観終わり―、そうして“圧倒的な余韻”だけが最後に残る―。


 時折、「時間が少し短過ぎる」とか「せめてEDの後にもう少し何かが欲しかった」などという感想を目にするが―、もしもこの作品が、2時間の長編映画だったなら、本作に感じた淡さや儚さは“色褪(あ)せる”だろうし、(最高レベルの)あの余韻を感じる事も無かっただろう―。

 お互いの気持ちやその後の出来事など、描く必要は全くない―。観終わった人達それぞれが、各々で感じる“余地”を残すことで―、この作品の“淡さ”や“儚さ”を、“余韻”として感じられるのである―。


 最近観た劇場版作品の中では、最も感動し泣けた、切なさ全開の“傑作”であった―。



 最後に―、山神さま…もう少し“緩い”掟でも良かったんじゃないですか…(涙)。


  (終)

 

投稿 : 2024/07/06
♥ : 7

74.4 25 中学生で漫画原作なアニメランキング25位
ハナヤマタ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1076)
5103人が棚に入れました
容姿も普通、頭も普通、美術や体育……何だって普通。そんなフツウだらけのぱっとしない14歳、関谷なる。おとぎばなしに出てくるような“ヒロイン”に憧れて、いつかこんな世界から連れ去ってくれる誰かを待っていたが、中学2年生になった今も、あいかわらずフツウの毎日。そんなある日、なるは月光の下に和装で舞う金髪の少女に出逢う。「私と一緒に、よさこいしませんか?」 突然の出来事に戸惑うなるだが、異国の少女ハナに導かれ、次第に『よさこい』という非日常の世界へと踏み出していく。まだ子供だけれど、ちょっぴり大人。花々しい少女達の物語が今、幕を開ける――。

声優・キャラクター
上田麗奈、田中美海、奥野香耶、大坪由佳、沼倉愛美、豊口めぐみ、小山剛志
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

このよさこい部には問題がある! →よさこいをしっかり描いていれば・・・

【レビューNo.82】(初回登録:2023/9/17)
コミック原作で2014作品。全12話。
元々YOUTUBEでオススメアニメとして紹介されていたのと、夏のレビュアーさん
の集まりの中でもオススメということで視聴。
きらら系作品のようですね。

(ストーリー)
全てが平凡なことにコンプレックスを抱いていた中学2年生の女の子、関谷なる。
ある月夜、神社で和服を着て踊る金髪の少女との出会いを果たす。逃げる彼女に
「私も連れてって、妖精さんっ!!」
追いかけながら思わず叫ぶなる。すると彼女は
「私といっしょに踊ってくれますか?」

翌日登校すると、「昨日の妖精」は留学生として再会を果たすことに。
彼女の名は、ハナ・N・フォンテーンスタンド。
以前来日したときに見た、皆で一体感を持って踊るよさこいに憧れ、自分もやり
たいと思っていたのだった。早速メンバーに勧誘されることになったなる。
人前で踊るのに抵抗があったなるだが、部員勧誘を手伝っているうちに
「私もみんなのように輝きたい」
と思うようになり、一緒に踊ることを決意。
そしてなるの親友・笹目ヤヤや幼馴染で先輩の西御門多美らに声をかけ、部員を
集めていく。
夏の「花彩よさこい祭」を目指した「よさこい部」の挑戦が今始まる。

(評 価)
・OP/EDが神がかっている
 他のレビュアーさんも皆触れていますが、OP/EDがホント神がかっています。
 特にOP「花ハ踊レヤいろはにほ」がとにかく凄い!
 詳しいことは他の方が解説されているので割愛しますが、「ここでそうくるか」
 というような転調具合とかが普通じゃなくホントヤバイ。
 本作では、この曲はなる達がよさこいを踊る時に使う、自作のオリジナル曲扱い
 にもなっています。

・タイトル「ハナヤマタ」の由来
 タイトルは、ヒロイン5人の名前の頭文字を並べ替えたアナグラムだそうです。
 ●(ハ)ハナ・N・フォンテーンスタンド。(中学2年生)
  アメリカからの留学生。前向きで積極的な性格で自分がやりたいことに正直。
  母親は離婚してアメリカで仕事をしている。(日本では父親と2人暮らし)
 ●(ナ)関谷なる(中学2年生)
  自分のことを「何の取り柄もない極めて普通な女の子」だと思い込んでおり、
  また気弱な性格から長らく踏み出す勇気を持てず、行動に移せせずにいた。
 ●(ヤ)笹目ヤヤ(中学2年生)
  なるとは小学校来の親友であり才色兼備で、なるの憧れの存在。
  でも「ツンデレ」っぽいキャラで、なる達には強く当たってしまうことも。
  自身もバンドを組んでいて、オーディションを目指している。
 ●(マ)常盤真智(中学3年生)
  生徒会会長で面目な性格で正義感が強く、厳しい態度で接することが多い。
  (最初はハチャメチャなハナ達の活動に対立していた)
  姉(よさこい部顧問)との確執を抱えている。
 ●(タ)西御門多美(中学3年生)
  生徒会副会長で温厚な性格であり、容姿端麗・頭脳明晰。なるとは幼馴染。
  (彼女もなるの憧れの存在)
  ファザコンで厳格な家柄ということもあり、西御門の家に相応しい娘として
  父に認められるよう父の意向に沿って、バレエ・ピアノ・茶道・華道など多
  くの習い事をこなしている。

・中学生の青春群像劇としては悪くないが・・・
 ・特になるについては
  「おとぎ話のヒロインのように、誰かがここから連れ出してくれる」
  という受け身体質から
  「自分が本当にやりたいことと正面から向き合う」
  という能動的に変わり、失敗しながらもそれを糧に成長していく姿がしっか
  り描かれています。
 ・それに加え、他のメンバーの掘り下げもしっかりしていくので、「中学生の
  青春群像劇」としては見応えがあると思います。
  でもそれに尺をかけすぎというか、{netabare}ヤヤが入部するのが5話の終わり
  (それに6話でバンドの解散騒動があり、7話でもまだグダグダ引っ張るw)
  真智に至っては10話の頭からようやく部員として始動という、{/netabare}「よさこい部」
  としての活動のテンポがかなり悪いです。
 ・しかも
  {netabare}・夏の「花彩よさこい祭」前に出場したイベントで曲を入れたCDを忘れた!
  ・「花彩よさこい祭」の申し込み忘れてた!しかも期限切れてる!!
  ・以下特大ネタバレ
   {netabare}最後の「花彩よさこい祭」前にハナの家族が和解して帰国するとかwww{/netabare}{/netabare}
  メンバーの掘り下げも相まって、ともかくアクシデントや家庭事情頼みで話
  を盛り上げようというのが多すぎで、終始バタバタしてる印象が強く、落ち
  着いて視聴できないって感じなんですよね。
  「この美術部には問題がある!」違ったw「このよさこい部には問題がある!」
  って位にお前ら何やってんだよっとw

・肝心のよさこいの魅力がほとんど伝わらない
 ・第1話のハナとなるの幻想的な出会いから、2話のなるが初めて「鳴子」を鳴
  らすシーンまでは本当に素晴らしく期待大でしたが、そこから部員集めのテ
  ンポの悪さから始まり、よさこいとしての見せ場が少なすぎる!!
 {netabare}・しかもメインの夏の「花彩よさこい祭」も、ハナの帰国騒動で興を削がれた
  上に、作画の手間を省きたいのか、5人のそろい踏みもほんの少しだとか…
  いや作中一番力を入れなきゃいけないところでこれでは、なんのためにこの
  作品をここまで視聴してきたのかって感じですね。
  (ここはフルでしっかりみせて欲しかった・・・){/netabare}

同じ「きらら系」でも「けいおん」が女子高生の緩い日常とバンドのかっこよさ
の両輪をしっかり描いて超人気作になったのに対し、本作は
・中学生の青春群像劇を少しシリアスに描きすぎた(尺も取り過ぎ)。
・キャラデザとか秀逸なのに、もう少し緩さがあってもよかったのでは?!
・肝心のよさこいにもっと尺と作画を費やせよ!!(作画自体の質はいい)
という、個人的にはちょっと残念な結果に終わったかなという印象ですね。
いろいろとポテンシャルは高いと思うので、もっとよさこいを面白く魅せること
に注力していれば・・・
(物語としてよさこいである必要性がかなり薄かったかなっと)
まあ原作者が描きたかったものは、そういう方向性じゃなかったのかも。
(私が期待してたものとは、方向性が合わなかったのかな)
OPは本当に素晴らしいので、そこは本当に一度観て欲しいなっと思います。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 15

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

よさこい

ガールミーツガールとよさこい。
凄まじく内気な少女なるがアメリカからよさこいを踊りたいとやってきたハナと出会ってというお話し。

それぞれのキャラクターの心情に焦点を当てて、葛藤ありつつも仲間集めするというありきたり?な展開ではあるが、普通に楽しめる作品だった。
嫉妬(ツンデレ?)やファザコン、姉妹葛藤などなど。

個人的には海坊主とさり先生がもう夫婦みたいでこれからどうなるんだろうとわくわくしながら見ていたが、これは物語の主題ではないので、ちと残念。いい具合に釣られているのがツボ。

あとWUGのメンバーが少し出ているのは少し嬉しかった。
彼女達は最近どうしているかなあ?僕が知らないだけだろうけど。


OP
花ハ踊レヤいろはにほ チーム“ハナヤマタ”[関谷なる(上田麗奈)、笹目ヤヤ(奥野香耶)、ハナ・N・フォンテーンスタンド(田中美海)、西御門多美(大坪由佳)、常盤真智(沼倉愛美)]
ED
花雪 smileY inc.
12話のみチーム“ハナヤマタ”ver.
挿入歌
コドクシグナル Need Cool Qualityという笹目ヤヤが所属するアマチュアバンドが演奏する曲
よさこいの楽曲は
ココロフルサト、しなと屋正調、夏月半簾風、ちょんまげ、愛音というタイトルの楽曲らしい。
OPのぱーっとぱーっと晴れやかにが印象的。合いの手含めてなんだか可愛い楽曲。
ED歌うのはsmileY inc.(スマイリー)という音楽ユニットらしい。大坪由佳と、VOCALOIDを用いるクリエーターのゆうゆからなるようだ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
フツウだらけのぱっとしない14歳、関谷なる。中学2年生になった今も、あいかわらずフツウの毎日。そんなある日、なるは月光の下に和装で舞う金髪の少女に出逢う。「私と一緒に、よさこいしませんか?」花々しい少女たちの物語が今、幕を開ける。


1. シャル・ウィ・ダンス?
なんだって普通の中学2年生・関谷なるは、ある夜月光の下に和装で舞う金髪の少女ハナに出逢う。それはなるが『よさこい』という非日常の世界に触れた瞬間だった。なるは戸惑いながらも、「私も輝きたい」と新たな第一歩を踏み出す。

2. ジェラシー・ローズ
なるとハナは学校の皆がどうしたらよさこいに興味を持ってくれるか話し合いをする。急接近する二人の仲がおもしろくないなるの同級生ヤヤ。ちょっとしたすれ違いをきっかけに喧嘩を始めてしまうなるとヤヤだったが...

3. ガールズ・スタイル
よさこいショップ「勝」を訪れたなるとハナは、夏に開催される「花彩よさこい祭」のことを知る。よさこい部で出場しようと意気込むハナ。しかし部を結成するには最低でも4人が必要だという。部員集めのパフォーマンスを学校で繰り広げるハナに、ヤヤは...

4. プリンセス・プリンセス
生徒会長・マチに屋上の使用禁止を言い渡されたなる達。しかしなるの幼馴染で生徒会副会長のタミは、他の活動場所が見つかるまでの間は取り計らうと約束する。大和撫子然としたタミに、よさこいを一緒にしようと誘うハナ。タミは...

5. ファースト・ステップ
タミとヤヤの加入で、ついに部員が4人揃ったよさこい部。夏に開催される「花彩よさこい祭」のステージで踊ることを目標に活動をスタートする。しかしまだ本物のよさこいに触れたことのないなる達は、タミの提案で「湘南よさこい祭り」に行くことに。

6. トライ・トライ・トライ
花彩よさこい祭に向けて準備を進めるなる達。シンボルマークに、衣装に、振付、音楽...。そんな中、ハナが見つけてきたのはデパートでのステージイベント。よさこい部での出場を計画するも、課外活動の許可を出すには2つの条件をクリアするようにとサリー先生に言われてしまい...!?

7. ガール・アイデンティティー
デパートのステージイベントも近づく中、なんだか元気のないヤヤ。どうやら先日のバンドオーディションが関係しているようで...?理由を話そうとしないヤヤを気遣い、力になろうとするなる達だけど、そんななる達にヤヤは思わず感情をぶつけてしまう。

8. ミッション・イベント
ヤヤの正式加入で名実ともに4人揃ったよさこい部。デパートのイベントに向けて振付や音楽の準備が進むが、よりによってイベント当日、音楽が収録されたCDを忘れてきてしまう。「妹に頼む」と言うサリー先生が呼んだのはなんと生徒会長のマチだった。そして初めてのステージに...

9. シスター・コンプレックス
デパートでの失敗を乗り越え、花彩よさこい祭でこそ踊りを成功させようと決意を新たにしたよさこい部。そんな折、マチが「よさこい部はまだ正式に認められていない」という衝撃の事実を告げる。代理教員であるサリーは部の顧問になれないからだという。

10. オンセン・ガッシュク
マチの入部で5人になった由比浜学園中学よさこい部は、花彩よさこい祭に備えて箱根で温泉合宿をすることに。はしゃぐハナ達とは対照的に、入部からまだ日の浅いマチは、遅れを取り戻そうとハードな練習を強要してしまい...?よさこい部の合宿は楽しいだけでは終わらない!?

11. スマイル・イズ・フラワー
花彩よさこい祭まで、いよいよあと3週間!よさこい部の練習にも力が入る一方、ハナがなんだか浮かぬ顔。何か心配事があるのではないかと気遣うなる達。そして花彩よさこい祭で踊る音楽に歌入れを行ったその夜、ハナがなるのもとを訪れる。泣きじゃくる彼女が告げたその言葉とは...。

12. ハナヤマタ
ついに迎えた花彩よさこい祭当日。ハナがいなくなってしまったことで少し落ち込んでいたよさこい部を盛り立てたのはなるだった。ハナと初めて出会ったその場所で、なるは決意の表情で鳴子を鳴らす。そしてハナも...少女たちのひと夏の思いが結ぶ時。かわいく元気にハナヤマタ!

投稿 : 2024/07/06
♥ : 9
ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

厚さ1mmの花弁

【1話視聴後】
{netabare}
  今のところは定番ストーリーですが、まあ導入はこんなもんかと。
  肝心なのはこのあとなので、今のところは保留とします。

  ひとつ、言っておきたいこと。
  「アニメだからいいじゃん」
  これは大概好ましくないお約束なので、そこに甘えて欲しくはないですね。
  ゲームなんかのソレとは違って、視聴者側にメリットがありませんから。
  そういう動きをさせたいならそれに見合ったキャラ設定にするのが妥当だと思いますよ。

  全体の印象としては悪くはないかな。
  作り手の想いも伝わってきますし、変に奇抜なストーリーになっているわけでもないので、
  主人公含め伸びしろは十分にありそうです。
  今期見るものないという理由も掛けあわせて、期待値盛ってみます。
  まあちょっと浮世離れしているのが気になるんですけどね。

  ああ、あと音楽いいですね。
{/netabare}
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【5話まで】
{netabare}
  ううん、思っていたよりも伸びが弱いですね。
  筋書きは王道で良いですけど、もう少しスパイス加えないとこのままズルズル行きそうです。

  あと肝心なところで動きがないのも気になりますね。
  よさこいシーンは謂わばこの作品にとっての華(名シーン)になるはずなので、
  もっと力を入れて欲しいです。
  1話のぶっとんだ動きはどこにいったのやら。
  その影響もあって大人しさが悪目立ちしている印象です。
  バランスが難しいとは思いますけど、要所での動きやストーリーの方はもっと暴れさせても良いのではないでしょうか。

  最後にひとつ。
  是非とも魅力的なライバルは登場させて欲しいです。
  おそらくそれだけで作品の質が数段上がるので。
{/netabare}
(2014.8.5)
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【10話まで】
  エピソード自体は悪くないと思うのですが、節々で脇の甘さが出てますね。
  例えば10話だと、
  {netabare}①大会への出場権獲得
  ②旅客こぞっての声援

  前者については、あまり良い解決法が思いつかないので言及しません。
  私的には出場見送りもアリだったとは思うんですけどね。
  後者については、敵役を配置するともう少し説得力が出たかも。
  部屋での練習時に、仲居さんの注意ではなく売れない作家系の客人が怒鳴り込み。
  外での練習時に、再度遭遇。すかさず撤退しようとするが、事無きを得る。
  理由としては個人練習するマチを見て自分と重ね感情移入したから、とか。
  「余所でやったら他の客に迷惑だろ」なんてツンデレ台詞言わせたり、
  もう一歩踏み込ませて後に大きな味方として登場させる、とかも面白そうですね。
{/netabare}
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【11話感想】
  とんだ勘違いしてました。てっきり24話構成かと。
  最終回の展開も明白なので、ひと足早くまとめちゃいます。

  まず構成。
  この手の作品では良く見るんですけど、承の薄さが著しいですね。
  ぶっちゃけ中身に当たる部分なので、ここに力が入っていないと転結で何をしても付け焼刃にしかなりません。
  こういう形の結にしたいなら、仲間集めではなく、仲間との思い出に時間を割かないと厚みに問題が生じやすいかと。
  尺的に厳しいのはわかりますが、理想としてはその時点で考える得る最大の山場を中盤に持ってくるぐらいの勢いが欲しいですね。
  山場を越える山場は、しっかり描いていれば自ずと出来上がるはずなので。(特にこういうストーリーは)

  次に題材。
  開拓する意志は良いと思います。ただ、なぜ〇〇が題材なのかがわからないのはNG。
  これは言い換えると題材を題材としていないことになるんですよね。
  設定と物語が剥離していたら、作品として歪なものになるのは至極当然かと。
  青春や友情、恋愛だけを描きたいなら普通の学生で十分。
  他に付け足したいなら、是非そちらをメインに据えて欲しいです。物語が動けば上記のものも勝手についてきます。
  往々にしてそれらを主体にしたものが薄っぺらく感じられるのは、そういう理由じゃないでしょうか。

  総評としては、題材以外はよくある作品。
  良く言えば言葉としては王道(表現としては庶民道)、悪く言えば量産型。
  なので平均点の☆3.5で。
  私的には、OP曲やそこへの入り(11話)、和風なイメージなど目を惹く部分もあったので、もっと頑張って欲しかったです。
  あとは最終話でどれだけ魅せられるか次第で、多少上下するかも。
(2014.9.16)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 9
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